第30回(平成19年)岐阜県農業高校生海外実習派遣事業

 

世界一周 出会いと発見  〜未来へ繋げる農業を〜






 

県下の農業高校で学ぶ未来の農業者が、ブラジルの大規模農業とオランダの環境保全型農業を体験

 





 
海外実習派遣日程

 
研修テー

 
事前研修  第1回  第2回  第3

 
海外実習派遣の記



 
7/20
7/26
8/ 1
8/ 7
 
7/21
7/27
8/ 2
8/ 8
 
7/22
7/28
8/ 3
8/ 9
 
7/23
7/29
8/ 4
8/10
 
7/24
7/30
8/ 5

 
7/25
7/31
8/ 6

 
 

第30回 岐阜県農業高校生海外実習派遣事業 日程表

月日 行    程 研  修  内  容  等 宿 泊 地
7/20
 

 
日本
 
中部国際空港発
 
中部国際空港 集合13:00 発15:25(UA830) → サンフランシスコ 着9:18 サンフランシスコ 発11:45(UA843) → フ゛ラシ゛ルのク゛ァルーニョス空港へ 機内
 
7/21
 

 
フ゛ラシ゛ル サンハ゜ウロ着
 
→ ク゛ァルーニョス空港 着10:05 入国【専用車】ク゛ァルーニョス空港 発11:00 → ホテル → 岐阜県人会表敬訪問 → ホテル サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
7/22
 

 
フ゛ラシ゛ル サンハ゜ウロ→イタヘ゜チ 県人会主催ヒ゜クニック(サンハ゜ウロ) → 【大型ハ゛ス】イタヘ゜チへ
 
イタヘ゜チホームステイ
 
7/23
 

 
フ゛ラシ゛ル イタヘ゜チ
 
イタヘ゜チにて実習
 
イタヘ゜チホームステイ
 
7/24
 

 
フ゛ラシ゛ル イタヘ゜チ →サンハ゜ウロ 【専用車】9:00サンハ゜ウロへ → 午後イヒ゛ラフ゜エラ公園(日本館)、カルモ公園視察
 
サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
7/25
 

 
フ゛ラシ゛ル サンハ゜ウロ滞在
 
10:00 ニッケイ新聞社、11:00 サンハ゜ウロ新聞社、14:00 JICA表敬訪問、16:00 サンハ゜ウロ総領事館表敬訪問 サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
7/26
 

 
フ゛ラシ゛ル →ホ゜ンヘ゜イア移動
 
7:00【専用車】 → ホ゜ンヘ゜イアへ
 
ホ゜ンヘ゜イア(西村農工)
7/27
 

 
フ゛ラシ゛ル ホ゜ンヘ゜イア
 
ホ゜ンヘ゜イア西村農工にて実習
 
ホ゜ンヘ゜イア(西村農工)
7/28
 

 
フ゛ラシ゛ル ホ゜ンヘ゜イア→サンハ゜ウロ 8:00 シ゛ャクト社、ユニハ゜ック社、チエコ職業訓練所など見学 → 14:00 サンハ゜ウロへ 21:00到着 サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
7/29
 

 
フ゛ラシ゛ル サンハ゜ウロ→カンヒ゜ーナス カンヒ゜ーナス方面視察(オランフ゜ラ、牧場、その他)
 
カンヒ゜ーナス文化協会
7/30
 

 
フ゛ラシ゛ル カンヒ゜ーナス
 
カンヒ゜ーナス方面視察(さとうきび農場見学、等)
 
アララクワラ ホテル
 
7/31
 

 
フ゛ラシ゛ル カンヒ゜ーナス→サンハ゜ウロ カンヒ゜ーナス方面視察(エタノール工場視察、農業実習、等)
 
アララクワラ ホテル
 
8/ 1
 

 
フ゛ラシ゛ル →サンハ゜ウロへ移動 【専用車】8:00 サンハ゜ウロへ、午後 荷物整理
 
サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
8/ 2
 

 
フ゛ラシ゛ル サンハ゜ウロ滞在
 
市内視察、県人会お別れハ゜ーティ-
 
サンハ゜ウロ市
ニッケイハ゜ラセホテル
8/ 3

 


 
フ゛ラシ゛ル
→スイス
サンハ゜ウロ発

 
【専用車】県人会館で荷物整理 →空港へ   
【国際線】18:40 サンハ゜ウロからチューリッヒへ(LX728スイス・インターナショナル・エアラインス゛)
機内

 
8/ 4 スイス チューリッヒ着 チューリッヒ 着11:05 午後 市内視察 チューリッヒ
8/ 5

 


