大沢山 
…大菩薩嶺の山…
〜おおさわやま〜
(1460m)


笹子駅〜中尾根ノ頭〜ボッコノ頭〜大沢山

   
平成18年5月5日(金)
  天気 晴れ   単独    
      

狩屋野林道のゲートに閉鎖、立入禁止の文字が視線に入って二の足を踏んだが、登山口は林道の奥に向かって5分ほど歩く。送電線の巡視路の入口に212号に至る、と記しているのが目印だ。

最初から気分の良い雑木林の中を歩き、まずは送電線の鉄塔まで登る。道はジクザクに刻まれ、大沢山も背後に端整な山容を現わしていた。林相は、ヒノキ、杉類に変ったが、また雑木林が広がって春のそよそよと吹く風が木々の葉をざわつかせていた。

鉄塔の先も雑木林が伸び、はっきりした道から岩がちのところを巻いて1093mのピークに立つ。
ゆるやかに下って行く道にはミツバツツジが咲き、雑木林一色にアカマツが混じってくる。
道の脇の潅木の枝葉がうるさくなってくるが、道自体はよく踏まれていた。

  
〔新緑が目にしみる〕                        〔鉄塔はもうじき〕

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道は登り返しを迎えることになり、手始めの緩やかな登りは右側から伸びてくる尾根を間近に見ると急登になる。右側の尾根に合わさって、左側に10分も歩けば中尾根ノ頭に着く。

展望は素晴らしく、大沢山の背後に三ツ峠山が見え、ボッコノ頭の上から富士山の山頂を覗かしていた。中尾根ノ頭で昼食を済まし、幾つものコブを連ねた尾根を登り下りしながらさらなる高みに向かい、右側の足下には、のみ込まれて行くような灰色の険しい断崖を見せ付けていた。

カヤノキビラノ頭には真新しい道標が立ち、右側に向かえば京戸山、達沢山に行くことができる。
左側の大洞山(おおぼらやま)に向かい、富士山もいよいよ大きく見えてくるが、春霞でぼんやりしていた。

右側の黒岳、釈迦ヶ岳を道づれにして気持ちの良い尾根道を歩くが、この辺りまで来ると雑木林はまだ裸木の装いであり、木々の幹や枝が無骨に見えていた。

        〔中尾根ノ頭〕                         〔富士山が見えるが?〕

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ひと登りして大洞山に着き、ゆるやかな下りから小さなピークを登り返して越したら摺針(すりばり)峠に向かっての急下降になる。

摺針峠は四方境になり、左下に進めば狩屋野林道、右下に進めば御坂方面に下る。
道標に狩屋野林道から笹子駅まで二時間と記し、まだ先に続くアップダウンの多い尾根に嫌気が差してここで下ろうと思ったが、さすがにそれだけは思い直して先のピークに向かった。

アップダウンの繰り返しに息を切らせ、すぐ先のカラマツ林の淡い緑を見て気持ちをなごませて進んだ。道が細尾根になる頃には、ボッコノ頭が近くに見えてくるが、山頂はさらに高みを二つほど越した先のピークである。

  
〔裸木の装い〕                             〔摺針峠〕 

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山頂の林相のたたずまいは素晴らしく、しばらくその場に立ち止まって木々の息吹を感じながら眺めた。この先も雑木林の美しい広い尾根を進み、間もなく岩がちになって細尾根になり、大沢山の登りに変る頃には、イワカガミの葉が足元でたくさん見られた。

一輪の花も見ることができなかったが、花期が過ぎていたのか、これからなのか。
大沢山にも新しい標識が立っており、今日ここで始めて二人の登山者に出会った。
山頂は樹林に囲まれているが、富士山の方向だけは木立を切り払っている。

山頂から女坂峠に向かえば分岐の標識があり、笹子駅は左側の尾根を辿る。
しばらくゆるやかに尾根を直進するが、急になってきたらジクザクに変わる。

真っ直ぐな道に変ったら下る一方の道だ。右側の伐採地から本社ヶ丸が広がり、やがて鉄塔の前に立つ。その先にも小さな鉄塔があり、右側の道に進んで植林の中を10分も下ると、奥野稲村神社の裏に出た。

  
〔大沢山〕                               〔大沢山の下り〕 

--コースタイム--
 笹子駅 8:35   登山口 9:25〜9:55   鉄塔 10:20 
 1093m点  10:40  
中尾根ノ頭 11:45〜12:15 
 カヤノキビラノ頭 12:55〜13:00  大洞山 13:15
 摺針峠 13:3013:40  ボッコノ頭 14:25〜14:35  
 大沢山 15:15〜15:30  鉄塔 16:15  奥野稲村神社 16:55
 笹子駅 17:20               −実動時間−  7時間05分
--参考地図・図書--
 「昭文社 山と高原地図  大菩薩嶺」  「新ハイキング社 静かなる尾根歩き」