依田宣夫の一言コラム

                                                     第201回から第210回   

 

                                                      

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第210回

  家庭の会計情報

第209回

 ビジネスパーソンの行為は、すべて複式簿記と関係しています

第208回

 いろいろな「はじめの財産対照表」

第207回

 明治からはじまる家庭用複式簿記の考え方

第206回

 家庭生活の3つの課題

第205回

 定年のない第2の家庭生活           

第204回

  株式の売買と株価の上昇・下落を家庭簿記で見る

第203回

 消費税率の引き上げと物価の上昇による家庭生活への影響

第202回

 「家庭生活と家庭簿記」の出版 本の紹介2

第201回

 解説「家庭簿記」の基礎の出版 本の紹介2

 

 

  第210回 家庭の会計情報

 

   (1) 家計簿

   羽仁もと子さんは、家計簿の創案者の言葉として、次のように述べています。

 

「家庭経済の第一歩は、清らかな収入の道をはかり、良い費目わけの予算を作り、

 

各費目の予算に照らし合わせて、日々の支出を記帳してゆくことです。・・・

 

予算の立て方も記帳の仕方も、私の新家庭時代に出来るだけの工夫と実験に照らして、

 

だんだんに考案し組織してきたものです。私はこの予算の立て方この記帳の仕方こそ、

 

家庭の経済を健全にするために、真にたしかなものであることを深く信じるようになり

 

ました。・・・」

 

(2)家庭決算書

 

 家庭で家庭簿記(家庭用複式簿記)を利用して作られる会計情報を、家庭決算書といい、

 

財産対照表と消費損益計算書という2つの報告書からできています。財産対照表は家庭の

 

財産の状況を明らかにし、消費損益計算書は家庭の消費損益を明らかにします。

 

(3)会計とは

 

 会計とは、特定の経済主体の構成員が営む経済活動およびこれに関連する経済的事象を、

 

主として貨幣額で測定しかつ伝達する行為です。会計の目的、内容は、経済主体を構成する

 

人たちの意思や要求によって決まるものであり、この意思や要求は、時代と環境の変化に

 

よって常に変わるものとされています。また、経済主体を構成する要素ごとに必要とする

 

会計情報は異なりますが、この会計情報を必要とする主体を会計主体といいます。

 

 (4)複式簿記

 

日本における複式簿記の考え方は、福沢諭吉の「帳合之法」1873年(明治6年)が

 

最初で、複式簿記を利用した企業会計をベースにして著しい発展をしてきました。

 

 一方、家計簿という考え方は、近代初期に、(女黌必讀)女訓 / 高田義甫述 ; 伊藤桂洲書 

 

「女大学集」東洋文庫1874年(明治7年)の家政書に、女性の日常の心がけを説いた

 

 女訓書として、はじめて登場したとされています。

 

 (5)帳簿

 

家庭簿記では、仕訳を整理、集計する帳簿には、主要簿と補助簿があります。帳簿には、

 

記録すべき事実(取引)が発生した時には、適時かつ事実を歪めることなく正確に

 

記帳することが必要です。

 

   ー舁彿

 

  仕訳帳・・・総勘定元帳へ転記の準備をするため、すべての取引を左方(ひだりかた)と

 

        右方(みぎかた)に分けて、勘定科目と金額を発生順に仕訳して、記録する帳簿

 

  総勘定元帳・・仕訳帳で仕訳したものを、勘定科目別に整理、集計する帳簿

 

  ◆(篏簿

 

  家庭の主な取引は現金と預金なので、これらの取引の内訳明細を発生順に記録、計算する

 

  ための補助帳簿として現金出納帳と預金出納帳を作成します。

 

  また、現金と預金以外の取引を記入する補助帳簿として振替帳を作成します。

 

  現金出納帳・・現金の入金、出金を記入する帳簿

 

  預金出納帳・・預金の入金、出金を記入する帳簿

 

  振替帳・・現金、預金以外の取引を記入する帳簿

 

 

 第209回

   ビジネスパーソンの行為は、すべて複式簿記と関係しています

      

    あなたが、営業マンとして得意先を回り、自社の製品を販売するため、

 

    会社を一歩出たとします。

 

    会社から得意先まで会社の車を使用したとすると、現金で支払った

 

    ガソリン代は車両関係費、車の減耗は減価償却費、商品の注文が

 

    取れたときは、売却代金が翌月払いの掛けの場合は売掛金となり、

 

    納品書や注文請書は消耗品費となり、あなたの行為はすべて会社の

 

    行為であり、すべて複式簿記と関係しているのです。

   

     複式簿記は、会計事実から「仕訳」を通じて決算書という報告書を

 

    作成するためのツールです。

 

    「仕訳」とは、取引を記録する方法のことで、通常、複式簿記では左側を

 

   「借方(かりかた)」・右側を「貸方(かしかた)」と言う簿記用語を使って

 

    仕訳をしています。

 

    例えば、現金でガソリン代5,000円を支払った場合の仕訳は次のように

 

     なります。

 

        借  方

          貸  方

   勘定科目

   金額(円)

    勘定科目

   金額(円)

  車両関係費

   5,000円

    現  金

  5,000円 

 

   

    

   現在、伝票入力さえすれば、複式簿記の知識がなくても、パソコンの

 

   助けを借りてすべて計算をしてくれ、帳簿から決算書までプリントアウト

 

   してくれます。また、より詳しい経営に関する分析資料も出力することが

 

   出来ます。

 

    しかし、伝票入力をするときの科目の処理方法(仕訳)を知らないために、

 

   せっかく揃った決算書や経営の分析資料を十分に使いこなせない人が増えて

 