 
スイス→
オランタ゛

 
→アムステルタ゛ムへ
 
チューリッヒ 発12:35(LX7288スイス・インターナショナル・エアラインス゛) → アムステルタ゛ム 着14:10  
 
アムステルタ゛ム

 
8/ 6
 

 
オランタ゛
 
アムステルタ゛ム滞在 農業視察(糞尿処理農場等)
 
アムステルタ゛ム
 
8/ 7
 

 
オランタ゛
 
アムステルタ゛ム滞在 農業視察(アールスメア中央花市場、キュウリ農家、チース゛製造農家等)
 
アムステルタ゛ム
 
8/ 8
 

 
オランタ゛
 
アムステルタ゛ム滞在 市内視察(青空市場、コ゛ッホ美術館等)
 
アムステルタ゛ム
 
8/ 9
 

 
オランタ゛
 
アムステルタ゛ム発
 
アムステルタ゛ム 発10:40(LH4673ルフトハンサ゛・ト゛イツ航空) → ト゛イツ(フランクフルト) 着11:50 発14:30(LH736ルフトハンサ゛・ト゛イツ航空)  機内
 
8/10 日本 中部国際空港着 中部国際空港 着8:55 帰国報告会 解散  


 

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第30回 岐阜県農業高校生海外実習派遣団 研修テーマ

【全体研修テーマ】
世界一周 出会いと発見 〜未来へ繋げる農業を〜
 

【個人研修テーマ】

学  校
(学 科)
氏  名

   研 修 テ ー マ
 

          調    査    項    目
 
岐阜農林高校
動物科学科
K.S
「ブラジル・オランダにおける家畜の飼養管理と畜産経営について」 @肉牛の品質に対する消費者のニーズ A家畜飼料の価格の動向と自給飼料の生産と使用について B個体管理の実際と問題点 C牛乳の消費動向と消費量向上へのアプローチ方法
岐阜農林高校
園芸科学科
M.T
 
「ブラジルとオランダの栽培技術と消費者ニーズについて」

 
@安全・安心農産物の基準について A農産物の品種特性と出荷規格 B農業廃棄物(施設栽培等での廃プラスチック等)の処理について C消費者の農産物に対するニーズ D生産性と環境保全との調和への取り組みについて
大垣養老高校
生産科学
Y.G
 
「ブラジルの大規模農業、オランダの環境保全型農業と日本の農業の比較」〜病害虫防除とおいしい野菜づくり〜 @無農薬栽培の現状と問題点 A病害虫防除方法の実際と工夫点 B生産者及び消費者の考える「おいしい農産物」 C栽培作物の品種特性(重視する観点)について 
 
郡上高校
  森林科学
M.E
「ブラジル、オランダの農業における水資源の問題について」 @ブラジル、オランダの水利事情と問題点について A乾燥地帯における塩害の防止方法について B環境保全型農業の発達に伴う水資源に関する課題について
加茂農林高校
流通科学
M.G
「ブラジル・オランダの特産
物の流通について」
 
@小売店販売の方法と工夫点・問題点 A世界の消費者ニーズのちがいについて B食品表示方法とその制度について Cヨーロッパ花市場でのMPS制度の調査基準について
恵那農業高校
食品科学
Y.K
ブラジルにおけるエネルギー変換技術とオランダの環境保全型農業について @エネルギー変換に利用される作物について Aエネルギー変換技術について B環境保全型農業の具体的な取り組みについて
 
恵那農業高校
園芸デザイン
T.N
 
ブラジル、オランダにおける緑化環境と減農薬農業について
 
@イブラプエラ公園に日本庭園がある理由と公園の構造について Aブラジルの病害虫の防除とそれに対する考えについて Bオランダの減農薬農業と病害虫の防除方法について C植物の管理方法について D世界の公園から日本が学べることについて
飛騨高山高校
園芸科学
M.I
ブラジル、オランダの農業経営の特色
 
@野菜(穀物)農家の経営規模 A野菜(穀物)農家の保有農機具の種類と金額、維持コスト、国の補助 B生産している野菜(穀物)と収量 C雇用労働力(人数) D経営者として、大切にしていること
飛騨高山高校
生物生産
Y.T
ブラジル、オランダにおける家畜の糞尿処理の工夫について @両国の糞尿処理の方法(堆肥処理、発酵方法、処理量、発酵期間、運転コスト等) A両国の家畜排泄物に関する法律や考え方など B家畜経営者として大切にしていること、経営方針


 

