
最近某出版社から「戦国武将100家紋・旗・馬印」という本が発売された。
その中の黒田の項を見て腰を抜かした。これは酷い!全てまちがっているのである!
他の印刷物をちょちょいと纏めて本を作ってボロ儲け。
博物館に足を運ぶとか写本の原本を探して読むとかしやしない!

一番右の黒田孝高の御旗、これは三幅が正しい。
つまりデザインはこのままで幅がこの1.5倍が○。
真ん中の旗は先祖を佐々木氏にしてからの捏造で使用
されていない。
左は黒田長政(孝高の息子)の御旗。二幅が正しい。
つまりデザインはこのままで幅が二倍が○。
黒田家はこの「中白」を幕末まで一貫して使用した。
陣幕もまた黒地の「中白」である。

右の大馬印は秋月藩(福岡の支藩)のもの。黒田家のものは凡字は入っていない。
黒田孝高は小さな四手輪を馬印として使用。
大吹貫が登場するのは秀吉の天下統一後、つまり息子長政の時代である。
そして左の紺地に白の藤巴、これは福岡の三代藩主黒田光之が気まぐれで制定したが
その後も使用はされていない。幕末に描かれた彦根藩の「関ヶ原合戦図屏風」が
これを採用したため真に受けている馬鹿が多い!
困ったことにこういういい加減本を使って、TVや博物館がクイズを作ったりして
さらに世の中に誤りを広めている!
竹中半兵衛のも酷い限り。「竹中旧記」にしっかり書かれているのに
出鱈目の書き放題だ。呆れる!節操も無い!
ニュースは間違えば訂正が入るが、歴史のお話なんてそれで誰かが死ぬわけでもなく
傷付くのもわずかな子孫くらいだから、どうでもいいんだろうな。(というか子孫もほとんど
知らないからこういう俗悪の書に感心してたりして)
本が売れたり視聴率さえ取ればいいんだよな!今の世の中!

黒田の旗をちゃんと知りたい人は拙著「黒田軍団」宮下出版を見てね!
印税も出ないのに出した本だよ。