   いるのも事実です。複式簿記の科目の処理方法(仕訳)の知識がなければ、

 

   これらの資料を充分に使いこなすことは出来ません。「仕訳」が分から

 

   なければ、決算書を読むことはできません。

  

    まさに、複式簿記を知らずに、正確な会社の経営分析や利益計画などは、できるわけがない

 

   と言っても、言い過ぎではないでしょう。

   

   もし、あなたが複式簿記の知識を持っていれば、会社がどのように動いて

 

      いるのかがわかるようになると思います。

 

   会社がどのように動いているか、わかったら、なんとなくやっている仕事も

 

   やりがいが出てきます。

   

    複式簿記の基本的知識を持つことで、会計的センスを身に付けることができるのです。

 

   簿記検定試験の3級ならちょっとできるビジネスマンの一般常識だと

 

   いわれていますし、複式簿記3級レベルの知識を持てば、将来、あらゆる

 

     場面で役にたつはずです。 

    

   もし、複式簿記を勉強したことがないとか、良く理解できていないという人が

 

  いらしたら、最初に、是非簿記3級レベルの仕訳の知識を身につけて欲しいと思います。

 

 

   第208回 いろいろな「はじめの財産対照表」

 

   いろいろな「はじめの財産対照表」

 

「はじめの財産対照表」は、現在所有している家庭の財産

 

(資産、負債、家族財産)の金額を確定して作成します。

 

(1)会社に就職し、両親から祝い金として現金200,000円をもらい

 

   社会人としてスタートした場合

 

 

         はじめの財産対照表

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

      0円

現 金

200,000円

(正味財産)

 

 

 

家族財産

200,000円  

 

 

留保財産

     0円

合 計

200,000円

 合 計

200,000円

 

 (2)アパートなど賃借している場合

 

1財布に入っている手持ち現金 60,000円

2普通預金        1,520,000円

3定期預金         ,000,000円

4アパートの敷金      300,000円

5車の売却可能価額     500,000円

6カード未払金        80,000円

7就職時の祝い金      500,000円

 

     

                     はじめの財産対照表

                

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

 

現 金

60,000円

カード未払金

80,000円

普通預金

,520,000円

(正味財産)

  

定期預金

,000,000円

家族財産

500,000円

車両

500,000円

留保財産

,800,000円

敷金

300,000円

 

 

合 計

,380,000円

 合 計

,380,000円

 

  

(3)一戸建てを所有している場合

 

1財布に入っている手持ち現金 20,000円

2普通預金         328,000円

3土地の売却可能価額  30,000,000円

4建物の売却可能価額  12,000,000円

5車の売却可能価額    1,500,000円

6住宅ローンの残高   25,000,000円

7カード未払金        50,000円

8相続で得た財産    10,000,000円

 

             はじめの財産対照表

 

科目

金 額

科 目

金 額

(資産)

 

(負 債)

 

現金

20,000円

住宅ローン

25,000,000円

普通預金

328,000円

カード未払金

 50,000円

土地

30,000,000円

(正味財産)

 

建物

12,000,000円

家族財産

10,000,000円

車両

,500,000円

留保財産

,798,000円

合計

43,848,000円

 合 計

43,848,000円

 

(4)マンションを所有している場合

 

1財布に入っている手持ち現金    75,000円

2普通預金            628,000円

3定期預金           2,000,000円

4マンションの売却可能価額  20,000,000円

5車の売却可能価額        600,000円

6住宅ローンの残高      15,000,000円

7カード未払金           50,000円

8両親から贈られた頭金     5,000,000円

 

             はじめの財産対照表

 

科目

金 額

科 目

金 額

(資 産)

 

(負 債)

 

現 金

75,000円

住宅ローン

15,000,000円

普通預金

628,000円

カード未払金

50,000円

定期預金

,000,000円

(正味財産)

 

マンション

20,000,000円

家族財産

,000,000円

車両

600,000円

留保財産

,253,000円

合 計

23,303,000円

 合 計

23,303,000円

  

     

    (参考)    はじめの財産対照表

     

左方(ひだりかた)

 金 額

右方(みぎかた)

 金 額

資産の部

 

負債の部

 

現 金

  15,000

住宅ローン

10,000,000

電子マネー

0 

その他借入金

        0

普通預金

300,000

カード未払金

30,000

定期性預金

1,000,000 

未払金

        0

その他預金

      0

その他負債

         0 

土 地

        0

負債合計

10,030,000      

建 物

0

 

 

マンション

25,000,000

正味財産の部       

 

有価証券

        0

 家族財産

3,000,000  

保険積立金

      0

 留保財産 

13,785,000

車 両

  500,000

当期消費損益

         0

売却可能な高額品

        0

正味財産合計

16,785,000

その他資産

        0

 

 

現金過不足

        0

 

 

資産合計

26,815,000

負債正味財産合計

26,815,000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注)「はじめの財産対照表」ではまだ取引が発生していないので、当期消費損益は発生しません。

 

 

    第207回 明治からはじまる家庭用複式簿記の考え方

 

    明治からはじまる家庭用複式簿記の考え方

 日本における複式簿記の考え方は、福沢諭吉の「帳合之法」1873年(明治6年)が

 

最初で、複式簿記を利用した企業会計をベースにして著しい発展をしてきました。

 

 一方、家計簿という考え方は、近代初期に、(女黌必讀)女訓 / 高田義甫述 ; 伊藤桂洲書 

 

 「女大学集」東洋文庫1874年(明治7年)の家政書に、女性の日常の心がけを説いた

 

