依田宣夫の一言コラム

                       

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第290回 家庭生活と家庭簿記(35)

 

  第9章 取引事例と家庭決算書の作成

 

 1、はじめの財産対照表の作成

  家庭簿記では、はじめの財産対照表を作成することからスタートし、1年間の

 消費活動の結果を、家庭決算書(財産対照表と消費損益計算書)で報告します。

   会計期間は1月1日から12月31日までの1年間です。 

  ここでは、個々の取引から家庭決算書(財産対照表と消費損益計算書)作成までを

  具体的に見ていきます。

 

  (消費活動)     (消費活動)

(財産1)? 収入―消費 ?(財産2)? 収入―消費 ?財産3)

財産対照表1       財産対照表2       財産対照表3

 消費損益計算書      消費損益計算書

 

  1年間の家庭の消費活動と2つの報告書

 

 1月1日    (消費活動)   12月31日          

 (財産1)・・?   収入―消費・・?   (財産2)

 はじめの財産対照表   消費損益計算書      財産対照表

 

 20XX年1月1日現在の「はじめの財産対照表」が、以下のとおりとします。

(注:単位は省略しています)

 

        はじめの財産対照表

       (20xx年1月1日)

左方(ひだりかた)

金 額

右 方(みぎかた)

 金 額

資産の部

 

負債の部

 

現 金

20

住宅ローン

5,400

普通預金

80

その他借入金

 0

電子マネー

5

カード未払金

50

カードポイント

未払金

      0

定期性預金

1,000

後払い電子マネー

 0

その他預金

0

その他負債

 0

土 地

 0

負債合計

5,450

建 物

 0

正味財産の部

 

マンション

6,000

 家族財産

300 

有価証券

300

 留保財産

2,157

保険積立金

 0

当期消費損益

     0

車 両

500

正味財産合計

2,457

売却可能な高額品

  0

 

 

その他資産

      0

 

 

資 産 合 計

7,907

負債・正味財産合計

7,907

 

 2、帳簿と仕訳

  日々の取引を帳簿に記入し、仕訳をします。

  (注:日付・摘要は省略しています) 

  

 

(1)  現金出納帳

現金出納帳                                      

付 

摘要

入金(左方)

出金(右方)

残 高

相手科目

 

繰越 

 20

 

0 

 

 

 

 

   43

 

食料費

 

 

 

  15

 

旅費交通費

 

 

 

  18

 

消耗品費

 

 

 

   8

 

新聞図書費

 

 

 

  12

 

外食費

 

 

 

20

 

交際費

 

 

 

   5

 

医療費

 

 

 

   8

 

旅行費

 

 

 

13

 

教育費

 

 

 

15

 

衣料費

 

 

 

10

 

電子マネー

 

 

165

 

18

普通預金

 

繰越 

 

  18 

 

 

 

 

8

8

 

 

 

(注:開始時の繰越残高は、はじめの財産対照の金額を記入

 

(仕訳)

仕訳1

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

食料費

43

 現 金  

 43

 

仕訳2

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金  額

旅費交通費

  15

 現 金

  15

 

 

 

 

仕訳3

左方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

消耗品費

 18

 現 金

  18

 

仕訳4

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

新聞図書費

現 金

  8

 

仕訳5

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

外食費

12

現 金 

12

 

仕訳6

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

交際費

20

現 金 

20

 

仕訳7

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

医療費

現 金

 

仕訳8

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

旅行費

現 金 

 8

 

仕訳9

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

教育費

13

現 金

13

 

仕訳10

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

衣料費

15

現 金 

15

 

 

 

 

仕訳11

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

電子マネー

10

  現 金 

10

 

仕訳12

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

現 金

165

普通預金 

165

 

 

 

 

第289回 家庭生活と家庭簿記(34)

 

   . 家庭決算書を作る

   次に、精算表から家庭決算書(財産対照表と消費損益計算書)を作成します。

 

