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Anime Expo 2007
SOS Brigade Invasion Tour
(Almost) Complete Report

アニメ・エキスポ 2007
SOS団コンサート (ほぼ)完全レポート

(June 30th, 2007 PDT)


セットリスト(兼目次)
#1 恋のミクル伝説  ♭1 日米みくる役トーク  #2 冒険でしょでしょ?
♭2 日米ハルヒ役トーク  #3 雪、無音、窓辺にて。  #4 SELECT?
♭3 茅原実里トーク  ♭4 茅原&ジョニーアフレコ
#5 God knows...  #6 Lost my music  ♭5 ASOS Brigade
#7 ハレ晴レユカイ(フルコーラス)  アンコール ハレ晴レユカイ(TVバージョン)

What (did it seem) was behind all this? 〜今回の背景(についての情報)〜
※レポートに1度目を通してから読んでもらえるとうれしいです


最新更新日 2007年7月10日





さて、Anime Expo 2007の思い出は数あれど、まずはSOS団のコンサートについて書くことにしましょう。ここに来てくれている皆さんが恐らくいちばん見たがっているのはこれのレポートだと思いますので。

コンサートなどの内容は、リアルタイムで取ったメモと記憶を便りに書き起こしています。特にセリフに関しては若干正確性には欠けますが、大まかな意味合いとしてはこれで間違いないと思っております。


出発直前にプリントアウトしたスケジュール表にはコンサートは16時半(現地時間)の開始と書いてありましたので、15時ぐらいに様子見で行列のある駐車場に行ってみました。すると、これがもうすごい列。こりゃ並ぶのはナンセンスと思い入り口付近のスタッフに「プレミアチケット持ってるので入りたいんですけど」とかけあったところ、なんと「プレミア持ってる人も列に並んでください」という返事。

ここで「じゃあ列がなくなったところを見計らって入場しよう」という考えで止めておけばよかったのですが、私は「入場しきる前にコンサートが始まるなんて事態もあり得る」と深読みをしてしまい、行列に並ぶ選択肢を選びました。ところがこれが大外れ。午後4時半になっても列はほとんど動かず、その間私は強い陽射しを浴びつづけるはめに。さすがにまずいと思い、水を買うために行列から一時離脱もしました(もちろん隣の人に「すぐ戻るから」と伝えて)。


結局入場できたのは17時すぎでした。入場時にはまだコンサートは始まっておらず、まずはひと安心。他サイトにある過去のイベントレポートで「開始時間の遅延は日常茶飯事」という情報を仕入れていなければ、私も入場する前に冷静でいられなくなったかもしれません。ただ、こちらとしてはコンサートを最初から最後まで見られれば満足だったので、入場して席に着いてからはわくわくしながら待っていたのでした。


(ここでお伝えしておきますが、撮影機器はアリーナの中にまで持ち込めませんでしたので、会場内の写真はありません。なにとぞご了承のほどを…。)


着席後から開幕までにあったのは、キョンからの諸注意やハルヒからのお知らせ、キョンからのお知らせなど。それから、ステージがライトアップと暗転を繰り返したりスモークをたいたり、スクリーンに客席の模様を映したり。そのたびに観客からは歓声が上がり、会場のボルテージは徐々に高まっていきます。「ハルヒ」コールや「SOS」コールも聞くことができました。


やがて、暗転している舞台の中央に人影が。ライトアップされたステージに見えたのは、なんと後藤さんの姿でした。

#1 恋のミクル伝説

激奏ライブのときと同じく突然始まるBGMに戸惑いながらも歌を歌う後藤さん。音程だけでなくリズムまでズレまくり!これ以上望むべくもないヘタっぷりで、会場は大喝采でした。っていうか(一見さんもいただろうにそれでもこの曲を持ってきたか!)と思いましたよ。

ここで、私自身について懸念事項が発生。10回も叫ばないうちに速攻で喉がかれかけたのです。どうやらロサンゼルス地方の空気が相当乾いているためらしいと思い至り、以後は声を極力セーブすることに。

後藤さんの歌が終わってから新たに登場したのは、ASOS BrigadeのハルヒであるPatricia Leeさん(パティ)。舞台袖には通訳さんもいました。さっそく後藤さんに今の心境を聞きます。