 女訓書として、はじめて登場したとされています。その後、明治以降の日本が取り入れた

 

 複式簿記法を、家計にも当てはめようとし家計簿記書や家計簿記の教科書に

 

  取り入れられたが、その繁雑さが問題視され、当時の社会情勢等に合わなかったため、

 

  次第に簡便さを強調する単式の家計簿へと変化してきました。

 

  家庭簿記(家庭用複式簿記)の歴史については一橋大学附属図書館の

 複式簿記がやってきた!(明治初期簿記導入史

 と商法講習所)に詳しく紹介されています。

   (参考)複式簿記がやってきた!より抜粋

  家計簿という考え方は、近代初期の家政書に登場するところから始まる。近世以来の

衣食や育児への勤めに加えて、家計を取り仕切ることが女子の勤めとされることになる。

(個人的な関心から言えば、男は外、女は内という近代家族の出現=主婦の成立は、

産業化が進展し俸給生活者が増加する大正期といわれていることと「主婦」役割の

言説の登場について未整合。) 

一方で、家計簿成立の背景には近世から近代へかけての家業と家計の分離の進行が

あった。初期の家計簿記書は主に、簿記学者によって著述され、明治以降の日本が

取り入れた複式簿記法を、家計にも当てはめようとするものであった。明治中期、

簿記学校の流行の中で家計簿記を学科目とする学校も出現し、この時期の家計

簿記書は教科書として著述されたものも多い。 

女子教育においては、明治初期に女学校・女子師範学校が設立されるが、その

学科の中で記簿学が採用される。明治28年には家計簿記が家事科の一つとして

位置付けられ、本格的な女子教育のための家計簿記教科書が記述された。

しかし、簿記教育と実際の家計簿の普及とには、若干の乖離が見られた(女子に

家計簿記があるにもかかわらず、この時期、主簿者も必ずしも女性ではない)。

その結果、その繁雑さが問題視されることになり、家計簿記書や家計簿記の

教科書の記述は次第に簡便さを強調するものに変化していく。家計簿自体が

各家計の規模に規定されるという特色を持っていたこともその一因である。

単式への回帰と家計規模に合わせた記述へという方向が明治20年代末にはすでに

見られる。

その後(特に戦後)の家計簿の展開をみると、1953年頃より婦人雑誌が競うように

家計簿を新年号の附録とするようになり、家計簿は主婦の勤めとして定着

する(1960年の調査で主婦の記帳担当率82.9%)。家計簿の効用を説く記事も

散見される。1975年からの新婦人家計簿運動では、物価問題に主婦が大きく

関与していく運動原理として家計簿が注目されることになった。近年の新たな動きとして、

パソコン雑誌等での入門教材として家計簿が取りあげられることが増えている。

私見だが、女性でもできるという「簡単=主婦」という観念と、主簿者たる女性を

パソコン購買者としてターゲットにした動きだと考えられる。

   歴史

 (1)前史 

近世期は家業と家計が未分離。主に一家の主人が家計も差配していた。 

明治初期の簿記書には「家計簿」という考えはない。(豪農の家計を扱った

とされる『複式啓蒙  記簿法楷梯』も、家業経営費と冠婚葬祭費が混在。)

(2)家計簿という考え方の登場 

★近代初期、家政書にはじめて登場する。 

 (女黌必讀)女訓 / 高田義甫述 ; 伊藤桂洲書 東京 : 北畠千鐘房(須原屋

茂兵衛), 1874.(M7) 『女大学集』(東洋文庫302所収)*0800**12**302)  

内容: 女性の日常の心がけを説いた女訓書。近世の婦道観をもととしながらも

維新後の文明開化的な女性観をとりこもうとしているところに特徴。 

(3)家計簿記書の登場 

★初期の家計簿記書 

 臺所勘定表 / 植木綱次郎著||ダイドコロ カンジョウヒョウ [出版地不明] :

 [出版者不明] , 1875.4(M8) Nishikawa 8 

内容: 明治八年の家計簿

 本文: 「此表ハ元台所勘定帳なれハ台所の入用ハ一目瞭然なり店あきなひや

納戸雑用も此表に倣ふて作るべし」 

構成: 毎月勘定表、総勘定表

 ★複式の時代

(實地應用)家計簿記法 / 藤尾録郎著 再版 東京 : 經濟雜誌社

東京 : 小林新兵衛 (賣捌) , 1887.10 7, 27, 45p ; 22cm Nishikawa 119 M20 

内容: 明治21年1月16日文部省検定済高等小学校教科用図書。

 学校教科書として広く普及

著者: 藤尾は元大蔵省銀行学伝習所長、著書に銀行簿記例題あり 

序文: 田口卯吉序「近日此書を著はして婦女子の習學を促されたり」 

自序:「夫れ男子は剛健にして外を治め。女子は貞固にして内を守る。

是れ古今の通理なり。」「世の妻女諸君に切望するところは。一家の経済を

整理すべき計算簿記を心得られんこと是なり。」

 構成: 元帳(収入金・負債・経費金・財産)、日記帳、賄費仕払帳を用いる複式

 ★家計規模に合わせた記述の提案 

家計簿記学 (通俗教育全書第99編) / 石橋多喜郎著 東京 : 博文舘 , 1894.4 (M27) 

家計簿記学 (通俗教育全書第99編) / 石橋多喜郎著 東京 : 博文舘 , 1894.4 (M27) 

