三ノ塔 
 …丹沢の山…
  〜さんのとう〜
  (1204m)



ボスコオートキャンプ場〜ヨモギ平〜三ノ塔〜大倉

   
平成19年4月7日(土) 
天気 晴れ後曇り 
2人

      

秦野駅前を出発したバスは定刻前の臨時バスである。ヤビツ峠に8時50分に到着し、幾分バス酔いに蹌踉とした足どりになって山道に向かった。駐車場の裏手から、まずは門戸口を目指す。

標識の立つ場所から沢に下る。左上の車道を歩いている登山者は表尾根に取り付いて塔ノ岳でも向かうようだ。門戸口の手前のキャンプ場から一頭の鹿が目の前に飛び出し、山に向かって駆け上がった。

その先で車道に出て右側に進み、ボスコオートキャンプ場の手前のスギ林でミツマタの群生が見えたが、近くに寄ってみると花の盛りは終わっていた。


                     
キャンプ地の敷地に入り、受付の前を通り過ぎて広い通路を道なりに歩き、沢を左側に渡って林道を50mほど向かった所に三ノ塔の登山口がある。

キャンプ場に入って、せいぜい二、三分歩いた所である。堰堤の見える手前の古い標識に、ヨモギ平より三ノ塔約二時間と記され、ここからスギ林に向かって進む。

  
〔登山口〕                            〔堰堤〕

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〔鹿柵が見えている〕

蛇行して上に向かっている道は、登りの負担を感じないほど緩やかである。

スギ林の広い斜面をたちまちの内に抜け出て、雑木林のすっきりした尾根を進むようになる。

エアリアマップにルートは記されていないが、ごく普通に歩かれている道だ。

急坂になって、いったんおさまった場所で、はっきり左側の方向に変わり、以後ずっと止むことのない登りが続く。


右側に緩やかなヨモギ尾根が伸びているのが見え、鹿柵を抜けて広い台地で合わさる場所がヨモギ平である。

鹿柵を抜けた場所に真四角のベンチが二つ並び、時を得たとばかりに、この場所で休憩にした。

すぐ上に見える台地状の草地に立つ道標、立木のかたわらに置いてあるベンチ、これらの点景はもともと自然の一物であったかのように、美しい風景にとけこんでいた。





〔ヨモギ平〕


〔ヨモギ平の標識〕
右側の鹿柵の中にヨモギ尾根を踏んでいる道がはっきり見え、そのことを確認してから三ノ塔に向かって左側に進んだ。

緩やかな尾根の草地の中にくっきり見える道筋に誘われて歩く。

逍遥気分に歩いて草地を終えた先から、いよいよ三ノ塔に向かっての本格的な登りである。





この頃には朝方にのぞいていた青空もいつの間にか薄曇に埋もれ、かげった日で周り一面は灰色に包まれるようになった。

背後の大山に肩を並べるほど登ってきたが、大山はガスで見え隠れしていた。

ブナ林の登りを終えて笹原に入るが、10数年前は猛烈な笹薮の尾根だったそうだ。

切り開かれている笹原の抜けた足元にお地蔵が立ち、ここで主稜線に躍り出る。



〔道筋の付いた尾根〕
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〔刈られている笹原〕                           〔尾根伝いに鳥尾山〕
   

呆然と立ち尽くすほど展望が開けるはずであるが、今日は近くの塔ノ岳さえまともに見ることができない天気である。

富士山も雲の中であり、ともかくも足下に気持ちの良い尾根の伸びている鳥尾山に向けて写真を一、二枚撮ったなり、三ノ塔に急いだ。

三ノ塔は左側に向かったらすぐであり、広い山頂でたくさんの登山者にまじって昼食にした。展望に変化は見られず、山頂を一周して周りの山を一瞥しただけで下山した。

〔新緑が映える〕                             〔風ノ吊橋〕
   


二ノ塔に向かって150mほど進んだ所で主稜線を離れて戸川に向かう。植林の急坂を下りきり、鹿柵のあらわれた所で道は平坦になる。この辺りから潅木の茂みに若葉の緑が見られ、しみじみ春を感じて気もそぞろに歩く。

林道を横切って樹林の中に入り、緩やかに下ればまた林道に出る。風に乗ってうつろに聞こえてくるざわめきは、風ノ吊橋の下にある公園で遊びに興じている子供たちの声であり、この橋を渡ったら大倉バス停は目の前である。

--コースタイム--
 ヤビツ峠 8:50  門戸口 9:15 登山口 9:35〜9:40
 ヨモギ平 10:25〜10:35 
主稜線に出る 11:20
 三ノ塔 11:25〜12:00  大倉バス停 13:15
 
                                  −実動時間− 3時間35分       --参考地図・図書--
 「山と高原地図 丹沢 昭文社」 「地形図 2.5万 大山」
 「静かなる尾根歩き 新ハイキング社」