『君が望む永遠〜ランブリング・ハーツ〜』


(03,5,1,プリンセスソフト)



今日は遂にPS2にまで光臨してしまった「君のぞ」についてやっつけますが、既に当サイトには投稿れびぅ、ドリキャス版れびぅと揃っておりますのでね。

詳しくはそちらを参照して頂くとして、本項では先行したDC版とPS2版の相違点、そして皆様気になっておられるであろうソニーチェック、この2点に集中して話を進めて参ります。

ですから都合上、ネタは大いにバレてしまうでしょうから、未プレイの方は人に文句付ける前に帰って下さいね。


〜1〜

さて早速ドリキャス版との仕様相違点、これから参りましょうか。

大した違い無いんですけど。

DC版はアルケミストさんから出てPS2版はプリンセスソフトさんから出た、当然ながら内容は同じでも細かい仕様がちょこちょこ変化しております。

先に言っておきますが、両機種版ともギャルゲをプレイするのに十分な機能は備わっていて、特別何の欠点もございません。

ですが、本当に細かい部分で一長一短ある、一応そこまで触れておきましょうか。

文章速度に関する設定はDC版が優れており、ウィンドウカラー調整はPS2版が細かい、本当にこの程度ですよ。

DC版にあるフリッカ調整がPS2版には無い、PS2版にある台詞のキャラ別色分けがDC版には無い、まぁ普通ならどうでもいい違いですよね。

データ関係ですと、容量さえ空いてれば200箇所でもセーブできるDC版、20箇所までしかセーブできないPS2版。

でもPS2版にはDC版には無かったクイックセーブがある、これはPS2に軍配が上がります。

でも自動進行と既読スキップが併用できる点においてDC版が優る、本当に1長1短ですね。


印象から見れば、一連のキッド作品に近いプレイ感がDC版、元のぱそえろげ版に近いのがPS2版、そんな感じです。

その証拠にPS2版には原作にあった「回想モード」があるので、原作に忠実な移植がPS2版、色々家庭用にアレンジしたのがDC版、そう受け止めて下さい。

これは仕様以外、その他の面に関しても言える事ですが。

繰り返しますが、どっちも快適にプレイできる優秀作ですから、余り気にする必要はありません。


〜2〜

さて、仕様に関しては誰も興味無いんで軽く済ませまして、いよいよみんな気になるPS2版の演出・規制を見ていきましょう。


まずは追加演出について。

PS2版オリジナルのOPムービーが追加されてます。

これは「yours」が流れたDC版と違うって事なので、実は原作通りのOPがこっちだったのかもですね。

DC版のオープニングが相当秀逸だったので見劣りしますが、それでも立派なものです。

真のオープニングである「Ramblinghearts」の方向性と少し被るんで、個人的にはDC版の方が好きです。

次に真・オープニングである第1章後の「Ramblinghearts」でのムービーですけど、当然ながらキャラが全員服着てます。

DC版は肝心なとこ隠す全裸だったんですけどね、まぁソニー判断なんで。

あと目についたのはDC版では凝って再現していた光源処理、太陽の光なぞきちんと頑張ってましたが、PS2版では雨降り&縦スクロール程度、性能考えれば手抜きですね。

ま、このへんは余り気にされない部分でしょうから。

その他、車体解説ムービー扱い、野獣化エフェクトなどなぞ、特に音響関連の再現はばっちりなので安心して下さい。

少し言わせてもらえば、何故かフォントが不安定でどうしてゴシックと明調が知らぬ間に入れ替わっているのか、全然解りませんでした。

オプションにはそんな設定無かったですから。

でもこんな細かいとこは別に気になりませんから、普通にしっかりした移植ですよ。

PS2ならではってのは全く感じられませんが、こんな方向性のソフトでPS2の性能なんぞお呼びじゃないんでね。


〜3〜

続きまして、性描写規制関係について、良い大人のみんなが一番気になってる箇所ですね?