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第30回 岐阜県農業高校生海外実習派遣団 事前研修

【第1回事前研修】
日 時    平成19年5月28日(月)〜29日(火) 10:00〜
場 所    岐阜県庁議会棟第3面会室 及び 岐阜県総合教育センター可児分室
内 容    開校式、ブラジルの最新情報、派遣事業の意義と心得、前年度派遣団団長・過年度派遣生から学ぶ、
      全体研修テーマ及び個人テーマの検討、大規模放牧農業の特色・特徴、団組織の編成と役割分担など
 岐阜県教育委員会学校支援課長、岐阜県高等学校校長会農業部会長より、激励の言葉をいただくとともに、団員は自己紹介とともに海外実習に向けた抱負を述べました。  昨年度の岐阜県農業高校生海外実習派遣団団長をはじめ、過年度派遣生の方々より、海外実習派遣の意義や心得を教えていただくとともに、多くのアドバイスをいただきました。
 ブラジルの大規模農業では、広大な農地を馬に乗って移動 したり、家畜の誘導などもするとか。 そんな体験に備えるため、可児市馬事公苑で乗馬体験をしました。  初めて出会った団員たちですが、さすが県下農業高校生の代表です。それぞれが自分らしさを存分に発揮し、積極的に意見を出合って有意義な事前研修にできました。


 

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【第2回事前研修】
日 時    平成19年6月18日(月)〜19日(火) 10:00〜
場 所    岐阜県総合教育センター可児分室
内 容   ポルトガル語講習、ブラジル人学校との文化交流、礼状・報告書等の分担、お土産準備、団歌決定、
      郡上踊り講習、整列・自己紹介練習、オランダの最新情報、個人研究のための事前調査研究発表会
 岐阜県国際交流センターの方をお招きし、ポルトガル語のレッスンを受けました。ホ゛ンシ゛ーア、オフ゛リカ゛ート゛、ムイト フ゜ラセ゛ーフなどの挨拶のほか、簡単な自己紹介の特訓を受けました。  カタコトのポルトガル語も使いながら、可児市のブラジル人学校エマヌエウ校を訪問し、文化交流をしました。折り紙手裏剣や紙飛行機を作ったほか、ブラジルのダンスも一緒に踊りました。
 日本人なら「盆おどり・郡上おどり」でしょ!ブラジルのサンバに負けない「ジャパニーズ・ダンス」を披露するため、「かわさき」「春駒」「やっちく」の3曲が踊れるようになりました。  海外実習派遣の名である個人テーマ研修のテーマ設定理由や調査方法、これまでの取り組みなどについての発表をし、アドバイスや意見交換をしました。
 


 

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【第3回事前研修】
日 時    平成19年7月4日(水) 11:00〜
場 所    岐阜県庁議会棟第2面会室ほか
内 容   岐阜県高等学校校長会農業部会長 激励、中南米親善岐阜県議会議員連盟会長 講話、
      岐阜県教育委員会 教育長 表敬訪問、岐阜県教育委員会 関係各課 表敬訪問
 岐阜県高等学校校長会農業部会長より、「これまでの自分があったから、ここにいられる。現在ベストを尽くすことで未来は開ける。色々なことに挑戦してきてほしい。」と、激励の言葉をいただきました。  中南米親善岐阜県議会議員連盟早川議員より、「将来、農業生産物の自由化はますます進んでいくだろう。ブラジルやオランダの農業の先を行けるような研究をしてきてほしい。」講話をいただきました。
 教育長を表敬訪問したところ、「30回を迎えるにあたり、感謝を忘れず健康に留意し、立派に成果を持ち帰ってほしい。また、将来情報交換のできる海外の友人をつくってきてほしい。」と激励をいただきました。  岐阜県教育委員会の教職員課、教育総務課、学校支援課を訪れ、挨拶をして回りました。進行等も生徒が行い、引率の先生方の力を借りることなく、無事終了しました。生徒団長E君、お疲れ様でした。


 

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第30回 岐阜県農業高校生海外実習派遣団 海外実習の記録
平成19年7月20日(金)     天候     気温 max℃  min℃
内容    出発式(中部国際空港 特別待合室A-1)
      ブラジルへ向け出発(中部国際空港→サンフランシスコ→シカゴ−−−→ブラジル・サンパウロ)





 出発式の前にも入念な家族会議。地球の裏側のブラジルやオランダへ我が子を送る親の心境は複雑です。ついつい老婆心で言葉も多くなってしまいます。
 保護者の他にも、学校支援課の中島主幹をはじめ、各校のたくさんの先生方に出席をいただき、出発式が行われました。「夢」、「感謝」、「健康」を大切にと中島主幹、「診る」、「工夫する」がキーワードだと岐阜県高等学校長会農業部会副会長の岡田校長から激励を受け、成果を持って無事に帰ってくることを心に誓いました。  中部国際空港発UA830便にて出国する前に、団員全員で笑顔の記念写真。「このような機会を与えてくれたお父さんやお母さん、そして先生方、本当にありがとうございます。世界一周 出会いと発見 〜未来へ繋げる農業を〜 を全体テーマに、将来の自分に必ず生かせる研修にしてきます」と挨拶し、出発しました。


