天使の階級
1999. 4. 5. [Zebul]

 天使とは一体なんだろうか。
 一般的には「神につかえ、その使者として地上につかわされたもの」というような説明をすることが出来る。
 一見これで正しいように見える。しかし微妙に説明不足のような気もする。天使とはたった一行で説明できるようなものではないのだ。そこで今回は数多くいる天使の分類をしようと思う。


 一口に天使と言っても彼らの仕事の内容は様々である。神の身の周りの世話をするものから、大自然の秩序を守るもの、人間を守護するもの……。その総数は何十億、何百億、それ以上であるが、彼らの行っている仕事の内容は実は彼らの階級によって決められているのだ。
 では天使の階級にはどのようなものがあるのだろうか。


 天使の階級は九つに分けることが出来る。

@熾天使 -Seraphim- (セラフィム)
A智天使 -Cherubim- (ケルビム)
B座天使 -Ofanim- (オファニム)
C主天使 -Dominions- (ドミニオンズ)
D力天使 -Virtues- (ヴァーチューズ)
E能天使 -Powers- (パワーズ)
F権天使 -Principalities- (プリンシパリティーズ)
G大天使 -Archangels- (アークエンジェルス)
H天  使 -Angels- (エンジェルス)

 そしてこのうち上から三つ、@熾天使、A智天使、B座天使、を上級三隊、真ん中三つ、C主天使、D力天使、E能天使、を中級三隊、そして下から三つ、F権天使、G大天使、H天使、を下級三隊と分けられる。
 そして、これらは番号が小さいほど神に近く、光や炎、ゆらめきに似たような存在で、番号が大きいほど神の座から離れ、肉体的な実質を持つようになる傾向がある。しかしながら、例え最下級のエンジェルスであったとしても人間とは違い霊的な存在であることにかわりはない。

 

@熾天使…… 神に最も近い御使いであり、威厳と名誉に満ちた天使である。その身体には6枚の翼を持ち、2枚で顔を覆い、2枚で足をかくし、2枚で飛翔すると言われている。またその手にはサンクトゥス(聖なるかな)の歌詞を刻んだ炎の短剣か旗を持っている。

A智天使…… 寺院や神殿の入り口を守る番人の役目を持ち、エデンの園の東門で”あらゆる方向に向かう炎の剣”を武器としてアダムたち追放者が寄りつかないように護衛している。4枚の翼を持ち、腕や顔は4つずつ、その足元に車輪がある異形の者と考えられている。

B座天使…… 神の玉座を運ぶ尊厳と正義の天使と言われ、”火車”をシンボルとされている。しかし役職上神の玉座を運ぶのはケルビムであり、オファニムは戦車など実戦上の役目を果たしたのだと言われている。

C主天使…… 統治、支配を意味する天使である。神による真の統治を絶え間なく熱望することを役目とし、神の言葉を宇宙に知らしめるためのあらゆる活動を行う。

D力天使…… 地上の奇跡を司ることを役目としており、地上の英雄たちを力づけたり、正しい行いをする者たちの前でその奇跡の威力を見せたりする。

E能天使…… 神によって最初に作られた天使で、その任務は地獄に落とされた天使、つまりは堕天使である悪魔の軍勢と最前線において対抗することである。そのため全ての天使の階級の中で堕天使となる数が最も多い。

F権天使…… 地上にある国や都市を統治支配することを役職とし、人間の指導者たちの行いを監視して正義の方向に決断させるようにしている。

G大天使…… 最も知名度が高く天使の中で最高の権力と能力を持っている。下から二番目の階級でありながら、実際には天界における中枢と言うことが出来る。また、終末の時には7人の大天使がラッパを吹きその時を知らせる役目を持つ。

H天 使…… 最も人間と親密な関係を持ち、人間を悪意から戒め、正義の方に向けさせたりする。また大天使の命令を実行するなどあらゆる所で働いており、その数は数えることが出来ないほど多い。

 

 天使の階級というのは非常に複雑で、書物に応じてその解釈が異なっていたりする。ここに示したものは数多くある諸説の中の一例に過ぎないが、最も代表的と思われるものを紹介した。
 しかしながら天使の世界というのは私たちが考えている以上の奥が深いものである。


参考文献:Truth In Fantasy ]Z