長勝寺の大国祷会 2006

2月11日に材木座の長勝寺へ荒行僧の水行を見に行ってきました。
この荒行は鎌倉の冬の風物詩のひとつとして地元の方々に知られています。

●国祷会(こくとうえ)とは

 今回は「立正安国国祷会」という行事が行われました。
 国祷会とは、法華経の流布と世界平和、檀信徒一般大衆の抜苦与楽を祈念する行事のことです。

 そして水行は国祷会の中の「大荒行僧成満祭」で行われます。
 成満祭とは、100日間の荒行を満了した荒行僧が出身の寺に帰る式のことで、その際、最後の水行が行われるのです。
●嵐の前の静けさ

 とにかく、この日は祝日の土曜日ということもあって、地元の方々や観光客がたくさん来ていました。中には外国人の方も来ており、歴史のある異文化を目にして、さぞかし驚いたことと思います。
 わたしは1時間以上前に長勝寺についたのですが、すでに水行場の周りは大混雑。当然一番前など行けるわけがありません。
 とにかくまずは逆光線にならないような場所を探し、お相撲でいうと向う上面の3列目辺りをキープしました。最前線のツワモノのお歴々は、みなカメラや上着にビニールやタオルを巻いています。さすが激戦となることを知っていらっしゃいますね。
●荒行僧たち、最後の行へ

 そして、10時40分ごろいよいよ水行がはじまりました。
団扇太鼓を打つ僧に導かれて、荒行僧たちが入場してきます。
 みな100日間の荒行の後とあって、紙もひげも伸び放題になっています。
●皆、水行場に注目

 荒行僧たちは水行場の前に来ると、白衣を脱ぎふんどし姿となります。
 今日は比較的気温も高かったのでよかったのですが、これが先週辺りに行われていたら、この段階でやる方も見る方も身震いがして大変だったことでしょう。
●水行肝文を唱える

 僧たちが位置についたからといっても、いきなり水を被るわけではありません。
 「水行肝文という経文を唱えながら、7〜8回首の後部に冷水をかぶる」というのが1回の水行の行程となります。
 水行肝文とは、帝釈天などの諸天善神の御加護と六根清浄を祈るものだとそうです。
●そして、クライマックスへ

 肝文を唱えながら、僧たちは心臓の辺りに水を付け出します。すると、周りの観光客たちに緊張感が走ります。みな隠し持っていたカメラが一斉に表に出てくるのです。
 そして、僧たちは水を被りだしました。一斉に光りだすカメラのフラッシュ。鳴り出すシャッター音。響き渡る最前線の観光客の悲鳴。
 案の定、水を被った方もいらしたようで、その方も一回目の水行後、無残な姿で群衆の群れから逃れていたようです。
 周りの方々は僧たちの水行の姿に手を合わせていました。
●生で見るのはちがいます

 ニュースなどで見ることはあった水行も、生で見るとその迫力はまったく違います。
 今から外へ出て裸になって水をかぶれといわれたら、できるでしょうか。やはりそれは鍛錬修行の賜物です。その男たちを見られただけでもありがたいことです。
 みなさんも機会がありましたら是非自分の目で確かめてみてください。



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