恵 那 山 2,191m
  
岐阜県中津川市
2004年5月23日 雨のち曇りのち雨

<単独>
広河原登山道

(駐車場)7:25 7:50(広河原登山口)→ 9:051,716mピーク)→ 10:10(恵那山、広河原、阿智国有林標識 2,071m付近)→ 10:40(恵那山・三角点2,189.8m11:30 12:401,716mピーク)→ 13:25(広河原登山口)→ 13:50(駐車場)

カシバード画像(富士見台上空高度2,000m)


20日ぶりの山歩きに選んだのは、恵那山広河原ルートである。
恵那山へはこれまで何度も登ったが、中津川市から入る黒井沢ルートを使っていた。
今回の広河原ルートは、もともと廃道になっていたものを近年復活させたルートだ。
登山口が中央道園原ICから近く、恵那山への最短ルートであることと、黒井沢登山口に至る林道が豪雨災害で長らく通行できなかったこともあって、脚光を浴びることになった。

 日曜早朝の中央自動車道はがら空きで、貸切り状態だ。カーオーディオから流れる「ボレロ」の響きと共に、気分は徐々に盛り上がってくる。
 心配していた台風2号は東海沖にそれたが、朝から曇天である。天気予報は昼前から晴れるというが、いつまで経ってもすっきりしない。
 それどころか、中津川ICあたりからとうとう雨が降り出した。恵那山トンネルを抜けて園原ICを下りてからは、ついに大粒の雨となった。せっかく盛り上がっていた気分も、フロントガラスを叩く雨音で一気に盛り下がる。

 神坂峠、富士見台へと続く恵那山林道は、崖崩れで通行止めになっていた。通行止柵のすぐ横に臨時駐車場が設けられている。駐車場から広河原登山口までは、林道を歩いて30分ほどだそうだ。
 スパッツを忘れたこともあって半ば撤退のムードになっていたが、雨の中を出発していく数組の登山者を見て、やる気がムラムラと湧いてきた。このムラムラ感が男にとっては大切なのであるが、最近忘れ気味である。
 
幸い雨は上がり始め、一度拡げた雨合羽をザックにしまい込む。

 舗装林道を歩くこと25分で広河原登山口に着いた。この林道はその昔の厳冬期、テレマークスキーで神坂峠まで上がったことがある。富士見台まで脚を延ばしたが、山頂標識に貼りついたエビの尻尾が見事だった。昔話である。
 

左に臨時駐車場
水面に新緑が映える トンネルを抜けると登山口 見落としようのない登山口だ

登山口から河原に下りると、太い丸太で橋が架けてあった。昨年の秋だったか、恵那山から下山してきた2名の登山者が、集中豪雨で増水した川に流されて亡くなったことは記憶に新しいところだ。合掌。
 
登山道はすぐに急登が始まる。しかも雨上がりのため、所々ぬかるんでいて歩きづらい。新緑を楽しむ余裕もない。こんな調子で、300mほどの標高差を一気に稼ぐ。

 登山口から1時間少々で1,716mピークに到達する。途中で抜きつ抜かれつを繰り返してきた2グループとめでたく合流する。別にめでたくもないか。
 
このピークまで来れば、連続急登は一応終了ということらしいが、頂上までの標高差は、まだ500m近くある。ゆっくりとはしていられない。先を急ぐ。

 
やがて頭上に覆い被さっていた木々が少なくなり、道は笹原を行く。高度を上げるにつれてガスが濃くなり視界は悪い。かろうじて黒井沢ルート方面を望むことができるが、あとはさっぱり駄目だ。天気さえ良ければ、さぞやいい景色が広がると思うが、残念である。
 
登山道は平坦になったり登りになったりを繰り返し、確実に高度を稼いでいく。アップダウンがないだけ楽とはいえ、20日ぶりの山歩きの身にはいささかこたえる。

 1040分、誰もいない頂上三角点広場にひょっこり出た。登山口から2時間50分かかった。
 頂上広場の周囲は樹木に囲まれているため、天気が良くても展望のない所だ。
 
記念写真を撮ってから避難小屋に向かったが、ぬかるみがひどい。無理に行くほどのこともないので、途中で戻ってくる。

増水時は渡渉禁止
登り始めは岩ゴロ道
お元気なジジババ登山隊 1,716mピーク 天気さえよければ・・・・・
阿智国有林標識 2,071m付近 バイカオウレン、だそうな ひと登りで山頂

1,716mピークで追い抜いた2グループの内、ジジババ隊が到着した。お元気である。年金の元を取るまでしぶとく頑張っていただきたい。
 三角点の横で、コンビニ稲荷寿司とカップ麺の昼食をとっていたら、若手のご夫婦が到着した。追い抜いたグループがいつまで経っても到着しないと気になるものだが、これで一安心である。避難小屋方向からも何組かが到着し、頂上広場は賑やかになった。

 天気は相変わらずの曇天が続いているが、流れるガスに雨の臭いが混じりだした。昼前から晴れると言ったのは、どこのどいつだ、まったくもう。
 そそくさと下山にかかる。笹原まで下りたらとうとう降り出し、あれよあれよという間に本降りになる。

 スリップに注意しながら下ったが、それでも笹の根に踵をとられてスリップしひっくり返った。体が半回転して背中から笹籔に倒れ込んだ。幸い無傷だったが、登山中の事故の大半は下山時というのも頷ける。

 
下山中、大人数のグループとすれ違った。登りかけたらとにかく頂上へ、という意気込みと、撤退への迷いがリーダーの表情に見てとれた。大勢で来ていると、撤退のタイミングが難しいかもしれないが、雨の中、スリップ事故の危険性などを考えると、早めの撤退決断をすべきだろう、、、と私は思いますけど、どうされたのかな。

 1時半、登山口到着。ザアザア降りの雨の中、林道を30分ほど歩いて駐車場に戻った。新緑が目に染みた。雨の中の林道歩きも、いいものである。

山頂
ガスる山頂広場
ポツリ、ポツリと雨 ついに雨、雨、雨