不老山〜三国山 
 …丹沢の山…
  〜ふろうさん・みくにやま〜
  (928m) (1330m)



不老山〜世附峠〜三国山〜平野バス停

   
平成19年4月1日(日) 
天気 晴れ後薄曇 
三人

      

サクラが咲き出す頃には、山野にも春の移ろいが加速していることに気付く。路傍に咲いている、これほどのスミレは先週の山では見られなかったものであり、頭上のキブシもこの時期に真っ先に目に付くものだ。

駿河小山駅からタクシーに乗り、林道のゲートの前で降りた。ゲートのあることを予測していなかった結果であり、省略するつもりの林道を歩くことになる。

今日は不老山(ふろうさん)に登り、三国山、鉄砲ノ木頭(てっぽうのきかしら)まで縦走する予定である。駿河小山駅を起点とする登山道が不老山に向かって三本伸び、いずれも林道歩きが長いが、真ん中の道を辿る。


〔トイレのある登山口〕       〔炭焼小屋からゲートを抜ける〕        〔林道に不老山の標識〕

ゲートから林道を6,7分も歩けば不老山の道標があるので、差し当たっての確認になる。送電線の下にゆるやかな道が伸び、背後に霞がちであるが富士山が大きく見えた。

先で林道コースと尾根コースに分かれ、手始めはゆるやかな林道に向かった。不老千人という小広い場所に着き、ここから広々とした尾根道が続く。

  
〔送電線越しに富士山〕                        〔不老千人という休憩地〕

    ………………………………………………………………………………………………


〔生土経由の県境縦走コースの分岐〕
尾根上で瞬くほどの風をかすかに感じて暑さをしのぎ、今日の気温の高さに先の長い行程を案じ、さらに不安をつのるのはザックの中に先週飲み残した水分だけがあり、いっきに喉を潤すことができないことだ。

尾根を北向きにする頃には傾斜が増し、左側に見える富士山も、さっきより霞んでその姿形がおぼつかなくなった。

不老山まで1.1kmの標示のある場所は急登である。


山頂の300m手前が分岐であり、右側の登山道は生土(いきど)経由で駿河小山駅に向かう県境縦走コースである。

前方のすぐ先が展望台であり、その場所から200mほど右側に向かえば不老山だ。

展望台で10分ほど休んだ後、急坂を下って世附峠(よづくとうげ)に降り立つ。





〔i不老山の展望台から〕


〔カヤトの原から富士山〕
いよいよ縦走のスタートを切る気分になり、まだ見えぬカヤトの広がりを予感して前方の高台を目指した。

大空の下の高台に立った場所からカヤトの原が視界に広がり、富士山を引き立てるにはあつらえ向きの場所になる。

平坦地のこの場所に5月下旬頃から6月初旬頃にかけてサンショウバラが咲くと、絵柄の入った標識に記してある。


含みのある名前の「樹下の二人」を過ぎ、カヤト、植林に分けている間を歩いて間もなくすると峰坂峠に着く。

やがて植林の広い尾根を迎えると、息を入れるいとまも与えないほどの急登が長々と続く。

雑木林が広がると道はなだらかになり、時間の頃合いから平らな所を見つけたなり、そこに腰をすえて昼食にした。


〔樹下の二人〕

………………………………………………………………………………………………

〔ロープの張ってあるピーク〕                    〔さらに進んだら白クラノ頭〕
  

当面ゆるやかに勾配を上げることを続けていたが、ロープの張ってある場所では短いながら目指すピークまでは急登である。さらに登りを連ねて白クラノ頭に着く。

ここにも絵柄をあしらった道標が立ち、じっくり眺めたいところであるが、そうそうに立ち去って次のピークに向かった。湯船山には20分後に着き、ここから少し下って稜線をはずれている明神山は登らずに巻いた。

右側に見えていた丹沢の山も、さっきまで菰釣山(こもつるしやま)大室山(おおむろやま)さらには丹沢主稜を特定して、それらを見渡しながら歩いていたが、今歩いてきた尾根の陰に隠れてしまったようだ。
      ………………………………………………………………………………………………


〔美しい樹林〕
美しい樹林の続く尾根に視線を奪われて放心のさまになり、やがて鼓膜を破るような車のエンジン音を聞いて我に返ったら明神峠に着く。

ここから車道に沿っている高みの道はだらだらした登りであり、その先で車道を横切って山の中に入る。

富士スピードウェイを走るテスト車の、空気まで震わしている轟きにむかつく気持ちを抑え、いつまでも続いている長い急登をじっくりこなせば、そろそろ三国山に着く。

足は棒のようになって余力は失われ、右側から樹間越しに見えた魅力的なカヤトの山頂である鉄砲ノ木頭に立つことをあっさり諦めた。

三国峠に下って、鉄砲木ノ頭を横目で睨みながらやりきれない思いで車道をそのまま下った。

車道の途中に東電寮入口の文字が見え、ここからまた山道に進む。





〔三国山〕


〔山中湖から富士山〕

車道に出たなりバス停の時刻表を見たが、この時間帯ではバスは走っていないようだ。

さらに富士吉田方面に向かって歩き、平野バス停で始発のバスに乗った。

平野バス停の遠方に鉄砲木ノ頭と三国山とが左右に並び立ち、ゆったり構えている三国山に、あの急登を隠し持っているのが不思議に思えた。


--コースタイム--
 炭焼小屋 9:10  不老千人 10:00 県境コース分岐 10:45〜10:50
 不老山 10:55〜11:05 
世附峠 11:20 樹下の二人 11:30
 峰坂峠 11:50  (昼食 12:20
〜12:40) 白クラノ頭 13:00
 湯船山 13:20〜13:25 明神峠 13:55〜14:05 三国山 15:15〜15:20 
 三国峠 15:35 東電寮入口の目印 16:00 平野バス停 16:35
                                  −実動時間− 6時間35分                                                                  -参考地図・図書--
 「山と高原地図 丹沢 」