依田宣夫の一言コラム

                                                 第161回から第170回   

 

                                  

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第170回

キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その6) 

第169回

キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その5) 

第168回

キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その4) 

第167回

キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その3)

第166回

キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その2) 

第165回

 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その1)

第164回

ラーメン店の創業物語第5回経営者のポリシーが全社に浸透しているか 

 第163回

ラーメン店の創業物語第4回利益を目的とした事業の弱点

第162回

ラーメン店の創業物語第3回競争の試練に勝って掴んだ「信頼」

第161回

ラーメン店の創業物語第2回お金の匂いに儲け話瓩寄ってくる

 

 第170回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その6)

 第5回 元帳と試算表

 「元帳」と「転記」

 仕訳で使った勘定科目ごとに、増加と減少を記入して整理する帳簿を「元帳」といい、

 元帳に勘定科目ごとに記入することを、「転記」と言います。

 仕訳で使ったすべての勘定科目を転記する元帳のことを、「総勘定元帳」といいます。

(例)仕訳から総勘定元帳を作る

仕訳

(仕訳1)

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  左側(借方)

  右側(貸方)

現金

100円

資本金

100円

(仕訳2)

<!--[if !supportMisalignedColumns]-->

  左側(借方)

  右側(貸方)

仕入 

200円

現金

200円

 (仕訳3)

<!--[if !supportMisalignedColumns]-->

  左側(借方)

  右側(貸方)

現金

500円

売上

500円

(仕訳4)

<!--[if !supportMisalignedColumns]-->

  左側(借方)

  右側(貸方)

水道光熱費 

100円

現金

100円

(仕訳5)

<!--[if !supportMisalignedColumns]-->

  左側(借方)

  右側(貸方)

現金

300円

借入金

300円

  総勘定元帳を作る

現  金

現金の増加(左側)

現金の減少(右側)

相手科目

金額

相手科目

金額

資本金

100円

仕入

200円

売上

500円

水道光熱費

100円

借入金

300円

差額(残高)

600円

合計

900円

合計

900円

資本金

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資本金の増加(右側)

相手科目

金額

相手科目

金額

差額(残高)

100円

現金

100円

合計

100円

合計

100円

売 上

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

売上の増加(右側)

相手科目

金額

相手科目

金額

差額(残高)

500円

現金

500円

合計

500円

合計

500円

仕 入

仕入の増加(左側)

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

相手科目

金額

相手科目

金額

現金

200円

差額(残高)

200円

合計

200円

合計

200円

水道光熱費

水道光熱費の増加(左側)

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

相手科目

金額

相手科目

金額

現金

100円

差額(残高)

100円

合計

100円

合計

100円

    借

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借入金の増加(右側)

相手科目

金額

相手科目

金額

差額(残高)

300円

現金

300円

合計

300円

合計

300円

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

早く試算表を作るために

総勘定元帳をつくらずにT勘定で仕訳をまとめる

仕訳の少ないものは、直接試算表に記入する。

(例)        現 金

資本金

売上

借入金

100円

500円

300円

仕入

水道光熱費

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

200円

100円

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

900円

300円

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

差額

(残高)

600円

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

試算表」

    仕訳の総勘定元帳への転記が、正しく行われたかどうかを確認するために、

  試算表を作成します。

  試算表には、合計残高試算表、残高試算表と合計試算表があります。

(例)      合計残高試算表

残高

合計

勘定科目

合計

残高

600

900

現 金

300

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

借入金

300

300

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

資本金

100

100

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

売 上

500

500

200

200

仕入

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

100

100

水道光熱費

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

900

1,200

合 計

1,200

900

 合計残高試算表を見ると左側(借方)の合計欄の金額と右側(貸方)の合計欄の

 金額が一致しています。同時に、左側(借方)の残高欄の金額と右側(貸方)

 の残高欄の金額が一致しています。

 これによって、すべての仕訳の転記が、正しく行われたことが確認できます。

 

