依田宣夫の一言コラム

                       

           第221回から第230回

 

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  特集コラム1 1000兆円の国の借金は、わたしたち、大人の責任です

   特集コラム2  1000兆円の国の借金は、わたしたち、大人の責任です

 

                            第221回から第230回

 

第230回

解説「家庭簿記」の基礎 第3章  家庭簿記の勘定と勘定科目その2

第229回

解説「家庭簿記」の基礎  第3章 家庭簿記の勘定と勘定科目その1

第228回  

解説「家庭簿記」の基礎 第2章 家庭決算書の作成手順とはじめの財産対照表

第227回

解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その3

第226回

解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その2

第225回

解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その1

第224回

家計調査報告ー平成28年(2016年)1月分速報ー

第223回

2016年3月1日の財産対照表と2月分の消費損益計算書を作りましょう

第222回

国の借金と財産対照表

第221回

2016年2月1日の財産対照表を作り、当期消費損益を計算しましょう

 

 

第230回解説「家庭簿記」の基礎 第3章  家庭簿記の勘定と勘定科目その2

 

 第3章 家庭簿記の勘定と勘定科目

 

 3、財産対照表の勘定と勘定科目

 

(1)資産勘定と勘定科目

 資産とは、家庭で所有しているもののうち、現金化できるすべての

ものをいいます。具体的には、現金、普通預金や定期性預金など

金融機関への預貯金、土地、建物、マンションなどの不動産、株式、

国債などの有価証券、解約返戻金のある保険積立金、売却可能な

自家用車などの車両、金地金、ピアノ、宝飾品などの売却可能な高額品など、

敷金、保証金、会員権などがあります。

 このうち、時価評価(売却予想価格を算定すること)できるもの、

例えば土地、建物、マンションなどの不動産や株式などの有価証券など

については、時価評価額で計上することにより、家庭の実態をより正確に

表すことができます。

 また、高額家電製品、ブランド品など売却を目的としない高額品などは、

たとえ高額品だとしても資産に計上しないほうが管理上複雑になりません。

 

 

 

資産の勘定科目

 

現 金

紙幣・硬貨などの通貨(国内・外国)を記録する

ために用いる科目で、小切手、商品券、トラベラーズ

チェックなどの通貨代用証券も含まれます。

普通預金

銀行、郵便局、信用金庫など金融機関の預貯金を記録

するための科目

定期性預金

銀行、郵便局、信用金庫など金融機関の定期預金など、

定期性の預貯金を記録するための科目

その他預金

外貨預金、当座預金、通知預金、金銭信託、社内預金

などを記録するための科目

土 地

自己所有の土地を記録するための科目

建 物

自己所有の建物と建物附属設備を記録するための科目

マンション

自己所有のマンションを記録するための科目

有価証券

株式、公社債、証券投資信託の受益証券などを記録するための科目

保険積立金

保険の解約返戻金を記録するための科目

車 両

自己所有の車、自動二輪で売却可能なものを記録する

ための科目

売却可能な

高額品

金地金、ピアノ、家具、宝飾品、書画骨董などで売却

可能な高額品を記録するための科目

電子マネー

パスモ、スイカやエディなど前払いの電子マネーを

記録するための科目

その他資産

敷金、保証金、借地権、他人に対する貸付金、立替金などを記録するための科目

現金過不足

現金の残高が合わずその内容が分からない場合に使う科目

 

 

 

(2)負債勘定と勘定科目

 

 負債とは、いずれ支払わなければならない債務のことをいいます。

具体的には、住宅購入に伴う資金を金融機関から借り入れる際の住宅ローン、

子供の教育のための教育ローンや車を購入する際の自動車ローンなどの

借入金、クレジットカードなどで買い物をしたときの購入代金のうち、

まだ決済されていない金額や、つけなどで飲み食いをした代金などの未払金、

一時的に現金などを受け入れた預り金や科目が決まらない仮受金などがあります。

 これらの負債のうち、借入金は、通常利息がつき、借り入れの際、

借り入れ金額、借り入れ利率、借り入れ年数などによって、支払う利息の

総額が大きく変わり、家庭の消費損益や資金繰りに大きな影響を与えること

になるので注意が必要です。また借り入れの際、不動産は、金融機関などの

担保とされることが通常です。

 

負債の勘定科目

 