先にはっちゃけますと、PS2版はソニー法のギリギリにまで挑戦しておられますので要チェック。

そりゃ2〜3枚ぱんてぃらあったDC版ほどCGに関しては無茶できませんが、テキストその他でカバーしてます。

ぱそえろげ解毒する際に一番気を使われるのは勿論本番シーンですが、DC版はその辺り巧みに誤魔化してました。

でもPS2版、最近の規制緩和の流れのせいもあるんでしょうが、わざわざ別テキストと差し替えて誤魔化す事をハナから放棄しております。

「抱く」という直接表現がそのまんまの意味に取られないよう、色々抜き取ってぼかしてはいますけど、代表的な状況での代表的な台詞はそのまんまです。

例を挙げますか、DC版と比べての話になりますが。

まず天川蛍編、DC版では色々差し替えて教会行って結婚式の真似したり町中で倒れたり、ぶっちゃけヘタレ規制でしたけど、PS2版はしっかりホテル行って「ダンジョ関係」(原文ママ)を実行します(それを匂わす事後描写付)。

DC版では存在そのものが抹消されてた星乃紐緒さん、PS2版ではしっかり存在し勿論エンディングあり。

だって彼氏「いまいち」なんだもん、と微妙に台詞変えられてますけどね。

その他茜編でも遥編でも水月編でも、直接単語さえ無いものの、しっかり「いたした」表現は存在してます。

遥の「受け止めてあげるから」が2重の意味をもって聞こえるよう、ぼかされてますけどね。

驚いたのがマナマナ編でして、DC版では最後たかゆきヘタレ死亡オチでしたけど、PS2版ではなんと「ブラ装着」ですけどもきちんとアレを描いてしまってます。

あ、大空寺のあのエンディングも書いときますか、DC版では水吹きというヘタレ規制でしたけど、PS2版も似たようなもんで大空寺に関してはヘタレでした。

でもPS2版オリジナルCGとして「事後裸でシーツにくるまる大空寺」の図があり、アレは結構冒険だったかもです。


以上、性表現に関する頑張りを見てみました。

PS2版オリジナルCGもある事ですし、気になった方は実際触れてみて欲しいものですが、ここまでの表現はセーフなんだ、それが解っただけでも得した気分ですよ。

追加CG、10枚程度ありましたけど、正直全部原作のオーラが感じられないやっつけ仕事なんで見ても意味無いんですが、PS2で君のぞがこの程度の抑えでプレイできる、それ確認するのも面白いですから。


〜4〜

んでは、PS2版『君が望む永遠』への私見を。

時代の波だなぁと感じましたね、今回。

色々な直接表現を頑張ってすり替えていたDC版に比べると、PS2版は可能な限り性描写を忠実に移植している。

そりゃぱそえろげ版ほどの描写は無理ですし、実用性なんか微塵たりとも無いと思われます。

ただここまで「やろうとする・最中・いたした」テキスト&音声を長々と流す、初めてじゃないでしょうかソニーのシマでは。

この『君のぞ』という作品が単なるやるだけのぱそえろげじゃない、そう判断されての事であれば嬉しいんですが。

実際の所、最初に推測した通り「ベタ移植にフィルターかけた」プリンセスソフト、そういう態度だったのでしょう。

ですからね、DC版とPS2版は別物だと思って下さい。

同じルートでも全く違う状況になる場面もありますし、オリジナルCGは両方1枚もかぶってないですからねー。

そうそう、PS2版の新CGで「天川さんをたかいたか〜いの図」「水月猫耳性奴隷の図」なんてもんありますので、参考までに。


あとPS2版の目玉として、新シナリオもありますし。

エンディング数は原作が14、DC版が13(星乃ルート削除)、PS2版は15。

追加されたエンディングは、お待たせしました、穂村愛美准看護婦。

まぁ今更色々言う事も無いこのお方ですけど、今回最後の最後に分岐が用意されてしまいましたよ。

内容は言いませんけど、そのエンディング名は「愛美純愛エンド」と名付けられております。

びみょうです。

果たしてこれが原作経験済の方にとってのPS2版購買欲に繋がるかどうか、個人的にマジ微妙ですけどさ、金丸はこのルートに気付いて10分後には「誰だよお前」を連発、そんな感じです。


さて、駆け足で適当にやっつけましたが、余りネタバレもない購入ガイドになってるでしょうか、この文章。

この作品の持つ魅力なんかは全然伝わらないでしょうけど、ゲームする人ならこの作品が普通のギャルゲじゃない、その程度は知っておられるでしょうからね。

少しでもピンとくれば、プレイした方が人生得するんじゃないですか?

