雲取山 

 …奥秩父の山…

  〜くもとりやま〜
  (2017m)



一日目
鴨沢バス停〜七ツ石山〜雲取山〜雲取山荘

二日目

雲取山荘〜白岩山〜霧藻ガ峰〜三峰神社

   
平成19年1月13日(土)〜14日(日) 
天気  両日晴れ 
好山好山旅会7名


      

一日目は鴨沢からよく整備された登山道で雲取山へ

鴨沢バス停で降りた20名ほどの乗客は全員雲取山に向かう様子である。トイレの側で身支度をし、すぐ脇の右側の階段を登って車道に出た。

雲取山の目印に沿って車道の縁に軒先を並べている民家の前を通り、やがて近道になる樹林の中へ足を運んだ。樹林を抜けると先ほどの車道に合わさり、その道に変えたら間もなく標識の立つ登山道が左側に見える。

〔左の写真は鴨沢バス停の様子、右の写真は登山口〕
   

植林の中に山腹の道がなだらかに伸び、高みへ向かっていく分、右下方に見えている車道も徐々に下がっていく。しばらく鬱陶しい植林の中に道が続き、その後だしぬけに雑木林に変わって明るい光に目がくらんだ。しだいに大勢を占めていた植林に雑木林もまじわるようになる。

人家跡を左右に見てさらに上に向かうと、石尾根が樹林越しにのぞく。帯びになって見える防火帯の尾根に真っ白い雪が光をはじいて目を射ち、真っ青な空に好一対の取り合わせである。ガイドブックによれば、石尾根の千本ツツジ付近が見えているそうだ。

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〔堂所という場所〕

水場を通り過ぎ、右側にスギの若木が茂る頃には登山道に雪が目立つようになる。

山腹の道は間もなく尾根に合わさり、周りの樹木は一変して夾雑物のない雑木林になる。

この場所に堂所(どうどころ)と記してあり、特に目を引くものはないが、登り尾根の接点になる。

左側の登り尾根を逆方向に少し進んでみたが、尾根伝いに踏まれている道も見えていた。



尾根を西側に巻く頃には道は岩がちになり、谷の左下方から沢の音が響いてきた。

その先の道標のある場所で富士山が秀麗な山容を現し、そこから道は尾根の反対側に移す。

その後また道を元の西側に変え、時間を見はからって日差しの通る適当な場所で昼食を摂った。

そのすぐ先がブナ坂との分岐であり、七ツ石山に向かって右側の道を選んだ。




〔ブナ坂の道を離れて七ツ石山へ〕


〔石尾根に出る〕
ジクザクを数回繰り返せば七ツ石小屋が右側にあり、裏手から急坂を登り詰めると広い尾根に出る。

深々した雪が防火帯を覆い、硬い雪面の日差しの照り返しが網膜を突いた。

左側に向かい、寥々とした七ツ石神社の右手前方に広い空が視界いっぱいに目に入る場所が七ツ石山である。


全開に広がる眺望が七ツ石山のハイライトであり、富士山はさることながら大菩薩、道志、丹沢方面の山々をあまねく眺めることができる。

さらに七ツ石山の白い連なりの奥に雲取山がゆったり構えて尾根を領していた。

残念ながら南アルプスだけは霞の彼方である。


〔七ツ石山〕

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七ツ石山から15分も下った所で道を四方に分け、道標に唐松谷林道、鴨沢の文字が見えた。下りきった場所から気持ちも有頂天になるような、なだらかな尾根がしばらく続く。

大空に伸びている雪原の一筋の踏跡を追い、広大な尾根にまどろみながら雪を踏みつけて歩いた。雪面に静かに照りわたっている陽もこの時間には傾いていたが、衰えた陽差しはまだ暖かみを残していた。

やがて右側の建物の屋根から煙をくゆらせている奥多摩小屋が見え、その先のピークは右側に巻いた。

さらに進んで小雲取山に向かっている急登に眉を曇らし、右側の巻き道に食指が動いたが、富田新道に合わさってからの登り返しが気になるところだ。

ここは奮起して小雲取山の急坂を直登し、やがて富田新道の分岐を右側に見たら雲取山は指呼の間である。

                     


