ツ グ ミ
(鶫)


スズメ目 ヒタキ科 冬鳥
全長:約24cm

 
 観音崎公園・花の広場で今年初めてツグミの群れを見かけた。群れとは言っても僅か5羽で数は少ない。ツグミは冬,繁殖地のシベリアから渡来,4月末くらいまでには渡去する冬鳥だが,この冬,例年に比べて,冬鳥達の数が極端に少なかった。シメは一度も見かけず,ジョウビタキのメスは一羽だけ見かけたものの,オスにはいまだにお目にかかっていない。
2006.3.24
 ツグミは例年であれば,スズメ並みとは言えないまでも数多く渡来し,花の広場では10羽や20羽の群れを当たり前のように見ることが出来た。ところが,今年は12月から1月にかけて全く姿を見かけず,なにがあったのかと心配になった。

 2月に入って,ようやく姿を見かけるようになったが,1羽か2羽を時々見かけるだけで,群れを見ることはなかった。例年に比べるとその数は,データ的なものではないが,五分の一くらい,あるいはもっと少なく,十分の一くらいの少なさである。 
飛来数の減少原因
 
 ツグミや冬鳥達が少ないのは観音崎だけの現象だろうか?その疑問を野鳥に詳しいボランティアの先輩に尋ねてみると,全国的なことはまだ判らないが,神奈川県内では明らかに冬鳥の渡来数が激減しているという。

 原因としては,12月から1月にかけての異常寒波で,神奈川県より更に南の暖地へ行ってしまったことが考えられるという。確かに,寒波が去り,多少暖かくなった2月下旬以降,特に最近になってツグミの姿を頻繁に見かけるようになった。最近の状況からすると「異常寒波説」もある程度の説得力はある。もしそうであれば,観音崎で冬鳥達が少ないのは今年だけの現象で,それ程心配することはない。

 ところがもう一つ深刻な原因が考えられると言う。繁殖地のシベリアやサハリンでは,石油/天然ガスの開発が急ピッチで,自然破壊が進んでいる可能性がある。これはあくまでも推測だが,もしそうであれば,来年以降,更に減少することも考えられると言う。なんとか今年限りの異常現象であって欲しい。 
 昨年までの私は,丸々と太ったツグミを見て「焼き鳥にしたら美味しいだろうな!」などと,不埒なことを考えたものだが,今はそのようなことはとても考えられない。来年の冬は沢山の群れで渡来して,クワックワッと元気な鳴き声を聞かせて欲しい。 
飛来数回復!
 
 観音崎公園・花の広場の通称オタマジャクシの池付近でツグミに出会った。昨年はその数が極端に少なく,北の国で何かあったかと心配したが,今年はほぼ例年通り飛来しているようで,今年はあちこちでそのその鳴き声を聞く。

 北国から飛来してまだ日が浅いためか,警戒心が強く,人の気配を感じるやクワックワッと独特の鳴き声を発しながら飛び去ってしまうが,日が経つにつれ次第に警戒心も薄らぎ,ゆっくり観察できるようになる。
2006.12.1


「観音崎の野鳥たち」へ

トップページへ