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北米版「涼宮ハルヒの憂鬱」
DVD第1巻(限定版)簡易レポート


※写真は順次アップ予定です すみません…



北米版公式サイトが開設されて5ヶ月と少し。やけに長く感じられた月日でしたが、待った甲斐がありました。

私の元にも、北米版ハルヒDVD第1巻限定版がとうとう届きました!


1.外観


さすが特別仕様のボックス。かなりデカいです。
計ってみたところ、だいたい高さ19.8cm、幅13.4cm、奥ゆき15.4cmくらいでした。



文庫本との比較画像。とにかく横幅(この画像だと「高さ」になりますが)がすごい。



細心の注意を払ってビニールを破って、いざフタを手にとって開けようとしたところ、非常に弱い力でフタどうしがくっついていました。ほんのちょっと力をこめるだけで難なく開きましたが。

それもそのはず、ボックスには弱い磁力のマグネットが仕込んであったのです。ふたを閉めるときは軽く「カチッ」という音がしてフタの端どうしがくっつきます。

マグネットが仕込んである場所は、右側のふたの縁と、ふたを開けたときに見える鶴屋さんと朝倉さんの部分。左側のふたの一部分にも薄い鉄板が仕込まれています。

こういったしかけのおかげで、ふたが自然に開きっぱなしになるといった事態が避けられているのです。考えたものです。



鉄のクリップもくっつきます。


黄色い丸印の部分に磁石が埋め込まれています。


ふたを開けると目に入るのは、ボックスの中身と、DVD収納部分およびCD収納棚についている黄色いリボン。それぞれ手前に引っ張ることでDVDケースを手前に引き出したりCD収納棚を取り出すことができます。


CD収納棚の中には「ハレ晴レユカイ」CDと、隙間を埋めるためのケースが入っていました。ただ、棚箱がギリギリの大きさしかなかったようで、CDを含めた内容物を取り出すのがひと苦労。棚箱の底に穴でも空いていればそこから中身を押し出すことができたかもしれませんが。とりあえず、いったん取り出したら棚箱に戻したくなくなります(笑)。



棚箱の底面にはSOS団のエンブレムが。


それから、ボックスの裏側などの余白部分には薄い色で日本語の文字が。第3話Aパート序盤で長門さんがいろいろ語っているときに背景に表示されていたメッセージが書かれていたのです。




クリックで拡大画像が出ます。見えるでしょうか…。


2.特別付録

まずは「ハレ晴レユカイ」。これはちゃんと北米仕様になっていました。ジャケット・歌詞・クレジット・盤面など、すべて英語表記になっていました。もちろん歌詞は日本語(ローマ字)歌詞と英訳が併記されています。




おまけは、DVD収納部の隙間を埋める役割も果たす大きめの紙箱の中に入っていました。中身は、両面下敷きとハルヒが頭につけてるリボン、それからアイロンを使ってシャツなどに貼りつけるタイプのHaruhiismステッカー。




左上は特典グッズ一式。右上は下敷き&ステッカーの反対面。


リボンは…なんというか、あらかじめアイロンを使ってぺしゃんこにしておかないとカッコがつかないような。ステッカーは1回使ってしまうと元に戻せないので試せません(笑)。下敷きはかなり薄いです。ちょっと力を入れただけで折り目がついてしまいそうなので注意。


3.DVDパッケージ

限定盤の表ジャケットは、日本の限定盤第1巻と同じ。裏は
ジャケット用紙は片面のみの印刷で、リバーシブルではありませんでした。




盤面にはハルヒの既存イラスト。どうやらこれは限定盤専用のもので、通常盤はSOS団のエンブレムをあしらったデザインらしいです。




4.メニュー画面

いよいよディスクの再生です。
DVDに関する警告メッセージや企業ロゴの後に、突然「ハルヒ」本編と全く関係なさそうな映像が。北米版の製作が発表されて間もない「The Third」のプロモ映像でした。

その後北米版オリジナルデザインのメニュー画面へ。



背景はアニメーションします。


左上:シーンセレクト
右上:言語・字幕セレクト
左下:映像特典(ノンテロップOP/ED、CMメイキング、CM、TV版次回予告、ASOS Brigadeムービー、北米版クレジット)
右下:他作品のトレイラー(Scrapped Princess, The Third, Eureka Seven, .hack//Roots)


