矢平山 
…高尾・陣馬の山…
〜やだいらやま〜
(860m)


桜井峠〜デン笠〜矢平山〜梁川駅

   
平成18年4月29日(土) 
天気 曇り   単独
      

上野原駅前から出発するどのバスも、今日はハイカーでいっぱいだ。

松姫峠行きのバスに気もそそられたが、鶴寝山の標高から察して黄緑色に映えた山肌を見るのはまだ先の様子であり、それよりもバスの混雑振りに気おくれした。

エンジン音を高ぶらせて今にも出発しそうな無生野行きのバスにすばやく乗り込み、25分も走って桜井バス停に着いた。無生野方面に向かって10メートルもあるかなしかの所で右側に折れて簡易舗装道を直進し、ガードレールの見える車道に突き当たったら左側に折れる。

車道が左側に回りこむ手前で右側の直進している道に向かい、200メートルほど歩いた先で向きを右側に変えて、細い簡易舗装道に進んだ。すぐ左側に諏訪神社が見え、この道の尽きた所が桜井峠である。先に金網を廻らしてあり、塩化ビニール管にはめ込んであるドアを持ち上げ、左側に見える踏跡をひろって山の中に入った。

右側にはっきりした道も見えるが、気にもとめずに木の根に巻いてあるテープを見て尾根に進んだ。
テープを幾つか見ながら尾根を歩き、15分も歩いて右側に巻いていくようにも見えたが、ここも至極当たり前のように尾根に進んだら先に連なる尾根が見えなくなった。

  
 〔桜井峠〕                          〔密度の濃い林〕

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右側の木立の上に山の陰が見え、引き返して右側に巻いている道に進んだ。
すぐ先で左後方から伸びているはっきりした道に合わさり、その先でも巻き道に向かわずに尾根上の薄い踏跡をそのまま辿った。

この間の道は急登であり、登りきったピークが金ピラ山であることを知ってようやく胸をなでおろした。

ここまで不安が付きまとっていたが、向かうべき尾根を歩いているようだ。
金ピラ山からやや左加減に向きを変えて歩くと、尾根の先を隠しているコブが見え、藪っぽい道を下って岩がちのコブを乗り越えた先で雑木林が広がり、新緑がまばゆいばかりに視線に映した。

木々の葉を見上げながら気もそぞろに歩き、段をなして現われるコブを幾つか越えてデン笠に立った。

  
〔山ツツジが咲く〕                           〔金ピラ山〕

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山頂と呼ぶにふさわしくないデン笠のたたずまいを後にして、右に植林、左に雑木林に分けた尾根をゆるやかに下って10分も歩けば金山峠であり、この近辺に見られる例の標識が、尾根の一角に立っていた。

派手な標識に、左前方に秋山古福志、尾根を向かえば大地峠、高柄山と指していた。
落葉の中に道をひろいながら雑木林に向かって進み、右側に見える高柄山が横に並んだら、周囲はヒノキ林に変わる。右側に雑木林が広がると、高柄山は右後方に後ずさりしていく。

金山峠から起伏の欠ける道がずっと続いて飽きた頃、新しい林道に出合う。
林道を横切って山の中に入り、7、8分も歩けばメインルートに出る。
右側に向かったら大丸の展望台はすぐそこであり、ここから左側の大地峠に向かった。

  
 〔デン笠〕                              〔金山峠〕
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高みから木々越しに新しい林道を覗きながら上り勾配の尾根をしばらく進み、間もなく四方境の旧大地峠に出る。道を鋭角に右側に切って急傾斜の登りがピークまで続き、少し下った先から緩やかに登ると矢平山である。

反対側から登るのとは大違いに、山頂に登り詰めた手ごたえがない。
矢平山はいつも静けさに満ち、通りがかりの山として、ないがしろにされているようだ。
山頂を包んでいる木立は、新緑が今萌えだしたばかりであり、ここで昼食にした。

山頂から西側に向かって100メートルも歩くと右側に赤色のテープを二、三箇所見るが、ここが北西尾根の下り口になる。半ば様子を見る気持ちでしばらく下ったが、踏跡など、どこにも見当たらなく、またテープも途切れがち見え、尾根が明瞭に続くようだったら、このまま下ってよいと思っていた矢先に方向違いにテープが右側に見え、不得要領のまま同じ道を引き返した。

この登り返しが今日一番の急登だった。

  
  〔矢平山〕                     〔北西尾根の一端〕

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 〔矢平山〕
--コースタイム--
 桜井バス停 8:55  桜井峠 9:20〜9:30  金ピラ山 10:15〜10:20  
 デン笠 10:40〜10:45  金山峠 10:55  旧大地峠 11:55〜12:00
 矢平山 12:20〜12:40   
                     ……北西尾根の往復 12:40〜13:25…… 
 寺下峠 14:00  梁川駅15:15         
                             −実動時間−  5時間45分
--参考地図・図書--
 「昭文社 山と高原地図  高尾・陣馬」  「新ハイキング社 静かなる尾根歩き」
 「地形図 2.5万 上野原 大室山」