…奥秩父の山… 〜くもとりやま〜 (2017m)
雲取山の直下に避難小屋が立ち、内を覗くと登山者が夕餉の準備で室内を曇らせていた。山頂に立つ頃には周りにひたひたと夕暮れのかげが落ち、早々に退散して雲取山荘に向かった。原生林の雪道はザラメ状になっていてスリップの心配はなく、その間に落日の陽が飛竜山方面の山々の縁を真っ赤に染めているのが木々越しに見えた。
炭焼平を過ぎ、やがて妙法ヶ岳の分岐を右側に分け、その先の二股桧で樹木は自然林に変わる。左側に悠然と聳えている和名倉山が見え、幾つもの尾根が高度を落としていた。鳥居の見える場所が奥宮分岐であり、妙法ヶ岳の山頂には三峰神社の奥宮が祭られている。さらに15分も歩いて奥宮参道入口の門をくぐった先が三峰神社に通ずる車道である。ふと足を止めると、広い駐車場の上のはるかな空に雲取山がその稜線を際立たせていた。