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 〔山頂に迫る夕闇〕
  


雲取山の直下に避難小屋が立ち、内を覗くと登山者が夕餉の準備で室内を曇らせていた。山頂に立つ頃には周りにひたひたと夕暮れのかげが落ち、早々に退散して雲取山荘に向かった。

原生林の雪道はザラメ状になっていてスリップの心配はなく、その間に落日の陽が飛竜山方面の山々の縁を真っ赤に染めているのが木々越しに見えた。


      
縦走コースを採るならば二日目はやはり三峰へ

雲取山荘を7時頃出発して5分ほど歩いた分岐で男坂に向かい、廃屋になっている雲取ヒュッテから巻き道に進んだ。雲取山に登るに際し、三峰神社から登路に取るのは三回目であるが、下山口として歩くのは始めてである。

下りきった鞍部が大ダワという分岐であり、右側の下方に向かっていく大ダワ林道の雪面にも細い踏跡が付いていた。しばらく尾根を右側に巻いた緩やかな道が続き、その後左側に巻く。途中に尾根に向かう長沢背稜の分岐の標識があり、その道は見送ってなおも山腹を進む。

山の左右の山肌から巨岩が不気味に露出し、左側の足元は身もすくむように懸崖である。間もなく尾根に合わさった場所に芋ノ木ドッケと書いた大きな標識を見たが、その場所は右側の尾根の最高点であろう。

〔大ダワ〕                                〔芋ノ木ドッケ〕
   

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〔白岩山〕
白岩山はここから尾根道を歩いて15分で登り着く。縦走路にベンチが据えられ、山頂は少し離れた陰々とした樹木の中に山名の標識がある。

縦走路に戻ると日差しが木々の上から入って、周りの風景を明るくしていた。

白岩山の下った鞍部に白岩小屋があるが、この時期は営業していないようだ。大まかに言ってここから二つのコブを経てさらに一段高くなっているのが前白岩山である。


ここまで背後に富士山が見えたりしていたが、今日も雲ひとつない天気だ。

尾根通しに下って大きな石灰岩を右側に巻き、さらに落下しそうな尾根の急坂を経た鞍部がお清平である。

ここから先に伸びている尾根は明るい樹林が占め、開放的な気分に満ちて登り返しの足取りにはずみが付くところだ。






〔南アルプスの見える場所もあった〕


〔お清平〕
登りきったピークが霧藻ガ峰(きりがもみね)であり、休憩小屋の前の展望は今日の山行を締めくくるのにふさわしい。

両神山が眼前に迫り、その背に白銀の浅間山という贅沢な眺めだ。霧藻ガ峰から先は、ほぼ下りぱっなしの尾根道になる。

ヒノキ林の中に入ると道は平らになり、そのことを機に山行を終えたさびしい気分に襲われる。


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炭焼平を過ぎ、やがて妙法ヶ岳の分岐を右側に分け、その先の二股桧で樹木は自然林に変わる。左側に悠然と聳えている和名倉山が見え、幾つもの尾根が高度を落としていた。

鳥居の見える場所が奥宮分岐であり、妙法ヶ岳の山頂には三峰神社の奥宮が祭られている。さらに15分も歩いて奥宮参道入口の門をくぐった先が三峰神社に通ずる車道である。ふと足を止めると、広い駐車場の上のはるかな空に雲取山がその稜線を際立たせていた。

〔奥宮参道入口を出て山歩き終え、振り返ると雲取山が見えた〕
  

--コースタイム--
 1月13日(土)
 鴨沢バス停 9:20  登山口 9:55  水場 11:35 
 堂所 11:55  (昼食) 12:35〜12:55  ブナ坂分岐 13:10
 唐松谷林道分岐 14:15  奥多摩小屋 14:55  富田新道分岐 15:45 
 雲取山 16:10〜16:20  雲取山荘 16:45    
                          −実動時間− 6時間55分(休憩含む)       
   1月14日(日)
 雲取山荘 7:05  大ダワ 7:30  芋ノ木ドッケの標識 8:30 
 白岩山 8:45  白岩小屋 9:05  前白岩山 9:30〜9:45
 お清平 10:30〜10:35  霧藻ヶ峰休憩舎 10:55〜11:10
 奥宮分岐 12:15〜12:20 奥宮参道入口 12:35    
                          −実動時間− 4時間50分
                                                                 
--参考地図・図書--
 「山と高原地図 奥秩父(雲取山・両神山) 昭文社」