パレ・ド・トーキョー|パリ名所案内

パリ旅行|パリの名所案内

パレ・ド・トーキョー|Palais de Tokyo

夜中の12時までやっているアヴァンギャルドなパリへ!

パリ16区にある不思議な建物パレ・ド・トーキョーをご存じでしょうか?日本語に訳せば「東京宮」となるパレ・ド・トーキョーは、セーヌ川に面した現代アート専門の美術館。2002年にオープンした新しい美術展示スペースです。パリでは珍しく夜の12時まで開いているので仕事帰りに映画に行く感覚で観に行けて便利。しかし夜遅くにセーヌ川方面からこの展示場に向かうと、まるで近未来の廃墟にやってきたような薄気味悪ささえ感じます。

館内に常設展はなく、常に新進アーティストの企画展示を行い、その斬新なアート作品と展示方法にはいつも驚かされます。打ちっぱなしのコンクリートの床に剥き出しの天井という展示空間は、現代的でカジュアルな雰囲気。館内にはカフェテリアやブティックもあり、日本では見かけない日本関連の不思議でキッチュなアート本やグッズが売っています。自費出版のような写真集やデザインブックが多く、アートイベントのチラシもたくさん。情報収集の場でもあるようです。

東翼はパリ市立近代美術館

パレ・ド・トーキョーの東翼部分にはパリ市立近代美術館(1961〜)が入っており、デュフィ、マティス、ブラック、レジェ、モディリアーニなどの現代美術の作品が展示されています。その中でも特に有名なのはラウル・デュフィの『電気の精』という壁画。幅60m・縦10mもある巨大なもので、1937年の万国博覧会のために制作された作品です。当時注目を集めていた電気やエネルギーなどの近代文明をテーマにしており、巨大な絵画の中には古代から現代までの科学者、哲学者、作家約108人の姿と技術の発展の様子が描かれています。静かな美術館内でその巨大な壁画を眺めていると、カラフルで壮大な歴史絵巻に圧倒されてしまいます。自分の好きな科学者を探してみるのも面白いですね。

ポンピドゥー・センター開館によって休館・臨時施設に。その後2002年に再オープン

パレ・ド・トーキョーは現代美術館として2002年にオープンした新しいパリの美術館です。しかし美術館の入っている建物自体の歴史は古く、元々はタペストリーを製造する工場(以後軍用地)があった場所でした。パリ万国博覧会に合わせた1937年に近代美術宮殿(Palais des Musees d'art moderne)という名前で完成しました。
建物は東翼と西翼に分かれており、東翼にはパリ市が運営する市立近代美術館、西翼には今回紹介する国営の「パレ・ド・トーキョー」が入っています。つまり「パレ・ド・トーキョー」という名前は建物全体の名前であると同時に建物内の西翼の美術館をも指しています。西翼にはもともと国立近代美術館が入っていましたが、1977年にポンピドゥー・センターがオープンし、国立近代美術館の所蔵品もそちらに移ってしまいます。その後西翼は遊休施設となり、臨時のアートスペースとしてのみ使われるようになりました。一時的に国立写真センターやシネマテーク・フランセーズが入っていた時代もありました。転機は1999年。文化大臣カトリーヌ・トロットマンによって現在進行形の現代フランスアートを紹介するための施設として設立することが決定、2002年に再びオープンしました。そして10年経った今でも最先端の不思議で刺激的なアート作品を展示し続けています。

なぜトーキョー?不思議な名前の由来

元々パレ・ド・トーキョーは近代美術宮殿という名前でした。しかし当時建物の前には東京通り(Avenue de Tokio)があったため、美術館の名前も次第に「パレ・ド・トーキョー(東京宮殿)」と呼ばれるように。名前の由来になった東京通りは、戦時中には敵国ということでニューヨーク通り(Avenue de New-York)に改名されましたが、建物の名前はそのまま残りました。1997年にはパレ・ド・トーキョー前の広場が東京広場(Place de Tokyo)に変更されていますが、地図には載っていません。日本人にとっては親しみを感じる一方で、なんだか奇妙な場所でもあります。

パレ・ド・トーキョー/現代創造サイト
開館時間:12:00〜24:00
住所:11 Avenue du President Wilson 16e, Paris
最寄メトロ:イエナ駅(Iena)、アルマ・マルソー駅(Alma Marceau) /パリ15区

パレ・ド・トーキョーの写真

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