九鬼山
 …道志の山…
  〜くきやま〜
    (970m) 


朝日小沢バス停〜九鬼山〜田野倉尾根

   
平成22年1月20日(水) 晴れ
メンバー  単独


九鬼山は10日前に登ったばかりだ。 登った山は下山後にガイドブックで復習することが多く、ことルートについては登る前は大抵の場合が白紙の状態。
そこで10日前に登った九鬼山についてガイドブックを読んで気になったのは、九鬼山から朝日小沢バス停の間にルートが嘗ってあったということ。

このルートは九鬼山の山頂から北東に延びる尾根に合わさるらしく、その場所は東側に回り込んで行く一般道を左側に見送ってから先の尾根のようだ。
一般道を見送った分岐に以前、朝日小沢、猿橋方面を指す道標が地面に落ちていたとはガイドブックの記述。 ところでガイドブックは1998年発行の「東京付近の山」という本。

当然のことながら、このことを紹介している文章の執筆はさらに古いので15年は前のことだろうか。
くどいが、東側に回り込んで行く一般道は札金(さつかね)峠方面。 今日は廃道に近い状態ともガイドブックに記している旧登山道を辿ることに。

猿橋駅から朝日小沢上行きのバスに乗り、終点の一つ手前の朝日小沢バス停で下車。
9時18分に猿橋駅を出発するバスは平日だけであり、以前は土、日曜日も走っていた記憶があるのだが。
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諏訪神社の前の林道を沢沿いに行き、ほどなく橋を渡って沢の左岸沿いへ。

歩き始めて10分後に九鬼山を指す道標を始めて見ることができ、やがて深桂橋に差し掛かる。

ここで林道を離れて沢の周辺を眺めたが、人の通っている様子はうかがえず、林道の先を行くことにした。
〔林道の脇に一本目の道標〕
深桂橋から50m先で九鬼山を指す二本目の標識に出合い、ここから杉林の中の踏み跡を辿る。

沢を右側で遠巻きにして歩き、先で沢に近づくなり越して左岸に移った。

三本目の九鬼山を指す標識の10m先で今度は木製の同じく九鬼山を指す標識で沢から離れたが、これが四本目の標識。

〔木製の標識で沢を離れてジクザク道へ〕
杉林の中をジクザクに歩いてから山腹をトラバースし、しばらく経って次に標識を見かけたのは踏み跡が二手に分かれたところだ。

五本目のこの標識で上に向かって行く踏み跡を拾うが、周りは雑木林とあいまって落ち葉のために進路が危うくなった。



〔杉林を抜けたら気持ち良い道が〕
じきにまた植林に変って踏み跡がはっきりしだし、確かな道筋を描いて尾根を斜上しているのが見えて来る。

しかし、また踏み跡が曖昧になって完全に消失したようにも思え、この頃には尾根が右上で近くに見えているのにも関らず、尚も道筋を追うことに固執した。


〔旧登山道で最後に見た標識〕
結局、はっきりした踏み跡には出合えず、やむなく直登で尾根まで出ることにした。

ここまで登って来たら尾根を歩いている登山者の声が響き、一般道の通う尾根に飛び出しところから九鬼山までは15分で登れる。

踏み跡を見失ってからもグズグズして道筋探しに精力を傾けたが、ここまで登ることが出来れば旧登山道の十中八九を辿ったと言えるだろう。

〔五本目の標識から先は雑木林の中へ〕
踏み跡のはっきりしているところまで戻って周囲を子細に眺めれば、おそらく道筋を見逃していることに気づくはずだ。

ところでここまでに見かけた標識は一本でもおろそかにできないほどに要所要所で立ち、標識が無ければここまで来れなかったという印象だ。

〔一般道に合わさったところでパーティ一組が下山中〕
他の登山者は今すれ違った十数人のパーティだけだったようであり、登山者の居ない山頂を素通りして富士山の展望台へ直行。

生憎、青空に映した富士山ではなかったが、白っぽい空でもくっきりした輪郭で浮き出ているように見えた。
〔山頂付近は雪が一面に残っていた〕
富士山を眺めながらゆっくり昼食を摂ることにし、さらに食後にコーヒーを飲むゆとりにひたったのは春のような暖かい天気のせいだ。

12時ちょうどに山頂を後にし、ここから10日前に九鬼山で取った登路で馬立山分岐まで行き、その先は田野倉尾根を下山道に。
〔富士見平から三ツ峠山〕
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ところどころに残っている雪は12日の降雪がまだ融けないのだろうか。

杞憂していた急斜面のトラバース道では雪が融けて取り越し苦労だったようであり、尾根に立った直後に着いた紺場ノ休場(こんばのやすんば)では一面に雪が残ってかなりの降雪だったようだ。




〔紺場ノ休場というところで〕
この先は主に尾根を巻く登山道が主流になって札金峠に下り、ここからいよいよ登りの開始である。

だが、意気ごむほどに長時間に続く登りではなく、一歩一歩じっくり足を運んでも高みに達したその時間の早さに見かけ倒しだったことに気づく。




〔札金峠に下るこの辺りは雑木林が美しいたたずまい〕
馬立山方面を指す標識に田野倉尾根は良い道で田野倉駅に50分で着くとメモ書きのように記してあった。

西側に尾根を延ばして道々に恩賜林の標石を点々と見かけることができ、しばらくは尾根を境にして左側にヒノキ林、右側にアカマツ、雑木林に分けている。



〔田野倉尾根全体が気持ち良い道との印象〕
間もなく展望の広がる場所に出て、ここから眺める九鬼山が田野倉尾根のハイライト。

木立に邪魔をされずに九鬼山がすっきり眺められるのが嬉しい。

富士山は言うに及ばす、今の時間では空の白さがまさって絶景とは言えないが、見納めにふさわしい展望台である。


〔九鬼山がすっきり眺められる〕
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667.3m点には植野山(うえのやま)の表示してあり、この先から下る一方の登山道。 最後はロープで下って有蓋の用水路に乗って横断し、左側に20mも行けば田野倉駅を指す標識に出合える。

左側の赤い社を見て細道を行けば下が車道であり、富士急の踏み切も同時に視線に映る。
踏切で左右を見渡して田野倉駅を確認せずに国道に出て反対側に向かったのは笑止。
そのことを差し引いて国道から5分もあれば田野倉駅に着くはずである。

  
 〔時期を変えて歩きたい田野倉尾根〕              〔植野山の展望は木立を透かして〕


  
--コースタイム--
  朝日小沢バス停 9:40 尾根出合 11:10 九鬼山 11:25〜12:00
  紺場ノ休場 12:30 札金峠
 12:50 馬立山分岐 13:20〜13:30
  植野山 14:05 田野倉駅 14:40 
      
                       −実動時間− 4時間15分
--参考地図・図書--
 「山と高原地図 大菩薩嶺 昭文社」
 「地形図 2.5万 都留・大月」


    

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