どれも似たような作りのPS2のRPGとか3DACTやる暇あるなら、よっぽど「面白い」時間が過ごせる事を保証できる、ほぼ唯一とも断じて良いソフトです。

まぁ方向性が方向性だし、主人公あんなだし、筋自体に好き嫌いの分かれる類である事は解ってますけど、ギャルゲの城ドリキャスではダントツ1位、原作だって相当な浸透力持った作品なのですから、そこらの凡百ギャルゲではない事だけは認識して頂きたいものです。

少なくともPS2のギャルゲ軍団の中では、コレより面白く完成度の高い武将は存在しません。


何でゲームで嫌な思いしなきゃいけねぇんだよと避ける向きもあるでしょうが、ゲームだからこそキツい痛いのを追体験できる、そんな考え方もあるんですよ。


最後に。

この『君が望む永遠』、DVDPG版出せば誰も想像できない売り上げ叩き出す事でしょう。

いじょ、君のぞPS2版解説でしたー。

みんな買ってねー。


発売はプリンセスソフトさんだけど、この『君が望む永遠』は「アージュ」さんの作品ですからねー勘違いしないようにー。


(03,5,5)




『おまけ:台詞に見るキャラ像』


ここからはおまけとして、名台詞揃いの『君のぞ』における印象深い台詞を抜き出して逐一つっこんでいきます。
あくまでおまけなので、深い意味は無いです。
あとわざわざ最後に持ってきてるんですから、勝手に読んでネタバレ逆ギレとかもう本当にやめて下さいね。
プレイしてから読む事を推奨します。


水月「遥のために一生懸命本を探すことはできても、私が待ってるからって急いで帰ってきてはくれないのね」

君のぞ一番の不幸者、速瀬水月さんの台詞ですね。
20才過ぎた男にうざったがられる台詞を吐かせれば、この女以上の人材はおりません。
ただ、この人って誰もが1・2番手にクリアして、以降他キャラ攻略中に振り倒される役割なんで、自然に嫌われてしまうのは当然でー。

水月「…私、孝之の何?」

これもやっちまった系の水月さん。
本当、この人はこの人なりにこうなる理由があるんですけどさー。

水月「…遥なんて、目覚めなければよかった。死んでしまえばよかったのに…」

ぶっちゃけてしまった水月さんです。
本当、水月ルートが最後の最後にフラグ立つ作りになってれば、もうちょい好感度上がったのに…。
噂に聞く水月ストーカールートでもありゃ、違う意味で注目度上がってたでしょうけど。

まゆ「モノノフですゆえ」

茜(変貌後)への当てつけルートとして存在する玉野まゆ。
ファミレス癒しキャラとしての役割は十分ですが、存在自体がバッドエンドなので全てあっさり風味。
PS2版では「殿方に奉仕するのが…」が削除されず採用されてるので、少しは印象強く仕上がっております。

天川「天川さんですねっ。犬を飼ったら、蛍って名前にするんですっ」

薄幸の看護婦合法ロリータ、天川蛍。
私的には全然意味が解らない、こんなルートいらんと悲しいだけのキャラでしたが、裏遥ルートと考えれば。
この台詞は本当に酷いと思いました。

