矢平山 
 …高尾・陣馬の山…
  〜やだいらやま〜
  (860m)



梁川駅〜北西尾根〜矢平山〜四方津駅

   
平成19年11月11日(日) 
天気  曇り 
単独

      



〔瑞淵寺の境内に入る〕
梁川駅から国道20号線を東に向かい、7、8分も歩けば梁川小入口の信号に出合う。

右側に折れる道路の角には民宿やまみち、寺下峠、倉岳山の案内板があった。

当面、民宿やまみちの看板に導かれるまま塩瀬大橋を渡り、そこから同様の看板二つ目で左側の道路を直角に曲がった。

塩瀬沢に架かる塩中橋を渡り、すぐに見える右後方の瑞淵寺の境内に入る。

建物の右横に細道が通じ、貯水槽のあたりで二手に分かれたら左側に向かっていったん林道に出た。

一ノ瀬橋の手前にコンクリート製の階段があり、両脇にピンクのリボンが結んである。

林道が工事中だった当時のガイドブックの状況とは異なるが、階段を越えるとすぐにロープが張ってあるので沢に向かう登山道に間違いはないようである。




〔コンクリート製の階段から沢に〕


〔沢沿いの道〕
塩瀬沢を右側に見てしばらく歩き、やがて古い石垣の堰堤で沢を越えて右側の縁に移った。

今度は沢を左側にして高みの道が伸び、ロープの張ってある崩れた道を前にして胸中に緊張が走った。

ロープを掴んでそろりそろりと通過し、やがて○○様所有の文字が見える白い看板を目にして沢に降りた。


この看板についてガイドブックは触れていないが、当時はなかったようであり、やたらに立ち入ってはならないということを暗示しているのか、それとも近年登山者が増えているので私有地であることを敢えて強調しているのか、その意味するところは分からない。

沢の左端に移って、さほど歩かないうちに左側の山から流れる沢が本流に交差している場所に着く。


〔ロープの張ってあるずるずるした道〕
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〔509m峰〕
左側の支流を越えて立った地点がまさに北西尾根の取り付き点になり、見上げた急坂の尾根にため息を付く。

手始めに恩賜林の標石の埋まった赤い境界見出標に視準を定めた。

尾根に点々と埋まる恩賜林の標石を追い追いに見て登れば露岩が現われ、509m峰も目前に迫る。

509m峰の狭いピークは苔むした大岩が占め、ここで一息入れたら大岩をすり抜けるようにして南側に伸びている尾根に向かった。
少し下ってから登り返しに入り、この段になって進路を示していたテープも極端に少なくなってビニールの紐を忘れた頃に見るだけになった。

その代わり目指す尾根筋がはっきりつかむことができ、矢平山(やだいらやま)に連なる主稜も間近に見えるようになった。

黒ずんだ遠くの山に白い雲が絶えず動いてちぎれながら上昇しているのを晴天の兆しのように思えたが、いっとき覗かしていた青空もこの頃にはまやかしであったかのように厚い雲に覆われてしまった。




〔北西尾根の後半〕


〔北西尾根の出口あたり〕
登りずくめに歩いて傾斜のない地点で再び赤いテープを見たが、よくよく見ると周辺に集中して細い木の幹に3、4箇所ほど巻いてあり、目印の乏しいこの尾根にとってここだけが異様だ。

登路として歩く場合ぜんぜん問題はないが、下りは進路をどこに求めていいのか悩みそうな地点である。

ここから矢平山の西側にあたる稜線の肩のような場所まで30分ほどの急登をこなして、いっそう色づいた紅葉の木立の中に飛び出す。

北西尾根を示すテープが出口に巻いてあったが、気にも留めなければ見過ごしてしまうだろう。

紅葉に染まる雑木林の広い尾根の落葉を蹴散らし、美しい木立に酔いながら勝手放題に登って30分ほどで矢平山に到着する。

山頂の真ん中に国土地理院の三等三角点の標石が据えられ、展望は木立に邪魔されてまったく無いといっていい。


〔矢平山〕
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〔林道の終点〕
とやかくするうちに樹木の葉をたたいている雨音が聞こえ、山頂の周囲もガスで煙るようになった。

そそくさと昼食を切り上げ、下山へと急いだ。

山頂から下って一度小さな登り返しがあるものの、ほぼ下りぱっなしに下る。

右側に真っ白なガードレールが目に付く林道が対向するように迫ってきたら間もなく新大地峠に着く。

このまま尾根道に向かえば大丸を経て高柄山(たかつかやま)へ、ここは手っ取り早く巻き道に進んで四方津に向かった。

新しい林道にいったん足を踏み入れ、すぐ先の終点で四方津駅方面を指す川合の文字を見て樹林の中に入った。

杉林はほどなく雑木林一色に変え、最も気にしていたこの辺りの紅葉は時期を読み違えたようであり、淡く色づいているだけだった。




〔四方津駅に向かう〕
--コースタイム--
 梁川駅 8:50 瑞淵寺 9:15 北西尾根取り付き点 10:00〜10:10 
 509m峰 10:30〜10:40 主稜出合 11:20 矢平山 11:50〜12:15
 新大地峠 12:40 四方津駅 14:15
                              −行動時間− 4時間40分
--参考地図・図書--
 「山と高原地図 5万 高尾・陣馬」 「地形図 2.5万 上野原・大室山」
 「静かなる尾根歩き 新ハイキング社」