サン・ラザール駅|パリ名所案内

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サン・ラザール駅|Saint-Lazare

印象派に描かれたパリ最古のターミナル駅

サン・ラザール駅は、1837年に開業したパリで最も古いターミナル駅です。イギリスよりも遅れての鉄道敷設でした。ウジェーヌ・フラシャが設計したガラスと鉄を使った屋根が特徴。ノルマンディー地方への入り口になり、ドーヴィル、ルーアン、ルアーブル行きの列車がホームを出発します。パリの郊外サン・クルーへもここから。またモネの家があるジヴェルニーの最寄り駅ヴェルノンへもサン・ラザール駅からアクセスできます。またサン・ラザール駅は、パリのデパートのプランタンやギャルリー・ラファイエット、オペラ座にも近く、観光やショッピングにも便利です。

近代のシンボルとして芸術家の作品モチーフに

当時サン・ラザール駅は「近代化の象徴」とされ、印象派の画家たちは新しい題材としてサン・ラザール駅を描きました。駅の屋根に使われたガラスと鉄は当時の最先端の素材で、19世紀後半にはパリ市内のパッサージュ(屋根付きアーケード)やパリ万博のパビリオンにも使用されていきます。鉄を使った建築としてはエッフェル塔が有名ですね。

モネを魅了した「近代のシンボル」

印象派の代表的画家クロード・モネは、この近代的なサン・ラザール駅を何度か絵を描いています。「サン・ラザール駅:駅舎の到着」(1877)では到着した蒸気機関車の煙が充満する駅の躍動感を見事に描き、第3回印象派展で注目されました。この絵はギュスターヴ・カイユボットが所蔵した後、フランス国家へ寄贈されました。

エミール・ゾラの「獣人」に登場した

サン・ラザール駅はフランス文学にも描かれました。鉄道を愛した作家エミール・ゾラの作品「獣人」です。小説の冒頭からサン・ラザール駅が登場します。鉄道はまだ新しい発明で、それを嫌う作家(フロベールなど)もいましたが、ゾラは駅が大好きで列車の音を聞くたびに血が騒いだと言われています。またゾラは写真家としても活動し、1886年に改造された新しいサン・ラザール駅を撮影しています。当時は写真発明そのものが流行した時代でした。その数年後の1889年に「鉄の塔」エッフェル塔が完成します。

永井荷風の「ふらんす物語」にも

またサン・ラザール駅はパリを訪れた日本人作家にも驚きを与えました。ゾラの影響を受けた永井荷風は紀行文「ふらんす物語」(明治43年発行)の中でサン・ラザール駅の様子を描いています。

サン・ラザール駅の写真
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