System

Memories Memories

『インビテーション』が時間の概念を導入した、一風変わったシステムを有していたのに対し、『メモリーズ』は、ごく普通のクラシカルなコマンド選択式AVGと言っていいだろう。ただシリーズを概観すると、前者と後者との間に、音楽及びグラフィック面において、最も飛躍的な進歩が見られる。モノクロ写真に人工着色を施した美麗な背景画は、これ以後、「PDS」のスタンダードとなる。BGMは全曲CD-DAによる演奏。『インビテーション』のチープなBGMとは比較にならない迫力のサウンドだ。CD-ROMドライブ標準装備というFM-TOWNSのポテンシャルをフルに生かした本作の登場は、順を追ってプレイした正統派ファンにとっては、さぞ衝撃的だったろうと想像される。

1994年発売のリメイク版ではDAPSが搭載され、フル音声なのはもちろん、動画が1,000枚以上追加され、バリバリ動くようになった。BGMはエンド・クレジットを除き内蔵音源で演奏される。キャラクターは全面書き換え(特に羽生陽一は、冴えない小太りのオッサンから長身の伊達男へと、全くの別人と化した)。また、オープニング(RX-7が疾駆するシーン)が、ばっさりカットされ、エンディング(降矢木と梨絵香がヨリを戻すシーン)のBGMも変更となった。そのため、リメイク版には、それぞれの場面で流れた「Monochrome Memories」と「Promise」の2曲が収録されていない。

なお、本作はPC-9821、DOS/V、Macintosh、Windowsに移植されている。