後「I'm sorry, I'm so upset. みんな盛り上がってくれてよかったです」
訳「後藤さん、英語がとても上手ですよね?(観客拍手)」

言うまでもなく「恋のミクル伝説」は後藤さんが「わざと」ヘタに歌っている曲なのですが、リハーサルのときに、それを知らなかったスタッフがあまりのヘタっぷりにビックリしていたというエピソードも明かされました。

ここで後藤さんはいったん退場。
P「9割くらいは埋まってるわね…(注.開放されていない座席も含めてのことと思われます)
とパティが客席を見渡していると、やがて英語版みくる役の声優Stephanie Shehさん(ステファニー)が現れます。ステファニー、地声低っ。ドスをきかせた後藤さんの声に少し近いかも(わかんないけど)。やや時間を置いて戻ってくる後藤さん(進行がうまくいってないのかな…?)。

♭1 日米みくる役 トーク&アフレコバトル

吹き替えの感想を求められたステファニーは
S「(Episode 00では)アクションシーンがないし、ヘタに演じなきゃいけなかったので、これが本来の演技と思われたらどうしようと思ってました(笑)」
と語ってくれました。

そして、私的には待ちに待っていた展開になります。日米の声優によるアフレコバトル(?)です。いやーこれを見てみたかったんですよ。日本の声優さんが英語版(しかも生ボイス)を聞いてどういう感想を持つのかもぜひ聞いてみたかったですし。

しかし肝心の映像がうまく流れず、アフレコが始められません。観客はスタッフにブーイング。でもそのトラブルもむしろ楽しんでる節が見られました。

訳「おふたりは、こういったトラブルが起こってアフレコを中断しなければいけなくなった場合は何をしてますか?」
S「待って、おしゃべりしたり、食事したりもします」
後「日本のアフレコは(スケジュールが)タイトなので、休んでるひまがないんです」

やがて不具合も解消したようで、いよいよアフレコ対決です。
観客から「You can do it!(やればできる子!)」という声援を受けつつ、

後「ミ…ミ…、ミクルビーム!」
S「Mi...Mi...Mikuru Beam!」

ほとんど雰囲気が変わりません。日本ですら代替がきかないと思われていたあの「ポンコツ声」と張り合える人がまさか海外にいるとは、日本のファンも海外のファンも想像すらできなかったものです。ふたりのみくる役は「You're so cute!」を半分エンドレスで言い合ってました。

アフレコ対決はもう1シーンありました。未来人であることを明かしたみくるがキョンに問い詰められる場面です。

後「禁則事項です……」
S「That's classified...」

その後、「日米における、声優になるまでの過程の違い」について話したあと、二人は自分の演じたキャラの中で、みくる以外でいちばん好きなキャラを尋ねられます。

後「『SHUFFLE!』の…(観客の歓声)、楓っていう娘が…(大歓声)、わかる?わ、すごーい!(注.北米版『SHUFFLE!』はFunimationから発売予定)
S「『ハレグゥ』のグゥが好きです」
後「え!?グゥ聞きたい!」

後藤さんのリクエストと観客の拍手に応えてグゥを演じるステファニー。それを聞いて思わず吹き出しそうになって顔を背ける後藤さん。みくるバージョンの声を聞いた後だけに相当ツボに入ったんでしょうね。観客もステファニーのグゥに喜んでました。


ここでステージ上の皆さんはいったん撤収。入れ替わりに、白Tシャツ短パン姿の団長こと平野綾さんがステージ中央に走ってきました。どうやら今回のコンサートは「歌(スクリーンにはアニメの編集映像)→パティ&英語版声優とのトーク→アフレコバトル」というパターンで進行することになりそうです。

#2 冒険でしょでしょ?