住宅ローン

住宅の購入・増改築に伴う代金の銀行・住宅金融

支援機構などからの借り入れを記録するための科目

その他借入金

金融機関・友人などからの借り入れを記録するための

科目

カード未払金

色々なクレジットカード形式による購入代金の未払い分で、後日、銀行預金などから引き落とされるものを記録するための科目

未払金

諸資産の購入代金の未払い額、消費代金の未払い額などの金額を記録するための科目

後払い電子

マネー

IDDCMX、クイックペイなど、後払い型電子マネー

を記録するための科目

その他負債

一時的に現金などを受け入れた預り金、科目が決まらない仮受金などの金額を記録するための科目

 

 

(3)正味財産勘定と勘定科目

 

 正味財産とは、資産をすべて現金化して、負債をすべて返済したときに

手元に残る現金のことをいいます。

 この正味財産は、資産から負債を引いて算出します。

正味財産=資産―負債

 正味財産は、家族財産、留保財産、当期消費損益に分けます。

  家族財産とは、相続や贈与によって父母、祖父母などから譲り受けた財産や

 結婚時の持参金などで、自分の力でなく外部の力(他力)によって築かれた

 財産を意味します。

  留保財産は、前年までに自分が働いたり、資産を運用したりして築いた財産で、

 当期消費損益の前年までの累計額です。

  当期消費損益は、今年1年間に、自分で働いたり、資産を運用したりして得た

 収入で、消費生活をした結果として築きあげた財産を意味します。留保財産や

 当期消費損益は、自分の力(自力)によって築いた財産を意味します。

 

 正味財産の勘定科目

 

家族財産

相続や贈与によって家族(父、母、兄弟姉妹、祖父母ほか)から譲り受けた財産、および結婚によって得た財産の金額を記録するための科目

留保財産

給与収入、資産の運用などによって、今までに、蓄積された財産の金額を記録するための科目

当期消費損益

当年度の消費生活の結果としての損益(財産の増減)を示す金額を記録するための科目

 

 

、消費損益計算書の勘定と勘定科目

 

(1)収入勘定と勘定科目

  収入勘定は、収入と特別収入に分けられます。

 

 ー入

  収入とは、主に使役を伴って得た収入を言い、副業などの臨時収入を

 含めた労働の対価を言います。具体的には給料、賞与、パートやアルバイト

 などの家族収入、年金その他の臨時収入という4つの科目に区分します。

  

     収入の勘定科目

 

給 料

勤務先からの毎月の勤務手当てなどの支給額、諸手当なども含んだ金額を記録するための科目

賞 与

勤務先から臨時に支給される手当の金額を記録するための科目

家族収入

家族の人がパート・アルバイトなどで得た収入の金額を記録するための科目

年金・その他

年金、講演料、原稿料など臨時収入の金額を記録するための科目

 

 

 特別収入

 

  特別収入とは、主に使役を伴わない収入で、経済環境によって結果が変動し、

 消費損益の増加要因になるものです。特別とは、主に家庭外部の経済要因に

 よって、消費損益に変化をもたらすものを意味します。

  具体的には、受取利息や配当金、受贈給付金、資産の評価益、有価証券売却益

  など、主に金融資産が生み出す利益や金融取引によって得た収入があります。

  資産の評価益は、不動産や有価証券など保有している資産の時価が取得価額

  より値上がりし、含み益が出ている場合に生じるもので、お金が実際に入金

  していないが、収入として計上するものです。

   また、有価証券売却益は、株式などを売却したとき、売却価格から

  時価評価額(または取得価額)を差し引いて利益が出た場合、収益として

  計上するものです。

 

特別収入の勘定科目

 

受取利息・受取配当金

預貯金の利息・株式などの配当の金額を記録するための科目

受贈給付金

祝い金、報奨金、クレジットカードの割引、保険などの給付金の金額を記録するための科目

資産評価益

不動産・有価証券などの評価益の金額を記録するための科目

有価証券売却益

有価証券の売却益の金額を記録するための科目

その他

不動産・車などの売却益の金額を記録するための科目

 

 

(2)消費勘定と勘定科目

 

  消費勘定は、消費と特別消費に分けられます。

 

 ‐叩“

  消費は「税金等」、「日常生活費」、「その他生活費」の3つの

 主たる勘定科目に分類されます。

 「税金等」は、所得税、住民税、社会保険料及び固定資産税や自動車税

 などのその他税金という従たる勘定科目に区分されます。

  「日常生活費」は、日常生活を営む上で、毎月ほぼ同程度の消費が

  行われる消費科目をいい、「その他生活費」は、月によって金額が異なったり、

  臨時に発生したりする消費科目をいいます。

   具体的には、日常生活費は食料費、通信費、交通費、水道光熱費、

  新聞図書費などの従たる勘定科目があり、その他生活費には外食費、交際費、

  医療費、旅行費、教育費などの従たる勘定科目があります。

 