 

 

 

  第169回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その5)

 第4回 今日がクライマックス

仕訳をする場合、勘定科目が左側(借方)なのか右側(貸方)なのかよく迷います。

そこでイメージ仕訳を使ってこの問題を解決しましょう。

 イメージ仕訳とは、ホップ・ステップ・ジャンプの三段跳びの要領で仕訳をする

 方法です。

 イメージ仕訳の方法は、ホップで得意科目を決定し、ステップで選んだ得意科目の

 増減付けをし、ジャンプで左右付けをします。

ホップ

ステップ

ジャンプ

科目付け

増減付け

左右付け

取引がどの勘定科目に分類できるか推測する(得意科目の決定)

推測した勘定科目の増減を判断する

右に書くか、左に書くかを確認する

  例えば、電気代1,500円を現金で支払ったとします。

  この場合、イメージ仕訳で次のように考えます。

  取引科目 水道光熱費(電気代)と現金 

ホップ

ステップ

ジャンプ

科目付け

増減付け

左右付け

現金(得意科目)

減少

右側(貸方)

水道光熱費

 

  そこで、「仕訳」は、現金を右側(貸方)に書けばい

  いので、

  左側(借方)

右側(貸方)

勘定科目

金額(円)

勘定科目

金額(円)

水道光熱費

,500円

現金

,500円 

  となります。

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   第168回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その4)

  第3回 事実(取引)がだんだん多くなる  

 「事実」とは、取引の対象になる事実のことで、資産や負債が増加したり減少したり

 する場合の事実のことで、勘定科目に変化をおこす取引(会計事実)のことを意味します。

  例えば、社長は、切れ者だとか部長に昇進したという事実は取引の対象にはなりません。

 「勘定科目」は、取引(会計事実)を分類して、記録・集計するための計算単位のこと

  を言います。

  勘定科目は、資産、負債、純資産、収益、費用の5つのグループに分けられ、それぞれ

  その内容によって、左側(借方)グループと右側(貸方)グループに区分されています。

  取引(会計事実)が少なければ、2つの報告書を作ることは簡単ですが、取引(会計事実)

  が数百、数千と増えた場合には、いきなり2つの報告書を作ることは困難です。

  そこで、2つの報告書を作るために、まず、仕訳をして、後でこれを集計して、2つの

  報告書を作るという、手順が必要になります。

  手順

  すべての取引(会計事実)→ 仕訳 →帳簿(元帳)に記帳  試算表作成→ 決算整理→

  精算表の作成→2つの報告書(決算書)作成

 「仕訳」について

 仕訳の特徴

(1)左・右に分かれている

(2)左側(借方)と右側(貸方)の金額は一致している。

仕訳の基本形

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左側(借方)

   右側(貸方)

勘定科目

金額(円)

勘定科目

金額(円)

 複式簿記では、1つの取引を、2つの面からとらえて、仕訳をします。 

 例えば、給料100円を現金で支払った場合

 1、給料100円という費用が、増加した

 2、現金100円という資産が、減少した

 と考え、これを、次のように仕訳します。

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  左側(借方)

  右側(貸方)

給料(費用) 

100円

現金(資産)

100円

  複式簿記では、すべての取引(会計事実)を、勘定科目で分類をして、仕訳をします。

 左側グループ(資産、費用)と右側グループ(負債、純資産、収益)の増加、減少が

 あった場合の仕訳処理方法

 1、左側グループ(資産、費用)の「仕訳」は、増加の場合は左側(借方)、減少の

   場合は右側(貸方)になります。

 2、右側グループ(負債、純資産、収益)の「仕訳」は、増加の場合は右側(貸方)、

   減少の場合は左側(借方)になります。

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左側グループ

右側グループ

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資産、費用

負債、純資産、収益

増加

左側(借方)

右側(貸方)

減少

右側(貸方)

左側(借方)