 

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平成19年7月21日(土)     天候 晴れ     気温 max 26℃  min 10℃
内容    −−−→ブラジル・サンパウロ
      ブラジル岐阜県人会事務局表敬訪問
 海外で初めて、円をドルに交換することに。「英語でなんていう?」「ドル、チェンジで良いかな?」「誰が言う?」などと両替談議開催中。結局、両替所は閉店しており、実践外国語チャレンジは延期。  シカゴを発つ前に記念写真。ブラジルまでの移動行程が半分を過ぎようとしている。いよいよ地球の裏側ブラジル本土に向けての出発に、団員みんなが心ウキウキ、満面の笑顔でアメリカを離れました。
 感動だ〜!!日付変更線、赤道など目には見えない線を越え、とうとうブラジルに到着。県人会長さんとともに笑顔で1枚。しかしよく見ると、飛行機トラブルも重なり、約34時間の長旅に、疲れが見え隠れ。  ブラジル岐阜県人会を表敬訪問。会長さんをはじめ多くの方に温かく迎えていただいた。「ブラジルは掴み所のない所=何もかもが広大な所。わざわざここまで来たのだから、自分の目でしっかりと見て比較しろ」と激励された。


 

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平成19年7月22日(日)     天候 晴れ     気温 max 28℃  min 13℃
内容     県人会主催ピクニック(イタペチ)
      イタペチにてホームステイ
 今日はブラジル県人会のピクニックの日。私たちのブラジル訪問にわざわざ合わせていただき、歓迎を受けた。県人会館前には40人ほどの人たちが続々と集合。バスに乗ってピクニックに出発。  ピクニックに参加する人たちは思い思いに、おにぎりやお寿司、漬け物や果物、バーベキューの肉などを用意して集合する。極めつけは、海外実習派遣30回記念の
ケーキが登場。手作りの暖かさに皆が感動した。
 食事をしながら交流。話を
したり、ゲームをしたり、私
たちも積極的に輪の中に入り
楽しんだ。私たちの出し物の
1つ「茶摘み」は大好評。み
んなと手と合わせ、輪が広がった。
 集まった人は50人を超えた。
「新しい発見は、ブラジルに来た
だけでは掴めない。チャンスを活
かし掴んでほしい」という言葉に
ハッとした。日本を離れブラジル
での今がある県人会の人たちの話には、説得力を感じた。


 

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平成19年7月23日(月)     天候 曇時々雨     気温 max 13℃  min 18℃
内容    モジ市長表敬訪問
     イタペチにて実習(ホームステイ)
 モジ市長を表敬訪問したところ、日系2世であることがわかった。日本人の血を引き継いだ人が、こんな形で活躍していることにびっくりするとともに、日本人としての誇りも感じた。  イタペチで農業を営む人たちは数人でグループを作り共同経営も行っている。自分たちで植物培養の施設も立ち上げ、生産に手がけていた。また、花卉栽培で使う種子は、日本のサカタのタネを使っているらしい。
 ポンペイヤの人たちは、山林を切り開き、広大な土地で、花卉栽培と柿栽培を中心に行っている。農場の説明をするときは、「あの山のてっぺんから、こっちの山の麓まで」とスケールが全く違う。  夏場でも比較的冷涼で寒暖差が大きいため、ランの栽培にはもってこいだそうだ。広大なハウスの中には、所狭しと多くの種類のランの苗が作られていた。これだけの広い面積で花の栽培をしているのにはビックリした。


 

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平成19年7月24日(火)     天候 曇時々雨     気温 max 12℃  min 18℃
内容    イタペチにて実習
     カルモ公園・イビラプエラ公園見学
 さすが南国のブラジル。冬にでもトロピカルフルーツが庭中に実っている。食事には必ずフルーツ出てくる。これはジャッカという果実で見た目は凸凹して変だが、ドリアンのようでとてもおいしかった。  ホームステイ先の皆さんは、とても温かく私たちを迎えてくれ、熱く語ってくれた。これまでの苦労やこれからのこと、日本の農業や私たちへのメッセージもたくさんもらった。やっぱりお別れするのは残念だった。
 イタペチの日本人会の皆さんは、どの人も今の自分に自信を持ち、仲間を大切にして農業を営んでいる。年をとっても夢を一杯持っていて、その実現に向けて攻めまくっているという印象が強かった。  サンパウロの街にはとても大きな公園があり、休日はたくさんの人が集まるそうだ。その一つイビラプエラ公園には、日本庭園が造られており、こんな所にも入植先人者の魂がブラジルの地にしっかりと根付いていた。