「答えはいつも私の胸に〜」

何かがヘン、いや、何が変なのかは一瞬で分かりました。歌声がBGMよりも明らかに遅れているのです。音声のズレが1曲分まるごと常に一定であったことから、原因は簡単に推測できました。ステージ中央に設置してある歌い手用のモニターとスピーカーから流れる映像+BGMが、観客用のスピーカーから出てくる音声とずれている。それしか考えられません。

そのミスが日本側のスタッフによるものかAnime Expoスタッフのものか、はたまたAnime Expoが雇ったアメリカ人スタッフがいるとするならその人たちの責任なのか。この時点では私たち観客には知るよしもありません。

起こってしまったトラブルは曲の間に直すことは不可能でしょうし、何より私たち観客にはどうしようもありません。問題は「どっちの音に合わせて手拍子しようか……」ということです。どっちが正解かはわかりませんが、私はBGMに合わせることにしました。歌い手が偶然にでも自分を目に留めて手拍子にあわせて歌ってくれれば会場のBGMとほぼマッチするだろう、という薄すぎる可能性にかけて。そして、ステージを観て歌を聴き手拍子を打っている間にも、頭の中では音ズレを記憶上で修正するために脳細胞をフル稼動させていたのでした。

そうしたトラブルを知ってか知らずか、平野さんは自分の歌に集中し、淀みなく歌いきります。歌い終わったとき、私の周りだけでなく後ろからも、歓声がちゃんと聞こえていました。

歌の後にパティが登場。

P「アメリカは初めて?」
平「3歳ぐらいのときに(アメリカに)住んでました」

歓声を聞いて
平「後ろのほう見えますかー?」
と尋ねる平野さん。もちろん後方からはいい感じの返事が返ってきました。

♭2 日米ハルヒ役 トーク&アフレコバトル

つづいて英語版ハルヒ役のWendee Leeさん(ウェンディー)が出てきました。どうやらウェンディーはパティの推薦でハルヒ役に抜擢されたそうで(本当なのか「そういう体」なのかはわかりませんが)、

P「あたしが推薦したおかげでこうやって活躍できてるんだから、何かお礼をくれてもいいと思うんだけど〜?」

って感じのことを言うパティに、「しょうがないなぁ」というノリでウェンディはお札(?)を取り出し、なんとパティの胸元にねじこみます「日本ではこういうことありますか?」と尋ねる通訳さんに対し、両手をブンブン振って「NO」の意思表示をする平野さん。自分もあの光景にはちょっとビビりました(笑)。

アフレコ対決では、例の「ただの人間には……」のシーンが採用。ウェンディーの吹き替えを聞いた平野さんは、

平「すっごくかわいかったです。これがアメリカのツンデレなのかなと思いました」

とコメント。しかし通訳さんは「ツンデレ」を知らなかったらしく、「ツンドラ」と間違えたりもしていました(そりゃツンドラ・サムカワを売りにしてる人も確かにいますけど!)。会場の前方に陣取ってるような濃ゆいファンはツンデレなど百も承知といった風でしたが、念のため平野さんはツンデレの説明をしてくれました。

さらに、平野&ウェンディだけでなくパティもアフレコをやってみないかという話になり、パティは快く引き受けます。そしてなんとも貫禄のあるヤーさんみたいな演技をかまして会場のウケをとっていました。


次に登場したのは、今回は不参加となった英語版キョン役のCrispin Freemanさん(クリスピン)も好きだという長門有希を演じる、茅原実里さん。黒の長袖+黒のスカート、そして胸元には空色のリボンという、激奏ライブのときと同じ衣装でした。

歌った曲はもちろん、激奏ライブと同様に、でも今度は冒頭のセリフを「Welcome to SOS.」と変えて歌ったあの曲と、あのスローバラードでした。

#3 雪、無音、窓辺にて。
#4 SELECT?

曲が変わっても、音のズレは直っていませんでした。
ここで私は、「音ズレは最後まで直らないかもしれない」と腹をくくります。
きっと舞台裏はかつてないほどの修羅場になっているに違いありません。

しかし。
ここで俺の気持ちが萎えると思ったら大間違いだ。
なぜなら、出演者がみんな頑張っていて、いいパフォーマンスを見せてくれているから。舞台上では表情や言葉に出してないけど、きっとみんな必死でよりよい結果を残そうとしているはず。
その事実と想像に比べれば、このトラブルですら俺にとっては「たかだか」音がずれている「程度」の些事。そんなものは脳内補正能力でどうにでもなる。オタクを、俺を、なめるな。