消費の勘定科目

税金等

 

(所得税)

所得に係わる国税の金額を記録するための科目

(住民税)

所得に係わる地方税の金額を記録するための科目

(社会保険料)

健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などの金額を記録するための科目

(その他税金)

固定資産税、都市計画税などの金額を記録するための科目

日常生活費

 

(食料費)

家で取る食事のための主・副材料費などの金額を記録するための科目

(通信費)

電話代、携帯電話やパソコンの通信費、切手、はがき代、TV受信料、宅配便送料などの金額を記録するための科目

(交通費)

交通費、通勤・通学費、ガソリン代などの金額を記録するための科目

(水道光熱費)

電気、ガス、水道料などの金額を記録するための科目

(新聞図書費)

新聞、雑誌、書籍代などの金額を記録するための科目

(消耗品費)

家事、台所用品、園芸用品、一般雑貨などの代金の金額を記録するための科目

その他生活費

 

(外食費)

家庭外で取る食事代金などの金額を記録するための科目

(交際費)

慶弔贈答品、手土産、来客接待費などの金額を記録するための科目

(医療費)

医療に関わる諸費用、薬品代などの金額を記録するための科目

(旅行費)

家族旅行、娯楽・行楽などのレジャー費などの金額を記録するための科目

(教育費)

学費、PTA・給食費、学習塾・お稽古代、文具代、教科書・参考書代などの金額を記録するための科目

(衣料費)

和洋服などの衣料費、靴、アクセサリー、クリーニング代などの金額を記録するための科目

 

 

 特別消費

 

  特別消費は、経済環境によって結果が変動する消費で、消費損益の

 減少要因となるものです。具体的には、借入金の支払利息、資産の評価損や

 有価証券売却損などがあります。      

  借入金の支払利息は、例えば住宅ローン返済金額が毎月預金口座から

 引き落とされる場合に、その内容は元金部分と支払利息の部分に区分され、

 元金部分の返済は借入金の返済で、支払利息の部分は特別消費になります。

   資産の評価損は、不動産や有価証券など保有している資産の時価が

  取得価額よりも値下がりし、含み損が出ている場合、実際にお金の支払いは

  ないが、特別消費として計上するものです。有価証券売却損は、例えば

  株式などを売却したとき、売却価額から時価評価額(または取得価額)を

  差し引いて損失が出た場合に消費として計上するものです。

 

特別消費の勘定科目

 

住宅ローン支払利息

住宅の購入・増改築に伴う借入金の支払利息の金額を記録するための科目

その他支払利息

教育・自動車ローン、カードローンなど住宅ローン以外の借入金の支払利息の金額を記録するための科目

資産評価損

不動産、有価証券、車などの評価損の金額を記録するための科目

有価証券売却損

有価証券の売却損の金額を記録するための科目

その他

不動産・車などの売却損の金額を記録するための科目

 

 

 

 

第229回解説「家庭簿記」の基礎 第3章  家庭簿記の勘定と勘定科目その1

 

 

   第3章 家庭簿記の勘定と勘定科目

 

1、家庭簿記の勘定と5つのキーワード

 

(1)勘定 

  家庭簿記には、5つのキーワードがあります。

  5つのキーワードとは、「資産」「負債」「正味財産」

 「収入」「消費」という5つの計算項目のことです。

  これら5つの計算項目は、家庭の取引によって、増加したり

 減少したりします。この増加したり減少したりする取引を、

 左右両欄に対象表示する計算形式のことを、「勘定」といいます。

 「勘定」は、T字型の形式が一般的に使用されています。

 家庭簿記では、勘定の左側を「左方(ひだりかた)」、

 勘定の右側を「右方(みぎかた)」と呼ぶことにします。

 

     

 

           

(2)5つのキーワードと家庭決算書の勘定

 

   家庭簿記で作る家庭決算書の財産の報告書を「財産対照表」、

  消費損益の報告書を「消費損益計算書」と言います。

  5つのキーワードは、「財産対照表」では資産、負債、

 正味財産という勘定から成り立ち、資産勘定は、左方(ひだりかた)、

 負債勘定と正味財産勘定は右方(みぎかた)に分けられます。

  「消費損益計算書」では収入、消費という勘定から成り立ち、

 収入勘定は右方(みぎかた)、消費勘定は、左方(ひだりかた)に

 分けられます。

 

