笹子雁ヶ腹摺山 
 …大菩薩嶺の山…
  〜ささごがんがはらすりやま〜
  (1358m)



お坊山東峰南尾根〜お坊山〜笹子雁ヶ腹摺山

   
平成20年2月17日(日) 
天気 晴れ 
単独
      

    

〔送電線鉄塔番号の記す標識〕
笹子駅から甲州街道に出て西側に進み、5分ほど歩いて右側の日向橋を渡る。

中央高速道の下をくぐり、高速道の上り車線に向き合った側道を僅かに進めば山に入って行く道が右側に見える。

送電線鉄塔の番号を記した標柱が立ち、奥に入って堰堤の脇に同様の標柱を見て分岐の左側に進んだ。


すぐ先で沢の右岸に移り、木の枝にテープの結んでいる場所から左側の斜面に後戻りする道がある。

気付かずに沢沿いに進んで右往左往し、すぐ引き返してここから登りに付いた。

落葉に埋もれている道から黒いものが覗いてプラスチック階段と分かり、この送電線巡視路を辿って歩けば尾根に導かれる。





〔テープの結んである場所〕


〔鉄塔を過ぎたら周りは雑木林〕
鉄塔から向かう先の尾根は緩やかな起伏を描いて明瞭に伸び、足元の三角点の標石から北側に歩を運んだ。

11号鉄塔に至る道を左側に見送って定石通りに尾根伝いを行き、雑木林から右側がヒノキ林に変わった頃に道は急になってくる。

左側の裸木越しから本社ヶ丸、大沢山の北面はきびしい冬山の山肌を見せつけていたが、稜線の上は気持ちよく晴れ渡り、ぬけるような青空が広がっていた。

正面の笹子雁ヶ腹摺山の下部まで見通せる位置に立ったら尾根は北東に向かい、どこを向いても尾根一面雪に覆われるようになる。

日の照った光のあふれる美しい雪面を一直線にくだかれているのが見え、いまいましい気分を引きずってその踏跡を追った。

周囲を雑木林に変えたら積雪は一段と増し、逆に踏跡に重ねて歩く方が労力の軽減になり、今度はトレースの恩恵をこうむることになる。


〔北東に向いた尾根〕

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〔お坊山東峰の展望〕

山頂を間近にして急登は間断なくつのり、雑木林を抜け出してようやくお坊山東峰に着く。

すぐに木立の梢越しの滝子山一点に視線が集中し、その後おもむろに周囲の山々を眺め渡しながら日差しの下に立った。

右側にお坊山南東尾根をひかえ、ここの広い雪面の尾根を歩いて下山に付く魅力も捨てがたいが、ここは予定通り笹子雁ヶ腹摺山に向かう。



5分後に着いた大鹿峠の下り道にトレースは無く、真っ白な雪原に黒い樹木を浮かび上がらせている光景だけが広がっていた。

その先のベンチの据えてある展望台から大鹿峠に下る道は尾根の吹き溜まりであり、腰まで雪に浸かって歩くようだ。

ここから左側に向かってピークを登り切ればお坊山西峰。展望の良い山頂であるが、南アルプス、奥秩父、八ヶ岳などの高山は不穏な雲がかぶさって荒れ模様。



〔吹き溜まりの稜線〕

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西峰から細尾根の急坂を下り、次のピークの登り返しに入る場所で今日始めて一人のハイカーに出会った。

ここの尾根は季節を問わずに静かな山歩きに浸ることができるのはいいが、今日歩いた降雪後のトレースは帯状になっている訳ではなく、雪にズボズボと穴を開けたような踏跡だけが残り、そこに規則のようになぞって長く歩き続けるのは辛い。

降ったすぐ後だったら雪質もサラサラして蹴散らしながら歩けるが、時間が経って雪が締まっている分、それも無理である。ボヤキに似た感情が吹き出てここまできた事に後悔し、そのうえ尾根の北東面の険悪さにたじろぎ、さらにその方向から強風が吹いて余計にイライラした。

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〔余り歩かれていない様子〕

米沢山は尾根の南西側から笹原の登り返しを経て尾根に乗り、その後大小三つのコブを越えた先だ。

山頂に立ったら一気呵成に駒を進めるようにしてその場を離れ、急坂を迎えて鎖の連なる岩場を下降。

登り返しは北面の深雪の中であり、歩幅の広い踏跡に股を大きく広げて靴底を重ねた。

ピークに標識が立ち、左側に展望台があるのも見向きもせずに右側に直角に折れて下った。


二つほどコブを介して小ピークに立ち、鞍部に下って登り返す笹子雁ヶ腹摺山までが最後の登りである。

雪の深い登りがいつまでも長く続くのを感じ、お坊山西峰を発って2時間15分後に山頂に着いた。

昼食を終えたらよく踏まれた道をとんとん拍子に下って30分後には樹林越しに新田の集落が見え、さらに道程の目安になる送電線鉄塔を過ぎて15分後に甲州街道に出た。




〔笹子雁ヶ腹摺山〕

--コースタイム--
 笹子駅 7:55  819m峰 8:50〜8:55 お坊山東峰 10:35〜10:40 
 お坊山西峰 11:00 米沢山 11:50 笹子雁ヶ腹摺山
 13:15〜13:40
 送電線鉄塔 14:20 甲州街道に出る 14:35  笹子駅 15:00 
                                  −実動時間− 6時間30分                                                                  -参考地図・図書--
 「山と高原地図 大菩薩嶺 昭文社」 「地形図 2.5万 笹子」