 (例)商品500円を売り上げ、代金を現金で受け取った場合

  現金・・資産グループ・・増加・・左側(借方)

  売上・・収益グループ・・増加・・右側(貸方)

 左側(借方)

 右側(貸方)

勘定科目

金額(円)

勘定科目

金額(円)

現金

500円 

売上

500円

 

 

  第167回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その3)

  第2回 まずは報告書とお近付き      

 「貸借対照表」は、資産・負債・純資産と名付けられた、3つのグラウンドから

  構成されています。

貸借対照表          

    

     

純 資 産

 資産=負債+ 純資産

「資産」とはプラスの財産である

「負債」とはマイナスの財産である

「資産」と「負債」の差が「純資産」である

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 「損益計算書」は、費用・収益と名付けられた2つのグラウンドと、利益と

 名付けられたコーナーから構成されています。

損益計算書

費   用

収  益

利   益

 費用+利益=収益

「費用」とは商売をするために支払う金額(原因)

「収益」とは商売の結果得る金額(結果)

利益」について

 利益は、貸借対照表の純資産の欄と損益計算書の利益の欄の2ヶ所に顔を出す。

 利益は、報告書の中で最重要科目である。

利益は、計算によって求められる。(他の項目は事実から求められる)

 利益の計算が正しいかどうかは、2つの利益額が一致するかどうかで、

 チェックできる。

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   第166回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その2)

 

  第1部複式簿記の仕組み

第1回 そもそものはじまり

(1)複式簿記の目的

  複式簿記の目的は、事実(取引)から2つの報告書(貸借対照表と損益計算書)を

  作ることです。

   複式簿記は、一会計期間(1年間)のすべての取引(会計事実)を仕訳し、分類集計し、

 報告書を作成するためのツールです。

 *一会計期間(1年間)の全体の流れ 

  すべての取引(会計事実)→ 仕訳 →帳簿(元帳)記帳   試算表作成→ 決算整理→

  精算表の作成→2つの報告書(決算書)作成 

 *     取引・・利益を上げるための「お金」と「物」のすべての流れ 

   お金(元手)→商品の購入(仕入)→販売(売上)→お金

(2)事実(取引)から報告書を作る

〇実(取引)

(1)開業の元手として現金100円を用意した。

(2)商品を仕入れ、現金100円を支払った。

(3)それを300円で売り上げ、代金を現金で受け取った。

∧鷙霆

 「開業時の報告書」

(1)開業の元手として現金100円を用意した。

貸借対照表

現 金  100円

 元 手   100円

合 計  100円

 合 計   100円

  取引 

(2)商品を仕入れ、現金100円を支払った。

(3)それを300円で売り上げ、代金を現金で受け取った。

 結果・・現金300円が残った。

「結果の報告書」

(1)   財産についての報告書

貸借対照表

現金 300円

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元手 100円

利益 200円

合計 300円

合計 300円

 

(2)利益についての報告書

損益計算書

仕 入 100円

利 益 200円

売 上 300円

合 計 300円

合 計 300円

 

 

  第165回 キンドル版 簿記3級100%合格目標講座 (その1)

  はじめに

 複式簿記は、会社、個人商店や家庭の経営に必要な会計情報(決算書)を作るための

 ツール(技術)です。会計とは、特定の経済主体の構成員が営む経済活動およびこれに

 関連する経済的事象を、主として貨幣額で測定しかつ伝達する行為で、会計の目的、内容は、

 経済主体を構成する人たちの意思や要求によって決まるものであり、この意思や要求は、時代

 と環境の変化によって常に変わるものとされています。

 また、経済主体の構成員である会社、個人商店や家庭のことを会計主体といいます。会計主体

 ごとに必要とする会計情報は異なりますが、複式簿記との関係は、次のようになります。

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経済主体

 会計主体

 複式簿記

 決算報告書

 

 政 府

    ―

    ―

地方公共団体

    ―

    ―

 法人

営利法人(株式会社など)

