…上信越の山…
平標山 
 〜たいらっぴょうやま〜
  (1984m)     



平標登山口〜松手山〜平標山
〜東側の鞍部〜平標山
〜平標山の家〜平標登山口


   
平成23年7月2日(土)
 天気  晴れ後曇り 
メンバー  単独





梅雨空の湯沢方面も、天気予報では、直前の土曜日には晴れ間が覗くとのこと。

急遽、平標山を思い立ち、松手山コースで登ることにする。

天気しだいだが、出来たら仙ノ倉山まで足を延ばしたい。

登山口に広い駐車場があるが、半分以上は埋まっている状態。

時間は6時10分。

この時間で既に登山者は出払い、多くは夜明けと共に行動したのだろうか。

登山道はトイレの横から始まる。


[送電線鉄塔を越して振り返れば、いつの間にか背後の山に雲がかかっていた]

先で車道に出てコースは二手に分かれ、車道を横切って樹林の中に向かうのが平元新道。

下山道に採るのがこのコースだ。 松手山コースは車道を左側に行く。

少し先の松手山経由平標山の標示で山の中へ。 取っ付きから急な階段道である。

登って早々に喉を潤し、かつ、衣服調整をする。 その間に4人の登山者が追い越して行く。

20分後、山の陰から陽が出てヤマツツジを照らし出す。

この辺りのヤマツツジは色があせて終期も終期。


[ベニサラサドウダンは凄い花の付き]
灌木の中で岩を踏んで歩くようになり、頭上は開ける。

苗場スキー場を眼下にし、青空に浮かべている苗場山の平頂が目を惹く。

どれとは同定はできないが、佐武流山も眺められるはずだ。

しかし、この晴天も、たちまちのうちに背後の苗場山などの山を雲で陰らし、そこで、もっとも気がか

りなのは、平標山を西端とする谷川連峰の空模様である。

一時、見頃だったヤマツツジの多い平坦道を挟んだが、また階段道で樹林の中の急登へ。

もう一度、平坦道を挟み、広い斜面をジクザクに登る。

灌木にかわり、ジクザクに登って送電線鉄塔に着く。

少し休憩を挟み、次の高みへと目指す。


[一ノ肩に登っている途中にハクサンイチゲの一群落が]


[オノエラン]


[ヨツバシオガマ]


[ハクサンイチゲ]

雑木の中を登り、その後は、しばし展望に浸っての尾根歩きになる。

思っていた通りに、向かう先の尾根はガスが覆い、空を振り仰いでも、青空などは窺えない天気で

ある。

救いは、曇り空でも、地上に暗い影を落とすような黒い雲ではなかったこと。

そのために尾根は明るく、吹いている風も心地が良い。

階段道で急登を迎え、再び雑木の中に入る。

ブナダケカンバが多かったが、この先でいよいよ森林帯を脱して、終始見通しの良い尾根歩きが

始まる。

頭上、もしくは目線で咲いていたツツジ類にかわって、足元の花に視線が奪われがちになり、マイズ

ルソウ、アカモノ、ツマトリソウ
などが多く咲く。

松手山はちょっとした高みで、山名標でもなかったら通り過ぎてしまう山頂である。

ここで、二居方面の登山道を左側に分け、この先も緩やかな尾根に導かれるままへ。


[来し方の登山道を振り返る]

引き続きベニサラサドウダンウラジロヨウラクなどが見られ、それが一転してハイマツ、笹、シャク

ナゲ
に取って代わる。

ガスで見え隠れしている高みが一ノ肩のようであり、直下に立ってから尾根一面に広がっている笹原

の中を登る。

登るに従って随時、咲いている花の種類が多くなり、まずは目に付いたのがハクサンチドリヨツバ

シオガマ
オノエランエチゴキジムシロ

その少し先ではハクサンイチゲのまとまった群生が見られるが、この場では見頃を過ぎているのが

大半を含む。

しかしながら全体としては、まだまだ見捨てた眺めではない。


[平標山の東側のお花畑]


[チングルマ]


[ミヤマキンバイ]


[ハクサンコザクラ]

一ノ肩から先も緩やかな尾根を歩き、もうひとつの高みを登り切れば平標山に到着する。

ここで谷川連峰の西の端に立ったわけだが、相変わらずいつ来ても、つれない天気である。

周囲はガス、ガス、こうなったら予想通りと割り切り、山頂に寸時もとどまらずに 仙ノ倉山方面

に下る。

仙ノ倉山も余裕だが、この天気では行っても6年前と二の舞いだ。

ガスの中をさまよって歩くだけになり、従って今日は東側の鞍部まで。

この間でお花畑が広がり、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマ、ミヤマキンバイ、ミヤマ

キンポウゲ、エチゴキジムシロ
などが特に多く咲く。

広い範囲に亘り、しかも、密度の濃い咲きっぷりだ。


[一瞬だったが仙ノ倉山方面のガスが取れた]


[ガスの晴れるのを待っている登山者]

あっちへ行っては写真を撮り、こっちへ行っては写真を撮りで、仙ノ倉山の関心もそっちぬけになっ

て、花の写真撮影にいそしんだ。

そして一時間後、あらかた撮り尽くした感のあるお花畑を後にして、平標山へ引き返す。

引き返している途中、山頂に立つハイカーのざわめきが歓声にかわり、その声で、ふと後方を振り

返れば、何と、何と、ガスが晴れて仙ノ倉山に至る尾根が見えているではないか。

すごい、すごい、これだから山は止められない。

それにしても緑の稜線の美しいこと、その中に延びている一本の木道が詩情をそそる。

ガスの晴れ間に覗いた瞬時の風景だったが、今日は、このことを何度か繰り返すのだろう。

平標山に着いたら予定通りに平標山ノ家に下り、その後は平元新道で、急ぐでもなく淡々と歩いて

帰路に付いた。
--コースタイム--
  平標登山口 6:10  送電線鉄塔 7:10  松手山 8:10
  平標山〜東側の鞍部 9:50〜11:10  昼食 11:15〜11:25  
  平標山ノ家 11:50〜11:55  林道  12:35  平標登山口 13:25
              −実動時間− 7時間10分  (散策 1時間含む)
--参考地図・図書--
 
 「山と高原地図 谷川岳・苗場岳・武尊山 昭文社」 
  
  


    

1