         財産対照表

 

左 方

金 額

右 方

金 額

資産

 

負債

 

現金

  50

住宅ローン

,000

普通預金

 350

カード未払金

  10

マンション

,500

負債合計

,010

有価証券

 300

正味財産

 

車両

 130

家族財産

100

 

 

留保財産

 203

 

 

当期消費損益

  17

 

 

正味財産合計

 320

資産合計

,330

負債・正味財産合計

,330

 

  

消費損益計算書

 

左  方

金 額

右  方

金 額

消 費

 

収 入

 

(税金等)

 

給料

 300

所得税等

 70

賞与

  50

(日常生活費)

 

 

 

食料費

140

 

 

通信費

 50

 

 

水道光熱費

16

 

 

(特別消費)

 

 

 

支払利息

  7

 

 

資産評価損

 50

 

 

当期消費損益

 17

 

 

合 計

350

合 計

 350

 

  家庭決算書の報告形式には、勘定式と、報告式があります。上記の形式を

 勘定式と言います。

  また、報告式による消費損益計算書は、次のようになります。

 

  (報告式の消費損益計算書)

  

     消費損益計算書

「収 入」

   給 料    300

   賞 与     50

「消 費」

 (税金等)

   所得税等    70

 (日常生活費)

   食料費    140

   通信費     50

水道光熱費    16

通常消費損益    74

 (特別消費)

  支払利息      7

  資産評価損    50

 当期消費損益    17

 

 

 4、翌年度の「はじめの財産対照表」 

  翌年度の「はじめの財産対照表」は、決算で作成された財産対照表になります。

 

         はじめの財産対照表

 

左 方

金 額

右 方

金 額

資産

 

負債

 

現金

  50

住宅ローン

,000

普通預金

 350

カード未払金

  10

マンション

,500

負債合計

,010

有価証券

 300

正味財産

 

車両

 130

家族財産

100

 

 

留保財産

 220

 

 

当期消費損益

   0

 

 

正味財産合計

 320

資産合計

,330

負債・正味財産合計

,330

 

 

 (注) 翌年度の「はじめの財産対照表」の留保財産の金額は203+17=220に

   なります。

   当期消費損益の金額は0になります。

    家庭決算書は、自分たちだけの会計情報で、作った本人たちだけが知ることの

   できる内部情報です。私たちが、大事な場面で意思決定をするときに必要なのは、

   外部から得た情報と自分たちが作った内部情報という2種類の情報です。

    私たちは、この2種類の情報を分析することで、「何をどうすればいいか」を

   正しく判断することができます。評論家やコメンテーターは世の中の動きを分析で

   きますが、私たちの家庭状況について個別に分析することはできません。あの人に

   当てはまる情報が、私にも当てはまるとは限りません。複雑な社会を生き抜くため

   には、やはり自分たちだけの会計情報を作成する必要があります。そのために

   必要なツールが、家庭簿記です。

 

 

 

 

第288回 家庭生活と家庭簿記(33)

 

 .精算表を作る

   精算表は、決算整理前の残高試算表から、財産対照表と消費損益計算書を作成

  する過程を1つの表にまとめたものです。決算によって、財産対照表と消費損益計算書

  を作成するわけですが、決算に誤りがないように、あらかじめ表の上で財産対照表と

  消費損益計算書を作成してみるのです。

   精算表を作成することにより、これから行う決算手続きの概要を把握し、手続きを

  正確に進めることができます。

   精算表は、金額を記入する欄の数により、8桁精算表、10桁精算表などがあります。

  ここでは、8桁精算表について説明します。

  8桁精算表は、〇長盪郢刺粛鵝↓∪依記入欄、消費損益計算書欄、ず盪座仂班粛

 から構成されています。また、作成手順は、〇長盪郢刺修僚勘定の金額を記入し、

 決算整理による修正仕訳の金額を記入し、財産対照表の勘定と消費損益計算書の

 勘定に2分し、づ期消費損益を求める仕組みになっています。

 

