走水水源地湧水
“ヴェルニーの水”

 「ヴェルニーの水」として市民に親しまれていた走水水源地湧水の無料給水が,横須賀水道給水開始100周年を契機に復活した。走水水源地は横須賀市内唯一の水源地で,横須賀造船所や観音埼灯台を建設したフランス人F.L.ヴェルニーが,走水の豊富で良質な湧き水に注目,1876年(明治9年)横須賀造船所の用水として送水したのが始まり。

 横須賀市は1988年,給水開始80周年を記念して,国道沿いに,ヴェルニーの胸像が手にした壺から流れ出る湧水を汲める無料給水を開始した。ところが,「良質で美味しい」と評判になり,路上駐車で渋滞を招き危険なため,1999年に給水を中止した。
2008.3.26
  
  
 その後水源地は,2005年から花見の時期だけ一般開放されるようになったが,給水再開を望む市民の強い声に応え,横須賀市は水源地内に給水所を新設すると共に,110台分の駐車場を確保,念願の無料給水復活が実現した。
  
  
  
  
  
 給水所には水が汲める蛇口が2ヶ所,水飲みのできる飲み口が1ヶ所ある。水量も多いので,余程のことがない限り,給水所が渋滞するとは思われないが,花見時や潮干狩りの時期には駐車場が大混雑。国道沿いに駐車待ちの渋滞が発生するのではないか?と少々気がもめる。

 「ヴェルニーの水」と名づけられた湧水は,大型濾過器で濾過,塩素殺菌されているが,良質な湧水なので,塩素量も微量だとか。ミネラル分を多く含み,カルキ臭がほとんど感じられない美味しいヴェルニーの水。観音崎周辺を散策の折,給水所に立ち寄って,ぜひ一度,味わってみては如何でしょう!
 
ヴェルニーの胸像は何処?
     
 新設された給水所を眺めながら,何故か物足りなさを感じた。何故だろう?あれこれ考え,ヴェルニーの胸像がないことに気づいた。給水を中止した1999年迄,湧水はヴェルニーの手にした壺から流れ出ていたが,新設された飲み口や蛇口はごくありふれた鉄製のもので,ブロンズ製と思われるヴェルニーの胸像は何処にも見当たらない。胸像は何処に行ったのだろう?

 この疑問を,花見会場入口に設けられた案内所の水道局係員にお尋ねしてみた。ところが残念なことに,居合わせた3人の係員は,どなたも知らないと言う。私がガッカリしていると,一人の方が「よろしかったら,後で調べてお電話しましょう!」と言ってくれた。
 
  
 
 2時間ほどあちこちぶらつき帰宅すると,先刻,水道局の方から電話があったという。早速,知らされた携帯に電話をしたところ,ヴェルニーの胸像について,あれこれ調べたことを教えていただいた。

 「旧給水所から取り外された胸像は,現在,水源地内センターの倉庫に保管されています。石膏?で作られたもので,ブロンズ製ではありません。取り外し工事の際,肩の部分等を破損しました。今のところ,胸像を給水所に設置する予定はありません。」

 ご親切にも,実情を詳しく教えていただいたが,ヴェルニーさんは横須賀市にとっての大恩人。胸像を何らかの形で復活できないものだろうか?
ヴェルニー胸像復活・提案!
    
 今年は,横須賀水道給水開始100周年。この記念すべき年に給水所が復活。「ヴェルニーの水」と名づけられ,給水が再開されたことは,大変よろこばしいことだが,大恩人のヴェルニーさんの胸像が,破損したまま倉庫に眠ったままになっていることは,大変残念なことだ。予算の関係等,なにかと事情があると思われるが,胸像復活を願い,下記の通り提案したい。

 胸像についての提案:
  1.案 …… ブロンズ製の胸像を制作する。
  2.案 …… 旧胸像と同じ石膏?製の胸像を制作する。
  3.案 …… 旧胸像を補修する。

 設置場所についての提案:
  1.案 …… 旧胸像のあった場所に設置する。
   (理由)
    新給水所は駐車場内にあり,散策やジョギング途中に立ち寄るには不便。
    駐車場へ頻繁に出入りする車との接触事故等も心配される。
    旧設置場所であれば,散策やジョギング途中,気軽に立ち寄りできる。
    利用者は,その場で水飲みする人に限定すれば,路上駐車の心配もない。

  2.案 …… なし
 

胸像があった場所
周辺案内図
 


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