大桑山〜倉岳山 
 …道志の山…
  おおくわやま〜くらたけやま
  (990m)



大桑山北尾根〜大桑山〜倉岳山〜倉岳山北西尾根

平成20年12月13日(土) 
天気 曇り 
単独
      

津成(つなし)集落に入ったら左側に藤崎バス停があり、直進するその車道を分けて右側の道に進んだ。 番犬に吠えられて民家を二軒ほど通り越してから山中に入って行き、いつまでも鳴き止まない犬の遠吠えに身に覚えがない、とあくまでも白を切ってフェンスの扉を後ろめたく開閉する。

国土調査のプラスチック杭が点々と見えていた道を、そろそろ見限る頃合い、と察したのは沢水を引いている黒いホースが足もとで見えていた辺りだ。
右側の緩いが、もろそうな斜面を登りきってあっけなく尾根に取り付く。

この尾根が大桑山北尾根のようであるが、鳥沢駅からこの間まで右往左往することなく辿り着けたという印象だ。
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〔赤いテープに563mと記す〕

さっそく細木にテープが巻いてあるのが目に付き、大桑山の進路を指す以外の何ものではない、と足の動きが宙を飛ぶ勢いになった。

ところがさにあらず気持ちが舞っただけであり、しばらくは潅木の枝葉のわずらわしさにため息をもらして尾根を歩くことになる。

尾根に林業公社のプラスチック杭を、ある間隔ごとに見たら563m点もたわいなく着く。



落葉の林が広がったこの辺りからすっきりした尾根道に変り、裸木のたたずまいに秋の宴など、どこにも残っていなく、季節が移り変わったことだけを示していた。

四段構えの高みに向う辺りから急登を迎えるようになり、腹を据えてじっくり登っていた間に見えていた右側の尾根をひとつ越した先の御前山、馬立山を挟む九鬼山へのコースは未踏の登山道である。




〔木々はさっぱりした風情〕


〔林道に出合って〕


尾根が広がっている間の雑木林はことのほか美しさが際立ち、新緑、紅葉の頃ならば、その感慨もひとしおであろう。

630m辺りから一時的に急登も鳴りをひそめ、南西に向って緩やかに歩けば大桑山の西側に立つ無線中継施設のアンテナが迫って見えてくる。

尾根の両側に植林が広がったら再び傾斜がきつくなり、再三再四の急登で林道に出合う。



林道を横切って見通しの効いている尾根に登り、そこから右側に向ってひと登りで大桑山の山頂に着く。

林道から尾根に立った東側にも気持ちのよい尾根道が伸びており、今後も気にしなければならないようだ。

高畑山に進路を取り、急坂を下って一つ目の高みを登り返し、もう一度下って尾根の左右に雑木林が広がる頃に曇り空から薄日がもれて山中の木々をまぶしく照らしていた。

〔大桑山〕
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〔問題の岩稜が〕                           〔高畑山は展望無し〕

右側の足下にゴルフ場が広がったその場が、エアリアマップにも記す問題の岩稜である。
しずしずと渡って行くべきか、あるいは一気に渡って行くのか、両手を宙ぶらりんにして30センチ幅の平たい岩を超えるのは難事業である。

バランスを崩したらひとたまりもなく、むしろ岩稜の下を通った方が無難のようだ。
高畑山は今日も10人ほどのハイカーで賑わっていたが、お目当ての富士山どころか、近くの山でも、その陰さえ見られないほどガスっていて一同が揃ってがっかりしていた様子だった。

ここから更に足先を伸ばして倉岳山に至り、山頂でコーヒーを飲みながらおもむろに闘志を秘めてから立ち上がった。
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〔ヘソ水とはこのようなもの〕

ヤブの濃い北側に向かい、当面は前方の尾根を下る。

5分後に急坂がおさまり、尾根を二つに分けたこの場で左側の尾根に向ったのは11月23日の時と同様だ。

今日はヘソ水にも立ち寄ってしげしげと見つめ、尾根に道を移して靴底が沈んで行く落葉の感触を楽しみながら雑木林の中を下る。



恩賜林の標石に304と番号の打ってある所から前回とは向きを変えて意識しながら北側に進路を取った。

ある、ある、何とこんなに目印が。 点々とビニールのヒモ、あまつさえ赤テープも見られる。

完璧に倉岳山北西尾根に乗ったようであり、ともかく雑木林の美しい尾根を我が物にしてしばらく悠々自適に歩き、そろそろという位置で北側に向って行く尾根を後にして小篠貯水池の近辺に降りることにした。


〔北側に向かっている尾根にテープが〕
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下降点として捉えた場所は右側に植林が広がったあたり。
左側の雑木林との間を下って行くが、しだいにヤブが濃くなり、その間に意外にもテープを一つだけ見ることできた。

降り立った場所は沢に架けられた堰堤の前。 
ここにも赤テープが目印にしてあり、200m先にも同様の赤テープがあったが、そこはちょうど小篠貯水池の向かい側で前回にも記したとおりだ。

小篠貯水池で時計を見ると14時35分。 
前回と数分違わずに同じ時間であり、さらに奇しくも鳥沢駅から歩き出した時間も同じである。

  
〔落葉を蹴散らして下山へ〕                  〔一般道に出合った辺りにテープが〕
--コースタイム--
 鳥沢駅 8:45  藤崎バス停 9:20 563m点 10:10〜10:15 
 林道出合 11:15 大桑山 11:35 高畑山 12:05
〜12:30
 穴路峠 12:50 倉岳山 13:15〜13:30 小篠貯水池 14:35
 鳥沢駅 15:05                −実動時間− 5時間35分             --参考地図・図書--                                         
 「山と高原地図 高尾・陣馬 昭文社」 「地形図 2.5万 大室山・上野原・大月・都留」