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症状について   

かいこま

○症状について述べる前に かない堂での治療について共通認識を持っていただくために 「コリ」について説明します。
  (分かりやすくするため多少大まかな書き方をしているところがあります。)

身体の不調の三大原因は、このホームページの最初に書いたように
1・身体のゆがみ 2・自律神経と免疫機能の低下 3・ストレスと悩むこと です。
これら不調の三大原因は、いずれも「触れて感じられる」あるいは「目に見える」かたちで、身体の「ゆがみ」となって表出されています。
いわば、身体の「ゆがみ」は、身体からの「メッセージ」なのです。そこでこのメッセージを解読してみましょう。

このメッセージの「主語」は⇒「皮下のゆがみ」(“コリ”がその代表)
         「形容詞」は⇒「形のゆがみ」(右肩があがり、右に頸が傾いているなど) 
        「述語」は⇒「動きのゆがみ」(前屈はできるが後屈は苦しいなど)
となって表出されているのです。主語を見極めることがメッセージ解読の鍵になります。
推理小説でいえば事件(この場合、症状)を起こした犯人(主語=コリ)を探し当てることが問題の解決に通じることと似ています。                                   八ヶ岳
そこで「皮膚の下のゆがみ」の代表である「コリ」についてさらに「血流傷害」についてかない堂の見立てを説明しましょう。


“コリ”とはなにか?

@ 乳酸のコリ
運動は筋肉の収縮によっておこないます。この収縮に必要なエネルギーはアデノシン三リン酸(ATP)という物質です。運動が激しく長く続くと酸素不足になり、ATPを生産する元になっているピルビン酸(グリコーゲンの解糖によってできたもの)は疲労成分である乳酸になります。乳酸が筋肉の持続的収縮をおこして筋肉が硬くなります。これが俗にいう“コリ”です。このコリは酸素の補給によってピルビン酸になり、エネルギー源となって解消するタイプです。 

A尿酸塩のコリ

(あ)核酸の新陳代謝による尿酸塩
人体の細胞は60兆ともいわれています。その細胞は新しく作られ、古いものは分解、排泄されます。毎日身体の細胞(タンパク質)の1/100がエネルギーになります。この新陳代謝による細胞核の核酸(DNA.RNA)の燃えカスが尿酸です。尿酸は最終代謝物といい、これ以上分解されず、水や血液に溶けにくいのです。循環系が不良で体外へ排泄されないと軟骨のような硬い結晶をつくり、痛みの元になります。

(い)エネルギー代謝による尿酸塩
あらゆる身体活動のエネルギーはアデノシン三リン酸(ATP)という物質から作られ、これがエネルギーに利用されるとアデノシン二リン酸(ADP)に分解され、通常はリン酸と結合し元のATPになります。しかし激しい運動等急激に大量にATPが利用されると再合成が間にあわず分解が進んでアデノシン一リン酸(AMP)を経て尿酸が産生されます。
グリコーゲンからできる乳酸とちがい、タンパク質がATPとして活力源となった老廃物の尿酸塩の結晶は松葉のような針状をしています。白血球がこの結晶を外敵として攻撃(貪食)すると激しい痛みをともなう炎症をおこします。これが痛風発作です。
尿酸塩の結晶は軟骨のような塊や、ガラスの破片状になったり、手足ばかりでなく頭、胸、腰、背中、臀部などにもでき痛みを各所に発生します。尿酸塩のコリは押圧で解消します。
 
Bリンパ節のコリ

リンパ管には小腸から吸収された脂肪やリンパ液が循環しています。所々にろ過装置としてのリンパ節があります。体表近くでは後頭部の髪のはえぎわ、耳の前後,頸からあごのライン、わきの下,そけい部などにあり、リンパ節が小さなコリとなっている場合があります。これは抗原抗体反応の所産で、リンパ球や白血球が病原体を阻止した後の残骸としての塊であることが多く、放置してもなかなか消滅しません。押圧によって解消します。
※ただし、どんどん腫れたり(2cm以上)、増加、痛み、発熱症状など伴う病的なものの場合は押圧には適しません。専門医の受診をお勧めします。

