…奥武蔵の山…
 蕨山
 〜わらびやま〜
  (1044m) 



名郷バス停〜蕨山〜藤棚山
〜中登板〜有間川沿いの車道に出る
〜さわらびの湯バス停


   
平成27年4月12日(日)
 天気  晴れ後曇り 
メンバー 単独




        

今年もアカヤシオの花が咲く季節が巡って来た。

少し早い気もするが、思い切って出かけることにする。

我が家から思い立って気軽に行けるのは奥武蔵の蕨山。

名郷バス停からスタートすれば尾根のどこかで必ず満開のアカヤシオに

出遭えるはずだ。

名郷バス停のすぐ先にある蕨山を示す標識で蕨入橋を渡る。

蕨入の流れに沿って林道が延び、終点まで歩く。

登山口にも標識があり、まずは沢を渉る。

沢沿いに少し進み、それから左岸の山腹へと取り付く。

周囲は鬱蒼と植林が茂り、急登をこなして瞬く間に沢を眼下にする。

再び沢を渉ってからは緩急を織り交ぜてのジクザク道だ。

階段道に差し掛かれば目指す尾根が頭上近くに見える。

ピンク色に染まったミツバツツジが尾根上で垣間見えていた。

尾根に立って長かった植林帯をようやく脱し、そのせいもあって雑木の淡い

新緑がまぶしいほどに目に映った。


[尾根に立てば周囲の雑木は今が芽吹きの時]


[新緑越しに伊豆ヶ岳方面の展望]

先に進めばアセビが多くなり、今が真っ盛りとばかりに白い花を付けていた。

穏やかだった尾根も岩っぽくなり、大きな露岩を前にして思わず立ち往生。

だが、足場は豊富であり、ロープに伝って手足を総動員する。

さて、岩っぽい箇所ではすぐにでも目に付くはずのアカヤシオ。

ここまでの間に散り花を見かけはしたが、それから先を登っても花を付けている

アカヤシオが見当たらなかった。

アカヤシオの散り花を子細に眺めれば蕾の状態での落下が摩訶不思議。

そんな様子に怪訝げに登り、やっと出遭ったのはこれから咲くと思われる

アカヤシオ。

枝に蕾をたわわに実らせ、花付き自体は悪くない様子だ。


[これから咲くと思われるアカヤシオ]

ここまで登って来てふと思ったのは三日ほど前に一日中降り続いた雨のこと。

山では雪だったらしく、おそらくアカヤシオもその影響をこうむったようだ。

そんな憶測にひたりながら登って蕨山の山頂にたどり着く。

狭い山頂は大勢のハイカーで占められていた。

山頂のアカヤシオは蕾もまだ固く、当然のことながら花が咲くのは一、二週間も

後のこと。

そんな様子の写真を一枚だけ収め、すかさず下山することにした。

これからの進路は藤棚山方面。

金毘羅尾根を歩くことになり、植林が尾根の片側で占めつつも一方の尾根は

雑木である。

一時には雑木が尾根全体を占め、緩斜面も相まって気分は爽快。

登山道が右側に折れたことを感じ、そこから僅かに足を延ばして藤棚山に着く.


[蕨山の山頂は盛況]


[藤棚山の近くは雑木のたたずまいが素敵]

この先からの登山道は終始下り坂へと向かい、やがて右側の足下に林道が

見えてくる。

展望も開け、棒ノ折山やそれに連なる都県界尾根、その奥に川苔山などが

見渡せる。

この辺りはミツバツツジも多く、もう少し経てば一斉に咲き揃うはずだ。

大ヨケノ頭の近くまで来れば今度は満開のアカヤシオが出番のはずだった。

アカヤシオ街道といった風情で続くが、今回ばかりは見るのも無残といった有様。

一輪、二輪の花を見るが、後はすべからく立ち枯れと言うにふさわしい状況。

これらのアカヤシオを見て雪による被害は一目瞭然。

一旦は林道に出て、すぐさま山に入り、雑木のたたずむ中で昼食を

摂ることにした。


[大ヨケノ頭のアカヤシオは見るも無残]

その後は淡々と尾根道を歩いて間もなく中登板に着く。

標識に右側の登山道に大ヨケノ滝を指し、登山地図では難路を示す。

腹をくくって下山道にし、トラバースにしてからの尾根歩きは急坂の下り坂だ。

ミツバツツジがそこかしこに咲き、もっと下ってアカヤシオにも出遭った。

もっとも始めて歩く登山道であり、アカヤシオが咲くことなどついぞ知らなかった。

そのアカヤシオも既に盛りを終え、まとまって咲いている様子から、この辺りの

高さでは雪は降らなかったようだ。

大ヨケノ滝も登山道の通りすがりに見たが、今は水が涸れている状態。

下山口からの車道歩きは長いが、名栗湖の岸辺にはサクラ、ヤマブキが咲いて

今まさに春爛漫。

そんな風景を眺めつつ歩けば退屈しのぎになる。


[中登板からの下山道ではミツバツツジが咲き競う]


[有馬川沿いの車道は春爛漫]


--コースタイム--
  名郷バス停 8:35  林道終点 8:55  
  尾根に出る 9:35 蕨山 10:45 藤棚山 11:20
  大ヨケノ頭 12:00 林道横断 12:10 
  (昼食 12:20〜12:40) 中登板 12:45
  車道に出る 13:25 さわらびの湯 13:35      
                     −実動時間− 4時間40分
  
--参考地図・図書--
 
 「山と高原地図 奥武蔵・秩父 昭文社」 

    





1