KAZUのテクニカル検定 

2004年2月27日、黒姫高原にてテクニカル検定を受けてきました。
実は、テクニカル検定は、6シーズン前から、13回だか14回だか受けているのですが、とっても遠いーって感じでした。
私にとってテクニカルは、スキーを始めたときの目標で、準指導員&テクニカルを取ったら、スキーはやめて結婚するから。
だからそれまでは、スキーをやる!と親に宣言して始めたのです。テクを取るまでは結婚しないからと・・。
まあ結婚はしちゃったのですが、やめる前にテクは取りたい!でも、子供もほしいなー。
夫婦で相談して、今年はスキーを悔いが残らないように二人で頑張ろう。それで大会も検定も最後にしよう!
そう決めて始まった今シーズン。夫は自分が習っていたチームを紹介してくれて、平日のナイター(元デモのDさん)の講習会に
ひとりでも行けるように、雪が降る前から仲間をいっぱい紹介してくれました。

実は、2週間前の13日に、湯の丸高原でテクニカルを受けました。
そして結果は、2種目を−1点ずつ落としてしまい、不合格でした。

全ての種目を夫にビデオを撮ってもらってたのですが、その結果は納得の結果で、やっちゃ行けない自分の悪い癖がいっぱい出ていました。
スタート前に「あれと、これとを注意して」って考えていても、6種目すべて集中するってコトが、とても難しく、緊張してしまったり、
集中力が途切れてしまったり、自分に負けてしまったことが、とても悔しく思いました。

夫には、「どうして練習みたいに滑れないのかな?」と言われました。
「でもダメなのに、点数は、もう少しなんだから、来週どこかで、もう1回受けてみよう!普段の滑りが出ればいいんだから」と励まされました。
「そうだね」と返事はしたものの。気持ちは切り替えられずに、今年もダメなのかな? テクニカルは夢なのかな?と考えてしまいました。

続けて受けてみようか?もっと練習して春になったら受けようか?
夢で終わるのか?
堂々巡りの中、夫が、ぼそっと言ったのです。
「やはり−2点は、現実で、足らないんだよ。」「確かに良くなってるから、去年より点数は出てて惜しいところまで来てるんだけど、
足らないのを現実として受け止めよう。」
「何度受けても同じだよ」「俺だって、落ちてるのを見ると切ないんだよ」と言われました。返事は出来ませんでした。

いつまで練習したら届くんだろう?
それから集中力が続かない自分が、とっても悔しく、何度も何度もビデオを見直しました。

それから数日後、夫から
「週末は、どこかで検定やってないのかな?」と言ってくれました。
「今週は近場ではないんだけど、来週は黒姫であるんだ」と。
一応、チェックはしてたのです。「やっぱり受けたかったんだ」って分かっちゃったらしく、
「じゃあ週末は、朝起きて天気が良かったら黒姫に受けに行こうか?」と言ってくれました。
どうもありがとう。これが最後の検定になるといいなー。
その後、週間天気予報を見たら、雪の予報。
モサモサ雪は苦手です。それだったら、その日は練習して、別のときに受けたいな。

長野県の真ん中に住む私達は、朝の空を見て、東部方面は晴れてるとか、北部方面の天気が良さそうと決めて、出発するんです。
なので当日、天気で行くところを決めるのです。黒姫行けるといいなー。

前日は、夫が接待で、私も同席しました。
とても楽しい時間を過したのですが、楽しかったのでついつい翌日の検定をすっかり忘れ、お酒が進んでしまいました(笑)
家に帰ると12時です。検定の前だったら10時くらいに寝てたいのに・・・。これじゃあ明日は起きれません。
夫に明日は、どーする?と聞かれたのですが、思わず「起きれたら行く」と正直に答えました。


昨夜、散々飲んだのに、ネボスケの私が、なぜか7時半に目が覚め、カーテンを開けて、空を確認しました。
南部、東部は晴れてそうですが、黒姫方面には、雪雲が・・・。
新雪には、めっぽう弱いので、雪が降ったら、検定は見送る!と、決めてたんですが、
今日は、やっぱりテク受けたい!と夫を起こして、即準備をしました。

駐車場に着き、急いで準備をしたのですが、ブーツが履けません。飲み過ぎて足がむくんでしまったようです。

ホントに滑れるのかな?夫がシェルを広げてブーツを履かせてくれました。

早くしないと申し込みに間に合わないよ!板は持って行ってあげるから、先に申し込みに行ってきな!と。
スキースクールに申し込みに行った時には、受験生が集合する時間の9時20分です。
外では大勢の受験生が、既に集まっていて、ゼッケンコールが始まっていました。
私は85番です。全部で86人でした。私が最後じゃなかったんだ(笑)

まだ呼ばれないだろうとリフトの引き換えを持っていた私は、リフト券を変えに行きました。夫の分も変えたのですが、

しばらく待っても、ちっとも来ません。

どうしよう?? リフト券を渡さないことには・・・。私の小回りの板は、いつになったら持ってきてくれるんだ??

