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口ノ永良部島 '97 3/10

口ノ永良部島 新岳

口ノ永良部島 新岳

【どんな島?】屋久島の沖に位置する人口200人足らずの火山島である。島の東南にある新岳が昭和8年に大きな噴火をして、東山麓の七釡の集落で死者8人という大きな被害が出た。島の人の間では20年おきに噴火をすると言われていて、現在では島のあちこちに防災シェルターが整備されている。
 活発な活火山の麓であっても島は緑に覆われており、「緑の火山島」とも言われる。また島内にはなかなか味わい深い温泉が点在し、秘湯マニアにはたまらない島だ。


【登山】

 登山といっても明確な登山道は無く、山頂に向かってのびる涸沢とガレが登山ルートとなる。
 本村から新岳・古岳を海岸沿いに巻く島内一周道路をしばらく行くと舗装が切れて、さらに進むと大きな砂防ダムが左手に現われる。そこが登山ルートの入口。涸沢をしばらく登るが、途中沢がいくつかに分かれていて、地図と景色を頼りに注意して進む。ペンキの矢印がかかれた岩の前に来たら、そこからは沢を離れ、矢印に従いながら急な斜面を登る。少し登ると人がくぐれるくらいの割れ目を持つ巨岩が現われ、しばらく登ると地面をはしる黒いコードに当たる。これは、おそらく火山観測用のもので、山頂に向かって延びている。ここからはこの黒いコードを頼りに登る。登るうちに辺りから潅木が消え、山頂の手前で黒いコードが途絶える。そこからはひたすら上をめざす。このとき、下りのことを考えて、周辺の景色をしっかりと覚えておいたほうがよい。急登の後、平坦な場所に出たら目の前には新岳の深い火口が口を開けている。火口の縁にはあまり近づかないように。

新岳山頂火口
新岳山頂火口

 全般的に、目印となるものが少ないので、ガスがかかったときなどの登山はたいへん危険。また、涸沢の地形などは変化することが考えられるので、島の人に状況を聞いたほうがよい。港そばの船の待合い所などで情報が得られる。


【温泉】

 島内には、湯向・寝待・西ノ湯の三つの個性的な温泉がある。いずれも無人であるが島外の人は数百円の入浴料が必要。また、湯向・寝待は港の存る本村から離れているので、歩くのはなかなか大変。湯向までだとアップダウンする道を13km歩くことになる。

[湯向温泉] 島の東の端に位置する湯向にある。湯向までは、起伏の激しい道をひた走り、黒牛のいる牧場の横を通る。牛は道に出ていることもあるのでブラインドカーブでは気をつけないと牛の集団に突っ込んでしまう。温泉は集落の入口にある。浴室はしっかりとした建物の中にあり、3つの温泉の中では最も設備(脱衣所・休憩室・トイレ)が整っていて、唯一の別浴。

[寝待温泉] 島の北側の海岸にあり、目の前には奇岩・寝待の立岩がそびえる。湯向に向かう道の途中で左折、しばらく行くと車道は終わる。ここからは、自分の足で恐ろしく急な坂を下る。後で登ることが恐怖に感じられる頃、ようやく海岸にある寝待集落につく。温泉は集落の東の端にある。浴室はコンクリートに覆われていて景色が望めないのが残念。温泉で一汗流し、帰りの登りで再び汗をかく。陸から寝待集落に行くには、この車も入れない急坂を通る以外なく、集落で暮らす人の苦労がうかがえる。

[西ノ湯] 本村からしばらく歩いた北向きの海岸にある。海側にひらいた半露天風呂といった感じ。入浴するのには時間制限がある。というのも、この温泉は海が満潮の時以外は入れない。僕は干潮の時に行ったので入れなかった。

 
【島に行くには】
 島へは屋久島の宮ノ浦から1日に1便出ているフェリー第二太陽丸で行く。フェリーといっても車が4、5台乗るかという程の小さな船なので海上では相当揺れる。島までは約2時間。屋久島の沖合いではトビウオの飛ぶ姿を初めて見た。また、口ノ永良部島に近づくと、古岳山頂からベローンと延びる平床溶岩流が見えてくる。
 島内の公共の交通機関はないのでバイクか、せめて自転車がないと厳しい。ある旅人の話だと宿に泊まれば原付を貸してくれる場合もあるそうだ。ちなみに、GSは本村集落の北の端に存る。


【豆情報】

・島にはAコープと2軒の商店がある。

・宿泊施設はほとんど民宿で1泊2食5000円 程。また、公にはキャンプ禁止だが、本村から向江浜方向に向かう道の途中にゲートボール場と芝生があり、とってもキャンプがしたかった。

・YH建設の計画もあるらしい。

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