俺が「ハルヒ」に、「ライブアライブ」に何を見たか。
それは、冷え切っていた私の心に灯を点し、体の芯に熱を与え、瞳に輝きを取り戻させた、そこまでの力をもった、作品に携わった人たちの魂の煌めきだ。
そんなとんでもない奇跡を見せてくれた人たちに、何かお返しをしたいとずっと思っていた。そのお返しを、敬意と感謝を、少しでもはっきりと強烈に示せる機会。それがまさに今じゃないのか。
だから俺は手拍子を打つ。腕を振る。声を送る。そして元よりそうすることで、そうやって「楽しむために」俺はわざわざここまで来た。楽しまなきゃもったいないし、ここに来た意味がないだろうが。

……と、くどいのを承知の上で言語化してみましたが、今にしてみればそういった思いが言語化以前の形で体中に、それこそ指先にまで行き渡ってたんでしょうね。だからこそ、人によっては帰りたくなってもおかしくないような状況下でも、私は平気でいられたんだと思います。


観客の声援もよく聞こえていました。前日に見たハレ晴レダンスコンテストでもかんじたことですが、アメリカのファンは基本的にノリがよく、「少しでも楽しめる要素があるのならとことん楽しんでやるぜ!」と思ってる節すらうかがえます。さすがに「SELECT?」では座って歌を堪能していましたが(かくいう私も)。

それにしても「雪、無音、窓辺にて。」は、曲自体も自分の好みなんですが、それにぴったりはまっている振りつけもたまりません。『God knows...』と並んでライブで一番楽しみにしてる曲のひとつです。


♭3 茅原実里 トーク

茅「すご〜〜〜く人が多いですね。You are having fun?」

英語が全然ダメ(本人談)にもかかわらず頑張って覚えたのでしょう。たどたどしい言葉で尋ねる茅原さんに観客は喜んで応えます。

Q アメリカでは何を食べましたか?
茅「オレンジのパンと、イチゴ、メロン、スイカ…。あ、スイカってウォーターメロンっていうんだー?」

まあ、身近な食べ物の英語名って意外とわかんないもんですよね。自分だって、例の謎ドリンクが発売されなかったらキュウリ=cucumberを知らなかったでしょうし、ヘチマとかになると全然わかりません。いま挙げたのは全部ウリ科ですが、そもそも瓜って英語で何て言うんだ?

Q 好きな食べ物は?
茅「アイラブチョコレート!アンド、シュリンプ(えび)!ここに来て10匹くらい食べました。とても大きかったです」

まて、それはシュリンプというのか?ロブスターとかそんな感じのじゃないんですか?そしてそれを10匹……。すごい。

本当ならここでアフレコバトルにいくところなのでしょうが、英語版で長門さんを演じるMichelle Ruffさん(ミシェル)は残念ながら不参加。変わりに登場したのが、英語版古泉役のJohnny Yong Boschさん(ジョニー)。

ステージに上がるなりジョニーはマイクをぶんどって
J「Welcome to the Johnny Yong Bosch's...」
などとのたまいます。あー、こういう割とハイテンション系のキャラだったんですねジョニーさん(笑)。ウケてる観客もいましたが、さすがに「待て待て待て」と通訳さんに止められます。

♭3 茅原&ジョニー アフレコセッション

不参加のクリスピンに代わってジョニーがキョン役も兼ねることに。「ファイト!」と自分に言い聞かせる茅原さん。アフレコのシーンは、「涼宮ハルヒの憂鬱 III」の冒頭。

茅「私の仕事は、涼宮ハルヒを観察して……」

茅原さんが普通にいい感じで読む一方で、ジョニーはキョンが映るたびに
J「...Ah!」
などと必要以上に声をあげて観客の笑いをとります

このエピソードに代表されるような非常に長いセリフを収録した感想を聞かれた茅原さんは、

茅「アフレコでは大変でした。ここだけの話、リテイクも何度かありました。セリフを覚えるために台本を持ち歩いてどこででも読んでました」

と、苦労話を語ってくれました。

つづいて、同じシーンの英語版が流れます(私は英語版の長門さんもとても気に入ってます)。ここでもジョニーはキョンの出る場面にセリフをかぶせ、観客を笑わせます。

それから今度はジョニーが古泉の出てくるシーンでアフレコをしてみることに。

J「じゃあ茅原さん、キョン役やってくれる?…うそうそ、冗談」

上映されたのは、「涼宮ハルヒの退屈」で古泉がキョンに話しかけるシーン。この話が収録されてるDVD第2巻は7月3日発売なので、なにげに先行上映です。ところが、ここでジョニーがセリフをとちりまして、結局口パクにセリフが間に合わずにジョニーはキレてしまいます(もちろん演技で)。