簿記1級・簿記2級

財務諸表

非営利法人

(社団など)

    ―

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 個人

個人事業者(企業又は商店)

簿記3級

財務諸表

 給与所得者

家庭簿記

家庭決算書

その他個人(年金など)

家庭簿記

家庭決算書

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  簿記3級の対象である個人事業者とは、個人商店、個人メーカーなど、個人の自由意志を

 持って、自己の計算と危険において独立し、利益を得ることを目的として継続反復して事業を

 する人のことをいいます。

 個人事業者の財務諸表は、貸借対照表と損益計算書から構成されています。また、貸借対照表の

 資本は資本金勘定で処理されます。

         貸借対照表

科目

借方

科目

貸方

資産

1000

負債

700

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<!--[if !supportEmptyParas]--> 

資本金

300

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

(元入額)

(250)

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<!--[if !supportEmptyParas]--> 

(追加出資額)

 (50)

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

(引出額)

(Δ30)

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

<!--[if !supportEmptyParas]--> 

(当期純利益)

 (30)

損益計算書

科目

金額

収益

850

費用

820

当期純利益

 30

 簿記3級の特徴は、個人事業者を対象としているので、資本金の処理が会社と異なります。

 資本金の増減取引について

.資本金の増加取引

 (1)店主からの資本の元入れ及び追加出資

  (借 方)        (貸 方)

  現 金 250 /  資本金  250

 (2)当期純利益の計上

   (借 方)        (貸 方)

 損 益(当期純利益)30 / 資本金  30

(取引例)事業を拡張するため現金50を追加出資した。

 仕訳  (借 方)    (貸 方)

    現金  50 / 資本金 50 

.資本金の減少取引

 (1)店主による資本の引き出し

   (借 方)         (貸 方)

 資本金(引出金) 30 / 現 金   30

(取引例1)店主個人の家事用電気代5円を現金で支払った。

仕訳   (借 方)   (貸 方)

     引出金 5 / 現金 5

(取引例2)家賃100円を小切手を振り出して支払ったが、この家賃の内50%は

      店主個人の住居分であった。

 仕訳  (借 方)    (貸 方)

    家 賃 50 / 当座預金 100

    引出金 50  /

(2) 当期純損失の計上

    借 方       貸 方

 資本金 20 / 損 益(当期純損失)20

 

 この本では、第1部では複式簿記の仕組みについて解説していますが、特に仕訳は、

 ホップ、ステップ、ジャンプのイメージ仕訳の方法を伝授します。第2部合格への道では、

 イメージ仕訳を使った仕訳の方法を使って、簿記3級の合格に必要な仕訳問題を中心に

 繰り返し練習し、解答できるように工夫しています。


目次

はじめに

第1部複式簿記の仕組み

第1回そもそものはじまり

第2回まずは報告書とお近付き

第3回事実がだんだん多くなる

第4回今日がクライマックス

第5回元帳と試算表

第6回いよいよ最後の報告書 

第2部合格への道

第1章イメージ仕訳の練習問題

第2章日々の取引と試算表

1、仕訳問題と解答

2、仕訳を分類・集計して試算表を作る

第3章決算と精算表

1、決算整理とイメージ仕訳

2、未処理取引と決算整理取引

3、精算表を作る

第4章仕訳問題

1、基礎編

2、仕訳問題演習

第5章帳簿組織

1、帳簿の種類

2、帳簿の記入と仕訳

第6章伝票

1、伝票記入の流れ

、伝票会計制度

3、3伝票会計制度の場合

4、5伝票会計制度の場合

5、練習問題

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  第164回 ラーメン店の創業物語 第5回経営者のポリシーが全社に浸透しているか

