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特攻に対する米軍報告

(2000/8/6UP)

(更新/9/3)

 特攻を体験した艦長やその他の人々の証言をここに著す。これにより特攻を体験した米軍の人々がどのように感じたか、また、どのような状況を見てきたかをご覧になっていただきたい


●キーファ艦長(空母「タイコンデロガ」艦長)
  キーファ大佐は神風特攻機の効果について、ひとりよがりの幻想はすこしも持っていなかった。「タイコンデロガ」がアメリカに帰投後、シカゴでおこなわれた新聞記者会見の席上、特攻機は普通航空機の4倍ないし5倍の命中率をあげている、と語った。「特攻機以外の爆撃から逃れるよう操艦するのはさして困難ではないが、舵を取りながら接近してくる爆弾より逃れるよう操舵することは不可能である。」と彼は説明した。

●スプルーアンス提督(ニミッツ大将への報告)
  敵軍の自殺航空攻撃の技量と効果および艦艇の喪失と被害の割合がきわめて高いので、今後の攻撃を阻止するため、利用可能な、あらゆる手段を採用すべきである。第20航空軍を含む、投入可能な全航空機をもって、九州および沖縄の飛行場にたいして、実施可能なあらゆる攻撃を加えるよう意見具申する

●駆逐艦「リュース」乗組士官
 この戦闘は、断固たる決意を秘めた自殺機の攻撃を阻止することが、事実上不可能なことを示している

●マルカム・ハーバート・マックガン大尉(護衛空母「サンガモン」乗組パイロット)
 炎上中の特攻機を海中に投棄するのを手伝ったマックガンは、ずっとのちになって、日本軍パイロットを賞賛して、「わが艦の飛行甲板を突き抜けたあの男は、私より立派だ。私には、あんなことはやれなかっただろう」と語った。

●R.N.スムート大佐(第56駆逐隊司令、駆逐艦「ニューカム」座乗)
 「ニューカム」の息の根を止めるため、4番目の敵機が突進してきて、艦中央部に激突して、大火災の燃料として新しくガソリンを提供した。
  消火作業を支援するため、駆逐艦「ロイッツァ」が勇敢な行動をとって「ニューカム」に接近し、すでに消火ホースを「ニューカム」に延ばしていたとき、5番目の特攻機が攻撃してきた。艦橋にいたスムート大佐は、艦上で実施されていた全作業を見渡すことができた。彼はこう語っている。
 「私はどこへもいくことができなかった。自分がこの事態を切り抜けて生き残れるかどうか、私には自信が持てなかった。事実、その特攻機はまっすぐ私のほうに向かって突進してきているようにみえた。私が眼鏡を上にずらすと、特攻機のパイロットの姿がみえた。そのパイロットは首のまわりに大きな白いスカーフを巻いていた。最後の瞬間そのパイロットがどれくらい私に接近していたか私は知らないが、彼が両手を操縦桿から離してあげ、それから操縦桿を前に倒すのを見た。そのあと、彼は両手を頭上にあげて、歯ぎしりした。彼は非常に接近していたので、私は彼のそうした仕草を見ることができた。彼は艦橋めがけてまっすぐ突っ込んできていた。この特攻機は爆弾を抱えていたので、こらがわれわれ全員にとって最後となったことであろう。
  自分の体を相手にたいして死をもたらすと同時に自己の命をも断つような弾丸として使用することを主唱する、狂信的で死に物狂いの戦闘について、私は語ることができない。あのパイロットの顔は今日まで私の脳裏を去らない。(もし、われわれが戦わなければならない場合には)人びと自身を、相手に死をもたらす人間ミサイルに仕立てあげ、その結果、人びとをそれ以上、各自の祖国にとって役立たなくさせるよりは、戦って生きのび、さらにもう一日戦う方がどれほど立派なことだろうか」

(上記すべて「ドキュメント神風」より引用)

●ジョン・S・サッチ大佐(第38機動部隊指揮官マッケーン提督の作戦幕僚)(2000/09/03up)
 一国が何かを入手するたびに、他国が間もなくそれを保有する。一国がレーダーを入手すると、間もなくすべての国がレーダーを保有する。一国が新しいタイプのエンジンか航空機を得ると、その後他国がそれを手に入れる。だが、日本軍は神風パイロットを手に入れたが、日本以外には誰もこれを得られそうにない。なぜなら、日本人以外の連中は、そのような性格に作り上げられていないからである

(「玉砕戦と特別攻撃隊」新人物往来社より引用)