遥「私のこといらないなら、こないで」

最強ヒロイン涼宮遥。
1章での可愛さに引きずられるのが運の尽き、遥ルート以外では辛酸を嘗めさせられます。

遥「私のこと心配?」

茜たんルート終盤、通称ハルカトラップ。
しかも2段重ね。

遥「キスしていい?」

遥にお願いと言われて断れるプレイヤーは、1章を読み飛ばしている疑い。
お願い、と言えば世界が動くと考えている涼宮遥(病人)。

遥「ずっとそばにいてね?」

字面では大したことない台詞です。
しかしお願い攻撃と1章の思い出による抑止力、これが遥の呪い(実の妹への)。

遥「ひとりにしないで」

茜だけには譲れねぇんだよ、そう心の中で叫ぶ涼宮遥さん(病人)。
俺のルートこそが君のぞなんだよ、そう呟きつつ夜な夜な院内を徘徊します。

遥「孝之君はやさしいよね?」

心底、茜(実の妹)が嫌いな風の遥さんでした。
ある意味、将来に不安の残るルートは全て茜絡み、つまり遥の呪い。
孝之君を繋ぎ止める為には、包帯プレイだって厭いません。

茜「私…お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃなきゃ…嫌だからね!」

そのど真ん中な個人的欲望で突き進む涼宮茜(高3)。
中学生の時分より姉の彼氏寝取りを画策していた疑いあり。

茜「…私はちゃんと目をあけますから…」

真・君のぞヒロイン茜さん屈指の名シーンより。
1章〜2章のギャップ以上に、茜さんの全身からほとばしる先天性計画的犯行病に魅せられた人多し。
どの言動が天然でどの言動が計画なのか、皆で見極めましょう。

茜「ずっと我慢していれば…」

天然。
茜さん痛恨のミス。

茜「どうしてわかってくれないの?」

計画。
遥(実の姉)へ向かって現時点で最もダメージが大きいと思われる言葉を選び放つ茜さん。
邪魔者1人消去完了。

茜「好きになっちゃいけないひとを好きになったのは、私だけじゃないです!」

計画。
3年間以上寝かせた台詞。
いつ水月先輩へ放ってやろうかうずうずしていた感が強いですね。
これで2人目、消去完了。

茜「姉さんを傷付けてもいいよ…それでもいい…」

これは天然。
勝利宣言とも受け取って良いと思われます。
己の完全勝利を確信した上での台詞ですから、つい茜さん本音を出してしまいました。

あゆ「雨がひどいわね…」

すかいてんぷるの核弾頭、毒舌鬼女、悪魔の申し子、それが大空寺あゆ。
ちびっこツインテール童顔巨乳からは想像もつかないデス・ブロウ・ワードで皆を失意のどん底に突き緒とします。
そんな彼女による「イベント外で吐いたまともな台詞」は上記のみ!

あゆ「修羅場っちゃってまぁ…」

流行らせたい台詞ですね。
あゆの声優さんは素晴らしい。

あゆ「客の分際であたしに声をかけるとはいい度胸じゃないのさ」

この人の仕事はウェイトレスです。

あゆ「黙るなや!リアルでえぐいぞ、ぐおら!」

孝之君が同僚の玉野まゆ(推定14才)を食べた翌日、あゆ様はこのような声をかけて下さいました。
もっともです。

あゆ「ありもしない保証書握って借金取りみたいな惨めな姿をこれ以上さらすなやっ!」

うざい水月への強烈なつっこみを決めるあゆ様。
完全KOです。
いくら水月へのつっこみ役としてのキャラとはいえ、言って良い事と悪い事があると思います。

愛美「鳴海さんから笑顔が消えさえしなければ…私の身も心も、鳴海さんのものです。気兼ねなんかしないで、好きにしてください」

物事ってのは全部がつっこみ所で出来てると、つっこみ甲斐がなくなります。
この時ほど「眼鏡」「巨乳」「おさげ」属性が無くて良かった、そう感じた事はありません。
ついでにカエルも嫌いでよかった。

愛美「私…おかしいんです」

知ってます。
以上。

モトコ「時間が一番残酷で…優しい。わかる?」

最後くらいはまともにね。
君のぞ唯一の良心、モトコ先生。
そのお言葉は全てど真ん中でした。





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