茅「……すぐにここから立ち去った方がいい。情報統合思念体から負の衝撃を感じる」
J&P「〜〜〜〜〜!(二人で喋ってて聞いてない)」
訳「ちょっとちょっとジョニー、パティ!あんたたちが喋ってるから有希の言ったことが聞こえなかったじゃないの!」

……キョンだ。通訳さんのこの立ち位置は間違いなくキョンだ。パティはともかくとして、ジョニーも(多少方向性が違うとはいえ)ハルヒ並の暴走キャラだなぁ…(笑)。

あらためて長門(茅原)さんのセリフを聞いた二人は「じゃあどうする?→ここは総大将に何とかしてもらおう」という流れになったようで、平野さんを呼ぶための「Ayaコール」を煽りながらジョニーたちは退場します。

観客のコールに応える形で平野さんが再びステージへ。


#5 God knows...
#6 Lost my music

平野さんの懸命な歌声は変わりありませんが、さすがに今回のBGMは生演奏ではなくCD版のインストのようです。当然といいますか、音ズレは直っていません。それから、CDやアニメで聞き慣れたものよりもBGMがパワー不足のような…。

ところが、ほとんど間を置かずに始まった「Lost my music」では、観客向けのスピーカーから聞こえるBGMと歌声のズレがなぜか直っていました。少なくとも「歌い手のミスとは異なる、理不尽かつ常に一定の音ズレ」ではなくなっていました。

これまでずっと直らなかったものが数十秒と経たない間に急に直ってしまったのでしょうか。それとも、平野さんが何らかの方法で歌を合わせてくれたんでしょうか。いずれにしても私はこれを、出演者と観客に贈られた「ささやかな奇跡」だと考えています。

「キミだけだと」のところで客席を指さす平野さん。ここにやって来たファンへの感謝の表れでしょうか。

やっぱり音が合っていると気持ちいい。私も最高にノリノリの状態で突っ走れました。


♭5 ASOS Brigade集結

平野さんと入れ替わりで登場したのは、パティにカナさん(有希役)とメイド服姿のハルカさん(みくる役)が加わった、ASOS Brigadeの3人。

(観客の盛り上がりを見て)
ハ「ASOS団最高ー!」
カ「こういうことになるとは思わなかった
(棒読み)
P「ちょっとみくるちゃん、ファンのために何かやってあげなさいよ」
ハ「え?じゃ、じゃあ…、ミ、ミクルビーム!
(観客喝采)

結局3回ぐらいミクルビームを撃ったハルカさんでした(笑)。

P「ところで、あたしたちは昨日と今日であることをやったのよね」
カ「……ダンスコンテスト」

客席のそこかしこから聞こえる歓声に応えるように、パティの紹介につづいて優勝チームがステージ後方に現れます。客席最前列あたりからひときわ大きな「黄色い歓声」が。優勝チームは結構人気があるコスプレ集団なんでしょうか。優勝者決定のポイントを聞かれて、
カ「……日本語で歌った(のがポイント)
ハ「見ていて楽しかったです」

と答えるカナさんとハルカさん。

そして、ダンスコンテスト優勝者が出てきたということは、もちろん次の曲は……

#7 ハレ晴レユカイ(フルコーラス)

なんと踊るのはSOS団、ASOS団、コンテスト優勝チームだけではありませんでした。今回出演した英語版声優の皆さんも踊っていました。

激奏のときよりずっと近くで見ているからかもしれませんが、ダンスをしている3人の動きひとつひとつに「いい踊りを見せよう」という気持ちが行き届いているような印象を受けました。

