…奥多摩の山…
三ツドッケ〜蕎麦粒山 
 〜 みつどっけ ・ そばつぶやま〜
   (1576m)(1473m) 



東日原バス停〜一杯水避難小屋
〜三ツドッケ〜蕎麦粒山〜笙ノ岩山
〜川乗橋バス停

   
平成23年5月25日(水)
 天気  晴れ 
メンバー  単独




今日は平日、それにも関わらず奥多摩駅の改札口は、ハイカーでもみあって大変

な人出だ。

鍾乳洞行きのバスは満員の乗客を乗せ、二台連ねて出発。

下車した東日原バス停の雑踏を離れ、車道を少し引き返す。

天目山、酉谷山を指す表示で、左上の車道へ。

次の天目山、酉谷山、蕎麦粒山を指す表示で車道の上の細道に移る。

擁壁沿いに進んでから人家を二軒越し、杉林の中で、ようやく登山道らしくなった。

しばらくは急登のジクザク道であり、鉱山施設を仕切っているフェンスを右側にして

から傾斜が緩む。

鉱山側には雑木が広がり、日に輝いて、したたる若葉がまぶしいほどである。


[ヨコスズ尾根を歩く]


尾根を直上した後、ほどなく右側を杉、左側を雑木にしたトラバース道にかわる。

20分ほどはトラバース道を歩いただろうか。

これだけ歩いても、標高差にして50mほど登っているだけ。

右側の杉林が雑木にかわり、その地点で登山道は左側に折れる。

この辺りから尾根通しに登れば滝入ノ峰(たきいりのみね)に導かれるようだが、今

日も遠慮して、右側に巻いている登山道へ。

傾斜は緩やか、だが右側が切れ落ちているところもあって、足元は随分と険しい。

過去には滑落事故も起きているとのこと、露出している岩稜も不気味だ。

そんな装いの中にもトウゴクミツバツツジがボチボチと見られ、間もなくして、尾根に

合わさる。


[一杯水避難小屋のトウゴクミツバツツジは満開]

尾根道になっても急な登りが無く、もっと嬉しいことに、ブナやミズナラの大木が多く

なったこと。

加えて、トウゴクミツバツツジが花盛りであり、何にせよ、その中をくぐって歩くような

感じだ。

少し行った右側のちょっとした高みが、横篶山(よこすずやま)であり、もとより、ヨコ

スズ尾根の名称の由来。

踏み跡の薄い尾根を辿って一応はピークを踏み、登山道へ戻る。

ちなみに、横篶山は小さく山名を標記して確認できる。

樹林越しに1388m峰が見え、しかしながら、このピークも、巻いてしまうくらいだか

ら、登山道はいつまで経っても、どこまで行っても緩やか。


[一杯水避難小屋から三ツドッケの登りで見たツツジは蕾が多い]

[三ツドッケの山頂から蕎麦粒山の眺め]

そしてなぜだか目に付いてきたのがシロヤシオ、これには意表を突く。

こんなところで咲いているなんて、知らなかった。

しかも、シロヤシオはちょうど満開を迎え、さらに、トウゴクミツバツツジやアセビを

まじえての競演、カメラの持つ手は一時も休まらない。

そんな楽しい道のりも、右側にヒノキ林が広がれば、じきに一杯水避難小屋に

到着である。

少し休憩を挟み、小屋の裏手から三ツドッケに向かう。

藪のはびこっていた頃に一度歩いたきりだが、今は、そんな面影は少しもとどめて

いない。

ここでも目に付くのは、シロヤシオにトウゴクミツバツツジ。

だが、今のところ、蕾の方が断然優位。


[一杯水避難小屋に向かっている、この辺りはトウゴクミツバツツジ、シロヤシオが多い]

[色鮮やかなトウゴクミツバツツジ]