 第5回 経営者のポリシーが全社に浸透しているか

  企業が本当に競争している相手は、実はライバル企業ではない。自社の製品やサービスは

  社会に対してどんな価値を提供しているかという、社会的な存在意義なのである。中華さん

  のラーメンがありふれたものだったなら、おそらく駅前のチェーン店の進出によって、あっけ

  なく閉店に追い込まれていたことだろう。

  減収減益は経営の問題点を浮き彫りにする。問題を解決し、新たな成長に向かって体勢を

  立て直す鍵となるのは、社会的な存在意義を追求していく経営者のポリシー(経営方針)で

  ある。ただし、いくらポリシーが優れていても、それが社会の隅々にまで浸透していなければ、

  絵に書いた餅だ。これは企業価値を測定するうえでとても重要な視点だが、数字に表せない

  ので決算書には表れてこない。ただ類推はできる。

  例えば、業績が悪化したときに、社員が客先で経営者の批判をするような企業は黄信号である。

  安定期は人件費や広告宣伝費など固定費削減に注目する。競争期を勝ち残って、市場で一定の

  シェアを確保したら、安定的な利益が上がるような業務の仕組みづくりやコスト削減を行う。

  ビジネスモデルを筋肉質につくり変えていく経営手腕を見るのである。その一方で中華さんの

  餃子のように、新たな成長の芽を育む努力にも注意を払うべきだ。

  最後にもう一つ。決算書は、前年度と比較したり、同業他社と比較する事で、問題点がより

  鮮明になっていく。まず自社の決算書を比較してみるところから始めてみてはいかがだろうか。

                                         終わり   

                       プレジデント2005年5月30日号「社長の心が?める決算書の読み方」依田宣夫・文より

 

 第163回 ラーメン店の創業物語 第4回利益を目的とした事業の弱点

   