 (事例)

  残高試算表の各勘定科目の金額が、次表の残高試算表のとおりとします。

 

                   残高試算表

勘定科目

左 方

右 方

現金

50

 

普通預金

350

 

マンション

1,500

 

有価証券

350

 

車両

130

 

住宅ローン

 

2,000

カード未払金

 

10

家族財産

 

100

留保財産

 

203

給料

 

300

賞与

 

50

所得税等

70

 

食料費

140

 

通信費

50

 

水道光熱費

16

 

支払利息

      7

 

合計

2,663

2,663

 

  〇長盪郢刺修僚勘定の金額を記入

   残高試算表の各勘定科目の残高金額は、左方(ひだりかた)には、資産と消費、

  右方(みぎかた)には、負債、正味財産、収入が記入されます。このとき、左方

 (ひだりかた)の合計金額と右方(みぎかた)の合計金額は、必ず一致します。

  決算整理による修正仕訳の金額を記入

 

 (例)

   決算にあたり有価証券の評価をしたところ、A社の株式の帳簿価額が350、期末の

  時価(市場価格)が300の場合の差額50は、評価損となります。この場合の決算

  整理仕訳は、次のようになります。

   有価証券(資産)が50減少した → 右方(みぎかた)

   有価証券評価損(特別消費)が50増加した→左方(ひだりかた) 

 (仕 訳)

    (左  方)            (右  方)

   有価証券評価損 50   /   有価証券 50

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

有価証券評価損

50

有価証券

50

 

  消費損益計算書の勘定と財産対照表の勘定に2分

   残高試算表の金額に決算整理による修正仕訳の金額を増減して、収入に属する

  勘定は消費損益計算書の右方(みぎかた)欄に、消費に属する勘定は左方(ひだりかた)

  欄に記入します。

 

 

         「消費損益計算書」 

    

収入・消費が発生・消滅するもの

                      

 収入(右方)・消費(左方)

                      

消費損益計算書の作成

 

    同様に、残高試算表の金額に決算整理による修正仕訳の金額を増減して、資産に

   属する勘定は財産対照表の左方(ひだりかた)欄に、負債および正味財産に属する

   勘定は右方(みぎかた)欄に記入します。

 

         「財産対照表」

 

財産が増減するもの

                      

資産(左方)・負債・正味財産(右方)

                      

    財産対照表の作成

 

   づ期消費損益を求める

     消費損益計算書の収入合計と消費合計を計算し、収入合計から消費合計を

    差し引いて当期消費損益を計算します。財産対照表の左方(ひだりかた)欄の

    資産合計と右方(みぎかた)欄の負債および正味財産合計を計算し、資産合計

    金額から負債および正味財産の合計金額を差し引いて、当期消費損益を計算します。

     また、この消費損益計算書と財産対照表の当期消費損益は、必ず、一致します。

    この場合の、精算表は次のとおりです。

                 精  算  表

 

勘定科目

残高試算表

整理記入

消費損益計算書

財産対照表

左方

右方

左方

右方

左方

右方

左方

右方

現金

50

 

 

 

 

 

50

 

普通預金

350

 

 

 

 

 

350

  

マンション

1,500

 

 

 

 

 

1,500

  

有価証券

350

 

 

50

 

 

300

  

車両

130

 

 

 

 

 

130

  

住宅ローン

 

2,000

 

 

 

 

 

2,000

カード未払金

 

10

 

 

 

 

 

10

家族財産

 

100

 

 

 

 

 

100

留保財産

 

203

 

 

 

 

 

203

給料

 

300

 

 

 

300

 

  

賞与

 

50

 

 

 

50

 

  

所得税等

70

 

 

 

70

 

 

  

食料費

140

 

 

 

140

 

 

  

通信費

50

 

 

 

50

 

 

  

水道光熱費

16

 

 

 

16

 

 

