倉岳山 
…高尾・陣馬の山…
〜くらたけやま〜
(990m)
  


取り付き点〜鳥屋山〜倉岳山〜立野峠登り口

   
平成18年2月18日(土)
  天気 曇り後晴れ   単独    
    
      

梁川(やながわ)駅の南にある国道20号線(甲州街道)を横切り、柳川大橋を渡って25分も車道を道なりに歩けば、右側に鳥屋山(とややま)北尾根に取り付いている薄い踏跡が見えた。 立野峠(たつのとうげ)に向かう登山道は5分ほど手前にあり、立派な御影石に倉岳山登山口入口と記す。

ガイドブックによれば、電柱にしるしてある彦田359の電柱番号が目印である。 電柱の立っている場所を行ったり来たりすると、右側に道と思える踏跡が確かにある。

5メートルも上方に細い木の幹に巻いてあるテープが見えるのでここで間違いないようだが、もうひとつの目印、待機所7番プレートを見ていない。 思いきって踏み出し、なおも釈然としないまま上に向かうと、枯葉を踏んでいるように見える足跡がある。

二、三の標石を見ながら尾根に取り付き、方向を南に変えて枯葉の上の薄い踏跡を探りながら歩いた。 間もなく前方の上に右側から伸びている尾根が合わさっているのを見るが、その地点で進行方向を左に変えて歩く。

  
〔踏跡がわずかに〕                    〔笹原に一本の道筋〕

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周囲の木々は雑木に占められており、右側の木々越しに覗いている倉岳山(くらたけやま)の颯爽とした風采は、この辺の低山とひとくくりにするのは迷惑千万と自己主張しているようである。 左側におろしている稜線は急峻であり、独立峰の呈さえ感じられるほどだ。

やがて山肌にスズタケが目立ってくるが、歩かれている道筋に沿って開かれている。 スズタケはすぐ途切れ、雑木の尾根を南東の方向から南に変えた所で急登になる。 尾根上に、ある間隔で埋めてある標石を点々と見て歩き、右側のヒノキ林が雑木に変わったら道はゆるやかになる。

すぐ右手前方に鳥屋山(とややま)が見え、やがて歩いている道の左側にヒノキ林が見え出したら道はふたたび急になり、トラロープが行く手を暗示して、いっそう追い討ちをかけるような急登になる。 ここを登りきったら鳥屋山であり、山頂は縦走路との接点だ。

  
〔木々越しに倉岳山〕                       〔縦走路にある鳥屋山〕

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右手の尾根の裸木の上にしのぐように黒くせり出して見えるのが倉岳山である。 尾根の左右は明るい雑木が包んでおり、小さなアップダウンを繰り返すのも気にならないほど気持ちの良い尾根道が続く。 左、右に植林を見ることもあるが、ほぼ雑木帯と言ってよい。

尾根通しの道を歩き、やがて左側の山の斜面に広い範囲で伐採地が広がって一気に展望が開ける。 眼下に車道に沿った家並みが帯びのように伸びているのが見え、視線を上に向けると秋山二十六夜山が指呼の間に見えた。

その奥の道志の山々は山肌に雪を残して見え、上空は雲が厚い。 左斜面に広がっている伐採地のピークが細野山であり、ここで木の切株に腰を降ろして昼食にした。

ここから5分も歩けば立野峠であり、四方境の真新しい標識が立っている。
右の植林の中に辿る道は梁川駅に向かい、左の雑木の道は浜沢に降り立つ。

  
〔倉岳山に向かう〕                           〔立野峠

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立野峠から数えて三つ目のピークは植林の中の急登であり、ほとほとこたえて何度も立ち休みを繰り返し、その後ゆるやかに下って青空に倉岳山が卒然と見えたら先の長い急登が待っている。 昼食時を倉岳山で迎えた登山者が一人二人と下ってくる。 木立が茂って登る先は見えないが、急登は相変わらずだ。

道すがら富士山が見えるはずであるが、倉岳山に立っても形はおろか陰さえも現わしていなかった。 道志の山々は壁のように連なって見えているが、富士山の方向は漠々とした雲が広がっていた。 西に伸びている平らな尾根道を見て気持ちが引き込まれそうになったが、下山は北東に下っている尾根を進む。

木の幹にペンキ印もあり、テープも目に付くので、人が歩いているのがありありと分かる。 すぐ植林を右に見ながら北に向きを変え、木々の幹に掴まりながら急坂を下る。 尾根の広くなった所は踏跡も定かではなく、テープを見なくなったのが久しい。

   
       倉岳山〕                       〔梁川はここから右側の山の斜面を下る

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立往生してコンパスで確認し、そのまま北側に向かった所でテープを見た。 間もなく木の幹に、梁川と墨書した木片を巻き付けてあるを見たら、意表を突くように右側の斜面を下っていく。 歩いていた尾根が前方に続いているので、これがポイントだ。

その方向に木が横倒しになっているのは進入を防ぐためである。
 右下に下っていく道は枯葉で道形が無く、このまま進んでいいのか狐につままれるような心境で急坂を下る。 テープが見えてひと安心するが、先に進んだところで次々とトラロープが見えるのは横向きになって歩かないと滑るからである。

三つ目のコブが過ぎた所からなだらかに下り、尾根の中途で左側に下っている踏跡やテープが見えたが、そのまま尾根に足を運んでガイドブック通りの大きな岩を前方に見た。 岩を右に巻いたり左に巻いたりして進み、やはりガイドブック通りの番号の彫られた標石を尾根上に見る。

シノタケのトンネルの中を歩き、間もなく倒木の下を潜ったら朽ちた社に貯水槽を山道の横に見る。 すぐ立野峠に向かうはっきりした道に合わさり、下方に車道が伸びていた。

  
つぎつぎとトラロープが〕                〔左側が立野峠、右側が北東尾根
--コースタイム--
 梁川駅 8:50  取り付き点 9:15〜9:25  鳥屋山 10:50〜10:55   
 細野山 11:30〜11:45  立野峠 11:50  倉岳山  12:30〜12:35
 梁川と書いた木片 13:15  立野峠登り口 14:15  梁川駅  14:30
                                 −実動時間−  5時間05分
--参考地図・図書--
 「昭文社 5万 高尾・陣馬」  「新ハイキング社 静かなる尾根歩き」 
 「地形図 2.5万 上野原 大室山」