コリに3種類があると考えています。かない堂ではこの「コリ」の由来や性質に応じた手当てをします。


さて、コリは血流を妨げるものですが、血流を妨げるものはまだありますので全体をみることにします。身体の細胞は常に生命維持のために分解と合成をくりかえし(代謝といいます)、絶妙なバランスをたもっています。しかし生活していく中で私たちは無理をしたり、冷えすぎたりしてそのバランスを崩すことがあります。“代謝”のバランスを崩したときにできる主な3つの代謝生成物についてさらにお話をすすめてみましょう。

身体の三大最終生成物 “コゲ”・“サビ”・“トゲ″              

   ストレスによって自律神経は乱れさまざまな症状を起こします。強いストレスによって交感神経が緊張し、細菌を処理する顆粒球が増え組織破壊の病気になります。(ガン、胃潰瘍、リウマチ、痛風、糖尿病、動脈硬化、痔など)
   またリラックスしすぎて副交感神経優位になっても過食や運動不足、肥満、過保護で低体温、血流不足がおき、リンパ球増多によってアレルギーの病気になります。(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症など)

これら自律神経の乱れによって身体の中では「糖化」「酸化」「尿酸化」がおこり、「コゲ」「サビ」「トゲ」が生成されます。そして血流傷害を起こし、細胞の変性、壊死をもたらし、身体の不調や病気となります。自律神経の乱れの根本原因は私たちの生き方、くらし方にあります。したがって不調や病気を治し、生き生きとした生命の輝きを楽しむのも自分自身です。くらしの中心となる食事や運動、呼吸や表現のあり方は自身の判断、選択に任されています。

コゲ 最近ではメイラード反応や糖化反応(Glycation)といって、糖が酵素の働きなしに、たんぱく質や脂質に結合する反応によって糖尿病、心臓病、アルツハイマー病、ガン、末端神経障害、難聴、失明、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)などの原因となることが21世紀になってわかってきました。

○アルツハイマーでは脳に茶色のたんぱく質変性の後があり、糖化がみられます。

○生体外の糖化反応ではホットケーキ、カラメル、おせんべいやクッキーのこんがりキツネ色が糖化反応です。フライドポテトやパンの色をよくするのに砂糖が使われたり、糖化反応物を香料や着色料として食品加工業者は過去50年にわたって使ってきていますがこれによって病気や炎症が引き起こされる可能性も低くはありません。

○私たちの身体はほとんどがたんぱく質でできています。たんぱく質は糖と結びつきやすく糖の過剰摂取によって、糖とたんぱく質が結びついて生じる老化物質・AGE糖化最終生成物)がたまり、内臓、筋肉や肌がハリや弾力を失い、たるみ、しみ、しわなどの老化が進み、血管ももろく、かたく、「化石化」します。色や質から身体の「コゲ」と呼ぶことにします。

○食後約1時間後に血糖値が最大になり、このときに食事量に対してインスリン分泌量が追いつかず、不足すると糖化をおこしやすくなります。医師によっては食後1時間後に15分程度の散歩や階段の上り下りなどをして余分な糖を早く消費させるようすすめています。ことに夕食、実際は「夜」食が多いでしょうが、その後運動せずに睡眠をとったりすると糖化しやすいといえましょう。

○「糖化」は人間が糖を利用してエネルギーを生み出している以上、ある程度避けられない現象です。

サビ:同時に「酸化」も人間が生きていくためには避けて通れない現象です。呼吸で吸った酸素の23%の余分な酸素が活性酸素となり「酸化」の原因となります。活性酸素は体内に入ってきた脂質を過酸化脂質にして体の細胞を傷つけて「老化」の大きな原因となっています。これは身体の「サビ」です。