          

 

 

 

 

   

2 勘定科目

 

 5つの勘定は、内容ごとに項目別の区分単位に分けられます。

項目別の区分単位に分けられた項目のことを、「勘定科目」と

いいます。例えば、財産対照表では、資産勘定には現金という

勘定科目、負債勘定には借入金という勘定科目、正味財産勘定には

家族財産という勘定科目があります。

 また、消費損益計算書では収入勘定に給料という勘定科目、

消費勘定には食料費という勘定科目があります。ここで大切なのは、

資産、負債、正味財産、収入、消費という5つの勘定にどのような

勘定科目があり、逆にそれぞれの勘定科目が、資産、負債、正味財産、

収入、消費という5つの勘定のどこに属するのかということを知ることです。

 科目というのは、計算を行うひとつの単位として、その内容を

分かりやすく、簡潔に表現するために設けられたものです。

 科目の設定は、本来、自由に行うことができますが、家庭決算書では、

一般的に使われている科目と、必要と思われる科目を設定してあります。

また、家庭で自由に科目を設定することも可能です。この際注意

すべき点は、自分たちが分かりやすい名称をつけ、一度決めた

科目の名称はできるだけ変えないようにすることです。これは将来、

科目ごとに比較したり、推移を見たり、分析する上で役に立つからです。

 

      

 

 

 

 

 

 

第228回解説「家庭簿記」の基礎 第2章 家庭決算書の作成手順はじめの財産対照表

 

 

第2章 家庭決算書の作成手順とはじめの財産対照表

 

 

1家庭簿記を利用した家庭決算書の作成手順

 

家庭簿記では、はじめの財産対照表(財産1)を作成することから

スタートし、1年間の消費活動の結果を、家庭決算書

(「財産対照表2」と「消費損益計算書」)で報告します。

  会計期間は1年間で、11日から1231日までを原則(暦年基準)

  とします。

     1年間(1月1日から12月31日)の家庭の消費活動と2つの報告

       

            1月1日            12月31日

            (財産1)・・?  収入―消費・・?(財産2)

        (消費活動)                         

                            

 

財産対照表1 消費損益計算書  財産対照表2

 

       

 

       

.いろいろな「はじめの財産対照表」

  家庭簿記は、現在の財産を正しく認識することからスタートします。

 現在所有している家庭の財産(資産、負債、家族財産)の金額を

 確定して「はじめの財産対照表」を作成します。

 また、家庭生活の状況により「はじめの財産対照表」は、異なります。

 

 

(事例1)会社に就職し、両親から現金200,000円を祝い金として受け取り、

     社会人としてスタートした場合 

 

                   はじめの財産対照表

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

     0円

現 金

200,000円

(正味財産)

 

 

 

家族財産

200,000円  

 

 

留保財産

     0円

合 計

200,000円

 合 計

200,000円

 

 

(事例2)アパートなど賃借している場合

 

1財布に入っている手持ち現金 60,000円

2普通預金        1,520,000円

3定期預金         ,000,000円

4アパートの敷金      300,000円

5車の売却可能価額     500,000円

6カード未払金        80,000円

7就職時の祝い金      500,000円

  

 

                          はじめの財産対照表

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

 

現 金

60,000円

カード未払金

80,000円

普通預金

,520,000円

(正味財産)

  

定期預金

,000,000円

家族財産

500,000円

車両

500,000円

留保財産

,800,000円

敷金

300,000円

 

 

合 計

,380,000円

 合 計

,380,000円

 

 

  

(事例3)一戸建てを所有している場合

 

1財布に入っている手持ち現金 20,000円

2普通預金         328,000円

3土地の売却可能価額  30,000,000円

4建物の売却可能価額  12,000,000円

5車の売却可能価額    1,500,000円

6住宅ローンの残高   25,000,000円

7カード未払金        50,000円

8相続で得た財産    10,000,000円

 

 

                              はじめの財産対照表

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

負 債)

 

現 金

20,000円

住宅ローン

25,000,000円

普通預金

328,000円

カード未払金

50,000円

土地

30,000,000円

(正味財産)

 

建物

12,000,000円

家族財産

10,000,000円

車両

,500,000円

留保財産

,798,000円

合 計

43,848,000円

 合 計

43,848,000円

 

 

(事例4)マンションを所有している場合

 