ふと気づいたんですが、北米版ハルヒのDVDでは最初にメニュー画面が表示される一方、日本版ハルヒの場合は自動的に本編が再生されるんですよね。もちろんこのパターンが他の作品すべてに当てはまるわけではありませんが、こういったところに日米の視聴者あるいは製作者側の意識の違いが見て取れる感じがします。


5.吹き替え寸評

ようやく本編の内容について触れられるところまで辿り着きました。
登場人物の吹き替えについての寸評です。ただし、いろいろな意味で素人の私による主観的な感想であることを前置きしておきます。

声質 A=日本語版そのまま、B=イメージに合ってる、C=独自性が強い
演技 A=印象的、B=特に欠点なし、C=インパクトに欠けるかも
聴き取りやすさ A=かなり楽、B=頑張ればそれなりに聴き取れる、C=難しい

ハルヒ(Wendee Lee) 声:B 演:A 聴:B
聞いていて不安を感じない声と演技。第1話で「萌え」を語るシーンの鬱陶しさ(笑)は秀逸。念のために言っておきますが、これは賞賛です。

キョン(Crispin Freeman) 声:B 演:A 聴:B-
感情の移り変わりがきめ細かに高いレベルで再現されている。現地のファンから高い評価を得たのも納得。早口気味で長いセリフが多いため聴き取り難度は少し高め。

長門さん(Michell Ruff) 声:B+ 演:A 聴:B
このボソボソしゃべりは、麻薬的魅力。小声ながらもはっきりとした発音なので意外と聴き取りやすいケースが多い。

みくる(Stephanie Sheh) 声:A- 演:B+ 聴:C+
ときどき瞬間的に日本語版と声色の区別がつかなくなる。これは奇跡に近い。ずっと高いトーンで話すため、慣れてないと聴き取りづらい。

古泉(Johnny Yong Bosh) 声:B 演:B+ 聴:B
スマイリーな優男として無難な出来。おそらくこの声優はBL系作品でもひっぱりだこになることと思われる。

朝倉さん(Bridget Hoffman) 声:B 演:B 聴:B
もともと感情の起伏が少なめの(なくはないが)優等生的役柄なので、演技もそのようになっている。

鶴屋さん(Kari Wahlgren) 声:B- 演:B 聴:B
聴きどころはやはりEpisode 00の爆笑シーン。日本語版と同様、見ているほうまで笑ってしまう。

谷口(Sam Riegel) 声:B+ 演:B+ 聴:B
現時点ではわりといい感じだが、谷口の真価(笑)が問われるのは次回以降なので、最終判断は保留。

国木田(Brianne Siddall) 声:A- 演:B 聴:C+
声色が日本語版にかなり似ている。ややくぐもった感じのする声なので聴き取りにくい箇所がいくつかある。

妹(Kari Wahlgren) 声:B- 演:B 聴:B+
実は鶴屋さんと二役。セリフ数が少ないので暫定評価ということで。特に問題はなさそう。

シャミセン(Steve Kramer) 声:A 演:A 聴:B+
この猫、実は以前にポッドキャスト番組「Anime TV」で紹介されたときとは異なるキャストになっていたりする。これだけ緒方賢二さん似の声を出せる人がいたとは。

コンピ研部長(Dave Wittenberg) 声:B+ 演:B+ 聴:B
セリフを聞いてて自然に憐憫の情がわいて出てくる。つまりは演技がうまくいっているということなのだろう。


6.本編雑感

ここでは、本編を英語吹き替えで視聴して感じたことを挙げていきます。


・Episode 00
古泉とみくるの棒読みがひどい(笑)。特にみくるは「居眠りしてるところを先生にあてられ教科書を音読させられている中学生」レベル。演じている声優の苦悶が見えるかのよう。

・第1話
キョンの語りとハルヒの熱弁を存分に楽しむための回。もし自分がこのハルヒみたいな調子で英語で話し掛けられたら確実にひく(笑)。

・第2話
「やっほー!」「じゃじゃじゃじゃーん!」の英語吹き替えは破壊力絶大。良い演技であるがゆえに思わず頭を抱えたくなる

・第3話
長門さんの淡々とした長い語りは、この話の序盤にしてクライマックス。聞いていてなんかぞくぞくさせられる。


7.吹き替えでの翻訳

ここでは、理由を問わず印象に残った吹き替えのセリフをいくつかご紹介します。
いいのが見つかれば後から追加する可能性もあります。

Episode 00

"Accuse me...ah! E...excuse me!"
ミクルが「失礼します」を「失礼しました」と言い間違えたシーンの吹き替え。日本語よりも間違え方がひどくてより面白くなっています。