  

支払利息

 7

 

 

 

 7

 

 

  

 

2,663

2,663

 

 

 

 

 

  

資産評価損

 

 

50

 

50

 

 

 

当期消費損益

 

 

 

 

17

 

 

17

合計

 

 

 

 

350

350

2,330

2,330

 

 

 

 

第287回 家庭生活と家庭簿記(32)

 

  第8章 決算

 

  1. 決算整理

   決算とは、1年に1回、精算表を利用し、残高試算表の諸勘定に決算整理に

  よる修正を加え、財産対照表の勘定と消費損益計算書の勘定に2分して、当期

  消費損益を求め、家庭の財産状態と消費損益を正しく報告するため家庭決算書を

  作ることをいいます。

   家庭決算書(決算報告書)は、1年間という期間(会計期間)を区切り、すべて

  の帳簿を締めて作るので、そのための準備が必要です。この準備のことを決算整理と

  いいます。決算整理とは、決算にあたり総勘定元帳の勘定記録に一定の修正を加え、

  正しい残高にするための手続きのことです。その理由は、総勘定元帳の各勘定残高が、

  決算日における正しい残高になっているとは限らないからです。

   この決算整理は、家庭においては、不動産、自動車、有価証券の時価評価や各種

  会員権、書画、骨董などの売却可能な高額品について、資産の評価替えをすること、

  および受取利息や支払利息、電気代やガス代などの水道光熱費や通信費などの収入、

  消費の見越し計上、繰り越し計上があります。

   また、決算整理に当たっても、仕訳のルールに従って取引を2つの側面からとら

  えて、仕訳をします。

 

 (例1)有価証券の評価替え

    有価証券の時価は絶えず変動しています。決算にあたり有価証券の帳簿価額を

   期末の時価(市場価格)に修正することを有価証券の評価替えといいます。

    帳簿価額より期末の時価(市場価格)が低い場合の差額は、有価証券評価損と

   いい、帳簿価額より期末の時価(市場価格)が高い場合の差額は、有価証券評価益と

   いいます。

 

  〕価証券評価損

    決算にあたりA社の株式の帳簿価額が200,000円、期末の時価(市場価格)が

   150,000円の場合の差額50,000円は、評価損となります。

    有価証券(資産)が50,000円減少した→右方(みぎかた)

    有価証券評価損(特別消費)が50,000円増加した→左方(ひだりかた) 

  (仕 訳)

      (左 方)        (右 方)

   有価証券評価損50,000円 / 有価証券50,000円

 

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

有価証券評価損

50,000円

有価証券

50,000円

 

  ⇒価証券評価益

    決算にあたりA社の株式の帳簿価額が200,000円、期末の時価(市場価格)が

   300,000円の場合の差額100,000円は、評価益となります。

     有価証券(資産)が100,000円増加した→左 方(ひだりかた) 

     有価証券評価益(特別収入)が100,000円増加した→右方(みぎかた)

  (仕 訳)

       (左 方)        (右 方)

    有価証券100,000円/有価証券評価益100,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

有価証券

100,000円

有価証券評価益

100,000円

 

  (例2) 不動産などの時価評価

    年度末(12月31日現在)に、財産対照表の資産の再評価を行います。各資産の

   年度末(12月31日現在)の時価を調べて、資産の残高を時価に置き換えますが、

   建物、マンションなど時価が分からない場合、減価償却をして評価を下げる方法も

   あります。

 

    減価償却費=取得価額÷耐用年数  

     .泪鵐轡腑鵑亮萋晴然曚47,000,000円の場合

      減価償却費

      47,000,000円÷47年=1,000,000円

 

   (仕 訳)

       (左 方)        (右 方)

    資産評価損,000,000円 / マンション,000,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

資産評価損

,000,000円

マンション

,000,000円

 

  資 産 名

    耐用年数

  マンション

     47年

  建物(木造)

     22年

建物(木造モルタル)