 

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平成19年7月25日(水)     天候 雨のち曇     気温 max 20℃  min 15℃
内容    ニッケイ新聞社・サンパウロ新聞社・JICA表敬訪問
     サンパウロ美術館・イビランガ博物館視察
 ニッケイ新聞、サンパウロ新聞を表敬訪問し取材を受けたところ、新聞社の人にも30回続いている派遣事業をたたえていただけた。その歴史をさらに続けるためにも、頑張ってやっていきたいと思った。    今日の昼食は、ブラジルの代表的な料理「フェイジョアーダ」を食べた。これは、豆と豚肉を煮込んだもので、もともとは奴隷の食事だったらしい。さすがに今日は、耳や鼻は入っていなかったが、とても美味しかった。
 表敬訪問が終わったところで、ブラジルの独立に関わる資料が展示してあるイビランガ博物館の視察に行った。そこには変わった竹があり、黄色の幹に緑の斑が入ったもので、真にブラジルカラーの竹だった。  サンパウロ市内には、電気で走るトローリバスが走っている。環境に配慮したものではあるが、サンパウロの街は、車があふれ常に渋滞、バイクの数も大変多い。排気ガスも多く空気は非常に悪い。


 

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平成19年7月26日(木)     天候 晴れ    気温 max 15℃  min 7℃
内容    ポンペイヤ西村農工高校訪問
 サンパウロから600km離れ
たポンペイヤへ、移動した。途中に見える景色は、日本では絶対に見えないスケールの地平線が広がっていた。牛が点在する牧草地、サトウキビやコーヒーの畑、ユーカリの林などが見えるだけ。しかしその景色は、見た者にしかわからない感動がある。ブラジルの大きさと開放感を味わうことができた。
 ポンペイヤへの移動途中、ドラ
イブインによりました。そこでは
ブラジル料理の代表「シュハスコ」
があり、色々な部位の肉を店員が
次々に持ってきてくれ、好きなだ
け食べられます。みんなのお腹がはち切れそうでした。
 西村農工高校に到着後、西村会長より歓迎の言葉をいただきました。「自分で稼いだお金で何でもやっていけ、それまでは死にものぐるいで努力をし、頑張らなければはいけない」と激をとばされた。


 

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平成19年7月27日(金)     天候 晴れ     気温 max 20℃  min 5℃
内容    豚のと殺・解体体験、西村農工訪問記念植樹、ポンペイヤ市長表敬訪問
     ジャクト社・ユニパック社・チエコ職業訓練校・日伯友好記念公園の視察
 朝一番から、生徒が運転するトレーラーに乗って農場の
見学が始まった。農場はとても広く歩いて回るのは無理である。広大な農場で生き生きと実習をしている同年代の仲間の姿が印象的だった。
 豚の屠殺に立ち会った。生徒は豚を捕まえ、頸動脈をナイフで切ってと殺した。その様子はとても残酷で、目を背けてしまう人もいた。あらためて、命の尊さや動植物への感謝軒持ちを忘れないようにしたいと思った。
 西村農工高校への訪問を記念して、農場の一角に一人ひとりが記念植樹を行った。植樹した樹は、ブラジル国樹のイッペイを植えた。この木はここで花を咲かせて待っているのでいつでも来てほしいと言われた。  西村会長が創設した、ユニパック社、ジャクト社、チエコ職業訓練校などを視察した。背負い農薬噴霧器から大型農薬散布機の開発製造や未来の技術者の養成など精力的に西村会長が頑張っている証をこの目で確かめられた。


 

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平成19年7月28日(土)     天候 晴れ     気温 max 13℃  min 5℃
内容    西村農工高校農場・資料館、図書館視察
 西村農工の食事はほとんどが
自給自足。米を除いた全てを自給自足。パンやサラダの野菜、フェイジョアーダや鳥や豚、牛の肉などすべてを自分たちで賄い、1年生が当番で食事を作る。正に農業で生きている。
 牛の搾乳を体験した。西村農工の
生徒が教えてくれたが、初めて搾乳をする者がほとんどでなかなかうまくできなかった。ここでは、自分たちが消費するだけの乳牛のみを飼っており、毎日手で搾乳をしているということだった。
 ブラジルの土は大変痩せているため、土壌改良のために様々な取り組みを行っている。牛や豚、鶏の糞はもちろん、竹を細かく破砕して堆肥にしたり、ジャクト社で出た木製パレットを炭にし土壌に混ぜるなどの取り組みがされていた。  ブラジルの樹木は成長も早い。二人が手をつないでぎりぎりとどく太さの樹。日本では100年から200年はかかるのだが、この樹はなんと10年でこの太さになるという。そんなブラジルでも樹の成長以上に樹木が伐採されている。恐ろしいスピードで緑は減っている。