○活性酸素はミトコンドリアでのエネルギー代謝や炎症時の白血球、アラキドン酸代謝、心筋梗塞の虚血、再灌流や紫外線、タバコ、抗癌剤、除草剤、ストレスなどで生成されます。

○この「酸化ストレス」は細胞のDNA,細胞膜上のリン酸脂質、タンパク質、糖質を傷つけて血管障害を進行させます。
   酸化:酸素と結合するか、電子を失う化学反応のこと。                                       

○この「糖化」と「酸化」はいつもお互いに一緒に進行します。糖の劣化には酸化が作用し、酸化の度合いが大ききければ、糖化も起こりやすくなるのです。

トゲ:ここまでは一般的に私たちがよく耳にすることです。三番目は「トゲ」です。「痛み」や「不定愁訴」「特発性・・」といわれるものの中には身体中の関節や各所にできる“尿酸の結晶”、いわば身体の「トゲ」がかかわっていることがあります。痛風などではその原因物質として認知されていますが、いろいろな「痛み」や「血流傷害」に深く関わっていることは現代医学では看過されているかのようです。

○私たちの身体は食事や呼吸で取り入れたものをさまざまな物質に変えていきますがこの過程で起きる化学反応を代謝といい、生まれた物を代謝物質といいます。「尿酸」は代謝物質のひとつです。

   @尿酸は新陳代謝(身体の細胞が毎日新しく作られ、古くなったものは分解、排泄されること)で細胞内の核酸(遺伝情報を伝える役割、塩基、糖、リン酸から構成)が最終代謝物としてできた「燃えカス」です。つまり身体中どこにでも毎日作られているものです。
A  エネルギー代謝でも激しい運動などした後ではエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸・プリン体のひとつ)がADP(アデノシン二リン酸)から元のATPへの還元が間に合わず、AMP(アデノシン一リン酸)にまで分解されて尿酸が生まれます。尿酸を最終代謝物としているのはヒトやゴリラ、チンパンジーなどの霊長類と鳥類やハ虫類の一部だけです。(ハトの落し物で白っぽいものが尿酸、くろいのがフンです)
B  食物の栄養のうち、脂質(脂肪)と糖質(炭水化物)、たんぱく質は三大栄養素といわれています。このうち身体や臓器を動かすエネルギー源は主に脂質や糖質です。たんぱく質は主に筋肉や臓器を作るために使われます。たんぱく質はアミノ酸が多く含まれ身体に必要不可欠ですが、窒素が含まれているため、尿素、窒素、アンモニアに切り離して排泄しなければならないので排泄の負担が強い弱点があります。脂質の取りすぎは血液中に脂肪が分解してできるケトン体を増やし尿酸の排泄を妨げます。糖類では果物や砂糖などに含まれる単糖類、二糖類は脂質と同様にとりすぎると中性脂肪として蓄えられ、肥満になり、生活習慣病をよびこみます。

アルコールは尿酸合成を促し、尿酸の排泄を妨げ、尿酸値を上げる作用があります。ビールにはプリン体が多く含まれるので尿酸への影響が大きいのですが、どんなアルコールでも肝臓で分解されるときに身体のエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)を消費し、その過程でプリン体が分解して尿酸がつくられます。これに伴って乳酸も作られるので腎臓からの尿酸排泄を妨げ、尿酸が体内に蓄積しやすくなります。毎日アルコールを飲めばエネルギー過剰で肥満になり、尿酸値を上げやすくなるわけです。

○霊長類以外の哺乳類は体内で活性酸素を抑えるビタミンCを作ることができます。また尿酸をさらに分解して排泄できます。ヒトをふくむ霊長類はビタミンCを作る能力とひきかえに、活性酸素を抑える働きのある尿酸を分解せずに体内にため込むようになっています。身体には「尿酸プール」といい常に約1200mgの尿酸が蓄えられています。毎日半分が入れ替わります。新陳代謝やエネルギー代謝、食事、この三経路のうちどこかで過剰に尿酸を産生したり、汗や尿としての排泄がうまくいかなかったりと尿酸の産生と排泄のアンバランスが問題です。