ちょっとでもこの振り付けをまねしてみた人ならわかるでしょうが、これけっこうハードワークなんですよね。ましてやフルコーラスとなるとそれはもう大変です。曲が終わったときにジョニーがぶっ倒れた(若干芝居がかった感じでしたが)のも無理はないでしょう(笑)。


アンコールの手拍子や「SOS」コールが、ときどき通訳さんの煽りにブーストされながら会場に鳴り響いて2〜3分ほど経った頃でしょうか。SOS団やコンテスト優勝チームが戻ってきて、ポーズを取ります。アンコールは激奏と同様、この曲でした。

アンコール ハレ晴レユカイ(TVバージョン)

ダンスが終わり、ステージ上のみんなに大きな拍手が送られます。

平「ありがとうー!また来ます!」

というメッセージを残して、出演者は退場していきました。


最後に、スクリーンに映し出されたハルヒから閉会のメッセージ(英語)がありました。それに送り出されるようにして、私たち観客はアリーナを後にしました。


今回のコンサートでは、出演された皆さんも客席の私たちも、過去に例を見ないほど大きな試練に見舞われたと言っていいでしょう。そのような中にあってもSOS団やASOS Brigade、北米版の声優といった出演者たちは、歌やダンスを始めとしてすばらしいパフォーマンスを最後まで見せてくださったと思います。私も、私たちも、そんな皆さんにちゃんと声援などで応えられたと信じたいのですが、どうだったでしょうか。

楽しかったかどうか?
そりゃあもう。みんなの頑張ってる姿を表情レベルで見れましたし、いい歌・いい踊りもほぼ目の前で味わえました。楽しかったに決まってるじゃないですか。


今回のコンサート前後でSOS団の3人は、英語版の声優さんやASOS Brigadeの3人とコミュニケーションを取ったりしたんでしょうか。これをきっかけに、日本でハルヒの英語版吹き替えに興味を持ってくれるファンや声優が少しでも増えてくれるといいなーなんて思っています。日本語版声優と英語版声優の対談とか、面白そうじゃないですか?


時刻は午後7時半。未だに沈まない夕陽がすべてをまぶしく照らす中、屋台やカラオケ大会を眺めつつ私は会場を後にしたのでした。


- Concert Report End -








(以下、今回のコンサートの背景に関する情報およびそれを元にした考察へとつづきます)















翌日、たいへん幸運なことに、私はあるスタッフからコンサートの舞台裏で起こっていたことについていくつかお話をいただくことができました。

始めにお断りしておきますが、これは私の実体験ではありませんので、私の方からこれを事実と断定することはできません。「噂」程度の、不確定な参考情報としてご覧いただければと思います。もっとも、自分のサイトに掲載している以上、私がこの情報を少なからず信用しているのは確かですし、また信用した上での個人的見解を書いてもいます。しかしながら、それも情報の信憑性を保証するものではありません。

それから、私はここで書いた情報以上のことを知っているわけではありませんので、ここに書かれたことが私の持っている情報と感想のすべてです。かといって余所様へメールでお問い合わせするのもできればお控えいただければと思います。真相は、答えるべき方が答えるべきと判断したときに答えてくれるにちがいないと思ってます。いつかきっと。


まず、このコンサート最大の問題であった音ズレについてですが、話してくれた内容は以下の通りでした。

1. Anime Expo(AX)側がステージ上のモニターを最小限の台数しか用意しなかった(本当はもっと用意できた)

2. さらにモニターの返しのバランスが悪かった

3. 会場の音がズレている(カラオケに対して、ボーカルが遅れて聞こえてくる)現象はリハーサルの時点で発覚していたが、修正を頼んでも「これは会場の反響であって、ミスではない。客が入れば直る」の一点張り

4. 1.〜3.の理由による各種調整に時間がかかりリハーサルが開場予定時刻以後も続いたが、AX側が断りなく開場し観客を入場させたため、リハーサルは中断。音の確認や進行の打ち合わせはできずじまいとなった

5. そもそもAXのスタッフは誰も事前に渡していたコンサート資料に目を通していなかった(楽曲も当日初めて聴いたらしい)