3, 129p ; 20cm Nishikawa 222

 内容: 簿記学全体から、家計簿についても説明している。

 簿記学の定義、家計簿記学の定義、家計簿の特性なども含み、最も内容豊か。 

★簡便を旨とする時代へ

普通家計簿記法 / 古谷傳著 ; 野口保興閲 訂正再版 東京 : 大日本圖書 ,

1896.4 (M29) 4, 99p ; 23cm Nishlkawa 239

 内容: 尋常師範学校、高等女学校の教科書 

奥付: 初版も明治29年 見返し:明治二十九年文部省検定済 

尋常師範学校高等女学校家事科用 序文: 細川順次郎序 

緒言: (著者識)家計簿の必要及び主簿者の心得を説く

 本文: 「凡そ一家の主婦たるものは・・・就中一家経済のことより

肝要なるものはあらざるべし」 

「多くの時間と手数とを要する仕組のものは實際に於て到底行はれ難し

是を以って其の仕組は可成簡易にして實行に容易なるものを選ばざる

べからず」 

構成: 現金出納帳と諸勘定内訳長を用いる

 (4)その後の家計簿の発展 

    1950年代〜  = 婦人雑誌の附録としての普及 
     1975年〜  =  新婦人家計簿運動 
     1990年代〜 =  パソコンでの家計簿作成 

 

 

 第206回 家庭生活の3つの課題

 

  家庭生活の3つの課題

 

家庭生活は、生産技術の進歩や流通機構の発達、核家族化や人口の高齢化、

 

家族問題、老後の問題、社会福祉の問題等、人間・家庭を取り巻く内外の

 

環境の変化に対応して、大きく変化しました。 現在、家庭生活の研究対象として、

 

家庭内生活や社会生活を中心とした食物学、被服学、住居学、児童学、家政学原論、

 

家庭(生活)経営学、家族関係学、家政教育などが挙げられていますが、これら従来の

 

課題だけでなく、家庭生活全体にかかわる家庭の財産という新たな課題も生じてきました。

 

ここでは、家庭生活の課題を、大きく(1)家庭内生活(2)社会生活(3)家庭の財産

 

3つに区分することにします。

 

 

_板軻眄験茲硫歛

 

家庭内生活では、家族が相互に信頼し合い、一人一人が自分の居場所を持ち、安定しており、

 

家族が協力して暮らすことに喜びを感じ取り、それぞれが責任ある行動をとることを目指し

 

ています。

 

 ここでの主な課題は、食生活(例えば食物と人との関係、食品の組織構造、食品の性質など)、

 

  衣生活(例えば被服と人体、被服の材料、被服管理など)、住生活(例えば家族と住まい、住環境、

 

  住生活など)、児童(例えば子どもの心理、教育、親子、兄弟姉妹など)、夫婦や親子など家族間の

 

  人間関係や趣味・娯楽・教養などがあります。

 

 ⊆匆饑験茲硫歛

 

社会生活では、職場、地域、国など社会の一員として、他の人々と協力し合い、他の人の

 

ために役立つ意識をもち、他者を信頼し、自分も他者から信頼されるような責任感を持って

 

行動することを目指します。ここでの主な課題消費者問題、地域問題、環境問題などがあります。

 

 2板蹐虜盪困硫歛

 

生活者の視点から、消費満足をし、誰もが安心して暮らせる、健全で持続可能な家庭生活を

 

作り上げることを目指した家庭経営をするために、新たな課題として、家庭生活のベースである

 

家庭の財産が問題となります。

 

 

 

   (家庭生活と家庭簿記 第1章より)

 

 

 

 

 

 第205回 定年のない第2の家庭生活

 

     定年のない第2の家庭生活

会社には、定年があります。

 

しかし、人生には、定年がありません。

 

  人生80年と言われる現在、定年後の定年のない第2の人生をいかに生きるか、

 

  新しい自分たちの家庭をいかに経営するか、ということについて考えて

 

  みる必要があるのではないでしょうか。

 

定年退職をひかえて、定年後に起こると思われる問題はどのようなことがあるのか、

 

新しい第2の家庭生活を迎えて、家庭の経営者として考えておくべきことはどのような

 

ことがあるのか、検証しておくことが大切です。

 

  最近、「定年後にゆとりある生活を送るためには、どのようなライフプラン(生活設計)を

 

   立てたらよいのでしょうか」ということがよく言われます。


  自分自身の定年という出来事(ライフイベント)を想定してみてください。そして、

 

  老後の生活設計の資金は、どのくらいあるのだろうか、あなたが計画している老後の夢や

 

  希望とそれを実現するための費用はどのくらい必要なのか、数年先に起こるであろう

 

  いろいろな事柄を考えてみてください。

  

  これらの目的を達成するための方法は、まず、家庭の現状を正しく認識すること

 

  から始まります。事実を正しく認識することによって、改善策や解決方法が

 

  見つかるのです。

 

  280万人以上と言われる団塊の世代の定年退職が、2007年から、本格化

 

  していると言われています。

 

  もうすぐ定年を迎えるあなたは、家族のため、会社人間として仕事に没頭し、

 

  マイホームを築き、ひたすら働いてきましたが、家庭のことなど顧みることは

 

  なかったのではないでしょうか。子供の教育問題、クレジットカードによる取引、

 

  パソコンによる株取引など家庭を取り巻く状況は刻々と変化しているのに、

 

  家庭経済の状況などまったく理解しないままにしてきませんでしたか。

 

    また、会社の定年を間近に控えたあなたは、いままで「家庭の経営者」として、

 

  家族にどのような貢献をしてきたのか、また、家族の期待に十分に答えることが

 

  出来たのでしょうか。そのようなあなたに対して、家族は「家庭の経営者」として

 

  どのような評価をしているのでしょうか。あなたは考えたことがありますか。

 