1財布に入っている手持ち現金  75,000円

2普通預金          628,000円

3定期預金         2,000,000円

4マンションの売却可能価額20,000,000円

5車の売却可能価額      600,000円

6住宅ローンの残高    15,000,000円

7カード未払金         50,000円

8両親から贈られた頭金   5,000,000円

          

               はじめの財産対照表

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

 

現 金

75,000円

住宅ローン

15,000,000円

普通預金

628,000円

カード未払金

50,000円

定期預金

,000,000円

(正味財産)

 

マンション

20,000,000円

家族財産

,000,000円

車両

600,000円

留保財産

,253,000円

合 計

23,303,000円

 合 計

23,303,000円

 

 

   (参考)  

                     はじめの財産対照表

 

左方(ひだりかた)

 金 額

右方(みぎかた)

 金 額

資産の部

 

負債の部

 

現 金

  15,000

住宅ローン

10,000,000

電子マネー

  0 

その他借入金

            0

普通預金

 300,000

カード未払金

  30,000

定期性預金

1,000,000 

未払金

            0

その他預金

       0

その他負債

              0 

土 地

          0

負債合計

10,030,000      

建 物

   0

 

 

マンション

25,000,000

       

 

有価証券

              0

 家族財産

  3,000,000  

保険積立金

            0

 留保財産 

13,785,000

車 両

   500,000

当期消費損益

               0

売却可能な高額品

             0

正味財産合計

16,785,000

その他資産

             0

 

 

現金過不足

             0

 

 

資 産 合 計

26,815,000

負債正味財産合計

26,815,000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    (注)「はじめの財産対照表」ではまだ取引が発生していないので、当期消費損益は発生しません。

 

   

 

 

第227回 解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その3

 

第1章 家庭の会計情報と家庭簿記

 

7 家庭決算書

 

 家庭決算書は、家庭簿記という複式簿記の一定のルールに従って、

組織的に作り上げられた真実の情報で、家庭生活を継続的に明らかに

していく会計情報です。

  家庭決算書は、財産対照表と消費損益計算書という2つの報告書から

 構成されています。財産対照表は家庭の財産の状態を表すもので、資産、

 負債と正味財産という内容で構成され、資産は負債と正味財産の合計に

 一致します。消費損益計算書は、家庭の収入から消費を差し引いて

 消費損益を計算します。

  財産対照表は1年のある時点、例えば年の初めとか、年の終わりなどに

 おける家庭の財産の状態を明らかにしてくれます。消費損益計算書は、

 財産の増減の原因を明らかにし、どうして財産がこのように増えたのか、

 減ったのか、その理由をはっきりさせます。

  また、この家庭決算書は1年で終わることなく、今年終えた財産対照表の

 結果をそのまま翌年へ繰り越す(つなげる)ことができ、翌年、家庭の

 消費活動を記録していくことで、さらに再来年またその次の年へとつなげて

 いくことができます。

 

 

 

8 家庭簿記

 

 家庭簿記とは、家庭用複式簿記のことで、複式簿記の知恵を活かし、

現在のような複雑な経済社会において、家庭におけるお金やものの

出入りを記録し、報告書(家庭決算書)を作るための方法です。

 取引の2つの側面を記録し、集計して、決算のときに財産対照表と

消費損益計算書という2つの報告書(家庭決算書)を作成し、家庭の

財産の状況や消費損益を明らかにするためのツール(技術)です。

 家庭簿記を有効利用することで家庭の財産の状況や消費損益をシステム的に

把握し、財産が増えたのか減ったのかを明らかにし、どこをどう工夫したり、

改善したりすれば良いのか、その計画を立てることを可能にします。

 

 

 

 

 

 

第226回 解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その2

 

 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記

 

財産管理に必要な情報

 

 家庭生活では、計画を立て、意思決定をして実行、その結果と反省をし、

次の計画を立てます。このとき、意思決定に必要な情報が、他者から与えられる

「外部情報」と自分たちで作った「内部情報」という二つの情報です。

 この二つの情報を持つことによって、意思決定がより正確なものとなり、

 結果に対する危険をより小さくすることが可能となります。

 (1)外部情報

  「外部情報」とは、テレビ、新聞、雑誌などのメディアや個人のネットワーク、

  友人などから得る情報のことです。

 (2)内部情報 

  「家庭の内部情報」とは、家庭独自の情報で、先祖からの伝統やしきたりなど

  がありますが、財産に関する家庭の内部情報としては、従来の家計簿と家庭簿記を

  利用して作った家庭決算書があります。

  自分たちにとって最も重要な情報は、自分たちについての、自分たちによる、

   自分たちのための生活を客観的に示すデータです。

 