6. 本番中も様々なトラブルが起こったが、それについてAXスタッフは手助けをしなかった

7. SOS団コンサート後に、プロなら絶対にしないような回線の組み方をしたために起こった不具合が音ズレの原因と判明。これはAXスタッフが誠意を持って対応していれば直せるものだった


これが真実だとしたらですが……。

なんともひどい話です。特に音響に関する現地スタッフの発言(3.)は素人以下のものとしか思えませんし、そういう人(たち)が音響に関わる決定権を握っていたことがそもそも信じられません。

開始時間の遅れ(4.)は確かに問題ですが(私も入場待ちの間に倒れそうになりました)、問題解決のためのリハを中断させるというのはもっとまずいです。事情をアリーナ外のAXスタッフに迅速に伝え行列に向かってアナウンスすれば、参加者の大半は納得してくれたはずです。

5.については、少なくとも音響も含めた舞台裏のスタッフは全員事前に頭にたたき込んでおくべき基本事項。目を通さないなど論外。この不始末を鑑みれば6.の事態もやむをえないのかもしれません。進行も何もわかってない人に出てこられても邪魔になるだけでしょうから。


まず疑問に思ったのが、問題になっている「AXスタッフ」というのは、本当にAnime Expo直属のボランティアスタッフだったのかということです。

Anime Expoは言うまでもなくアニメのためのイベントですから、そこのスタッフはアニメとアニメに関わっている人たちを(彼らが規則とモラルを守っている限りは)丁重に扱ってしかるべき。まして、わざわざ招待に応じてくれたゲストたちは最大限の敬意をもって遇するのが当然。ゲストに影響するようなトラブルは徹底的に取り除かなければならないはずです。少なくとも私にはそう思えてなりません。

そんな立場にあるはずのAXスタッフが、むしろゲストが被ったトラブルを助長したということになりますと、これはもはやイベントの存在意義に関わる問題です。当事者のみならず上層部の責任も重大になるでしょう。

しかし、実は会場にいたのは、AXの名札やスタッフジャケットを来たスタッフばかりではありませんでした。明らかにAX直属のボランティアではないと思われるスタッフも混じっていたのです。

会場内には、参加者同様に名札を持っているAX直属のスタッフの他にも、背中に「Staff Pro」と書かれた黄色のジャケットを着用した人たち(以下「黄色スタッフ」)がアリーナ(コンサート会場)の入口付近と場内に配備されていました。アリーナ周辺にいたことから、アリーナを受け持つスタッフであったのかもしれません。

この黄色スタッフは、「Pro」と書かれているからにはきっとそれを職業にしてお金をもらっている人たちであって、アニメやアニメ関係者に対する敬意の度合いなどがAXのボランティアスタッフとは全く異なるはずです(それでもAXの指示に従って動いているのは確かでしょうが)。

もし、音響の担当者がこの黄色スタッフだったなら、出演者や関係者に対する対応がずさんだったのも、AXスタッフだったと仮定した場合に比べれば若干理にかなっていると言えなくもありません。そのかわり、音響のことを何もわかってないということで、プロとしての資質は根本から疑問視せざるを得ません。あるいは、音響の素人を音響担当に回した人事担当者の責任かもしれません。ただこうした場合でも、黄色スタッフに対する指導を怠ったという理由から、AX側に責任がないとは言えないはずです。


と、ここまでずっと過程や憶測の話ばかりで申し訳ありません。
しかし、舞台裏にいた方々ならば、現地スタッフ(AXスタッフ+黄色スタッフ)のどちら(誰)がどういう言動を取ったかは大体覚えているかと思われます。それを覚えていれば、問題点の在処はより明確になり、AX側が改善策や防止策を立てやすくなると思います。既にされているかもしれませんが、関係者の方々は、AXの責任者に今回のトラブルの報告をすると同時に、こうしたことが今後極力起こらないようにするための改善を要求するのがよいかと考えます。


