機械設計を取り巻く環境    HP入り口へ

 

  

 

 設計者に求められる能力を分けると左図になる。

設計はチームワーク作業であり、どのパートを受け持つかで、必要な能力の種類も異なってくる。

指示を受けて作図するのが主ならば、わかりやすい作図を心がけ、製図規格にも精通し、なによりも正確で早い作図が必要とされる。

開発を担当するならば、豊かな発想力が求められる。ただ、それだけではダメで、作図力、製図力、設計力が備わっていてこそ具体的な形にすることができる。

こうした能力は、努力と経験の積み重ねで養うことが十分可能で、描く量や幅広い好奇心に比例する。

 

 

 

製図規格には、世界共通のISO規格、日本のJIS規格、それらに準拠した各工業会規格が存在する。

こうした膨大な規格を使いやすくするために、企業では必要な規格を抜粋し、各社のノウハウなども付加して社内規格として使っている。

規格は技術の進展や世界の共通化に沿って改訂されていくが、一方で過去の膨大な設計図も存在するため、実務上でどの程度改訂版を反映するかは個々の事情により異なる。

 大切なことは読み手が間違えることのない作図を心がけること。

 

 

 

  設計と製造の関係を左図に示す。

 部品図を作成するには、製図規格・作図スキル以外に機械要素の基礎や加工方法などを知っておくことが必要になる。

 設計時には、計算の実施、構造の検討、材料の選定などが必要になる。

 複雑な組図を作図するためには、空間思考力を養わなければならない。 

 

 

 

 設計業務の詳細フロー例を左図に示す。

企画、開発から始まり、製品の完成出荷まで、何がしかの形で設計者が携わることになる。

大手企業では分業制になっていて、このフローの一端を担うことも多いだろうが、できれば全部経験して欲しい。

よく、「次工程はお客様」というが、前工程もお客様であり、自分で経験することで相手の立場が感覚的に理解でき、設計作業に活かすことができる。

 

 

 

 設計ツールについては、すでにCADの時代で、それも2Dから3Dに推移している過渡期に入っている。

 3Dが2Dに完全に代わることが可能かどうかは流動的である。

ドラフターは教育用に適しているという見方もあるが、その役目を終えつつある。

ツールであるから、手の代わりとして意識しなくても使いこなせるかどうかがポイントになる。

 

 

 

 設計を取り巻く環境を左図に示す。

 随分多岐にわたっていて、設計者に求められるものがいかに多いか理解できる。

 これら全てに精通する必要はなく、これらをいかに利用していくかが大切になる。

 

 

 

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