 

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平成19年7月29日(日)     天候 晴れ     気温 max 12℃  min 3℃
内容    オランブラ花農家(キク、ガーベラ、バラ)、養鶏農家、トマト農家、酪農家の視察
 オランダの入植者が多く花農家の多いオランブラを訪ねた。そこで発見したの、バラの花弁にネットをかぶせ花弁が開くのを防ぐ技術。ブラジルの広大なバラ農園にも手作業でネットをかぶせる手作業があった。  養鶏場を経営する農家を訪れた私たちだが、そこはまるで卵製造工場。鶏を1列に並べると岐阜から美濃加茂間を一列にならんでいることになる。何をやるにもブラジルは桁外れである。
 広大な土地でトマトを栽培する農家を視察した。大規模な農場経営は、まさに企業。経営者は、流通面を特に考え、生産は専門の従業員に任せて栽培をさせる。農業がビジネスになっている。  広大なブラジルにも農家直営の牛乳販売所があった。1リットルが1ヘアル(約70円)。40km以上も離れた隣町から買いに来る人も大勢いるらしい。ブラジルという国が色々な意味でおもしろく思えた。


 

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平成19年7月30日(月)     天候 晴れ     気温 max 25℃  min 5℃
内容    丸山氏講話、サトウキビ農場、エタノール・製糖工場、廃棄物処理場、蒸留酒製造所の視察
 現在巨大ファゼンダの経営と
ホンダの車の代理店を数社経営する丸山さんの講演を聴いた。16歳で農場を任され、失敗を重ねながらも今があるのは、運と真っ先に動いて頑張った自分があったからだと言われた。
 ガソリンに変わるバイオエネル
ギーとのアルコールの製造工場を視察した。サトウキビを目一杯積んだトレーラが次々と集まってくる。トレーラからおろされたサトウキビはおよそ10時間後には、アルコールとなる。
 農家が使用した農薬の空き容器をリサイクル原料として回収するシステムをとる組合を視察した。ブラジルでこのような取り組みは徐々に広まってきているが、回収率は未だ9.8%にしかならないという。  ブラジルの有名なお酒「ピンガー」の製造所を視察した。ピンガーはサトウキビを原料とした蒸留酒で、製造所は小型のアルコール工場。酒樽で寝かせることで、お酒がまろやかになるらしい。


 

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平成19年7月31日(火)     天候 晴れ     気温 max 17℃  min 5℃
内容    ファゼンダ丸山の視察、アルコール・砂糖工場の視察
 丸山氏のファゼンダ(オレンジ、サトウキビの栽培)を訪問し視察をした。ファゼンダの中心には豪邸が建てられ、二階から眺めた農場は、地平線まで広がる。今日訪れたファゼンダはオレンジとサトウキビが中心で、周囲が80kmもあるといわれた。説明を受けながら車で簡単に回ったが2時間かかった。サトウキビの需要が増えたのに加えと、人件費が少なくすむことからオレンジ畑をどんどん潰しサトウキビに替えているという。
 昼食は、2000km離れた丸山氏のファゼンダ(肉牛)から持ってきたという牛肉を使い、シュハスコをご馳走になった。こんなに牛肉を食べたことは生まれて初めて、日本の家族にも食べさせてあげたいと皆が口をそろえて言った。お礼に郡上踊り(春駒)を皆で一緒に踊った。  アララクワラからサンパウロへ戻る途中、地平線に沈んでいく夕日を見た。広大な大地に沈んでいく景色は圧巻で、皆が沈む太陽を見届けた。海外実習も半分の行程を終えた。広大なブラジルの大地を見るのは今日が最後となるが、残りの研修も充実したものにしたい。


 