 

 

 

 5 会計情報と主体

 

情報を必要とする主体と会計情報の関係、会計の目的、内容は、経済主体を

構成する人たちの意思や要求によって決まるものであり、この意思や要求は、

時代と環境の変化によって常に変わるものとされています。現在、経済事情、

取引の複雑化など家庭を取り巻く環境は大きく変化し、家庭生活もいままで

どおりでなく、あらゆる面で生活スタイルそのものを見直さなければなら

なくなり、家計簿では現代の家庭を取り巻く環境の変化に、十分な対応を

することは難しくなりました。

 人間らしい生活をしていくために必要な財貨を出来るだけ効率よく生産し、

個人がそれぞれに、生活の満足を得ながら、夢や目標の実現を図るための

新しい暮らしのベースを持つべき時代になったのです。その新しい暮らしの

ベースというのは、家庭でも法人と同様の複式簿記を利用した会計情報を

持つことです。

 

 

6 会社と家庭の違い

 会社の目的は利益を追求することです。そして複式簿記を利用した企業会計を

ベースにして著しい発展をしてきました。

 家庭は利益を追求する組織ではありません。家庭経営の目的は、健全な家庭を維持し、

 家族一人ひとりの消費満足を最大にするような家庭を築くことです。

  会社と家庭の主な相違は、目的、必要とする会計情報を含め、次のような点に

  あります。

   _饉劼覆匹濃箸錣譴討い詈式簿記は商業簿記(商業用複式簿記)や

    工業簿記(工業用複式簿記)といい、家庭で使われている複式簿記は

    家庭簿記(家庭用複式簿記)といいます。

  ◆‐Χ畔躓・工業簿記の仕訳には、借方(かりかた)、貸方(かしかた)と

    いう用語を使いますが、家庭簿記の仕訳には、左方(ひだりかた)、

    右方(みぎかた)という用語を使います。

   商業簿記・工業簿記で作られる報告書を財務諸表といい、貸借対照表と

    損益計算書などから構成されています。

    家庭簿記で作られる報告書を家庭決算書と言い、財産対照表と

    消費損益計算書から構成されています。

 

 

 

 

 

第225回 解説「家庭簿記」の基礎 第1章 家庭の会計情報と家庭簿記その1

 

  第1章 家庭の会計情報と家庭簿記

 

家庭生活

 

 家庭生活とは、社会的な存在としての人間が、労働力を提供し、

収入を得てそれを消費し、人間活動力を回復し再び労働力を提供する

という循環を行うことだと言われています。人間の生活は、家庭という

場所で、生きていくために衣、食、住を営み、生命及び労働力を

再生産する活動をいい、家庭という場所で生活する人間を生活主体といいます。

 

  家庭とは人間が人間らしく生きる拠点で、生活をする場所・空間のことをいい、

 一戸建ての家、マンションだけでなく、1DKの賃貸の部屋など人間が生活を

 している全ての拠点(生活空間)のことをいいます。

 

 生活主体とは、家庭で生活し、社会人としての知識・教養を持ち、

道徳・倫理観を備え、独立した人間としての判断能力を持って自己責任の

下に行動できる人のことです。家を所有しているとか、家族がいるとかは

問題ではなく、その人が独立した生活基盤を確保しているか否かが問題となります。

独立した人間とは自らの責任と判断の下に自らの能力によって収入を得て

生活できる人間のことを言います。

 

 

家庭生活の課題

 

家庭生活の課題は大きく(1)家庭内生活(2)社会生活

(3)家庭の財産の3つに区分されます。家庭生活をささえる

各種の生活物資の生産技術の進歩や流通機構の発達が、家庭生活を

大きく変化させ、核家族化や人口の少子高齢化だけでなく、

取引形態の複雑化が進みました。

 このような家庭を取り巻く環境の変化に対応して、家族問題、

老後の問題、社会福祉の問題等、家庭内生活や社会生活という

従来の課題だけでなく、生活者の視点から、消費満足をし、

誰もが安心して暮らせる、持続可能性のある健全な生活を

作り上げるため、家庭の財産という新たな課題も生じてきました。

 

 

    

    

 

家庭の財産

 

