三頭山 
 …奥多摩の山…
  みとうさん
  (1531m)



玉川バス停〜入小沢ノ峰〜三頭山〜向山

   
平成20年10月26日(日) 
天気 曇り 
単独
      

電車で行く予定を急に思い立って車に変更。 目指す山は三頭山である。
何度も足を運んでいる山でもあるが、今日はガイドブックにならって入小沢ノ峰北西尾根を登路に歩き、下山道はオマキ平から余沢バス停で車道に出ることにした。

車を止めた場所は玉川バス停の近く。 玉川キャンプ場の中に入り、代金を払うなりして車を止めさせてもらう心積りだったが、管理棟に人の気配がなかった。
登山口は玉川バス停の前の橋を渡り、四棟のバンガローの建つ敷地に入ったところだ。

タイヤを連ねて階段状にしてあるところから山に入って行く。 鳥居と祠のある場所が尾根の突端に位置し、上に向かって細々した道が伸びている。
でぎわから急登を迎えて歩き、薄い踏跡の他に進むべき方向を示すのは、足元に点々と見えている東京都水道局の標石だ。

標石の脇に立っていた一本の白いポールにも東京都水道局と明示してあり、このあたりで急登は一度収まる。天気はまったく予報に反し、車を走らせていた間に小雨が降り、止んでからも好天に向っていく気配がなかった。

西空が明るいのでさしずめこれが好転の兆しになり、いずれは青空に紅葉を映し出すはずだ、と秋色に華やぐ木々に心を移して気分をまぎらした。
   
  
〔この辺りから山に入って行く〕                〔そこはかと無しに色づく〕

 ………………………………………………………………………………………………

〔白い仏舎利塔が見えるはずだが〕
尾根の左右の斜面は雑木林一色になり、黒木の目に付く尾根通しの平坦地を歩いている間に794m点を越してしまったようだ。

しばらく緩やかのままに続いていた道も右側の伐採地の辺りから傾斜を感じるようになる。

今度は左側に伐採地が広がり、鹿倉山から東側に伸びている尾根に白い仏舎利塔、石尾根の正面には六ッ石山、左側に鷹ノ巣山を眺められ、北側は高曇りで展望がはっきり視線に映っていた。


時間を置かずにまた右側で伐採地が広がり、玉川を挟んだ向かい側の山の連なりを全体に見渡せ、この尾根のもっとも北側にある頂点が下山道に歩くオマキ平のようだ。

南側に行くほど山肌全体が雑木林に占められて色づいていたが、映え渡る紅葉でないのは鉛色の空のせいなのか、それとも時期の加減のせいなのか。




〔三個目の伐採地〕


〔尾根道と紅葉はこんな感じ〕
伐採地を越して高みに立った場所で南東の方向の広い尾根を歩き、間もなく有無を言わせずの急登を迎える。

しばらく行ってガイドブックに記すところの作業道に合わさるが、ここはどの道を歩いても先で進路を一緒にするとのことだ。

不退転に敢えて急な尾根道を選んで進み、先で一度合わさってからも広い緩やかな作業道の誘惑を振り切り、志操を堅固にして尾根道を行くことにした。

オマキ平に連なる尾根に匹敵するほどの高さに達する頃には紅葉は一段と華やかさを増し、そろそろ奥多摩湖から上がってくる登山道にも合わさるはずだ。

合わさった場所が入小沢ノ峰、古い標識に、今辿ってきた道を金風呂と指し、奥多摩湖方面はツネ泣峠、ヌカザス山、上に向って行く登山道は当然の事ながら三頭山を指していた。


〔奥多摩湖からの道に合わさる〕

………………………………………………………………………………………………
今日の全行程を通じてこの辺りの木々の色づきがもっとも鮮やかに見せ、しばらくはその光景に酔ってほうける様になって歩いた。
何度か尾根道に交差していた先ほどの作業道は忘れた頃に尾根で合わさり、下って行く方向は玉川を指していた。

緩やかだった登山道も鶴峠分岐から少し傾斜を強めていくが、この辺りまで来ると紅葉の色づきも、どことなく古色蒼然に見える。
やがて紅葉にも見るべきものがなくなって関心の軸足を山頂へと移し、尾根から左側の山腹に道を変えればじきに尾根に立つ。

御堂峠で登山道は四方に分け、左側に向えば三頭山東峰、右側が中央峰、真っ直ぐに進めば鞘口峠、御前山である。
 


………………………………………………………………………………………………

〔いつ来ても山頂は賑やか〕


進路を右側に取り、階段状の登山道をひと登りして三頭山に着く。

着くなりすぐに富士山を仰いだが、曇り空の中に輪郭を曖昧な線で描いているだけだった。

木の葉を半ば落として晩秋の色を濃くしている山頂だが、登山者の多さだけはいつもの通りである。



鶴峠に下山道を取り、一つ目のコブが現れても登り返しは手ごたえに乏しく、さらに二つ目は下った勢いのはずみで乗り越してしまい、三つ目のコブでは息を切らせ、登り切ったら尾根の方向をはっきり西側に変えた。

次のコブで牛飼尾根が南側に派生し、一段と下って左側の短い区間の植林の終えた辺りで、今度は神楽入尾根が南側に稜線を降ろす。





〔鶴峠に行く道〕


〔この分岐でオマキ平に向う〕
山腹で右側の鶴峠分岐からの登山道に合わさり、その後は左側の鶴峠に向う。

間もなくオマキ平の標識が右側に見ることができ、ここから階段の道を下る。

この道は登りに一度歩いており、時期も秋の深まった11月の初めである。尾根が広がったら登山道にあてどがなくなり、ひたすらテープを追い求める。


植林が広がったら登山道がはっきりし、ほどなく余沢方面、展望台方面と記す道標に出合える。

展望台を支える柱に向山の山名標を見ることができ、すぐ側の真っ赤に染まるはずの樹木は色づいたばかりだった。

山頂からの下り坂は樹木の名を記した札をいちいち確認しながらゆっくり下ることにした。



〔山頂の目印〕

  
--コースタイム--
 玉川バス停 7:45 白いポール 8:15〜8:20 作業道出合 9:45〜9:50 
 入小沢ノ峰 10:20 鶴峠分岐 10:40 御堂峠
 11:10〜11:15
 三頭山 11:20〜11:40 向山 13:10 玉川バス停 14:20
                                −実動時間− 6時間00分
--参考地図・図書--
 「山と高原地図 奥多摩 昭文社」 
 「地形図 2.5万 丹波・七保・奥多摩湖・猪丸」
 「バリエーションルートを楽しむ 新ハイキング社」