○尿酸は水や体液に溶けにくい性質があるので尿として排泄されにくく、また尿酸の70%を排泄する腎臓の尿酸処理能力は低く、排泄できる量には限りがあります。これは能力が高いと尿中の尿酸濃度があがり腎臓の中で固まって結晶や結石を作り、腎不全や尿路結石の危険性が高まるからです。よくできた仕組みですがその分、他のところにたまりやすくなっています。有名な痛風発作はふつう足の親指の付け根に起きますがそのほかにも手指の関節、肘、膝、くるぶし、アキレス腱、足の甲など関節などにおきます。

○尿酸が尿酸ナトリウムとして結晶化しやすい主な条件は:
@   たんぱく質が少ない(尿酸が結晶化しやすい)
A   酸性が強い( 〃 )
B   よく動かす(新陳代謝が活発で尿酸ができやすい)
C   力(負担)がかかる( 〃 )
D   温度が低い( 血液中に溶け得る尿酸の量が減る )

○この尿酸はエックス線画像には映らないため、たとえば整形外科に行っても痛みがあるにもかかわらず「骨に異常なし、加齢のためでしょう」などといわれることになるのでしょう。実際に痛みの場所に尿酸の結晶が付着しているのが丹念に触れるとわかります。もっともそのサイズはミクロ単位と思われることが多く、その形態と質感にはいろいろな種類があります。多くの整形外科では医師が患部に触れないまま、視診問診とレントゲンによる「診断」が主ですからそれを発見することは困難と思われます。尿酸の結晶に触れると触れられている本人が「そこ、そこ!痛みはそこからだ!」という反応があります。幸いなことにこの結晶は押圧することでその場で溶けると痛みが消滅します。溶けたものは体液や血流にのって体外にでてしまう場合と尿酸の排泄がよくないと元の場所にもどるか別のところに付着することもあるようです。
※コゲは毛細血管の集まっている網膜や腎臓や神経、血管にできやすく、逆にトゲは毛細血管が少なく骨ばった、冷えやすい関節などにできやすいという対照的な性質があります。

                          


(症状について:年齢などは実際と多少異なります。)
めまい

65歳の男性Aさんは寝返りをうつと「奈落の底に落ちる感じ」のはげしいめまいと「眼前暗黒感」と「悪心」に1ヶ月ほど前から悩まされ、神経内科や耳鼻科を受診、MRIなど撮った。服薬しても症状の改善がみられず、夫婦での海外旅行の予定もせまっていたので奥さんの紹介で来院。 
「良性発作性頭位めまい症」ということで頭を右にして寝るとめまいが襲うので左向きでしか眠れないという。病院の検査結果では脳出血、脳梗塞、脳腫瘍などの脳障害でおこるめまいではなく、内耳とその付近の障害によるめまいである可能性が高いそうだ。立ち上がる時のふらつき感があるが、回転性のめまいはない。咽頭扁桃の炎症などがひどい場合はそちらを耳鼻科で治してからでないと治りにくいのだがA氏の場合はどうだろうかと思いながら説明をしつつ治療を始める。

