五島・福江島 '96 3/21
| 鬼岳の麓にあるコンカナ王国の中には、鬼岳温泉という真っ赤な色をした温泉が湧き出している。入浴のみOK。露天風呂の他にもいろいろな風呂がある。コンカナ王国は様々なレジャー施設、レストランなどがあり、一大リゾートであるのだが、貧乏旅の我々にとっては縁の無いものばかり。 鬼岳に登ってみると、山頂部は野焼きによって草原になっていて景色は良い。しかし、ただの禿山と言ってしまえばそれまでだ。鬼岳の山腹を一周するサイクリングコースなんかもある。しばらくそこで遊んだ後、山頂下の休憩舎を今夜の宿と決め荷物を置く。身軽になった体で、今度は島の南部の富江へと自転車を走らす。目指す富江には「井坑」があるのだ。 |
富江近くの海岸から鬼岳を望む
井坑の内部 | 「井坑」とは何なのか?地図上では『∴』でしかなくて、その名が醸し出す怪しさに島に来る前から期待を膨らませていた。読み方も「いこう」ではなく「いあな」と読むことを現地で知った。井坑とは溶岩洞窟と呼ばれるものであった。流れている溶岩もいずれは止まり、冷えて固まるわけだが、ある時には固まり損ねた部分が流れ去ってしまって、あとに洞窟が出来るらしい。内部は、まるで巨大なミミズの腹の中にいるかのように不気味である。見学用に解放されているのは極一部の数百m程で、洞窟はさらに数kmと長く続き、いずれ海中に没して水中洞窟となるらしい。洞窟内部には太陽の光を必要としない得体の知れない洞窟生物とやらが住んでいるとの説明もあった。溶岩洞窟?さらには洞窟生物??といった好奇心をかき立てるこの場所は地元のガキンチョたちの恰好の遊び場になっていた。 |