ローテーションの説明を聞いていたら、ようやく夫が来ました。ちゃんと私の板を持ってきてくれました。ありがとね。

ちょっと焦ってしまったよ。
そんなときに、同じクラブのけーこちゃんを発見!金曜から来ているとのコトです。二日酔いの私とは気合が違うのかと
思いきや、雪が軟らかいから、板はコブ用の1本しか持ってこなかったんですよーと。まじ??
ゼッケン番号も近かったので、一緒に回ることにしました。

最初の種目は、得意な整地小回りです。私が注意しなくちゃならないのは、

とにかく板を、しっかり回すこと。

それには、あまりスピードを出してしまうと板が回らなくなってしまうので、

最初のターンを大切に、しっかり回してリズムを掴むこと!
最初っから得意種目だから・・・、気分的には、なんか ちょっと いいかも。
後半でちょっと落とされちゃったけど、出だしから半分ぐらいまでは良かったから、

まあまあ・・かなあ??(写真・もっと板を外に出せるといいんだけどなー)


次は不整地大回りです。板をロングに代えてっと。
種目は不整地だけど、荒れてはなさそうです。スタンス狭めで行こう。
コースがちょっと左にカーブしてるので、ジャッジから見て、まっすぐに同じ弧で
滑ってるように見せるには、最初のターンはどこら辺でするのがいいのかな?
しっかり腰の下に板を戻すことと目線と外傾を考えてスタートしました。
思ったよりスピードが出ちゃったもんだから、ちょっと心配になり、
慌てて、夫が撮ってくれていたビデオをチェックしちゃいました。
スピードは、暴走には見えないけど、ちょっと最初の弧が小さかったかも・・・。微妙。


次は、大回りです。降り積もった雪が軟らかいので、かなりモサモサしてて、
不整地大回りのバーンより、整地大回りの方が荒れてそうです。
転倒者が出ているとの情報が・・・。
夫が「荒れてるからローポジションで、スタンスは狭めで」とアドバイスをくれました。
それと腰の下に板が戻ってくるまで待つことと、さっき以上に外傾を取らなくちゃ。
スタート寸前まで、イメージしました。自分的には、結構良かったかも・・・。
滑り終わったら、夫からも「良かったじゃん」と言われました。
あと残り3種目、気持ちを引き締めて頑張わなくちゃ。
(写真・私としては、腰の下まで待つてたのでOKな写真かと思ったら、夫からはケツが落ちてるとダメだし)


次は総合滑降です。「大回りと同じイメージで、滑るんだよ。」
「雪が軟らかいから、リアクションは大きいと飛ばされるから注意しなね」と夫に言われ、
『飛ばされる!?』の言葉に、ビビる私でした。
私の数人前の人が、飛ばされて転倒しちゃったもんだから、ビビり度合いは最高潮です。
ゆったり滑ろう!と決めました。ターン構成は、大〜浅めで。
滑り終えたら、「悪くはないけどおー!さっきみたいに滑れば良かったのに!」と。
内心、悪かったのかーと凹む私でした。
(苦手な大回りは、アップでなんて載せられません)

次は、不整地小回りです。
ラインは2本らしく。インスペクションも前日も滑ってない私は、一発勝負です。
ただでさえコブはビビるのに。
「どっちのラインなら私にも滑れそう?」と夫にコースを下から見てもらいました。
1本は、ピッチの早いコブ。1本は、大きな溝コブです。
けーこちゃんも私も、夫の指示を待ってました。
夫は、奥のピッチの早いコブを指差しました。ちょっと意外だったので、「え?奥??」と
確認したら、今度は手前のコブを指しました。「どっち??」って聞いていたら、
前滑がスタートしちゃいました。前滑は、深いほうを行きました。夫は、前滑と同じ深い方を指示しました。
スタートは早いほうでしたが、みんなも深いほうを滑ってました。誰かが滑る度に凍ったコブの音が聞こえました。でも転んでる人はいませんでした。
なら私にも滑れるハズ!ちゃんとトップを落として行こうと思い、バンクを狙って滑りました。最後ちょっと詰まってしまいバランスを崩しましたが、
リカバリーしたので、OKかな?滑り終えて夫に「どっちって言ったの?」と聞いてみたら、
「深いほうがいいと思ったけど、ちょっと凍ってたから、俺が指示して失敗したら『なんで?凍ってるじゃないのよー』って、怒られそうだなーと思って、
曖昧に指示してみた。」と言われちゃいました。「転んじゃうんじゃないか?止まってしまうんじゃないか?って冷や冷やしたよ」と言ってました。
ごめんね、こんなに気を使わせちゃって。