 第4回利益を目的とした事業の弱点

  中華さんのラーメン店物語を整理してみよう。売上高、経費(ここでは売上原価と

  販売費及び一般管理費)、営業利益の関係である。

  まず、創業期に注目すべき科目は売上高である。売り上げを伸ばさないことには、

  利益は上がらない。製品が優れているだけでは不十分で、製品の価値や優位性を顧客に

  提案する力、顧客に受け入れられるまでそれを継続する力が必要になってくる。ところが、

  初めからぴったりした営業方法を見つけ出すのは難しい。そのため現実のビジネス現場

  では、この段階を抜け出せずにギブアップしてしまう企業や新製品が少なくない。

  中華さんは苦労の末にオリジナルラーメンを開発し、会社も辞めている。中華さんの

  心の中では、そこまでして自分の開発したラーメンを世に問いたい気持が優っていたのだろう。

  そうした明確な目的があるときは、「美味しいラーメン」という企業の軸がぶれることなく、

  市場の変化に対応して戦術を変えていく柔軟性が発揮されやすい。失うもののない

  挑戦者の強みといえようか。

  反対に「ラーメン店はサラリーマンより儲かる」というような、本来事業の結果でしかない

  利益を目的にして始めると売り上げが不振のときに軸がぶれてしまい結局、を日の目をみない

  まま挫折するケースが多いのだ。

  次に、成長期で注意すべき点は物語の中でも指摘したように、投資に対する経営者の

  スタンスである。

  新事業や新製品がどこまで成長するのか、いつ、どんなかたちでライバルが参入して

  くるのか、本当のところは誰もわからない。したがって、ヒト、モノ、カネの経営資源を

  どんなタイミングでどれぐらい投入するのが適切なのかもわからない。わからないという

  より、正解がないといったほうが正しい。むろん経営者がマネーゲームにうつつを抜かす

  というのは論外である。

  成長期の利益というのは、競争期に向けた余力の蓄積と考えるといいだろう。企業にとって

  本当の勝負とは、次の競争期にやってくる。余力とは、競争期に入って赤字になったときに

  企業を存続させるための原資という意味だけではない。この時期にさまざまな試行錯誤を

  行うことが、効率の面からいえば非効率でも、のちのち目に見えない財産として効いてくる

  こともあるのだ。

  一例を挙げれば、成長期こそ「製品を買ってくれない客の要望」を丹念に収集すべきである。

  なぜなら、競争期に移ったときに、何を実現すれば再び優位に戦えるのかの答えは、買って

  くれなかった客の要望の中に示されていることが多いからである。

  競争期は、競争相手にありとあらゆる戦略で対抗する必要に迫られる。値下が必要な局面も

  出てくるだろう。一方で、新規顧客の開拓や既存顧客を囲い込むための広告宣伝費や交際費と

  いったコストが、販売費や管理費の増加というかたちで損益計算書に表れてくる。減収減益。

  戦略の舵取りを誤れば赤字転落である。

  とはいえ、世の中に認知されている製品やサービスのほとんどは、オンリーワン状態で存在

  しているほうがまれで、どこかの企業や製品と競合している。つまり競争期は通常期とも

  いえるのである。  続く

                    プレジデント2005年5月30日号「社長の心が?める決算書の読み方」依田宣夫・文より

 

 

 第162回 ラーメン店の創業物語 第3回競争の試練に勝って掴んだ「信頼」

  第3回 競争の試練に勝って掴んだ「信頼」

 駅前にチェーンのラーメン店が進出した。店の規模は中華さんの二倍以上大きく、

 メニューも豊富で、ラーメン一杯が400円と価格も安い。深夜まで営業している

 ので、仕事帰りのサラリーマンもよく利用している。中華さんの店の売り上げは

 六万円台から四万円台へじりじりと落ちていった。

 営業時間の延長は中華さんには体力的に無理。甥は意外にも仕事熱心で見直したが、

 まだすべてを任せるまでには育っていない。ラーメンの値段は下げたくないし、この

 タイミングで値下げしたら、自ら営業が苦しいことを宣伝することになりかねない。

 値下げは最後の手段だ。

 チェーン店進出から半年後、中華さんは苦渋の対抗策を打ち出した。「日ごろのご愛顧に

 感謝して」と銘打って、チャーシュー、メンマ、煮卵など追加でトッピングする場合は、

 一品に限り代金を無料にしたのだ。

 これが若者客を中心に人気を呼び売り上げは再び六万円台まで復活した。しかし、材料費が

 嵩み、営業利益率はかつての売り上げ六万円台のときと比べると大きく下がってしまった。

 「餃子をやりましょう」

 さらに一年が経過したある日、普段無口な甥が熱っぽく話し出した。聞けば、休みの日を

 利用して餃子が美味しいと評判の店を食べ歩き、中華さんのラーメンに合うレシピを思い

 ついたという。無料トッピングの効果が薄れてきた時期だったこともあるが、それよりも

 甥が自主的に新しいメニューの提案をしてくれたことが嬉しかった。

 それに中華さんの心の中には、店をオープンする前からオリジナル餃子を開発したいという

 願望があったのだ。

 早速二人で餃子の開発に乗り出した。中華さんも有名餃子店を食べ歩いて情報収集を行い、

 店を閉めた後、何度も試作を繰り返して、半年後、ついに満足がいく餃子が出来上がった。

餃子は販売開始とともに、大人気となった。餃子の成功を受けて、中華さんは追加トッピング

無料キャンペーンを中止し、その代わりラーメンの値段を五百円に下げた。お客さんの多くが

ラーメンと餃子を一緒に注文するから、ラーメンの値段を下げたほうが三百円の餃子を注文

しやすくなり、その結果、客単価が上がると予想したからだ。

中華さんの読みどおり、売り上げは八万円を超えるようになった。

中華さんの餃子発売と前後して、駅前のチェーン店が撤退した。昼間の売り上げの伸び悩みが

原因だと噂されている。

中華さんは空いた店舗に店を移した。右腕が育った今日、奥さんが反対する理由もなかった。

常連客も店舗移転を心から祝ってくれた。チェーン店の出店に負けず、ラーメンの美味しさを

愚直に守った中華さんの姿勢が常連客の「信頼」を勝ちとったのである。 

 中華さんは近々、甥の調理学校時代の友人を正社員として雇おうと思っている。彼が左腕

 に成長してくれたら、駅前立地を活かした餃子のテークアウトを始めるか、隣の駅にもう

 一店舗出店しようと考えている。 続く  

 