日本の平衡生理学者福田精医師の開発した「遮眼書字法」というめまいの検査法がある。目隠しをして縦にABCDEと字を書いてもらう簡単なテスト。初めに目隠しせずに書いてもらうとまっすぐに書けた。次に目隠しで書いてもらうと字が右に曲がった。右側に患部があることを推測させる結果であった。
もともとこの検査法は、姿勢反射(緊張性頚反射)が脳性マヒなどのように脳に損傷がある場合の病的反射だとされていた従来の学説に対し、正常成人にも頚反射が起きていることを証明するために考案されたもので簡便であるが優れた検査法である。
治療は右の耳周囲と右側頭部、右頚部の硬結を探してゆるめることを中心に約20分ほど押圧。それで再度遮眼書字法をしたところ今度は字がまっすぐに書けた。今度は本人に右を下にして寝てもらう。寝ていても起き上がっても例の「奈落の底のめまい感」はなくなっていた。本人はあちこちの病院でとれなかっためまい感が1回の治療でとれたので「東洋医学ってすごいんですねえ!」と驚いている。旅行が近いので直前の10日後に再度来院してもらった。寝るときはまったく問題はないが立ち上がる時にふらつくことがあったというので、全身の調整と耳、頚部の押圧をした。 それからご夫婦でヨーロッパ旅行をし古城や遺跡、美術館巡りをしてだいぶ歩きまわったが、症状が出ることはなく旅を楽しめたそうだ。
 

胃とコリ

胃はたとえればホコリをきらうコンピューター工場や雑菌の混入をきらう食品工場の入り口のようなもので、塩酸で消毒している。身体の本体は十二指腸からであり、胃までは身体の外部というとらえ方すらある。胃には上に噴門、下に幽門という開閉する括約筋がある。上がゆるむと胃食道逆流症、下がゆるむと十二指腸潰瘍など塩酸による炎症がおきることがある。ストレスを敏感に感じとったり過消化状態で胃酸が多すぎて慢性胃炎を起こすなどすると、胃の状態は脊髄から出る交感神経系を通して体壁、背中の筋肉の硬結、コリを起こす。食後に入浴してはいけないといわれるのは食後はいっせいに血液が内臓に集中するので、入浴すると体壁の交感神経を通して体壁の血管が開き内臓の血液を体表によびもどしてしまうから。この血液を内臓にやるか体壁にやるかコントロールするのが交感神経系(別名 動脈神経系または血管神経系)。この交感神経系による内臓系と体壁系に血液を送る切り替えがうまくいくほど健康といえる。体壁のコリの背景にはこの交感神経系の切り替えの問題がある。


梨状筋について  

梨状筋とはアスリートたちが臀部下部の痛みを訴えをおこす筋肉である。大殿筋、中殿筋など尻を被う筋肉の下にある、深層筋(インナーマッスル)である。仙骨の前から大腿骨につき、体幹と足をしっかりと結びつける。
足先を外へ向ける外旋筋でもある。梨状筋には坐骨神経などが通る。
梨状筋の硬結を緩めることによっ
「膝から下の力が抜ける」「足に力が入らない」「足がふらつく」などの方たちにまた力がはいるようになる。
“副産物”として腰痛や肩こりが軽くなることも。
そういう意味でも面白い抗重力筋である。


仙骨と水分、足首と胃

このところ患者さんと話していると夜中のトイレが2〜3回から数回で睡眠が浅くて困っている方が何人かいらした。
水分調節の操法をするとその晩から回数が減ることが多い。仙骨を2〜3秒押圧するだけだが。
また仙骨は四十肩、五十肩などで手が上がらない場合も肩や上肢の硬結箇所をゆるめてから仙骨を押圧するとさらに手が上がりやすくなるので不思議がられる。
先日は胃が痛いという患者さん、かなり精神的なストレスもあるようでした。足首をみると硬い筋があるのでごく軽微な押圧をしていると「あっ、胃にひびきます!」胃上部、胃下部と響き方をかえるとそのつど変化を感じられたようで「身体ってつながっているんですねえ」と不思議がっている間に痛みは消えた。
かない堂では押しながら硬さや痛みなど、今起きている感じをともに共感している。