  すなわち、「家庭の経営者」は収入を得るだけでなく、お金を使う(消費)こと

 

  にも責任を負っていることに気づく必要があります。

 「家庭の経営者」は、自分を含めた家族に対して、家庭を守るという重要な役割を

  果たさなければいけません。例えば、マイホームの購入や子供の教育費など、

  家族に何らかの負担を強いらなければいけないことが生じた場合、そのことに

  ついて、家族に対して説明責任が生じます。そのとき、もし何の準備もなく、

  ただ抽象論や精神論を語ったとしても家族の同意を得ることはできません。

  家族の同意を得るには、家族に対して、家庭の真実の情報を伝えることが

  必要なのです。

  家族にとって、家庭の真実の情報は、生活や人生をデザインする重要な

 

 「叩き台」になるのです。

 

  また、定年後は、収入増を望んでも難しい環境の中で、家庭を上手に経営して

 

  いかなければなりません。自分の夢、家族の夢をかなえるには、健全な

 

  家庭を維持していく必要があります。そのためには、毎年、年末に決算を行い、

 

  家庭の問題点を解決していくことが大切なのです。

  今後、定年後の定年のない第2の人生において、「家庭の経営者」として

  場当たり主義を脱却し、お金の裏付けのある人生設計をするために、

  確実な家庭経営の方法を研究することが必要になっているのです。

  また、豊かな老後を送ったあと、あなたの残した財産は、子供達、孫達、そして、

  ひ孫達へと代々引き継がれていきます。あなたの人生は、決して定年にはなりません。

  そこで、独立した自分の子供達に、「家庭の経営者」としてどのようなアドバイスが

  出来るのか、考えてみることも大切だと思います。

 

 

 第204回 株式の売買と株価の上昇・下落を家庭簿記で見る

 

 はじめの財産対照表を次のとおりとして、株式の売買と株価の上昇について

 仕訳をし、家庭決算書を作成します。

         はじめの財産対照表

                                                  単位:円

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

資 産

 

負  債

       0

普通預金

1,000,000

正味財産

 

家族財産

留保財産

当期消費損益

       0

1,000,000

0  

合 計

1,000,000

合  計

1,000,000

 

1、 A社株式1000株(@500円)を500,000円で買い入れ、

代金を普通預金から振り込んだ

(仕訳)

(左 方)          (右 方)

有価証券500,000円 / 普通預金 500,000円

 

 左 方(ひだりかた)

  右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

 金 額

有価証券

500,000円 

普通預金

500,000円 

 

 

2、A社株式の時価が@300円に下落した

(仕訳)

(左 方)          (右 方)

資産評価損 20,000円 / 有価証券 20,000

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

資産評価損

20,000円

有価証券

20,000円

 

3、A社株式500株を@400円で売却し、代金が普通預金に振り込まれた

 

(イ)              売却代金の普通預金への入金

(仕訳)

(左 方)          (右 方)

普通預金15,000円 / 有価証券(株式)15,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科目

金 額

科目

金 額

普通預金

15,000円

有価証券(株式) 

15,000円

 

(ロ)売却益の計上

(仕訳)

(左 方)        (右 方)

普通預金 50,000円 / 有価証券売却益意 50,000円

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

普通預金

50,000

有価証券売却益

50,000

 

 

 

 

 

 

4、A社株式の時価が@450円に値上がりした

(仕訳)

(左 方)         (右 方)

有価証券(株式)75,000円 / 資産評価益75,000円

 

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

有価証券

75,000円

資産評価益

75,000円

 

3、A社株式300株を@350円で売却し、代金が普通預金に振り込まれた

(イ)売却代金の普通預金への入金

(仕訳)

(左 方)          (右 方)

普通預金105,000円 / 有価証券(株式)105,000円

 

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科目

金 額

科目

金 額

普通預金

105,000円

有価証券 

105,000円

 

(ロ)売却損の計上

(仕訳)

(左 方)          (右 方)

有価証券売却損  30,000円 / 有価証券 30,000円

左 方(ひだりかた)

右 方(みぎかた)

科 目

金 額

科 目

金 額

有価証券売却損

0,000

有価証券

0,000

 

 

 

 

 

 

 

        

消費損益計算書

 

左  方(ひだりかた)

  右  方(みぎかた)

消 費

資産評価損

有価証券売却損

当期消費損益

 

200,000

0,000

105,000

収  入

資産評価益

有価証券売却益

 

75,000

50,000

        

合 計

125,000円

合 計

125,000円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   財 産 対 照 表

 

 左 方(ひだりかた)

右  方 (みぎかた)

資  産

 

負  債

   0

普通預金

有価証券

805,000

90,000

正味財産

 

家族財産

留保財産

当期消費損益

   0

1,000,000

105,000

合 計

895,000

合 計

895,000

 

 

 

 第203回 消費税率の引き上げと物価の上昇による家庭生活への影響

 

 年収300万円の場合

  1、消費税率の引き上げの影響

 

 消費税率

5%

8%

10%

収入

 300万円

300万円

300万円

消費

 250万円

250万円

250万円

通常消費損益

  50万円

 50万円

 50万円

支払消費税

  12.5万円

  20万円

 25万円

当期消費損益

 37.5万円

 30万円

 25万円

 

 ・消費税率が5%、8%、10%へと引き上げられると当期消費損益は37.5万円、

   30万円、25万円へと減額します。

  2、消費税率が8%で10%の物価の上昇があった場合の影響

   

 

8%

8%(10%の物価上昇)

