ノ ウ タ ケ
(脳 茸)


ホコリタケ科  高さ・径 :8〜15cm

 観音崎公園・ふれあいの森を歩いていると,園路脇の土の上に,大きなジャガイモのような物が落ちていた。拾い上げようとすると根が生えていたのには驚いたが,私のこぶしより若干大きく,パンのような感触のその物体はどうやらキノコのようである。 
2005.9.21
  不思議な形をしたキノコを眺めながら,三年前に見つけたノウタケ(脳茸)を思い出した。人間の脳に似たシワがあることからノウタケ(脳茸)と呼ばれるそのキノコは,若い時にはシワも無く,食用になるとキノコ図鑑で読んだ記憶がある。三年前のノウタケはシワも多く不気味だったので食べなかったが,今回のノウタケは若くシワもほとんど無いので,持ち帰って試食することにした。 

2002.6.30
ノウタケ試食
 
 持ち帰ったキノコを軽く水洗い,白い皿の上にのせてみると,まるであんパンのようにふっくらとして,いかにも美味しそうである。私は妻にこれを晩ご飯のおかずにすることを提案したが,命が惜しいのか気味悪がりまったく相手にしてくれない。そこで私は止むを得ず,3時のおやつとして食べることにした。
 ノウタケの食べ方についていろいろ調べてみたが,これといった料理法がわからない。そこで私は直感的にバター焼きに適しているのでは?と考え,早速調理に取りかかった。ところが,ノウタケはまるでマシュマロみたいな感触で,普通の包丁では切ることができない。

 刺身包丁を持ち出しなんとか半割にして断面を見ると,スポンジのような感じで弾力があり,においを嗅いでみたが無臭で毒があるとは思われない。意を強くして,更に小さく輪切りにし,フライパンにバターをタップリ塗り,炒めながら塩コショウ,最後に焼き肉のたれを少々落としてできあがり。

 炒める前に比べ半分ほどに小さくなったノウタケを皿に盛り,ビールで乾杯したかったが,昼間から飲むわけにもいかず,日本茶を飲みながら恐る恐る試食した。試食の結果,食感はハンペンに似て年寄り向きだが,無味無臭と味気ないもので,正直のところ美味くも不味くもなかったと言うのが本音である。
余   談
 
 ノウタケの内部ははじめは白くマシュマロ状,やがて悪臭ある液汁を出して軽くなり,後に帯緑黄褐色となる。胞子が成熟すれば,頭部の表面が破れ,くずれて黄褐色の胞子とくず綿状のかたまりとなる。柄は植木鉢のように上に広がり頭部に続く。頭部がくずれても柄は後まで残る。……保育社「キノコ図鑑」から抜粋

 今回私が採取したものは比較的若いノウタケのようで,私の嗅覚が多少鈍いのを割引しても,ほぼ無臭であった。キノコはご存知のように,素人判断で食べるのは危険な植物で,図鑑やネットの画像だけを頼りに食用とすることはお薦めできない。私のようにおっかなびっくり食べるよりも,その道のベテランに教えを請うて,安心して味わうことをお薦めしたい。

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