     20年

  自家用車

      6年

  オートバイ

      3年

  自転車

      2年


 

 

 

第286回 家庭生活と家庭簿記(31)

 

 5. 試算表を作る

   試算表は、総勘定元帳の各勘定口座の合計額や残高を集めて作成される集計表で、

  期末の決算手続きを円滑にするために作成されます。

    試算表は、決算の予備手続きとして決算のときには必ず作成しますが、毎月末、

   毎週末など、必要に応じて作成されます。

    試算表には、々膩彁長盪郢刺宗↓合計試算表、残高試算表の3種類が

   あります。ここでは、合計残高試算表について見ていきます。

    合計残高試算表は、総勘定元帳に記入されているすべての勘定科目の合計金額と

   残高(合計金額の差額)を集計したものです。

   このとき、左方(ひだりかた)、右方(みぎかた)のどちらに残高(合計金額の差額)

   が出るかは、各勘定科目が属するグループによって決まっています。

    資産グループと消費グループは、必ず左方(ひだりかた)に残高(合計金額の差額)

   が出ます。

    負債グループ、正味財産グループ、収入グループは、必ず右方(みぎかた)に残高

  (合計金額の差額)が出ます。例えば、現金は資産グループなので、残高は、必ず

   左方(ひだりかた)に出ます。

   カード未払金は負債グループなので、残高は必ず右方(みぎかた)に出ます。

 

  「左右(貸借)平均の原理」

   試算表を作成すると、仕訳を総勘定元帳へ転記したときの記帳ミスがなければ、

  試算表の左方(ひだりかた)と右方(みぎかた)の合計残高は、必ず、一致します。

   試算表のこのような関係を「左右(貸借)平均の原理」といいます。

   前記の総勘定元帳から合計残高試算表を作ると、次のようになります。

                               

         合計残高試算表

 

左方(ひだりかた)

 

右方(みぎかた)

残 高

合 計

勘定科目

合 計

残 高

,700

,000

現 金

300

 

400

,200

普通預金

800

 

 

 

カード未払金

,000

,000

 

 

家族収入

,000

,000

300

300

食料費

 

 

,000

,000

外食費

 

 

800

800

水道光熱費

 

 

 

 

受取利息

,200

,200

11,200

12,300

合計・残高

12,300

11,200

 


 6.月次の家庭決算書の作成   

  試算表は、必要に応じて月次でも作成され、月次の試算表から月次の家庭決算書を

 作成します。この月次の家庭決算書は、決算整理をしていませんので、確定した

 当期消費損益が計算されてはいませんが、成り行き(途中結果)の当期消費損益を

 計算して家庭の現在の状況を判断できます。

   たとえば、月次の合計残高試算表が次のような場合には、月次の家庭決算書は、

  以下の通りになります。

 

(ア)月次の合計残高試算表 

        月次の合計残高試算表  

左方(ひだりかた)

 

右方(みぎかた)

残 高

合 計

勘定科目

合 計

残 高

,700

,000

現 金

300

 

400

,200

普通預金

800

 

 

 

カード未払金

,000

,000

 

 

家族収入

,000

,000

300

300

食料費

 

 

,000

,000

外食費

 

 

800

800

水道光熱費

 

 

 

 

受取利息

,200

,200

11,200

12,300

合計・残高

12,300

11,200

 

 

(イ)月次の家庭決算書

月次の財産対照表

 左方(ひだりかた)

  右方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

(資産)

現 金

普通預金

   

 

 

,700

400

 

 

(負債)

カード未払金

 

(正味財産)

当期消費損益

 

,000

 

 

100

合 計

,100

合 計

,100

 

           月次の消費損益計算書

 左方(ひだりかた)

  右方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

消費

(日常生活費)

食料費

水道光熱費

(その他生活費)

外食費

当期消費損益

 

 

300

 800

 

,000

 100

収入

家族収入

特別収入

受取利息

 

 

