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突然の症状別の対処の仕方

発熱

嘔吐、吐き気

発疹

けいれん(ひきつけ)

便秘

呼吸困難

腹痛

脱水症状

チアノーゼ

下痢

黄疸

ショック

浮腫

鼻づまり

先天性股関節脱臼

吐血と喀血

脳貧血

症状

観察

看護処置

発熱

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発熱の状況(急な発熱か、微熱が続いたか、急に高熱になったか)

他の症状(下痢、嘔吐、発疹、咳、けいれん、痛み、呼吸の変化、チアノーゼなど)

一般状態(きげん、食欲、脱水症状)

環境(室温湿度、厚着をしていないか、水分の不足)

伝染病のおそれ(最近伝染病の子どもと接触している)

1、冬は温かく、夏は涼しい場所に寝かせる。

2、検温を行い、熱その他の症状を正確に記録。

3、38℃以上の場合、氷枕等を使用。肩まで冷やさないように注意する。

4、水分を十分に与える。

5、手足が冷たいとき、悪寒がするときはあんか等であたためてもよいが、あたため過ぎに注意する。

6、伝染する疑いがある場合は、他の子どもと接触させない。

けいれん(ひきつけ)

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発作前はどんな状態だったか。いつどのようなときに起こったか。どの部分からはじまり、どのくらい続いたか。

強直性か、間代性か。

ほかの症状はどうか。

けいれんの治まった後の状態はどうか(てんかんの場合は眠ってしまう)。

以前にけいれんを起こしたり、頭を強く打ったりしたことがあるか。

1、安静にして寝かせる。

2、衣服をゆるめて、楽に呼吸ができるようにする。

3、身体を横向きにする。

4、身体を揺すったり声を掛けたりしない。

腹痛

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乳児の場合、激しく泣いて乳を飲もうとしない時や足を腹部の方へ曲げて泣く時は腹痛を疑う。

幼児の場合、痛い場所を自分の手で示させて何度も同じ場所を指すならそこが痛いと判断する。

腹部膨満の有無を調べる。

他の症状はないか。

1、軽い痛みであれば静かに休ませて様子を見る。排便によって治ることも。

2、食あたりの場合はあたためる。ただし、虫垂炎の場合はあたためると病状を進行させる。

3、精神の安静を図る。

4、苦しそうで嘔吐したりする時は、急いで医師の診察を受ける。

下痢

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便の性状、回数、量、におい、混入物。

ほかの症状。

全身症状(きげん、脱水症状、ぐったりしていないか)。

1、発熱、嘔吐を伴う時はすぐ医師の診断を受ける。

2、安静にして寝かせ、腹部を冷やさないようにする。

3、水分を少しずつ何回も与える。砂糖の入った飲み物やりんご以外の果汁は与えない。

4、勝手に下痢止めの薬を与えない。

5、肛門を排便の度に湯で拭き、オリーブ油を塗ったり乾燥させたりする。脱肛は、肛門の温湿布で軽快する。

6、口腔内を清潔にする。

7、手や汚れた衣類の消毒をする。

嘔吐、吐き気

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食事との関係はどうか

他の症状はないか

吐いたものの量と内容

嘔吐の回数と吐いた時の状態、吐いた後のきげんはどうか。

1、横臥位を取らせるか、顔を横に向ける。

2、うがいをさせる。

3、吐瀉物や汚れたシーツ等はすみやかに片付ける。

4、水分を少量ずつ与える。

5、胃部を安静にする。胃部に氷のうを当てる。

6、何度もくり返して吐く場合は、早く医師の診察を受ける。

便秘

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何日間、排便がないか。

他の症状はないか。

乳児では水分の不足はないか。幼児では食べ物の好き嫌いはないか、量は不足していないか。

精神的動揺や生活環境の変化はないか。

1、乳児では、果汁や野菜スープを与える。離乳期以後であればヨーグルトを与える。

2、幼児では、偏食をなくす工夫をする。

3、ふだんから排便を規則正しく行う習慣をつける。適度な運動、精神の安定。

4、大腸の走行にそって腹部のマッサージ。

5、下剤や浣腸は医師に相談してから使用する。

脱水症状

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舌や唇が乾いていないか。

皮膚が弾力性を失っていないか。

だるがったり、きげんが悪かったりしないか。

けいれんや立ちくらみはないか。

乳児の場合、まだ閉じない大泉門のへこみ具合はどうか。

1、水分を補給する。(塩分を加えた野菜スープなどがよい)

2、清潔に注意する。(口の中が荒れている場合は、はちみつやワセリンを塗る。必要に応じて皮膚に油分を与える)

