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紙芝居の演じ方

紙芝居は、「作品の内容を深く捉え、紙芝居の特性を生かした演じ方」が大切です。
紙芝居文化の会では、紙芝居の特性や歴史、演じ方などを学んでいただくために「紙芝居講座」、「講師派遣」などの活動を行なっています。
さらに会員向けの会報には、毎号様々なテーマで、紙芝居についての情報を載せています。
入会申し込みはこちらをご覧ください。

おすすめ紙芝居

会報では、毎号1~2作「おすすめ紙芝居」を取り上げています。会報より、その例をいくつかここにご紹介します。

たべられたやまんば

たべられたやまんば

脚本:松谷みよ子 絵:二俣英五郎
16場面 童心社刊

この作品は、日本の民衆が語り継いできた民話「三枚のおふだ」の紙芝居です。松谷みよ子のすぐれた脚本によって、民話の奥底を流れる、生きることへの積極性、庶民の知恵と勇気が展開されています。二俣英五郎の絵は、民話の雰囲気をよく伝え、紙芝居ならではの表現が追究され見事です。外国でも日本の民話紙芝居の代表作品として演じられているロングセラーです。

あひるのおうさま

あひるのおうさま

フランス民話より
脚本:堀尾青史 絵:田島征三
12場面 童心社刊

お金を返さない横暴な王様に立ち向かうあひるを通して、権力に屈しないことのすばらしさが描かれています。フランス民話の奥底に流れる抵抗の精神は、画家の田島征三さんの社会問題を追求し続ける生き方と重なります。王様があひるにお金を要求するときの手の形、あひるが王様の家来とたたかう時の画面構成、場面ごとの色、すべてにわたり紙芝居独特の表現がすばらしく、紙芝居の歴史に残る代表的作品です。

おとうさん

おとうさん

スマトラの民話より
脚本:与田準一 絵:田畑精一
12場面 童心社刊

田畑精一のすぐれた絵が、紙芝居ならではの絵画表現の特性をくっきりと示します。そして、親子の愛と共に孤独な者(魔物のマンガラン・グリーン・ベクー)に寄せる心を伝えてくれます。脚本を書いた詩人であり作家の与田準一は、紙芝居の脚本も多く書き、五山賞(紙芝居の最高賞)の作家賞を、二度受賞しています。

おおきくおおきくおおきくなあれ

おおきくおおきくおおきくなあれ

脚本・絵:まついのりこ
8場面 童心社刊

紙芝居のベストセラーで、高橋五山賞を1983年に受賞。作者である絵本・紙芝居作家のまついのりこは、紙芝居の独自性を追求し、観客が参加する型の世界を切り拓きました。この作品は観客が「おおきくおおきくおおきくなあれ!」と声を出して参加することによって、「成長したい」という人間普遍の願いを大きくしていきます。紙芝居ならではの魅力にあふれるこの作品は世界の国々でも演じられています。

てんとうむしのテム

てんとうむしのテム

脚本・絵:得田之久
12場面 童心社刊

虫学会の会員であり、画家でもある作家の昆虫への愛情が、絵と言葉にあふれている作品です。この紙芝居は、昆虫の生態を知る楽しさだけでなく、テムの生きていく姿によって、生命の輝きを共感する喜びを子どもたちに渡します。昆虫を鮮やかに浮かびださせる絵と、画面を抜くことを活かしたドラマの展開は紙芝居ならではの世界を広げています。

おねぼうなじゃがいもさん

おねぼうなじゃがいもさん

原作:村山籌子 脚本・絵:村山知義
12場面 童心社刊

この作品は1937年に幼年童話作家の村山籌子が書いた原作を、1971年、夫の村山和義が紙芝居として出版したものです。村山和義は新劇運動を展開し、劇作家、舞台芸術家、画家、小説家として活躍、戦時中は投獄もされています。この紙芝居は野菜たちのユニークな表現と楽しさをとおして、生きることの本質、一人一人が個性をもち互いに認め合い共に歩むことだということを伝えています。

天人のはごろも

天人のはごろも

脚本:堀尾青史 絵:丸木俊
12場面 童心社刊

日本各地に語り伝えられている羽衣伝説。脚本の堀尾青史のヒューマンな姿勢がほのぼのとした世界を作り出しています。見事な美しい絵は、「原爆の図」で知られている丸木俊。1961年に発刊されたこの作品の中で、丸木俊は紙芝居の特性を活かす絵画表現を追求しています。紙芝居ならではの民話の作品の傑作です。