"I'm also a ventriloquist."
(元のセリフ:「いまのは腹話術」)

悪い魔法使いユキのセリフの吹き替えです。「ventriloquist」は「腹話術師」で、「腹話術」は「ventriloquism」。こういう細かい部分で自国語の表現として自然なものに直していくのが翻訳・吹き替えの妙だと私は思っています。ちなみに「ventri」が「腹」、「loqu」の部分が「話」にあたります。

Episode 1

"Okey-dokey?"
(元のセリフ:「いいわね?」)

場面の状況と元のセリフから「OK?」と同じ意味の言葉だというのは分かったのですが、うん、初耳。

"This is the prime example of moe!"
(元のセリフ:「いわゆるひとつの萌え要素!」)

なるべく英文に忠実に日本語に直すと「これぞ萌えの典型よ!」って感じ。ここまでくると「訳」というより「解釈」の領域。翻訳の作業ではよくあることです。
それにしてもこのシーン、"Moe, moe!"と連呼するハルヒは必見。笑いを堪えるのが相当きついです(笑)。

Episode 2

"Guess I'll be counting on you, then." "It's an honor to be counted on."
(元のセリフ:「それじゃ、お願いします」「お願いされましょう」)

前者がみくるのセリフで後者がキョンのセリフ。これもセリフにこめられた心情を解釈して吹き替えに当てはめた感じ。

"Who do they think they are?!"
(元のセリフ:「何様よ!」)

バニー服を着てのビラ配布を止められたハルヒの一言。これはそのまま覚えてもOKです。対象の人物に合わせて人称代名詞、助動詞、be動詞の部分を変えれば誰に対しても使えます。

Episode 3

"There is a reason she chose you rather than someone else." "No way!" "Way."
(元のセリフ:「あなたが選ばれたのには必ず理由がある」「ねえよ」「ある」)

"No way!"は「ありえねー」とか「んな馬鹿な」みたいな意味合いでよく使われますが、それに対する返しの言葉は私にとっては初耳でした。字幕には"Yes way."とありました。これも見たのは初めてです。

"I never imagined she'd be so...out there."
(元のセリフ:「こんなトンデモ少女だったとは、さすがに想像外だぜ」)

"out there"はほとんどの場合「そこらへん」という「場所」を指しますが、ここでは「頭がおかしい」という意味で使われています。日本語では「(頭があっちに)いっちゃってる」という表現が一番近いでしょうか。なお、この意味はCambridgeやOxfordのオンライン英英辞典では見あたらず、Urban Dictionaryでようやく見つかったものです。

"If you wouldn't mind, could you tell me how old you really are?" "That's classified."
(元のセリフ:「あなたの本当の歳を教えてください」「禁則事項です♪」)

"classify"には二つの意味があります。ひとつは「分類する」。だいたいすぐ後ろに「as 〜」と続きます。もう一つは、この例をみてわかるように「機密事項にする、秘密にする」という意味。

長門の長台詞(Episode 2-3)

It's about Haruhi Suzumiya. And, in addition, it is about myself. That's what I've liked to talk about.

It is difficult to find words. There might be discrepancies in the transmission of data. However, please listen.
Haruhi Suzumiya and I are not ordinary human beings.

That's not what I mean. I am not referring to the absence of universally-accepted personality traits. What I mean is literal, and that she and I are not the same as ordinary human beings...human beings such as yourself.
I have been created by the Data Integration Thought Entity that supervises this galaxy. I am a humanoid interface designed to make contact with organic life forms like you. Do you understand?
To use a common term that is applicable to this situation, I believe I will be classified as an alien.


(以上、Episode 2)

(以下、Episode 3)

My mission is to observe Haruhi Suzumiya and report the information back to the Data Integration Thought Entity.
I've been performing this task daily since my creation three years ago. It had been quite peaceful and there had been no uncertain factors. However, irregularities have appeared near Haruhi Suzumiya which cannot be ignored. That would be...you.


(中略。この部分の吹き替えセリフはおねしぺグローブさんをご参照ください。)

You have been chosen by Haruhi Suzumiya. Whether she knows it or not, Haruhi Suzumiya has the power to affect her surroundings by transforming her will into absolute data. There is a reason she chose you rather than someone else.
(Kyon: No way!)
Way. You and Haruhi Suzumiya have the possibilities in your hands.