                     プレジデント2005年5月30日号「社長の心が?める決算書の読み方」依田宣夫・文より

 

 

 第161回 ラーメン店の創業物語 第2回お金の匂いに儲け話瓩寄ってくる

 

第2回 お金の匂いに儲け話瓩寄ってくる

  定食メニューを追加したことで来店客数が増え、結果的にラーメンの注文数も増えた。

  売り上げは四万円台に乗った。創業期の苦しみを抜けて、成長のきっかけを掴んだと

  いっていいだろう。

 そんなある日、グルメ雑誌のしゅざいを受けた。雑誌の発売翌日、何と開店前に数人の

 お客が並んでいるではないか。行列を期待していなかったといえば嘘になるが、まさか

 本当にそうなるとは!行列が行列を生み、評判が評判を呼ぶ。奥さんは接客に大わらわで

 定食の調理にとても手が回らない。そこで、メニューから定食を外し、アルバイトも一人

 雇うことにした。

 成長期は、売上高、営業利益とともにグングンと伸びていく。しかし、経営というのは

 「いいとき」にこそ落とし穴がまっているものなのである。

 開店前に行列ができるほどのブームは一段落したが、それでも夕食の時間前にラーメンが

 完売してしまうという日も珍しくなくなった。中華さんの当初の事業計画では、立地条件や

 仕込みの手間から勘案して一日100食が限界だろうと考え、それに基づいて客席数や調理場

 の設計がなされていた。

 「もっと広い店舗を借りて置けばよかったなあ。一日150食売れたら、もっと儲かるのになあ」

 そう呟いた中華さんを一喝したのは、奥さんだった。

 「あなたのラーメンにたいするこだわりをお客さんは食べに来てくれるのよ。もし大きな店に

 移って、味が落ちたといわれたらどうするつもり!もし店をおおきくしたいのなら、あなたが

 ラーメンづくりを安心して任せられるような右腕を育ててからにしてちょうだい」

 成長期の落とし穴は、大きく二つある。一つは過大な設備投資である。商売というのは不思議な

 もので、軌道に乗って儲かるようになると必ず競争相手が現われる。そして競争が激しくなって

 売り上げが落ちたときに収益の足を引っ張るのが、過剰設備とそのために抱えた借金である。

 とはいえ、成長期を逃すと事業規模の拡大が難しくなるのも事実である。一般論としては、市場の

 伸びを予測して適性レベルの投資を行うということになろうが、投資と抑制のバランスは実に難しい。

 もう一つの落とし穴は、本業に関係ない物事への投資である。お金というものはいい匂いを放つもの

 らしく、儲かっているところには必ず猝戮穎鱈瓩近寄ってくる。

 バブルのときに株や不動産、本業と関係のない事業に手を出した企業が多かったのを思い出して

 もらいたい。もっと儲けたいという欲望から発案された投資は、経営を危うくする可能性が高い。

 中華さんは、奥さんの忠告に従って、

 アルバイトの代わりに調理学校を出てフリーターをしていた甥をフルタイムの正社員として雇うこと

 にした。会社勤めの経験のある中華さんにとってその甥は、当時、さんざん叱った新入社員に比べても

 頼りなさそうに見えたが、現実問題として人手が足りないし、奥さんの「あの子は料理が本当に好きだ

 から」の推薦もあって採用を決めた。従業員の採用も重要な投資の一つである。  続く

 

                           プレジデント2005年5月30日号「社長の心が?める決算書の読み方」依田宣夫・文より

 

 

 

  

 

  

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

     

 

  

  

 

 

 

  

 

   

    

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