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平成19年8月1日(水)     天候 晴れ     気温 max 9 ℃  min 22℃
内容    サンパウロ市内、ブラジル日本移民史資料館視察
 ブラジルに来て初めてスーパーへ行き、調査と買い物をしました。野菜や果物、肉の販売はほとんどがkg単位で売られており、とても安かったです。消費者の立場では安い買い物ができるのはありがたかったのですが、農業を学ぶ立場では農家は数を出さないと全く儲けがないんだなぁと痛感させられました。  ブラジル日本移民史資料館で移民としてブラジルに来た人たちの歴史や生活を学びました。日本を発つ前には「一旗揚げて日本へ帰ってくるぞ」と意気込み船に乗ったものの、待っていたのはつかわれの身でで重労働の毎日。期待と現実とのギャップの激しさに落胆してしまったと言う人が大半だっとのことです。しかしそのような状況の中、農業関係に関わる商業(流通)や工業(農業機械)などの分野を皮切りに、ブラジル移民として成功を成し遂げた日本人のおかげで今のブラジルがあるということもわかりました。


 

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平成19年8月2日(木)     天候 晴れ     気温 max 24℃  min 11℃
内容    セアザ市場視察(中止)
     団長特別講演(アイスクリームの製造)、県人会とのお別れパーティー
 サンパウロの大市場であるセアザ市場の視察のため、車に乗ったが、サンパウロを走る地下鉄「メトロ」がストライキで運休していたため、道路は大渋滞。車が全く動かないため、市場視察は中止となってしまった。残念。  岐阜県人会事務所の出入口。ブラジルの建物はどの家にも塀や格子がしてある。これは不審者の進入を防ぐためで、県人会事務所も例外ではない。はたから見ると、牢屋に入れられているようにも見える。「ここから、出してくれ〜っ!」ってな感じです。
 県人会の皆さんを前に、団長が、特別講演でアイスクリームの製造を行った。参加者の皆さんは、一生懸命メモをとりながら、できあがったアイスクリームを舌鼓。「こんなアイスはブラジルにはない」と大好評。  お世話になった県人会の方々を招き、夕食会を行った。46名の方々が、遠いところをわざわざ来ていただけた。私たちを温かく迎えていただき、お世話をいただいた方々、本当にありがとうございました。


 

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平成19年8月3日(金)     天候 晴れ     気温 max 11℃  min 28℃
内容    荷物整理
     ブラジル・サンパウロ −−−−→ スイス・チューリッヒ
 ブラジル滞在中、バスの運転手としてお世話になったアレックス。購入したばかりのバスですが、私たちの研修で走行距離はいっきに5000kmを突破しました。地平線が広がる変化のない道を安全に運転してくれました。団長が日本から持っていった梅干しを食べ、ビックリ仰天。運転中、助手席に座る団長に「ウメボシ!」と言われ、眠気を覚ます場面も。ポルトガル語の勉強も、彼にたくさんしてもらいました。ありがとう、アレックス。チャウ・チャウ!  2週間という短い期間だったものの、大変充実したブラジルでの研修が終わりました。山田会長をはじめとした岐阜県人会の皆さんには、本当にお世話になりました。私たちを温かく迎え、移民となってブラジルへ渡ったこと、ブラジルでの苦労や喜び、ブラジルの農業についてなど多くのことを学ばせていただきました。この経験は、必ず自分の進路に生かします。「ブラジルに渡り農業をやりたいな」と話す団員もいます。本当にありがとうございました。涙、涙のお別れでした。


 

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平成19年8月4日(土)     天候 晴れ     気温 max 13℃  min 22℃
内容    −−−−→ スイス・チューリッヒ
 チューリッヒに到着。入国審査はやっぱり緊張します。しかしスイスは、ほとんど会話もなくスイスイと入国ができました。今度は絶対に「サイトシーイング」って言えるように覚えていたのに。と少々レベルの低い話も飛び出しました。  チューリッヒの滞在は、20時間程度。夕方、空港近くのショッピングセンターを視察しました。ブラジルとは売っているものも包装の仕方も異なっていました。しかし、野菜や果物は量り売りが多いようでした。陳列方法はとてもカラフル。卵にピンクや緑、青や黄色など色々な色がつけて売ってあったのにはビックリしました。ホテルに向かったのは午後8時、白夜のためまだ昼間のような明るさでした。


 

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平成19年8月5日(日)     天候 晴れ     気温 max 15℃  min 30℃
内容    スイス・チューリッヒ−−−−→オランダ・アムステルダム
     アムステルダム市内視察
 いよいよ最後の研修国オラン
ダへ出発です。滑走路からタラップを上り飛行機に乗ることは今回が初めてでした。天気も良く気流も安定しており、2時間程度の移動は全く苦にならなくなりました。
 市内視察の後、今日はゆっくり
とディナーを楽しみました。前菜のチキンサラダとメインのビーフステーキ、デザートのティラミスまで、フォークやナイフの扱い方にもずいぶんと慣れ、オシャレな夕食でした。


 

