パリ市庁舎|パリ名所案内

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パリ市庁舎|Hotel de Ville

ネオ・ルネサンス様式の壮麗なシティ・ホール

パリ4区にあるパリの市庁舎(オテル・ドゥ・ヴィル)は、1357年に建てられた建物。シャトレ(城砦)から移って来た参事会のための「柱の家」が起源です。14世紀から今と同じ場所にあり、600年以上の歴史があります。フランス革命の始まった1789年には、ヴェルサイユ宮殿を逃れた国王ルイ16世を迎え、3年後には革命政府の拠点となりました。1871年のパリ・コミューンの際に一度焼失しましたが、1882年に再建され今に至っています。パリの中でも特に壮麗なフランス・ルネサンス様式の建物で、パリへ行って一度は目に留まるパリ観光の中心部にあります。そういう意味では東京都庁とは違い、パリ市民や観光客にとっても親しみのある場所といえますね。またパリ市庁舎には無料の展示館も併設され、定期的に写真展などを行っています。市庁舎の展示なのに、退屈さとは無縁の斬新な企画ばかり。しかも質が高くて無料というのは観光客にとってもありがたいですよね。

ロベール・ドアノーの写真でも有名

パリの土産物屋さんにあるポストカードでおなじみのフランスの国民的写真家ロベール・ドアノー。彼の撮った写真のおかげでパリ市庁舎は日本でも有名になりました。『パリ市庁舎前のキス』と題された写真は、一組のカップルがパリ市庁舎前の雑踏の中でキスをしている情景を撮ったもの。これは偶然のスナップではなくドアノーによる演出だとされていますが、偶然現れたかのような男女の恋の風景にパリへの憧れを強くした人も多いのではないでしょうか。この写真は恵比寿にある写真美術館の入口で見ることができます(複製)。パリ市庁舎では2007年にロベール・ドアノーの大々的な回顧展も開かれました。

ストライキのことをグレーヴという理由

突然ですが、フランスではストライキのことをグレーヴ(Greve)といいます。実はパリ市庁舎と深い関係のある言葉です。市庁舎の前にあるパリ市庁舎広場は、かつてはグレーヴ広場(Place de la Greve)と言われていました。グレーヴとは「砂」の意味で、ここがセーヌを行き来する船から荷物が引き揚げられる港(浜辺)だったことからきています。当時このグレーヴ広場に失業者が多く集まったことから、今でもストライキのことをグレーヴと呼んでいます。

かつては死刑執行がなされた恐ろしい広場だった

またグレーヴ広場は重罪人の死刑執行が行われる広場でもありました。ルイ16世がギロチンによって処刑されたのはコンコルド広場でしたが、それ以前はこの市庁舎広場で処刑が行われていました。当時は一種の見世物としての要素もあったようで、窃盗や殺人などを犯した人が処刑されました。驚くことにギロチンによる公開処刑は1939年まで行われていたそうです。いかなる罪があっても、そのような処刑が今後一切行われないことを祈るばかりです。

パリ市庁舎広場の現在

現在のパリ市庁舎広場はきれいに整備され、噴水のあるパリ市民の憩いの場になっています。広場では定期的に自然をテーマにした様々な展示が行われています。春・夏には美しい庭に変身することもあり(写真)、パリのど真ん中に現れた緑に通りを歩く人の目を楽しませています。逆に冬は広場の一部がスケートリンクになり、アイススケート好きなパリっ子たちに大人気です(写真)。リンクの横にはメリーゴーランドも併設され(写真)、小さな子供たちの遊び場としても人気を集めています。威厳のある市庁舎の前に遊び場を作るのは、人生を楽しむフランス人らしい発想ですね。パリ観光の中心地であるノートルダム大聖堂や人気のマレ地区ポンピドゥー・センターにも近いので、観光の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

パリ市庁舎(Hotel de Ville)
最寄りメトロ:オテル・ドゥ・ヴィル(Hotel de Ville)/パリ4区

パリ市庁舎の写真
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