,000

 

,200

 合 計

,200

合 計

,200

 

(注)月次の財産対照表と月次の消費損益計算書の当期消費損益は一致します。


 

 

 

 

第285回 家庭生活と家庭簿記(30)

 

4、補助簿

  (1)現金出納帳

   現金の入出金があった場合に記録する帳簿です。

  ゝ帳方法

   日 付:現金の入出金があった日付を記帳します。

   摘要欄:現金の入金・出金の内容を記帳します。

   入 金:現金の増加した金額を記帳します。

   出 金:現金の減少した金額を記帳します。          

   現金の入出金は、消費税込みの金額で記帳しますが、消費税と本体価格を

   分けて管理する時は、本体価格の相手科目は当該科目に、消費税額は

  「税金等−その他税金」に記帳します。

  相手科目:現金の入金・出金に対する勘定科目名を記帳します。

(例)

現金出納帳

              単位:円

日付 

  摘 要

入 金

(左方)

出 金

(右方)

残 高

相手科目

1/1

 繰越

15,000 

 

15,000 

 

1/15

スーパー

 

 1,000

14,000 

食料費 

1/16

レストラン

 

 5,500

8,500

外食費 

 

次月繰越

 

8,500

 

 

 

合 計

15,000

15,000

 

 

2/1

 前月繰越

8,500 

 

8,500 

 

/

 バス

 

 210

8,290

旅費交通費

                                              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注:開始時の繰越残高は、はじめの財産対照の金額を記入)

 

現金出納帳と仕訳

1/15の仕訳)

  (左 方)       (右 方)

 食料費 1,000円 / 現金 1,000円

 

 左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

食料費

,000円

現 金 

,000円

 

(1/16の仕訳)

 (左 方)       (右 方)

 外食費5,500円 / 現金 5,500円

 

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

外食費

,500円

現 金

,500円

 

 

 (2)預金出納帳

   普通預金の入出金があった場合に記録する帳簿です。

   預貯金通帳の入金・出金を見て、預金出納帳に記帳します。

    ゝ帳方法

     日 付:普通預金の入出金があった日付を記帳します。

     摘要欄:普通預金の入金・出金の内容を記帳します。

     入 金:普通預金の増加した金額を記帳します。

     出 金:普通預金の減少した金額を記帳します。          

     普通預金の入出金は、消費税込みの金額で記帳しますが、消費税と

    本体価格を分けて管理する時は、本体価格の相手科目は当該科目に、

    消費税額は「税金等−その他税金」に記帳します。

    相手科目:普通預金の入金・出金に対する勘定科目名を記帳します。

 

 預金出納帳

   単位:円

日付 

摘要

入金(左方)

出金(右方)

残 高

相手科目

1/1

繰越 

 300,000

 

300,000

 

1/5

ガス代 

 

 1,000

299,000 

水道光熱費 

1/25

給料

250,000 

 

549,000 

給料 

1/25

社会保険

 

  30,000

519,000 

社会保険料

 

次月繰越

 

519,000

 

 

 

合 計

550,000

 550,000

 

 

2/1

前月繰越

519,000

 

519,000

 

2/1

電話代

 

   5,000

514,000

 通信費

                 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ⇒其盻佛篠△隼徒

   (1/5の仕訳)

      (左 方)        (右 方)

    水道光熱費 1,000円 / 普通預金1,000円

 

 左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

 金 額

科 目

金 額

水道光熱費

,000円

普通預金 

,000円

 

 (1/25の仕訳)

    (左 方)       (右 方)

  普通預金250,000円 / 給 料250,000円

 

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

普通預金

250,000円

給 料  

250,000円

 

1/25の仕訳)

     (左 方)        (右 方)

   社会保険料30,000円 / 普通預金30,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

社会保険料

30,000円

普通預金 

30,000円


 (3)振替帳 

   振替帳は、「現金」「普通預金」以外の取引を記録する帳簿です。

    ゝ帳方法

     日 付:取引があった日付を記帳します。

     摘要欄:取引の内容を記帳します。

     左方(ひだりかた)科目と右方(みぎかた)科目の選択:

