観音崎砲台跡

 2005年5月7日(土)「観音崎砲台群を訪ねて」と題する東京湾海堡フアンクラブの見学会が開催された。総勢13名が参加。幹事の仲野正美講師のご案内により,観音崎に残された,日本の近代化遺産とも言える砲台跡を見学した。

 私にとって観音崎の砲台跡は見慣れた存在で,時にはフィールドレンジャーとして,小中学生や生涯学習等の団体さんをご案内することもある。ところが,砲台跡に関してはその場所を知っている程度で,それぞれの砲台にどのような砲が据えられ,どのような役割を担っていたのか等々,ほとんど何も解っていないことを今更ながら痛感,今回の見学会参加となった。
 
パークセンター(見学当時:青少年の村)
(火薬庫・火具庫)
  
 砲台跡見学前,集合場所の観音崎バス停近くにある「パークセンター」に立ち寄った。ここには,現在は公園の管理・案内施設として使用されているレンガ造りの建物がある。イギリス積で造られたこの建物は,建設当時,兵舎か診療所として使われていたとこれまで聞いていたが,仲野講師のお話では火薬庫と火具庫であったと言われる。スタート早々にして,私の僅かな知識は覆されることになった。 
 

白ペンキの部分もレンガ造りの旧火薬庫はイギリス積
 
観音崎砲台跡・目次
No. 場所の名称 砲台名
@ 北門第一砲台跡 第一砲台
A 北門第二砲台跡 第二砲台
B 海の見晴らし台 第三砲台
C 戦没船員の碑 大浦堡塁
D うみの子とりで 腰越堡塁
E 三軒家園地 三軒家砲台
あ と が き
 
観音崎砲台跡案内図
 
 
(注)
1.は加農砲(カノン)の略,カノン砲は砲身長く,砲弾の初速が大きいから敵艦側を射撃適す。遠距離もこの砲で,24加−2は24センチ口径のカノン砲が2門設置されていたことをさす。

2.は榴弾砲の略,榴弾砲はカノン砲に比べ砲身が短く,口径の12.3から20倍くらいのまでのもの,従って初速がカノン砲に比べ大きくなく,上向け発射し,敵艦の甲板を打ち抜く砲である。

3.は臼砲の略,榴弾砲より更に砲身が短い口径の12.3倍以下のもの。比較的近距離に於いて敵の頭上から,弾丸を落下させるもの。

4.速加は速射加農砲の略,発射速度の大きい砲。即ち一定時間内に多数の発射ができる。

5 フランスは砲台関連構築物のレンガの積み方がフランス積,イギリスはイギリス積の略。

6.案内図は当日配布された資料にカラー文字部分を追加して転載,また,上記(注)の1〜4及び各砲台の任務については配付資料をほぼそのまま転載させていただきました。

7.観音崎砲台群の内,第4砲台跡は現在海上自衛隊の観音崎警備所として立ち入りが禁止されているために現状は不明。又,南門砲台は全面的に取り壊され,展望園地として整備されたため,砲台跡は跡形もなく消滅している。

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