  差 額

収入

300万円

 300万円

  0万円

消費

250万円

 275万円

 25万円

通常消費損益

50万円

  25万円

 -25万円

支払消費税

20万円

   22万円

 2万円

当期消費損益

30万円

   3万円

 -27万円

   消費税率が8%で10%の物価の上昇があった場合には当期消費損益は30万円から

  3万円へ減少します。

 3、消費税率が10%で10%の物価の上昇があった場合の影響

  

 

10%

10%10%の物価上昇)

  差 額

収入

300万円

300万円

   0万円

消費

250万円

275万円

 25万円

通常消費損益

 50万円

  25万円

-25万円

支払消費税

  25万円

27.5万円

 2.5万円

当期消費損益

 25万円

  ―2.5万円

-27.5万円

     消費税率が10%で10%の物価の上昇があった場合には当期消費損益は25万円から

  -2.5万円へ減少します。

 

  

   第202回 「家庭生活と家庭簿記」の出版

 

 「家庭生活と家庭簿記」を出版しました。

     アマゾンで発売中(本の紹介2

 「家庭生活と家庭簿記」のはじめにと目次  

はじめに

 

 複式簿記は、会社や家庭などの会計主体の経営に必要な会計情報(決算書)を作る

 

 ためのツール(技術)です。この会計情報は、情報を必要とする主体の意思や要求に

 

 よって、その目的、内容が決まり、この意思や要求は、時代と環境の変化によって

 

 常に変わるものとされています。

 

会社の目的は利益を追求することで、複式簿記を利用した企業会計をベースにして

 

著しい発展をしてきました。

 

 一方、家庭では、この複式簿記を知らないで生活している人たちが大部分です。その理由は、

 

 従来、主として、家計簿を暮らしのベースとして家庭経営をしてきたからです。家計簿は、

 

 単なる現金出納帳であり、生活費という家庭生活の一部の記録にしかすぎず、この方法では

 

 もはや現代の家庭を取り巻く環境の変化に、十分な対応をすることは難しくなりました。

 

 いまや、新しい暮らしのベースを持ち、個人がそれぞれに、生活の満足を得ながら、

 

 夢や目標の実現を図るため、家庭でも法人と同様の複式簿記を利用した会計情報を持つべき

 

 時代になったのです。

 

家庭生活とは、家庭という生活拠点で生活主体が生活するということで、その課題は大きく

 

(1)家庭内生活(2)社会生活(3)家庭の財産の3つに区分されます。

 

このうち家庭の財産について、複式簿記を利用した会計情報を作り財産を築き守る為の

 

ツールとして家庭簿記(家庭用複式簿記)があります。

 

家庭簿記(家庭用複式簿記)とは、複式簿記の知恵を活かし、現在のような複雑な

 

経済社会において、家庭におけるお金やものの出入りを記録するための方法です。

 

では何のためにお金やものの出入りを家庭簿記(家庭用複式簿記)で記録するのかというと、

 

家庭の財産の状況や消費損益をシステム的に明らかにするためです。家庭の財産の状況や

 

消費損益が把握できれば、財産が増えたのか減ったのかが明らかになり、もっと財産を

 

増やすためには、どこをどう工夫すれば良いのか、その計画を立てることが可能になります。

 

会社で商業簿記(商業用複式簿記)や工業簿記(工業用複式簿記)を利用して作られる

 

報告書を財務諸表といい、貸借対照表と損益計算書などから構成されています。

 

一方、家庭で家庭簿記(家庭用複式簿記)を利用して作られる報告書を、家庭決算書といい、

 

財産対照表と消費損益計算書から構成されています。財産対照表は家庭の財産の状況を

 

明らかにし、消費損益計算書は家庭の消費損益を明らかにします。財産対照表と

 

消費損益計算書の2つの報告書は一体となって構成されており、どちらか一方が欠けると

 

家庭の経営に役立ちません。

 

家庭決算書は、1年に1度、「家庭簿記」(家庭用複式簿記)によって決算をして作ります。

 

この家庭決算書は1年で終わることなく、今年終えた財産対照表の結果をそのまま翌年へ

 

繰り越して(つなげて)いき、さらに翌年、その翌年と家庭の消費活動を記録していく

 

ことで、再来年またその次の年へとつなげていくことができます。

 

 これからの時代は、会社だけでなく家庭でも、決算書を使って経営分析をしたり、

 

 経営に対する評価や反省をしたり、今後のあり方を考え、将来の計画を作成していく

 

 ことが必要です。

 

「家庭経営の目的は、健全な家庭を維持し、家族一人ひとりの消費満足を最大にするような

 

 家庭を築くこと」だと思います。

 

 それにはどのように合理的、有効に消費するかということを考え、それを実現して

 

 いくために、消費するという意思決定に必要な家庭の会計情報を持つこと、そして消費した

 

 時のお金の流れや仕組みについても理解することが必要です。

 

 私は、家庭簿記(家庭用複式簿記)を利用して家庭用に作られた家庭決算書こそ、

 

 家庭の経営者(給与所得者)のため、真実の家庭の会計情報を伝えることが出来ると

 

 信じています。また、家庭決算書を通して家庭生活における経済的な影響の規模を

 

 正しく把握し、その影響をコントロールする方法を理解することが、これからの家庭経営に

 

 とって大切なものと考えております。

 

本書は、第1章から第3章で家庭生活と家庭の財産、消費満足と家庭経営者について述べ、

 

第4章以下各論では家庭簿記を利用して家庭決算書を作る方法について具体例を

 

多く用いて容易に理解していただけるよう心掛けました。

 

この本が家庭生活を見直すきっかけとなり、家庭経営のお役に立つことが出来たら幸いです。

 

また、本書について忌憚ないご意見をいただければ幸いです。

 