複視

いろいろな病気、故障で来院される患者さんの発症のメカニズムを知ることは治療方針を決めるのに大事です。そのため暮らしのことや場合によっては交通事故や転倒などの予期せぬ打撲の有無を時間をさかのぼって確認することもしばしばです。
でも病院などでは「目の前の現象」、つまり病気の種類を特定するのに集中して、そこにいたる「目に見えない現象」、つまり原因や過程は問題にしていないかのようです。
たとえば「複視」といって一つのものが二つにみえる症状があります。ある眼科では老人性の左右の視力差による症状だとか、別の眼科ではある眼筋のマヒと診断されて、いずれも治療困難といわれたケースの場合。
病院では何故そうなったか本人の暮らしぶりを聞くことはなかったようです。かない堂で話を聞くと、発症のきっかけがどうやら読書の姿勢にあったと推測されました。うつ伏せで何日も長時間本を読んでいたのです。つまりあごを上げた姿勢を長時間していたわけです。そこで頚部の治療で効果(左右差の解消など)をあげています。このケースでは頚部の過去の損傷などもからんでいました。
実はこの方は直後に持病のため入院されたのですが入院中蒸しタオルで眼を暖めることをアドバイス、ご自身で入院中1ヶ月やりぬき退院時には複視は全く解消しています。

脾臓

脾臓を意識して押圧してみると、胃や十二指腸など上腹部の臓器の不調を抱える患者さんたちへの効果的な刺激となったり
肩こりが柔らかになったりの現象がおきたので、ふだん見向きもされない「斜陽」の脾臓にぐっと魅力がわいて
このごろの治療では意識してその状態をみている。

もともと「ひ」という日本語の意味は「中心」を表すのだし(ひじ=手の中心にある、ひざ=足の中心にあるなど)
私にとっては何かあると思わせる臓器だ。

背中の左肋骨の10番にそってある脾臓だが、患者さんのなかには無意識にここをトントンたたいたり

寝て本をそこにあてほぐそうとしたりなどしている方もいるようだ。
肩こりについては最近こう思う。肩こりは呼吸の「吸入筋群」(胸鎖乳突筋や僧帽筋など)および頚神経支配の頚直筋や手の緊張、
そして最大の吸入筋で頚神経支配の横隔膜の緊張による反射的収縮の反復状態があるとみている。
つまり、なにかことを構えて無意識に「肩肘張る」「息を詰める」「息を呑む」ようなことを反復していることによりこれらの筋肉の硬さを生むことになり、これを「肩こり」といっているように思う。

(もちろん一般的な肩こりの話で病的な原因の濃いもの、たとえば心臓疾患と左肩こりなどは別として)

これに関連して食物を「ためる」構造の口腔やその付近の食道上部の炎症、慢性的胃炎などによる内臓の筋肉疲労が体壁系の交感神経を通って肩こりや背中の胸椎7,8,9の高さの体壁筋の硬結、前側の上腹部の硬結となって現れている場合など
上記の呼吸系だけではなく消化器系の「内臓筋群」の緊張が体壁の“こり”となって表出されていることもあるようです。重なっての表出もあります。

膝痛

ゴルフのひねり動作、長時間にわたる立ち仕事や物品の運搬、あるいは家の階段を頻繁に昇り降りしなくてはならない、などをきっかけに膝を痛くして来院される方がいる。年齢が高くなると多くは整形外科で「変形性膝関節症」の診断をされ筋肉をつけるために、いすに座って足先におもりをつけて足を挙上する「大腿四頭筋トレーニング」のリハビリを整形外科でしている。
膝関節の側副靭帯や半月版、前後十字靭帯の損傷などが明らかなケースは別だが、膝を取り巻く筋肉は大腿四頭筋のほかにも浅鵞足(膝下内側浅層 ) につく縫工筋、半腱様筋、薄筋や深鵞足につく半膜様筋があり、その硬結をゆるめると膝の痛みが一挙に軽快になることがある。もともとは腰椎4番5番の硬結などがあっての症状なのでそこもゆるめる。
一般的には大腿四頭筋の筋力をつけることに注意がはらわれている。しかし上記の筋肉をゆるめほぐすだけで治療効果をだすことができる。「 老人性 」 とか 「 加齢でしかたがない 」 といわれてあきらめるのは早い。