     勘定科目の増加・減少の仕訳のルールを適用します。

     ア.資産科目・消費科目の記帳    

      金額が増加したら左方(ひだりかた)

      金額が減少したら右方(みぎかた)

     イ.負債科目・正味財産科目・収入科目の記帳

      金額が増加したら右方(みぎかた)

      金額が減少したら左方(ひだりかた)

 

    ⊃饗慊△竜帳取引事例

     ア.負債(クレジットカード、住宅ローン、その他借入金、未払金、その他負債

      などの借入金)で資産を購入した場合

     イ.負債(クレジットカード、その他借入金、未払金、その他負債などの借入金)

      で消費を行った場合

     ウ.クレジットカードの決済時に割引(割戻し)が発生した場合

     エ.資産の配当益が発生した場合

     オ.資産の評価益(又は損)が発生した場合

     カ.資産の売却益(又は損)が発生した場合

     キ.定期性預金、その他預金に受取利息が発生した場合

     ク.遺産や贈与を「現金」「普通預金」以外で受け取った場合

 

                  振替帳                

                              単位:円

日付 

摘 要

方科

 金 額

方科

金 額

1/10

マンション購入

マンション

25,000,000

住宅ローン

25,000,000

1/27

カードで衣服購入

衣料費

10,000

カード未払金

10,000

1/27

カード割引

カード未払金

 1,500

その他特別利益

 1,500

1/30

保険の配当

保険積立金

 5,000

受取配当金

5,000

 

 

 

 

 

 

 

  振替帳と仕訳

   (1/10の仕訳)

      (左 方)         (右 方)

     マンション25,000,000 /住宅ローン25,000,000

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

マンション

25,000,000

住宅ローン 

25,000,000

 

  (1/27の仕訳)

    (左 方)          (右 方)

   衣料費10,000円 / カード未払金10,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

衣料費

10,000円

カード未払金

10,000円

 

  (1/27の仕訳)

    (左 方)          (右 方)

   カード未払金1,500円/その他特別利益1,500円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

カード未払金

,500円

その他特別利益

,500円

 

  (1/30の仕訳)

      (左 方)       (右 方)

   保険積立金5,000円  / 受取配当金5,000円

 

左 方(ひだりかた)

 右 方(みぎかた)

科 目

 金 額

科 目

金 額

保険積立金

,000円

受取配当金 

,000円


 

 

 

 

第284回 家庭生活と家庭簿記(29)

 

 2. 家庭簿記の帳簿

  家庭簿記では、仕訳を整理、集計する帳簿には、主要簿と補助簿があります。

 帳簿には、記録すべき事実(取引)が発生した時には、適時かつ事実を歪めること

 なく正確に記帳することが必要です。

 

 (1)主要簿

   仕訳帳・・・総勘定元帳へ転記の準備をするため、すべての取引を左方(ひだりかた)

         と右方(みぎかた)に分けて、勘定科目と金額を発生順に仕訳して、

         記録する帳簿

   総勘定元帳・・仕訳帳で仕訳したものを、勘定科目別に整理、集計する帳簿

 (2)補助簿

   家庭の主な取引は現金と預金なので、これらの取引の内訳明細を発生順に記録、

  計算するための補助帳簿として現金出納帳と預金出納帳を作成します。

  また、現金と預金以外の取引を記入する補助帳簿として振替帳を作成します。

   現金出納帳・・現金の入金、出金を記入する帳簿

   預金出納帳・・預金の入金、出金を記入する帳簿

   振替帳・・現金、預金以外の取引を記入する帳簿

 

 3. 主要簿

  (1)仕訳帳

     仕訳帳は、全ての取引を発生日順に仕訳記入する帳簿です。

 (例)