3、医師の診断を受ける。

4、症状の記録を取る。

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どのような咳か。

咳の出る時刻はいつごろか。

他の症状はないか。

1、清潔で静かな場所に寝かせる。

2、新鮮な空気が入ってくるように工夫する。冷たい風は入らないように注意。

3、保温、蒸気をたてる。

4、病児の楽な姿勢をとらせる。

5、咳が激しく胸部に痛みがある場合には、胸部に温湿布をする。

6、食物は刺激のないものを少しずつ与える。

7、うがいをよくし、口の中を清潔にする。

8、咳をする時はハンカチやガーゼで口をおおう。他の子どもと離してすみやかに医師の診察を受けさせる。

発疹

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発疹の性状やでき方などに注意する。

発熱はないか。

その他の症状はどうか。

発疹が出る前に、アレルギー症状を起こしやすい食品を口にしなかったか。あるいは植物にふれなかったか。

特別な薬を飲まなかったか。

1、伝染性の病気が疑われる場合は、ただちに隔離する。その病児と接触した子どもはしばらく注意して観察する。

2、皮膚を常に清潔に保つ。柔らかいタオルやガーゼを湯(1%ほどの重曹を入れておくとかゆみをおさえられる)に浸し、固く絞ってから押さえるように拭く。

3、つめを短く切り、また手袋をはめる。

呼吸困難

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いつから始まったか。

どのような症状から始まったか。

どのような症状、呼吸をしているか。鼻翼呼吸を行っているか、苦しそうに喘いでいるか。

何か誤って飲み込んではいないか。

もともと何か病気があったか。

1、新鮮な空気が入る部屋に寝かせる。ただし、直接風が当たらないように。

2、安静にし、衣服をゆるめ、掛け布団も軽いものにする。

3、背部をやや高くし、肩まくらをする。病児の楽な姿勢を取らせる。

4、体位を変換する。

5、すみやかに医師に連絡を取る。

チアノーゼ

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チアノーゼが現れた部位は、また持続時間はどれくらいか。

寒冷、過度な運動、精神的ショックなどはなかったか。

他の症状はないか。

授乳中、授乳後に激しく泣いてチアノーゼが出た場合は、病的なものではないが、長引くようであれば医師の診断を受ける。

寒い時のチアノーゼは、温めて消えれば病的なものではない。

1、安静にし、新鮮な空気を取り入れる。乳幼児は泣かせないように注意。

2、鼻づまりを取り除く。

3、血流が悪い場合は、保温、マッサージをする。手足の末端を温める。

4、ひどいばあいは、医師に連絡する。

黄疸

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白目の部分。上まぶたを指で軽く押さえて、下の方を見させると、しっかり観察できる。

尿の色がビールびんの色のようになり、泡まで色がついている。

皮膚が痒くなる。

1、安静にする。

2、原因を見分ける。新生児黄疸の場合、特に状態に変化がなく排泄も普通であれば問題ない。

3、身体が温まると痒みが増すこともあるので、寝巻きのうえから軽くさすってやる。

4、食事は蛋白質、糖質を多くし、脂質は制限する。乳児では必要に応じて脱脂乳を用いる。

ショック

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ショックの状態をよく見る。不安げな表情はないか、顔面は蒼白か、頭を左右に振るか、目の光はどうか。

呼吸は浅く速いか、体温は下がっているか。

1、頭を低くし、手足を高くして、安静にする。

2、適度な保温をする。

3、身体を毛布などにくるんでしっかりと抱いてやる。

4、すみやかに医師の診断を受ける。

浮腫

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全身が浮腫んでいるか。どこがむくんでいるか。

指で押すとそこがくぼんでしばらくの間押した跡が残るか。

尿量は少なくなっているか。

食欲不振になっているか。

1、安静にし、保温を心掛ける。

2、足が浮腫んでいる場合は、座布団などを積んで足を高くして寝かせる。呼吸が苦しい場合は、起座位がよい。

3、食事における塩分を制限し、高蛋白食を与える。

鼻づまり

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両方がつまっているか、片方だけか。

鼻汁の有無、性状。

授乳時に呼吸ができたか。

口呼吸をしているか。

1、綿棒を使い、鼻粘膜を傷つけないように分泌物を取り除く。

2、幼児には、鼻の上手なかみ方を教える。

3、ときどきうがいをするように心掛ける。

先天性股関節脱臼

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乳児を仰向けに寝かせ、左右の足の長さをくらべる。長さが異なっていないかどうか。

股の動きがぎこちなく、固い感じはないか。

1、大腿骨の骨頭を外の方向に押し上げるような力が加わらないように注意する。

2、必要な栄養を十分与え、骨の発育をよくする。

吐血と喀血

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血は嘔吐と一緒に出たか、咳と一緒に出たか。

血に混じり物はないか。

・吐血の場合→まず安静にする。胃部に氷のうを当てる。新生児メレナの場合は、安静にして身体を保温し、胃部のみを氷で冷やして、すみやかに医師の手当を受けるようにする。

・喀血の場合→安静にし、血液を飲み込まないように首を横に向けさせて吐き出させる。

脳貧血

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疲労、睡眠不足などが重なっていないか。

過激な運動はしていないか。

食欲不振が続き、飢餓状態ではないか。

1、換気の良い部屋に静かに寝かせ、安静を保つ。

2、頭を低くし、衣服をゆるめる。

3、吐く場合もあるので、吐瀉物がのどにつかえないように顔を横に向ける。


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