東側からの尾根道に合わさり、小さな高みを二つ越して三つ目の大きな高まりが

三ツドッケだ。

山頂に一人、ハイカーが居たが、登山口の少し先で追い抜かれた方で、ここにして

再会。

15分も前に着き、昼食の準備をしていたが、富士山が見えると言う。

じっと目を凝らして見れば、なるほど富士山らしい、と霞んでいるので、そんな程度

の眺めだ。

山頂から西側に向かって下り、縦走路に合わさった分岐で、酉谷山方面を分ける。

進路は一杯水避難小屋であり、小屋も間近にした縦走路で、密度の濃い

シロヤシオが見られる。

険しいカロー川谷方面で咲き、全開すればこの周辺は白色に染まって緑色を圧し、

さぞや見事だろう。


[ブナ茂る都県界尾根の縦走路]

[可憐なワチガイソウ]

一杯水避難小屋に着いたら、何と周辺に30人以上のハイカーがたむろ。

奥多摩駅でバス一台を独占し、先に出発したグループであろう。

昼食はキレイな小屋の室内で摂り、これから向かうのが蕎麦粒山。

しばらくは縦走路を歩くが、ところで、この縦走路、尾根のすぐ右下(南側)に付いて

いることが多い。

シロヤシオは秩父側(北側)で多く咲き、その為にところどころで尾根に足を運んで

は様子を見ながら歩く。

シロヤシオが俄然多くなったのは、仙元峠に登っている途上。

まだ見頃には早いが、しかし、今のこの時の状態をおしはかっても、これが咲き切

れば壮観な眺めに違いない。


[仙元峠の登りでシロヤシオ]

[仙元峠に向かっての登りからシロヤシオ・花付きがいいが、見頃はもう少し先]

蕎麦粒山に向かう頃には、シロヤシオは少なくなる。

芽吹いたばかりのダケカンバ林を抜けて蕎麦粒山に着く。

山頂でゆっくり休憩を取りたいのが山々だのだが、虫がたかってくるので、早々に

退散。

山頂から防火帯の尾根を下って行くのが日向沢ノ峰方面、これを見送って右寄りの

細道へ。

蕎麦粒山の巻き路に合わさり、この先に進路を採ったのが標識にも記すところの

鳥屋戸(とやど)尾根だ。

左側をヒノキ、右側を雑木にし、のっけからの急坂の下り。

初めは尾根に沿って左下を下ることが多く、従って尾根上に多いシロヤシオは遠目

で見るだけ。

[蕎麦粒山から下りはトウゴクミツバツツジのトンネル]

少し登り返して尾根全域が雑木になり、この辺りから登ったり下ったりとアップダウ

ンを繰り返す。

が、この間は大した登り下りではなく、左側がヒノキにかわってから二、三の高みが

登り返しも長く、疲れもあいまって辛いところだ。

これら高みの松岩ノ頭、塩地ノ頭で左側に川乗山、本仁田山などがアカマツ林を透

かして眺めることができる。

緩やかに下ってから左側が雑木にかわり、ここから登り返して、笙ノ岩山

(しょうのいわやま)
に着く。

笙ノ岩山は鳥屋戸尾根でも一頭地を抜いてピークらしさを備え、近くの山から容易

に指呼できる。

山頂自体はつつましい雰囲気で、居心地が良い。


[笙ノ岩山の山頂]

ずぬけた山らしく大きく下り、下り切って左側を雑木にかえて平地を挟み、ヒノキで

また急坂を下る。

川乗橋バス停の表示で右側を少しトラバースし、尾根で露岩を越しながら急坂を

下り、階段道で今度は左側をトラバースする。

左側が急傾斜のこの階段道、鳥屋戸尾根でもっとも危険との印象。

這うようにして下って、杉林の中で更なる下り坂へ。

下って、下って、勢いづいて駆け足のごとくに下って、川乗林道に出た。

ここまで来たら川乗橋バス停は目と鼻の先。

バスの発車時刻は調べていなかったが、幸いに、10分後のバスをキャッチしたの

は、駆け足が功を奏したようだ。

--コースタイム--
  東日原バス停 8:40  一杯水避難小屋 11:10〜11:15 
  三ツドッケ 11:40〜11:45  酉谷山分岐 11:55
  一杯水避難小屋  12:15〜12:35  仙元峠 13:35
  蕎麦粒山 13:55〜14:00  笙ノ岩山 15:15〜15:20
  川乗橋バス停 16:25      −実動時間− 7時間05分
--参考地図・図書--
 
 「山と高原地図 奥多摩 昭文社」

    





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