  家庭の財産には資産というプラスの財産と負債というマイナスの

 財産があります。

   資産とは、家庭で所有しているもののうち、現金化できるすべてのもの

  を言います。現金化できるものとは、現金と交換できる価値のあるもので、

  その価格を示すことが出来るものです。具体的には、現金、普通預金や

  定期性預金など金融機関への預貯金、土地、建物、マンションなどの不動産、

  株式、国債などの有価証券、解約返戻金のある保険積立金、売却可能な

  自家用車などの車両、金地金、ピアノ、宝飾品などの売却可能な高額品など、

  敷金、保証金、会員権などが考えられます。

   負債とは、いずれ支払わなければならない債務のことを言います。具体的には、

  住宅購入に伴う資金を金融機関から借り入れる際の住宅ローン、子供の教育の

  ための教育ローンや車を購入する際の自動車ローンなどの借入金、クレジット

  カードなどで買い物をしたときの購入代金のうち、まだ決済されていない金額や、

  つけなどで飲み食いをした代金などの未払金、一時的に現金などを受け入れた

  預り金や科目が決まらない仮受金などが考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  第224回 家計調査報告ー平成28年(2016年)1月分速報ー

 

                                                    平 成 28 年 3 月 1 日

                                                        総務省統計局

 

       実質消費支出は3カ月連続マイナス

                          

 

 

 

 

       <家計ミニトピックス>  

                                                             総務省統計局

 

 

 

 

 

 

 

  第222回2016年3月1日の財産対照表と2月分の消費損益計算書を作りましょう

 

 

 (1) 2016年3月1日現在の財産対照表を作りましょう!

 

                財産対照表

 

  (2016年3月1日現在)

                           (単位:円)

左方(ひだりかた)

   金 額

右方(みぎかた)

   金 額

資産の部

 

負債  負債の部

 

現 金

 

住宅ローン

 

普通預金

 

その他借入金

 

定期性預金

 

カード未払金

 

その他預金

 

未払金

 

土 地

 

後払い電子マネー

 

建 物

 

その他負債

 

マンション

 

負債合計

 

有価証券

正味財産の部

保険積立金

 

 家族財産

 

車 両

 

 留保財産

 

売却可能な高額品

 

当期消費損益

      

電子マネー

 

正味財産合計

 

その他資産

 

 

現金過不足

 

 

 

資 産 合 計

 

負債・正味財産合計

 

 

(注)2016年3月1日と2016年1月1日の財産対照表の

正味財産の差額が当期消費損益になります。

当期消費損益=3月1日の正味財産?1月1日の正味財産

 

(1)  正味財産の計算

正味財産=資産合計―負債合計

 

(2)留保財産(あなたが今まで働いて自力で築き上げた財産の金額)の計算

 留保財産=正味財産―家族財産

 

 (2) 月度(2月1日から2月29日)の消費損益計算書を作りましょう!

 

   当月度(2月1日から2月29日)の収入科目と消費科目の合計金額を

   科目ごとに記帳します。

   累計は1月と2月の合計金額になります。累計の当期消費損益は、

   3月1日の財産対照表の当期消費損益に一致します。

 

     

  月度消費損益計算書

                             (2月1日から2月29日)

                               (単位 円)

 

 

  科 目

 当 月

 累 計

  科 目

 当 月

  累 計

 収入の部 

金 額

金 額

特別収入の部

 金 額

  金 額

給 料

 

 

受取利息

 

 

賞 与

 

 

受取配当金

 

 

家族収入

 

 

受贈給付金

 

 

年金・その他

 

 

資産評価益

 

 

収入合計

 

 

有価証券売却益

 

 

消費の部

 

 

その他  

 

 

税金等

 

 

特別収入合計

 

 

(所得税)

 

 

特別消費の部

 

 

(住民税)

 

 

住宅ローン支払利息

 

 

(社会保険料)

   

 

その他支払利息

 

 

(その他税金)

 

 

資産評価損

 

 

日常生活費

 

 

有価証券売却損

 

 

(食料費)

 

 

  その

 

 

(通信費)

 

 

特別消費合計

 

 

(交通費)

 

 

当期消費損益

 

 

(水道光熱費)

 

 

 

 

 

(新聞図書費)

 

 

 

 

 

(消耗品費)

 

 

 

 

 

その他生活費

 

 

 

 

 

(外食費)

 

 

 

 

 

(交際費)

 

 

 

 

 

(医療費)

 

 

 

 

 

(旅行費)

 

 

 

 

 

(教育費)

 

 

 

 

 

(衣料費)

 

 

 

 

 

消費合計

 

 

 

 

 

通常消費損益

 

 

 

 

 

 

        通常消費損益=収入合計−消費合計

     当期消費損益=収入合計−消費合計+特別収入合計−特別消費合計

   (注) 開始月の場合は、当月金額と累計金額が同じ金額になっています。

 

