「日の丸・君が代」強制反対

神奈川こころの自由裁判をすすめる会

神奈川こころの自由裁判をすすめる会(旧 神奈川予防訴訟をすすめる会)

2011年6月21日 最高裁決定

2011.6.24.更新

上告棄却・上告不受理

 2011年6月21日付で、最高裁は、こころの自由裁判の上告棄却と上告受理申立の不受理を決定しました。

 これで、東京高裁で出された却下の判決が確定しました。

 22日午後6時から、横浜弁護士会館で記者会見を行いました。

不当な決定!


(決定全文)

平成22年(行ツ)第285号
平成22年(行ヒ)第290号

決 定

当事者の表示 別紙当事者目録記載のとおり

 上記当事者間の東京高等裁判所平成21年(行コ)第284号国旗国歌に対する忠誠義務不存在確認請求事件について、同裁判所が平成22年3月17日に言い渡した判決に対し、上告人兼申立人らから上告及び上告受理の申立てがあった。よって、当裁判所は、次のとおり決定する。

主 文

本件上告を棄却する。

本件を上告審として受理しない。

上告費用及び申立費用は上告人兼申立人らの負担とする。

理 由

1 上告について

 民事事件について最高裁に上告することが許されるのは、民訴法312条1項または2項所定の場合に限られるところ、本件上告理由は、違憲をいうが、その実施は事実誤認又は単なる法令違反を主張するものであって、明らかに上記各項に規定する事由に該当しない。

2 上告理由申立てについて

 本件申立ての理由によれば、本件は、民訴法318条1項により受理すべきものとは認められない。

 よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

  平成23年6月21日

     最高裁判所第三小法廷

裁判長裁判官    那 須 弘 平
裁判官 田 原 睦 夫
裁判官 岡 部 喜代子
裁判官 大 谷 剛 彦
裁判官 寺 田 逸 郎

決定書のPDFファイルはこちら


(記者会見資料)

神奈川こころの自由裁判最高裁判決のご報告

2011.6.22
「神奈川こころの自由裁判」弁護団

 私たちは、公立高校、盲・ろう・養護学校の教職員らが入学式や卒業式に際し、国旗に対して起立し、国歌を唱和する義務のないことを確認することを求める訴訟(「神奈川こころの自由裁判」)の弁護団です。神奈川こころの自由裁判は、2005年7月27日、神奈川県立学校の教職員107名を原告とし、神奈川県を被告として、横浜地方裁判所に提起されましたが(原告は最大時170名)、第1審は請求棄却、第2審は却下(門前払い)の判決を受け、原告のうち130名が最高裁に上告・上告受理申立をしておりました。

 本日は、同裁判の最高裁判決のご報告です。本日、最高裁判所第3小法廷(那須弘平裁判長)より、代理人事務所へ上告棄却、上告不受理の決定が送付されました。

 きっかけになったのは、教員らに卒業式・入学式において国歌斉唱時に起立を強制する、2004年11月30日の教育長通知(「入学式及び卒業式における国旗の掲揚及び国歌の斉唱の指導の徹底について(通知)」と称する通知)でした。神奈川では、89年の学習指導要領の改定以降も、卒業式で卒業生と在校生が向かい合って交歓を交わす「フロア式」等、工夫を凝らした独自の式が行われてきました。ところが、国旗国歌法制定以降、県教委からの締め付けで教育の自由は奪われ、今や、教員と生徒の内心の自由まで脅かされようとしています。

 第1審では、原告数が最終的に135名となり、2009年7月16日。横浜地裁は、国歌斉唱時の起立は儀礼的行為であり、教員らの思想良心の自由を侵害するものではないとしました。原告らは直ちに控訴しました。

 東京高裁での審理は、2009年12月2日に始まり、2010年3月17日、東京高裁第5民事部(藤村裁判長)は、「職務命令も懲戒処分も発せられていない」という理由で第一審判決を取り消し、控訴人らの訴えを却下いたしました(門前払い)。控訴人らのうち130名、最高裁判所宛ての上告兼上告受理申立書を高等裁判所に提出しました。

 本日の最高裁決定は、上告棄却、上告受理申立に対して不受理という内容ですので、最高裁判所の却下判決が維持されたことになります。神奈川県教委の国旗国歌指導の是非は下されていないのであり、その取り扱いは、現場に投げ返された形になります。

これまでの経過

2004.11.30 県教委「入学式及び卒業式における国旗の掲揚及び国歌の斉唱の指導の徹底について(通知)と称する通知を発令

【第1審・横浜地方裁判所】

原告は1〜5次提訴までで170名(提訴後、退職等で35名が取り下げ)

2005.7.27.Wed提訴<原告107名、弁護団86名>
11.29.Tue第1回口頭弁論(横浜地方裁判所)15:30〜
2009.2.5.木 結審 第18回口頭弁論 結審
7.16.木 判決
7.28.火 控訴手続き

【第2審・東京高等裁判所】

控訴人は132名(高校教職員、盲・ろう・養護学校教職員)

2009.7.28.火 控訴手続き(横浜地方裁判所)
  10.28.水 控訴理由書提出(東京高等裁判所)
  12.2.水  第1回口頭弁論
2010.2.1.月 第2回口頭弁論(東京高等裁判所)15:00〜
   3.17.水   判決

【第3審・最高裁判所】

上告人は130名(高校教職員、盲・ろう・養護学校教職員)

2010.3.25.木 上告手続き(東京高等裁判所)
    6.3.木 上告理由書等提出(東京高等裁判所)
2011.6.21. 判決(上告棄却)

記者会見資料のPDFファイルはこちら(1MBほどあります)


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