Of course.

The Data Integration Thought Entity is under the impression that if Haruhi Suzumiya is made aware of her worth and her abilities it will create catastrophic event. For now we must continue our observations unbeknownst to her.

She does not take the information you feed her seriously.

I am not the only interface that the Data Integration Thought Entity has placed to come this planet. Another section of the Entities determined to use more proactive methods to Haruhi Suzumiya in order to observe the fluctuations of data. You are the key to Haruhi Suzumiya. If there is danger, you will be the first target.

※下線部はおねしぺさんのアドバイスにより埋めることができました。おねしぺさんありがとうございました!

先述の吹き替え寸評で「長門さんの吹き替えは聴き取りやすい」と書きましたが、それでもやっぱり聴き取れなかったり聴き取りに自信が持てない単語はいくつかありました。


キョンの憂鬱 ―ぼやきの一言集―

この作品の肝とも言えるキョンのセリフやモノローグ。その中で、簡潔かつ汎用性の高いぼやきやツッコミの表現をピックアップしてみました。

「これ、笑うとこ?」 --- Is that supposed to be funny?
be supposed to 〜(不定詞)は「(本来は)〜すべきだ、〜することになっている」という意味の表現。学生時代はこの表現を見た記憶が一度もない(忘れてるだけかもしれない)のですが、けっこう重要な表現だと思います。

「と言われてもな」 --- Easy for you to say.
英単語を活かした訳にするなら「簡単に言ってくれるよな(でも俺にとっては簡単じゃないんだよ)」といったところでしょうか。「you」にアクセントを置いて言うといいらしいです。

「そりゃそうだろ」 --- That figures.
直前に出た話が自分にとって予想範囲内であったときに言うひとこと。ほかには「無理もない」とか、皮肉をこめた「だろうな」という表現にあたる場合もあります。

「お前が言うな」 --- Look who's talking.
おそらくは、知らないと出てこないであろう英語表現。このまま覚えましょう。

「紹介、終わりかよ」 --- So much for introductions.
"So much for 〜."で「〜はこれで終わり」という表現。

「真性のアホだこいつ」 --- She truly is an idiot.
英語にも「アホ・バカ」に相当する表現はいろいろありますが、この"idiot"という単語に友愛の情がこめられるケースは全くないといっていいでしょう。

「好きにしろよ、もう」 --- Just do whatever you want.
「Do what you want.」と「Do whatever you want.」を比べると、後者の方が投げやり度が高くなる。その上「just」を使って強調の意味合いを付け加えていますから、この場面でのキョンがどれほど呆れているかおわかりでしょう。

「似たようなもんだ」 --- Same difference.
第1話でハルヒも使っていた表現。「違いなんてあってないようなものだ」という意味。けっして「相違点が同じ」という意味ではありません。

「おっしゃる通り」 --- You got that right.
厳密に言うと「ある事柄について正しく理解している」という意味。"You're right."と似た表現ですが、こちらは「発言や判断などが正しい」という意味なので微妙に異なります。

「さっぱりわからない」 --- I'm totally lost.
"lost"には「頭がこんがらがる」という意味もあります。

「付き合いきれん」 --- I'm outta here.
"be out of here"で「出て行く」という意味。ある場所から去る場合に使えるのはもちろんですが、この例のように「ある事柄から身を引く」ときにもつかえます。

「(さあ…)ねぇ」 --- Beats me.
(it) beats meは「わからない」という意味。

「またそれか」 --- Not again.
複数回起こったことに対して非難の気持ちなどを示す言葉。

「夢だろ?」 --- You're kidding me.
正確な翻訳ではないかもしれませんが、両者とも「目の前の現実を信じられない」という気持ちを言い表すための言葉です。

「まあいい」 --- Whatever.
直前までのことをほったらかして次のことに目を向ける際に使います。要は「まあいいや」と同じ用法です。


8.第1巻を見終えて

去年(2006年)に思いっきりはまってしまったアニメの英語版ということで非常に楽しみにしていた北米版「ハルヒ」ですが、第1巻だけでも非常に楽しむことができましたし、自分のまだ知らない表現がけっこう出てきて勉強にもなりました。

第2巻では見どころがたくさんありますし、あの「WAWAWA忘れ物〜」がどういう訳になっているかとか、楽しみな要素が多すぎです。



(最新更新日 2007年6月22日)





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