便秘

便秘の解決法を考えていた時消化管の発生学がヒントになってうまれた方法。要は左の足先を外側にゆっくりと静かにたおすのが基本。たとえば「ふんぎりのわるい」とき、トイレで左のかかとを床につけて足先を左外側にゆっくりたおしながらきばってみる、など。脳性マヒの方はじめ慢性的な便秘にはある方法を加えて効果がでている。

胃と足首

足首は胸焼けや胃食道逆流など胃の噴門付近の状態、十二指腸の痛みなど胃の幽門付近の状態を硬結などのサインで現していることがある。ことに脳性マヒのひとたちには大事なチェック箇所だ。足首の硬結を緩めることで胃や十二指腸の調子が整ったりする。


口内炎

ご存知のように頬の内側や舌、唇などを噛んだり、ブラッシングで口腔粘膜を傷つけるなどをきっかけに口内炎が発生することもあるがはっきりとした原因は不明。鉄分や葉酸などのビタミンB不足、食品アレルギー(ナッツ、貝、カニ、チーズ、歯磨き粉の一部など)も関係するようだ。痛いので食事もとりにくくなる。口内炎はストレスなどで交感神経優位が過剰な状態になっているときに発生している。胸部の軽い押圧などで副交感神経優位に誘導すると舌で触っても痛くないなどの変化が現われる。右上肢と呼吸を合わせて口内炎を軽快にさせている。唾液のコントロールには左上肢をつかう。



静脈瘤

下肢静脈瘤はご存知のように、足の静脈が太く盛り上がって蛇行したり、網目状やくもの巣状に血管が赤や青や紫色に細かく走ります。
ご本人は足のむくみや重だるさ、つるなどの症状に悩まされます。
これは医学的には足の静脈の病気といわれ、静脈弁の不全がもたらすといわれています。
そこで病院での治療は問題の血管を薬物注入して硬化させたり、縛って収縮、閉塞させます。
あるいは血管を引き抜いたりする手術で目立たなくしています。
問題は血管にあるのだからそれを「排除」してしまおうという発想で「治療」が行われているようです。
あるいは患者さんの話では弾性ストッキング着用で圧迫して痛みの様子をみたり、痛みのひどい場合は脊髄注射をしたりしているようです。
かない堂では静脈瘤は静脈血が肝臓に戻りにくい状況がどこかにあって、そのため静脈弁が正常に閉じられないほどの血流障害があり、上記の症状を呈しているとみています。
その証拠にたとえば出産してから40年来の静脈瘤でも1回の治療でご本人が認めるくらい静脈瘤が消失します。
ということは静脈弁が問題なのではなく、血流障害を起こしていることが問題だということではないでしょうか。
手術で血管を排除しても問題の解決にはなっていないので後日再発の可能性があります。
あきらめていた方も普通の足になった状態を見て喜びに満ち溢れます。
それは血流障害を起こしているところをみきわめて、そこの閉塞状況を押圧して解除することにより、静脈弁が正常に機能回復したことを物語っています。


足底痛

夏のクーラーによる冷えと今の気温低下による冷えとが重なり、下肢のこむら返りや足底痛の方がふえた。
気温の冷える明け方に足がつれたり、足底の踵の内側や第4,5趾などに痛みを覚える。
特に歩き始めに激痛になったりする。
痛みはその部位に発生する血流障害なので障害を除去すれば回復する。
特に静脈血の戻りがわるいケースが多い。
はなはだしい場合は静脈瘤になっていたりもする。
足首が固まっているのが共通。
足の甲や足底、膝周囲の内外側のコリなどを押圧治療すると痛みもとれ、足の冷え感も解消する。
ただしこのコリは取り始めに痛みが出ることがある。