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平成19年8月6日(月)     天候 曇のち雨     気温 max 20℃  min 30℃
内容    糞尿処理施設(Culterra Holland B.V)視察
     オランダ視察
 糞尿処理施設のカルテラ・ホーランド・B.V社を視察した。ここでは農家で出た糞尿を無料で引き取って乾燥させ、骨粉や豆科植物を配合し、有機質配合肥料を製造していた。オランダを始め、海外でも取り引きをしている。  オランダの北部には、牛や羊、馬が広い牧草地で飼育されている。ブラジルのように牧草地はとても広いが、牧草地が柵でなく水路で仕切られている。運河の街、オランダらしい方法である。また、方々に発電用の風車が建てられており、ここでも環境に優しい発電方法が採られていることに気が付いた。運河の水は、とても汚く、黒っぽい色をしている。ヨーロッパの水源地からオランダに流れてくるまでにずいぶんと汚染されていることと、海抜が低いオランダでは水流が遅いのが原因であるということだ。
 オランダの家は、どの家も家主がガーデニングを楽しみ手入れされている。目の前に過ぎゆく家すべてが様々な花で彩られ、見ていてとても楽しくなってしまう。まさに花の王国であると思った。


 

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平成19年8月7日(火)     天候 晴れ     気温 max 15℃  min 21℃
内容    アールスメア市場、キュウリ農家の視察
     チーズ製造体験
 世界一を誇る花卉市場アー
ルスメア市場を視察した。まずは市場の大きさと集荷された花卉の量に驚いた。入札は短時間でどんどん進んでいき休む暇もない。ここからはヨーロッパを中心とし、世界各国へ輸出されるらしい。
 チーズ農家を訪れ、チーズづ
くりを体験した。私たちのつくったチーズはゴーダチーズの製法をオリジナルに改良した製法でつくったが、チーズ王国のオランダでつくったチーズが6週間後どんな味になるのか楽しみだ。
 キュウリ農家を視察した。オランダの農業も企業経営をしており、この農家は弟夫婦との共同事業所だという。長さ100mのハウスは10連棟以上連なる。環境に配慮した農業は、廃液を再利用するほか、ボイラーを炊いた時に発生する二酸化炭素も光合成促進のために、ハウス内に循環させる。国の政策のもと徹底した管理がされていた。しかし、消費者への安全・安心ということはあまり考えておらず(ニーズとしても強くはないらしい)大きくて色の良いものを生産するというのがモットーらしい。


 

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平成19年8月8日(水)     天候 曇り     気温 max 23℃  min 15℃
内容    園芸センター、ゴッホ美術館、風車村視察
 アムステルダムで最も大きい園芸センターを視察しました。日本とはケタが違い、店内にも巨大温室があり、まるで農家の温室へ来たみたい。オランダ国民のガーデニングニーズに完璧に対応できる園芸センターでした。  オランダの名物である風車村へ行きました。風車には、穀物を粉にするばかりでなく、海抜ゼロmという土地もあるオランダでは、高い位置へ水を汲み上げる重要な働きがあることもわかりました。風車は見ていて、風情があります。


 

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平成19年8月9日(木)     天候 曇り     気温 max 15℃  min 19℃
内容    オランダ・アムステルダム−−−−→ドイツ・フランクフルト−−−−→日本・中部国際空港
 とうとうブラジルから始まった海外実習も終わりを迎え、日本への帰国の日がやってきました。アムステルダムからフランクフルトを経由し日本に帰国します。これまでの長旅に疲れはあるものの、飛行機での1時間〜2時間の移動は、ヘッチャラになりました。スーツケースの重さが20kgを越えないよう、ホテルでウェイト・スケール=ヘルスメーターを借りるなど、荷造りにも一苦労。お土産は移動するたびに増えるため、手荷物は随分と重くなってしまいました。「あっという間にこの実習も終わってしまうんだなー」とみんなちょっぴり淋しそうでした。


 

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平成19年8月10日(金)     天候 晴れ     気温 max 25℃  min 37℃
内容    −−−−→日本・中部国際空港
 「帰ってきたぞー!」研修が終わってしまうことは淋しいけれど、やっぱり日本に帰ってくるとホッとしました。たくさんの方にお迎えをいただき、無事帰国できました。大きな事故やケガもなく、まずは無事に帰ってこれたことは、本当によかったです。家族や先生、県の諸機関などの方々に支えられ、ブラジル県人会を中心とした人にご協力をいただいての研修は、本当に有意義でした。「親の許可もらって絶対にブラジル行くで!」、「私オランダに住みたい」など、将来の夢も一層膨らみました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。12月には報告会を行います。皆さん、ぜひご参加ください。


 

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