    1/15 家族収入が現金で,000円あった

      (左 方)        (右 方)

   仝酋癲。,000円 / 家族収入 5,000円

    1/16 食料費に現金300円を支払った

      (左 方)      (右 方)

   食料費  300円 / ぁ仝酋癲。械娃葦漾

    1/26 レストランで食事をして、代金,000円をカードで支払った

      (左 方)       (右 方)

   コ或費5,000円 /Εード未払金5,000円

    1/27 普通預金に受取利息,200円の入金があった

      (左 方)       (右 方)

   普通預金1,200円 / ┝取利息1,200円

    1/30 ガス代800円が普通預金から引き落とされた

      (左 方)       (右 方)

   水道光熱費 800円 / 普通預金 800円

 

 仕訳帳へ記入

 

          仕訳帳

単位:円

  付 

    摘   要

左 方

右 方

 

 1/15

仝酋

    家族収入

,000

 

 ,000  

 

 1/16

食料費

     現金

 300

 

  300

 

 1/26

外食費

   カード未払金

,000

 

,000

 

1/27 

普通預金

    受取利息

,200 

 

,200

 

 1/30

水道光熱費

    普通預金

 800

 

  800

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2) 総勘定元帳

  勘定科目ごとの合計や残高を一表にした試算表を作るため、計算間違いなどの

 ミスを防ぎ、計算の正確性を期すため、勘定科目別に整理、集計し、合計と残高を

 計算する帳簿を作成します。この帳簿を「総勘定元帳」といいます。また、仕訳

 したものを、この総勘定元帳に、勘定科目別に整理することを「転記」と言います。

  上記の仕訳を、仕訳帳から総勘定元帳に転記すると、次のようになります。

 

   仕訳を、総勘定元帳に転記する場合、各勘定科目の増加欄、減少欄にそれぞれ

  相手科目と金額を記入します。

 

 

増 加

 

減 少

資産勘定

消費勘定

左方(ひだりかた)

右方(みぎかた)

負債勘定

正味財産勘定

収入勘定

 

右方(みぎかた)

 

左方(ひだりかた)

 

 

             現 金 

                  単位:円

日付 

  摘 要

左方

付  

摘 要

右方

1/15

家族収入

5,000

1/16  

食料費  

300

 

 合 計

5,000

 

合 計  

300

 

 

 

 

差引残高 

4,700 

 

普通預金

                       単位:円

日付 

  摘 要

左 方

付 

摘  要

右 方

1/27

┝取利息

,200

1/30

水道光熱費

800  

 

合 計

,200

 

合 計

800

 

 

 

 

差引残高

400

 

カード未払金

     単位:円

日付 

 摘 要

左 方

付 

摘 要

右 方

 

 

 

1/26

コ或費 

,000  

 

合 計

   

 

合 計

,000

 

差引残高

,000

 

 

 

 

家族収入

                  単位:円

日付 

摘 要

左 方

付 

摘 要

右 方

 

 

 

1/15

仝宗ゞ

,000

 

合 計

   

 

合 計

,000

 

差引残高

,000

 

 

 

 

受取利息 

                  単位:円

日付 

  摘 要

付 

摘 要

右 方

 

 

 

1/27

普通預金

1,200  

 

合 計

  

 

合 計

1,200

 

差引残高

1,200

 

 

 

 

食料費

                  単位:円

日付 

摘 要

左 方

付 

摘 要

右 方

1/16

じ酋癲

300

 

 

 

 

合 計

300   

 

合 計

 

 

 

 

差引残高

300

 

外食費

                   単位:円

日付 

  摘 要

左 方  

付  

摘要   

右 方

1/26

Εード未払金

5,000 

 

 

 

 

合 計

5,000 

 

合計   

  

 

 

 

 

差引残高  

5,000 

 

水道光熱費

                  単位:円

日付 

  摘 要

左 方

付 

摘 要

右 方

1/30

普通預金