一方で、ゲスト側の関係者の準備や対応が適切であったかどうかも検討する必要があるでしょう。


a. 音響トラブルを何が何でも解決するための手段は全くなかったのか

b. 現地スタッフとのコミュニケーションを万全に取るための準備はされていたのか

c. 様々なトラブルが発生しやすいことに対する心構えはあったか

もしかするとこうしたことにも十分備えていたかもしれませんが、とりあえず3つほど列挙してみました。
私も一部無茶を言っているのは承知しています。たとえばc.。
日本でアニメに関わっている大人ならまず知っているであろうコミケ。10万人もの参加者を1時間弱で会場に収容しきってしまい、会場内でもその参加者をほぼ完璧に統制し、30年以上の歴史の中で大きなトラブルをほとんど起こさなかったコミケスタッフは、プロ顔負けの最強素人集団です(そういえば、コミケスタッフもボランティアなんですよね)。全世界レベルで見れば、彼らの方が異常だったのです。
実は私も、SOS団サイン会の開始時刻に会場に行ったら既に終わっていたというトラブルに巻き込まれています(これを含めたサイン会のトラブルに関しては別の機会に詳しく述べますが、SOS団に責任はないという言葉をいただいています)。基本的に時間厳守が当たり前の日本人ですが、外国ではその「当たり前」が全く通用しないことも十分に想定した上で行動した方がよさそうです。

a.は、例えば現地スタッフを殴り飛ばしてでも……は無しにしても、「不具合が起こったら全部責任を取るから自分たちに一任させてくれ」とか……これも難しいか。日本のスタッフが手を尽くしたとしても原因の発見から不具合解決までを短時間で遂行するのは難しかったでしょうが、考えられる限りの方法をとったのかどうかは省みてもいいと思います。

上記3つの中ではb.がいちばん足りなかった要素ではないかと私は推測します。英語での日常会話をほぼ完璧に話し、なおかつ音響に関する専門知識や専門用語も英語で駆使できる人が同伴していたかどうか。英語版の声優やその同伴スタッフを通して意思疎通をはかるという緊急手段もあったでしょうが、確実を期するなら、英語に堪能で専門知識を正確に伝えられる日本人スタッフが必要でしょう。もしいらっしゃったのでしたらごめんなさい。


個人的に嬉しく思ったのは、翌日(現地時間7月1日)以降に行われるコンサートで同様のトラブルが起こるのを防ぐため、SOS団コンサートの関係者が石川智晶さんのコンサート関係者に事のあらましをすべて伝えたという話を聞けたことでした。

石川さんのスタッフには日本ビクターからの音響担当と舞台監督がいらっしゃったため、日本側の音響スタッフが中心となって音ズレなどの問題解決にあたることができたそうです。その結果判明したのが「7.」だったということです。

7.で挙げた不具合が石川さんのコンサートが始まる前に解決できたこともあってか、石川さんのコンサートと、さらに翌日(現地時間7月2日)に行われた桃井さんのコンサートでは、幸いにも音ズレが発生せずにすんだそうです。

SOS団のコンサートでトラブルが起こったのは残念なことでした。けれど、その事実に消沈するより先に関係者の方々が不幸の連鎖を止めるための心遣いをしてくれたことと、それが無事に実ったということは、私にとってもまるで自分のことのように喜ばしく思えました。


そうそう、誤解してほしくないのですが、AXスタッフの全員が誠意のない人というわけではありません。私が初日に物をなくしたときは、話しかけたスタッフ全員が出来る範囲内で精いっぱい応対してくれました。サイン会トラブルの時だって、決定権のない末端のスタッフがすごく申し訳なさそうにしてました。そういうのを見ると、こっちの感情をいたずらにぶつけるわけにはいかないじゃないですか(自分がさほど辛い目にあってなかったからそう言えるのかもしれませんが)。中には誠意や気配りが足りないスタッフもいたでしょうけれど、基本的にはいい人が多いんですよ。スタッフに限らず、会場にいた人みんな含めて。

それから繰り返しになりますが、SOS団やASOS団、それから英語版の声優さんや通訳さんも、ステージに上がった人はみんな自らの本分を全うしていました。もちろんいくつかのミスはあったでしょうが、ひとりひとりが手を抜かず、自分のキャラを殺すこともなく、精一杯歌って喋って踊っていました。それをどう評価するかは個人の自由ですが、私にとっては十分に楽しめるものでした。

以上のことだけは、これを読んでくださった皆様の心に留めておいてもらえると嬉しいです。


今回の出来事が、せめて将来に少しでも多くの幸せを生み不幸を減らすためのきっかけや教訓になってくれればと願ってやみません。






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