                          2015年8月           依田宣夫

 

 

目次

  

はじめに

 

第1章 家庭生活と財産

13

1家庭生活

13

 (1)家庭と生活主体

13

(2)生活主体と家族

15

(3)家庭生活の課題

17

 (4)家庭経営

18

 (5)財産の管理

20

2家庭生活と財産

21

 (1)家庭の財産

21

 (2)お金の性質

22

 (3)お金に対する不安

24

 (4)お金の管理

25

 (5)お金の使い方

26

3消費満足

28

 (1)財産の変化と消費活動

28

 (2)収入について

29

 (3)消費と消費満足

33

 (4)消費満足と家庭の消費活動

35

 (5)家族全員の消費満足

38

 (6)家庭と会社の目的の違い

40

第2章 家庭の経営者と会計情報

41

1家庭の経営者

41

 (1)家庭の経営者

41

 (2)お金は使うためにある

42

 (3)経営者の役割

44

2家庭の経営者の仕事

46

 (1)家庭生活の事実を数字で知る

46

 (2)結果とその原因を把握する

46

 (3)調和(バランス)の取れた資源配分

47

 (4)消費満足の最大化

47

 (5)自己責任と意思決定

47

 (6)自分たちのオリジナルな情報を持つ

48

 (7)継続的情報の必要性について

49

 (8)比較の大切さを知る

49

 (9)投資とリスク

50

 (10)資金の管理

51

 (11)社会還元

51

3家庭の会計情報

52

 (1)2つの情報

52

 (2)外部情報

53

 (3)内部情報

53

第3章 家庭経済と会計主体

55

1経済主体

55

2経済主体と会計主体

57

 (1)経済主体の構成要素

57

 (2)会計主体と複式簿記

60

 (3)複式簿記

61

3会計主体と監査

70

 (1)企業の監査

70

(2)家庭の監査

72

(3)国の検査

72

第4章 家庭簿記と決算書

74

1家庭の消費活動と2つの報告書

74

 (1)家庭の消費活動と2つの報告書

74

 (2)家庭の財産増減の把握方法

74

 (3)家庭と会社の決算書

75

2家庭決算書

82

(1)家庭決算書の仕組み

82

  (2)家庭決算書の特徴と事例

85

  (3)真実の報告書

89

 3家庭簿記

90

  (1)家庭簿記

90

  (2)1年間の消費活動と家庭決算書

91

  (3)取引の対象となる事実

91

  (4)家庭決算書の作成手順

92

第5章 勘定科目と仕訳

93

家庭の財産のチェックリストと「はじめの財産対照表」の作成

93

2家庭簿記の勘定と5つのキーワード

98

3勘定科目

99

4勘定科目と仕訳

101

5勘定科目と仕訳のルール

102

6財産対照表の勘定と勘定科目

108

7消費損益計算書の勘定と勘定科目

113

第6章 家庭の個別の取引を仕訳する

119

1資産勘定の個別の取引を仕訳する

119

 (1)現金

119

 (2)普通預金

120

 (3)有価証券

121

2負債勘定の個別の取引を仕訳する

122

 (1)住宅ローン

122

 (2)カード未払金

123

3正味財産勘定の個別の取引を仕訳する

124

 (1)家族財産

124

4収入勘定の個別の取引を仕訳する

125

 (1)給料収入

125

 (2)受取利息

126

5消費勘定の個別の取引を仕訳する

127

 (1)食料費

127

 (2)旅費交通費

128

 (3)水道光熱費

128

6その他の個別の取引を仕訳する

129

第7章 仕訳の整理・集計

143

 1個別の取引と家庭決算書

143

2家庭簿記の帳簿

150

3主要簿

151

 (1)仕訳帳

151

 (2)総勘定元帳

153

4補助簿

157

 (1)現金出納帳

157

 (2)預金出納帳

158

 (3)振替帳

161

 5試算表を作る

165

6月次の家庭決算書を作る

167

第8章 決算

169

1決算整理

169

2精算表を作る

173

3家庭決算書を作る

179

4翌年度の「はじめの財産対照表」

182

第9章 取引事例と家庭決算書の作成

184

1はじめの財産対照表の作成

184

2帳簿と仕訳

185

 3総勘定元帳と試算表

197

4決算整理と精算表

209

5家庭決算書を作る

213

第10章 家庭の経営分析と老後の家庭生活

216

1家庭の経営分析

216

(1)健全性について 

216

(2)安全性について

218

(3)支払能力

219

(4)推移による比較分析

221

(5)負債とその原因分析

223

2老後の家庭生活

227

 (1)安心できる老後の家庭生活

227

 (2)相続

233

 

 

 

 

       第201回 解説「家庭簿記」の基礎の出版

 

      解説「家庭簿記」の基礎

    を出版しました。

      アマゾンで発売中(本の紹介2

   解説「家庭簿記」の基礎のはじめにと目次

  はじめに

 

 家庭生活の変化

 

  家庭を取り巻く私たちの環境は、経済事情の変化、生活様式の変化など

  

  大きく変わってきています。その結果として、生活の各方面について、

  

  私たちの暮らしそのものを早急に見直す必要性が出てきました。

 

  従来、私たちは、主として、家計簿を暮らしのベースとして家庭経営を

 

  してきました。しかし、家計簿は、単なる現金出納帳であり、生活費と

 

  いう家庭生活の一部の記録にしかすぎず、この方法ではもはや現代の家庭を

 

  取り巻く環境の変化に、十分な対応をすることは難しくなりました。

 

  いまや、新しい暮らしのベースを持ち、個人がそれぞれに、生活の満足を

 

