2008年版セキュリティソフトについての注意事項


2008年度版の各社セキュリティソフトについて、VoicePopperやサーチエイド(※以下VoicePopperとのみ記載)を使用する上で障害となる事柄や注意事項をソフト別にまとめてみました。このページに記載のことはあくまで当方の環境において簡単に確認しただけの内容ですので、すべての環境において絶対に正確な情報という保証はできません。この情報をうのみにしないで購入の前には必ずご自身のパソコン環境で体験版ソフトをインストールしてみて支障がでないことをご確認ください。ちなみにこちらで動作確認に使用したパソコン環境は、Windows XP(SP2)、PC-TalkerXP2.04です。動作確認日は2007年10月25日です。
※このページに記載の情報にもし誤りがある場合はご連絡いただけましたら訂正いたします。
セキュリティソフトのインストール方法や操作方法についての問い合わせは各社のサポートへお願いします。私への問い合わせはご遠慮ください。

  1. ウイルスバスター2008

    このソフトは、設定画面についてはスクリーンリーダの読み上げやキーボード操作がある程度できるようですが、肝心の警告を発する画面については、スクリーンリーダでの読み上げもキーボード操作もできないようです。したがって警告が出るようなケースに出くわした場合は、その警告画面を目で見てマウスを使って操作ができないと、どうすることもできない状態になってしまうでしょう。そういう意味で視覚障害者のかたにはこのソフトはあまりお勧めできないと思います。

    なおウイルスバスター2008のとても厄介な点としては、VoicePopperを起動した段階で、「不正な変更を拒否しました」の画面が出て、VoicePopperの操作が何もできなくなることです。しかしこの画面をスクリーンリーダは読み上げませんので、目で画面を確認できないかたは、ただ単に操作不能になったとしか思えません。もしこうなった場合はまずAlt+F4でVoicePopperを終了させてください。そしてこの画面がでないようにするために、ウイルスバスターの設定で「不正変更の監視」を無効に設定してください。※念のために申し上げますが、VoicePopperでは不正な変更と呼ばれうるような処理は何もおこなっておりません。

    次に、メールを送信する時ですが、「ネットワークへのアクセスを許可しますか」の画面が出ます。しかしこの画面をスクリーンリーダは読み上げませんし、キーボードで操作することもできません。従って、この画面を目で見てマウスで操作できないかたは、メール送信ができません。晴眼者の助けを借りて許可のボタンを押してもらうようにしてください。しかしこのようなことは他のソフトを使う場合でも頻繁に起こるでしょうから、パーソナルファイアウォール機能を無効にしておくべきかもしれません。

  2. NOD32アンチウイルス v2.7

    このソフトは設定画面および警告画面をスクリーンリーダで読み上げたり、キーボードで操作することが可能なソフトです。そしてファイアウォール機能がないため、ファイアウォールのことをあまり理解していない初心者でもトラブルに巻き込まれることなく、インストールしたままの状態で使えると思います。
    このソフトでは当方のVoicePopperの使用環境において問題は発生しませんでした。

  3. AVG 7.5日本語版(無料)

    このソフトは設定画面および警告画面をスクリーンリーダで読み上げたり、キーボードで操作することが可能なソフトです。ただし警告画面が表示されるときに、警告画面にフォーカスが当たっていないため、警告画面が出た瞬間にはスクリーンリーダは何も読み上げません。ですから警告画面が出ていることに気づかずにそのままやりすごしてしまうかもしれません。たとえばウイルス付きのファイルをダウンロードした場合は、気づかずに保存しようとして保存に失敗したという画面が出ます。またウイルス付きのメールを受け取った場合は、気づかずにメールを開きますがメール読み上げ画面に何も表示されません。これがソフトの不具合であるかのような印象を受けるかもしれませんが、実際にはAVGによる警告画面が出ていて、ウイルスがAVGによってブロックされているために、ファイル保存に失敗したり、メールが読めなかったりするのです。そういう問題はありますが、一応は使える印象です。
    このソフトにはファイアウォール機能はなく、当方のVoicePopperの使用環境において問題は発生しませんでした。無料ソフトということもあり、試してみる価値は十分にあります。

  4. ウイルスセキュリティZERO

    このソフトは設定画面および警告画面をスクリーンリーダで読み上げず、かつキーボード操作もできないようです。従って目で画面を見てマウスを使って操作ができないと、このソフトを使用することは不可能のようです。またこのソフトは、ウイルス検出能力に関するネット上の評価もあまり良くないようですので、いずれの面からもお勧めできないと思います。
    またこのソフトはVoicePopperとの相性問題があり、長時間の連続読み上げ中にVoicePopperのハングアップを引き起こすということがありましたので、VoicePopperのReadmeテキストにもそのことを記述して注意を喚起しております。

  5. ノートンインターネットセキュリティ2008

    このソフトは当方の環境ではインストールに失敗するため評価することができませんでした。

  6. ESET Smart Security (2007年11月23日追記)

    このソフトは設定画面および警告画面をスクリーンリーダで読み上げず、かつキーボード操作もできません。メーカーもスクリーンリーダには対応していないことをウェブサイトで公式に表明しています。ただし、設定画面を出してからF5キーを押すとキーボード操作ができる設定画面が現れます。しかしいずれにしても警告画面を読み上げないため、目で画面を見てマウスを使って操作ができないと、このソフトを満足に使用することはできないでしょう。このソフトはNOD32の上位版という位置づけで、バージョンアップではありません。NOD32はこれからも併売されるようですから、視覚障害者はスクリーンリーダに対応したNOD32の方を使ってくださいということのようです。


【参考】

セキュリティソフトに警告画面を表示させるために使用した無害なテストウイルスの配布先。

トレンドマイクロ 各製品共通テストウイルス