チュイルリー公園|パリ名所案内

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チュイルリー公園|Jardin des Tuileries

宮殿が焼失し、庭園だけが残った

チュイルリー公園はルーヴル美術館の前に広がるフランス様式の整然とした庭園。元々ここに存在したチュイルリー宮殿の庭でした。チュイルリー宮殿は夫アンリ2世の死去の原因となった旧宮殿を忌み嫌った妃カトリーヌ・ド・メディシスが新しく造営を指揮したもの。建造が始まったのは1563年でしたが、完成まで100年の歳月を要しました。完成後の1664年にはルイ14世の指示で、ヴェルサイユ宮殿の庭園を設計したル・ノートルによって散歩道が整備されましたが、後に王の住まいはヴェルサイユ宮殿へと移ります。フランス革命後、逃走先のヴァレンヌで捕えられたルイ16世が軟禁された場所にもなったそうです。しかし1871年、宮殿はコミューンの兵士たちによって爆破されて焼失し、その12年後に取り壊されました。今は広大な庭だけが残っています。それが現在のチュイルリー公園。名前のチュイルリーとは「瓦工場」のことで、以前ここで煉瓦が焼かれていたことに由来しています。目の前にあるカルーゼル凱旋門は、チュイルリー宮殿の入り口として第一帝政期から使われていたもので、唯一残る宮殿の痕跡です。

ヴェルサイユ宮殿の造園家が手掛けた美しい庭園

チュイルリー公園はヴェルサイユ宮殿やヴォー・ル・ヴィコント城を手掛けた造園家アンドレ・ル・ノートルが造ったフランス式庭園で、当時は多くの貴族たちが豪華な衣装を着て歩く場所だったそうです。面積は28ha、ルーヴル宮殿の西端から始まり、コンコルド広場まで続く広大なフランス式庭園です。その左右対称の真っ直ぐな直線には歩く前から疲れを感じさせます。園内にはギリシャ・ローマの石像や20世紀の彫刻家ロダン、ジャコメッティ、エルンストなどの彫刻作品も置かれ、野外美術館にもなっています。

園内にはモネの美術館や園芸専門の書店も

チュイルリー公園の魅力は庭園美だけではありません。夏には移動遊園地もやってきて多くの人々で賑わい、噴水の池ではリュクサンブール公園と同じく子供たちが小型ヨットのおもちゃ遊びに興じます。園内に無造作に置かれた椅子ではパリジャンたちが自由に自分だけの時間を過ごしています。また園内にはクロード・モネの「睡蓮」が大胆な構成で展示されているオランジュリー美術館や園芸専門のオシャレな書店リブレリー・デ・ジャルダンなどもあり、観光にも最適。夜は他のパリの公園同様に柵で閉ざされてしまいますが、閉園前の闇に沈むチュイルリー公園もまた美しいのです。

最寄メトロ:チュイルリー(Tuileries)/パリ1区


チュイルリー庭園の写真
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