  得ながら、夢や目標の実現を図るため、家庭でも法人と同様の複式簿記を

 

  利用した会計情報を持つべき時代になったのです。健全で、安心できる生活を

 

  していくために複式簿記を利用した会計情報を作り、必要な財貨を出来るだけ

 

  効率よく活用することが必要です。しかし、家庭では、この複式簿記を知らない

 

  で生活している人たちが大部分です。家庭でこの複式簿記を利用した会計情報を

 

  作るためのツールとして、家庭簿記(家庭用複式簿記)が考えられました。

 

 複式簿記を利用した家庭の会計情報

 

  家庭簿記(家庭用複式簿記)とは、複式簿記の知恵を活かし、現在のような

 

  複雑な経済社会において、家庭におけるお金やものの出入りを記録するための

 

  方法です。では何のためにお金やものの出入りを家庭簿記(家庭用複式簿記)

 

  で記録するのかというと、家庭の財産の状況や消費損益をシステム的に明らかに

 

  するためです。家庭の財産の状況や消費損益が把握できれば、財産が増えたのか

 

  減ったのかが明らかになり、もっと財産を増やすためには、どこをどう工夫

 

  すれば良いのか、その計画を立てることが可能になります。

 

 家庭で家庭簿記(家庭用複式簿記)を利用して作られる会計情報を、家庭決算書と

 

 いい、財産対照表と消費損益計算書という2つの報告書からできています。

 

 財産対照表は家庭の財産の状況を明らかにし、消費損益計算書は家庭の消費損益を

 

 明らかにします。財産対照表と消費損益計算書の2つが一体となって家庭決算書は

 

 構成されており、どちらか一方が欠けると家庭の経営には役立ちません。

 

  家庭決算書は、1年に1度、「家庭簿記」(家庭用複式簿記)によって決算を

 

  して作ります。この家庭決算書は1年で終わることなく、今年終えた財産対照表の

 

  結果をそのまま翌年へ繰り越して(つなげて)いき、さらに翌年、その翌年と家庭の

 

  消費活動を記録していくことで、再来年またその次の年へとつなげていくことができます。

 

  この本では、家庭簿記の基礎について、初心者の方が容易に理解できるように、

 

  できるだけやさしく解説しています。また、新しい時代の家庭経営に興味のある方の

 

  お役に立つことができれば幸甚に存じます。

 

                       平成27年8月            依田宣夫

 

 

 

目次

  

はじめに

 

第1章 家庭の会計情報と家庭簿記

7

1家庭生活

8

2家庭生活の課題

10

3家庭の財産

12

4財産管理に必要な情報

14

5会計情報と主体

16

6会社と家庭の違い

18

7家庭決算書

20

8家庭簿記

22

第2章 家庭決算書の作成手順とはじめの財産対照表

25

家庭簿記を利用した家庭決算書の作成手順

26

2いろいろな「はじめの財産対照表」

28

第3章 家庭簿記の勘定と勘定科目

35

1家庭簿記の勘定と5つのキーワード

36

2勘定科目

40

3財産対照表の勘定と勘定科目

42

4消費損益計算書の勘定と勘定科目

48

第4章 取引と仕訳のルール

57

1勘定科目と仕訳

58

2勘定科目のグループ分けと仕訳の

 ルール

60

3仕訳の対象となる取引と特徴

64

第5章 家庭の個別の取引を仕訳する

67

1資産勘定の個別の取引を仕訳する

68

2負債勘定の個別の取引を仕訳する

72

3正味財産勘定の個別の取引を仕訳する

74

4収入勘定の個別の取引を仕訳する

76

5消費勘定の個別の取引を仕訳する

78

第6章 仕訳をまとめる 

83

1仕訳の分類・集計

84

2仕訳帳

86

3総勘定元帳

88

4試算表

90

第7章 家庭簿記と帳簿

93

1家庭簿記の帳簿

94

2補助簿

96

第8章 決算

103

1決算

104

2決算整理

106

3精算表

108

4家庭決算書を作る

110

5翌年度の「はじめの財産対照表」

114

第9章 事例

117

  

   

 

 

    

 新・家庭経営のすすめ     

2015年版新・家庭経営ソフト「家庭決算書」

 

 スタンダード版

 

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 プライベート版

  

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 ファミリー版 

  

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  (3) 2015年版新・家庭経営ソフト「家庭決算書」ファミリー版

 Windows8・Windows7対応

   一ヶ月間、無料で、ご使用になることができます。 

   一つのソフトで、家族4人まで入力できるファミリー版新・家庭経営ソフト

  ファミリー版は、夫婦別々にお金の管理をしたい方、複式簿記でお小遣いの

   管理をしたい方、複式簿記の仕組みを子供に教えたい方、個人事業をして

   いる方で家庭と事業を区分 して管理したい方などに最適なソフトです。                                  

ファミリー版の特徴

  1.一つのソフトで、家族4人まで入力できます

    2.夫婦や親子が、それぞれ各人別に使えます

    3.パスワードを設定できます

    4.お互いのデータは、パスワードを入力しないと閲覧できません

    5.複式簿記の仕組みを子供に教えることが出来ます

(2) 2015年版新・家庭経営ソフト「家庭決算書」プライベート版

           Windows8・Windows7対応  

  家庭用複式簿記で親から独立した社会人の経営に役立つ会計情報を提供するソフト
  
一ヶ月間、無料で、ご使用になることができます。

(1) 2015年版  新・家庭経営ソフト「家庭決算書」

   Windows8・Windows7対応 

家庭用複式簿記で経営に役立つ会計情報を提供するソフト