ひよこちゃん

ひよこちゃん

原作:チュコフスキー
脚本:小林純一 絵:二俣英五郎
12場面 童心社刊

ロシアの作家・チュコフスキーの原作を詩人の小林純一が詩のような脚本に作り上げています。その美しい表現と共に、小林純一は紙芝居ならではの特性「コミュニケーションによる共感」をつくるため、「ほら」「こんなふうに」「ね」の言葉を繰り返し、効果を生み出しています。二俣英五郎のシンプルな優れた絵が脚本と一体となったロングセラー作品です。

にじになったきつね

にじになったきつね

脚本:川田百合子 絵:藤田勝治
12場面 童心社刊

川田百合子の民話の優れた紙芝居化と藤田勝治の紙芝居の特性を活かした絵が一体となった楽しい民話紙芝居です。民話は、しばしば動物を登場させて、人間の生きる意味を伝え、深めています。きつねのゴロザエモンがおじいさんのために虹に化ける姿は、自分のもてる力を、弱き者のために精一杯使おうという、すばらしい普遍的な愛を伝えてくれます。ラスト場面はほほえましく、人々が助け合ってともに生きることへの励ましとなっています。

かりゆしの海

かりゆしの海

脚本・絵:まついのりこ 写真:横井謙典
8場面 童心社刊

ユガフタボーリ(しあわせがやってきますように)という沖縄の言葉を観客が唱えると、線描きだけの淋しい海が美しい写真となって次の場面にあらわれます。沖縄に住み、沖縄の美しい海を撮影し続けている写真家・横井謙典が撮影した二千枚の中から選ばれた4枚の写真は、写真でなくては表せない「命わく海」−命のすばらしさを伝えます。このユニークな沖縄をテーマにした紙芝居は、誇りを持って生きる根元を求め続けている沖縄の人たちとまついのりこが2年がかりで創った三部作の一つです。

象牙の櫛

象牙の櫛

脚本・絵:ブイ・ドク・リエン
12場面 日本・ベトナム紙芝居交流の会刊

ベトナム解放軍の戦士だった作者は、紙芝居に出会い、出版社勤務と共に、紙芝居作家として研鑽を積みました。この作品は、作者自身の人生を織り重ね、ベトナム戦争と誇り高いベトナム民族の心を描いた心に響く作品です。ベトナムは1991年以来子どもの未来のための重要な文化として多くの紙芝居を出版、自国の作家による優れた作品を生み出しています。

のばら

のばら

原作:小川未明 脚本:堀尾青史 絵:桜井誠
12場面 童心社刊

戦後60年、平和を祈念して復刊された作品です。野ばらの花が、大きい国の老兵士と小さい国の青年兵士の心をつなぎ、戦争によって二人が生と死に分けられてしまう小川未明の原作を脚本の堀尾青史は、自身の戦争体験を取り入れたことで、作品が深い心の響きを伝えています。桜井誠の絵は、やさしく美しい状況から一変して、戦争になった情景を強く訴え、その後の老兵士の心情をみごとに表現しています。平和の大切を心の奥深くしみこませてくれる作品です。

二度と

二度と

脚本・絵:松井エイコ (写真:小川虎彦 他撮影)
12場面 童心社刊

壁画家の松井エイコが、長崎の人々と話し合いを重ねてつくりあげた紙芝居です。原爆で殺された人たちの尊厳、生きぬいた人たち、平和を築こうとする人たちの声が、見事な12場面の構成の中に刻まれています。紙芝居ならではの形式を生かし、写真から絵、そしてはり絵と展開する中で、観客一人一人が“二度と”のおもいを深めていきます。

平和のちかい

平和のちかい

長田新・編「原爆の子」より
脚本:稲庭桂子 絵:佐藤忠良
16場面 童心社刊

原爆で苦しむ子どもたちの証言集「原爆の子」(長田新編 岩波書店)が発行され、その翌年に証言から構成する形でこの紙芝居が発刊されました。彫刻家佐藤忠良による絵画表現が原爆の惨状や苦悩、平和への決意を深く伝えています。戦後60年の2005年、記念碑的作品として復刊されました。

紙芝居文化の会

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(事務局専用)

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