 

 

 第222回 国の借金と財産対照表

 

  財務省は10日、平成27年12月末現在の国債と借入金、政府短期証券を合わせた

 「国の借金」が、1044兆5904億円だったと発表しました。

  この借金の内訳は、国債が902兆2005億円。借入金は55兆513億円、

  政府短期証券は87兆3386億円です。

  また、「国の借金」を総務省推計の28年1月1日時点の総人口約1億2682万人で

  割ると、国民1人当たりの借金は約824万円となります。

  この国の借金を家庭で負担すると仮定した場合、3人家族の場合だと、家庭の借金の

  負担は

    約824万円×3人=2472万円となります。

 

    例えば、2016年1月1日現在の家庭の財産対照表が次のような場合(1)、

 国の借金を負担することになると、家庭の財産対照表は(2)のようになります。

    仕訳      

 左方(ひだりかた)

   金 額

 右方(みぎかた)

   金 額

  留保財産

  24,720,000円

  政府借入金

  24,720,000円

 


                           財産対照表(1) 

   (2016年1月1日現在)

                           (単位:円)

左方(ひだりかた)

   金 額

右方(みぎかた)

   金 額

資産の部

 

負債  負債の部

 

現 金

  100,000円

住宅ローン

  10,000,000円

普通預金

  500,000円

その他借入金

  

定期性預金

 1,000,000円

カード未払金

      80,000円

その他預金

 

未払金

 

土 地

 

後払い電子マネー

 

建 物

 

その他負債

 

マンション

  20,000,000円

負債合計

         10,080,000円

有価証券

  3,000,000円

正味財産の部

保険積立金

 

 家族財産

       2,000,000円

車 両

 

 留保財産

    12,570,000円

売却可能な高額品

 

当期消費損益

        0円

電子マネー

    50,000円

正味財産合計

        14,570,000円

その他資産

 

 

現金過不足

 

 

 

資 産 合 計

     24,650,000円

負債・正味財産合計

         24,650,000円

 

 


                           財産対照表(2)

    (2016年1月1日現在)

                           (単位:円)

左方(ひだりかた)

   金 額

右方(みぎかた)

   金 額

資産の部

 

負債  負債の部

 

現 金

  100,000円

住宅ローン

  10,000,000円

普通預金

  500,000円

政府借入金

   24,720,000円

定期性預金

 1,000,000円

カード未払金

      80,000円

その他預金

 

未払金

 

土 地

 

後払い電子マネー

 

建 物

 

その他負債

 

マンション

  20,000,000円

負債合計

         34,800,000円

有価証券

  3,000,000円

正味財産の部

保険積立金

 

 家族財産

       2,000,000円

車 両

 

 留保財産

    -12,150,000円

売却可能な高額品

 

当期消費損益

        0円

電子マネー

    50,000円

正味財産合計

     -10,150,000円

その他資産

 

 

現金過不足

 

 

 

資 産 合 計

     24,650,000円

負債・正味財産合計

         24,650,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

  第221回 2016年2月1日の財産対照表を作り、当期消費損益を計算しましょう

   

 

                     2016年2月1日現在の財産対照表を作り、

      当期消費損益を計算しましょうましょう!

 

          財産対照表

 

  (2016年2月1日現在)

                           (単位:円)

左方(ひだりかた)

   金 額

右方(みぎかた)

   金 額

資産の部

 

負債  負債の部

 

現 金

 

住宅ローン

 

普通預金

 

その他借入金

 

定期性預金

 

カード未払金

 

その他預金

 

未払金

 

土 地

 

後払い電子マネー

 

建 物

 

その他負債

 

マンション

 

負債合計

 

有価証券

正味財産の部

保険積立金

 

 家族財産

 

車 両

 

 留保財産

 

売却可能な高額品

 

当期消費損益

      

電子マネー

 

正味財産合計

 

その他資産

 

 

現金過不足

 

 

 

資 産 合 計

 

負債・正味財産合計

 

 

(注)2016年2月1日と2016年1月1日の財産対照表の

正味財産の差額が当期消費損益になります。

当期消費損益=2016年2月1日の正味財産?2016年1月1日の正味財産

 

(1)  正味財産(開始日現在の家庭の真実の財産の金額)の計算

正味財産=資産合計―負債合計

 

(2)留保財産(あなたが今まで働いて自力で築き上げた財産の金額)の計算

 留保財産=正味財産―家族財産