 最後の種目は中ターンです。いつもはロング板を使うのですが、
 今回はショートで行って見ました。
 最終種目は、集中力が落ちちゃうらしく、いつも失敗してしまうので、
 今回は集中しなくちゃとイメージしながら待ちました。
 中ターンは、苦手です。上に抜けないようにと、そればかり考えてました。
 斜度はあるけど、結構荒れています。強く踏んだら足場が崩れちゃいそうです。
 前滑は、小さめの弧で滑っているように見えました。
 スタートが早いので、前滑と同じラインで滑ることにしました。板が腰の下に戻ってくるまで待つ。
 体は常にホールラインで!スピードに乗るまで漕ぐこと。自分的にはいい感じに滑れたような気がしましたが、夫はかなり不服そう。
 74点だなと言われちゃいました。えーーーー!?まじ??

  その後、総評がありました。
1時間待って発表です。
夫がレストハウスに先に行って席を取っててくれてるので、N夫婦と、ビデオをチェックしながら遅めのランチです。
夫は朝も食べてないので、きっとお腹空いちゃったね。
ごめんねー。私は発表の緊張感で食欲がありません。
その後、2本ばかりコブを滑りました。写真は今日の黒姫高原です。
そんなこんなでいよいよ合格発表です。はああ。。。

 期待半分・不安半分で、ドキドキしながら、夫と結果を見に行くと、すでに人だかりが出来てます。
先に夫が、私の名前を見つけたようです。私は、まだ見えません。「どこ?どこ?」って、探してたら
「良かったー。受かってるよ!」と。
「え?嘘・・・」 自分の目で確認したいけど、どこにあるか見えません。
ちゃんと確認してないけど、ピンと張った糸が切れてしまったらしく、涙がいっぱい出てきちゃいました。
落ちるたびに悔しくて泣きたかったけど、落ちて泣くのは、私の中ではルール違反なので、そういう気持ちが
全て嬉し涙となって、思いが溢れてきちゃいました。そして夫に抱きついて散々泣いたあと
 (夫いわく、両方の鼻から鼻水を垂らして泣いていたらしい)
手続きをしにスクールへ入って行きました。合格者のみが入れる場所に、やっとやっと私も入れました。
嬉しくって、嬉しくって・・・。にこにこしながら、手続きを済ませて、やっと自分の番号を見ることが出来ました。
記念に発表で張り出された紙をビデオで撮影しちゃいました。下から二人目が私です。

今まで全ての種目で75点を取れずに、いつも不合格だったのに、今回は小回りと中ターンで+1ずつ出て
2点オーバーでの合格でした。帰り際、夫に「2点もオーバー出してくれて、ちゃんと御礼言った?」と冗談半分で言われ、
「そうだよねー」と、「ありがとうございました」と振り返ったら、たまたま通ったスクールの人に私達の会話が聞こえてたらしく
「おめでとうございます」と言われちゃいました。
その後、数えてみたら、6シーズン目の13?14回目の受験で合格しました。
長かったよー。諦めなくてホントに良かった。
いつも傍で応援してくれた夫には、感謝の気持ちでいっぱいです。そして賞状をいれる額を買って帰りました。

黒姫からの見慣れた帰り道。景色が新鮮で輝いているように見えました。思い出しては、うるうる。うるうる。良かったねー、俺もホントに嬉しいよ。
そんな夫の名言集です。
 ・節約、節約ってケチらなくていいよ。我が家の無駄遣いは、受験料(テクの)なんだから!
 ・どうして本番になると、せめて練習ぐらいに滑れないのかな?
 ・ここ1番に弱いんだよなー。普段は強いのに。
 ・俺には、まだテクレベルに届いてないと思うよ。
 ・俺が指示して失敗したら『なんで?凍ってるじゃないのよー』って、怒られそうだなーと思って、曖昧に言ってごまかした。
こんなに、いつも付き合ってくれた夫に感謝の気持ちを込めて、私の賞状は、全日本スキー連盟の会長さんが、堤さんじゃなかったけど、
二人で頑張ったんだもんね。
  
 
総滑のゴール直後「失敗しちゃったー」って・・・。      夫のコブと隣は私のコブ。同じコブなのに、こんなにも吸収能力が違うんですねー。悔しいなあ。。


私の癖。左ターンで右を向きます!?

  
いつもの景色も今日はキラキラ輝いて見えました。      豪雪地帯の黒姫高原。                        今年は雪が、こーんなに降りました。