…阿蘇・鹿沼・足尾の山…
 家ノ串
 〜いえのくし〜
  (1215.6m) 



林道に車を止める〜林道終点
〜村界尾根出合〜送電線鉄塔
〜1215,6m


   
平成27年5月3日(日)
 天気  晴れ 
メンバー 単独




               

袈裟丸山から南側の村界尾根に沿って登山道が延び、いずれは南東へと下って

群界尾根登山口のある小中新地林道に降り立つ。

家ノ串はその群界尾根登山口方面の登山道を見送り、そのまま村界尾根を

南側へ目指す。

途中で南西の村界尾根を通り過ぎた辺りで小中と根利を結んでいたかつての峠道

を家ノ串越えと呼ばれていたそうだ。

家ノ串とはその峠辺りを指すらしい。

その家ノ串から村界尾根を南側へ辿れば1215.6m峰と表示するピークが

地形図に認められる。

今日は実のところ、アカヤシオ愛でたさに訪れたのがこのピーク。

この辺りに山名を冠する山は無く、従って行き先の山をガイドブックの通りに

家ノ串とした。

しかし、ガイドブックにも記すように家ノ串付近の村界尾根と言う方が適切だ。

わたらせ渓谷鉄道の小中駅が最寄りだが、そこからのアプローチは車道歩きを

含めて登山口までが長い。

小中橋から追付橋までみどり市営バスが走っているが、それから先の林道歩きも

1時間は強いられる。

今日は車を長躯して林道の途中で下車する。

これからの先の林道の状態に不安を覚え、結局は30分の林道歩きになった。


[林道終点]

田沢林道終点の白い標柱が立ち、そこから僅かに進めば東電の巡視路を記す

黄色い標柱が立っている。

巡視路を手掛かりにして山に入り、プラスチック階段も先に延びている。

沢沿いから折り返してヒノキ林に入り、ジクザクに進むようになる。

高度を上げれば右側にカラマツ林が広がり、同時に林床は小笹が覆うように

なった。

左側の木々越しで送電線鉄塔が見え出し、ウグイスのさえずりが長閑な雰囲気に

誘う。

やがて尾根に乗り、これを頃合いにして樹木は雑木に一変する。

新緑の若葉が眼に痛いほどにまばゆく、笹原のくっきりした巡視路を追って

歩くのは爽快この上ない。


[カラマツ林の中に巡視路]


[巡視路で尾根歩き]

ほどなく送電線鉄塔に着き、1215.6m峰を前方で仰ぐことができる。

見渡せばどこもかしこも若葉で覆われ、その美しさに浸りつつも、ふとした疑念が

生じる。

アカヤシオの盛りにこれほどの若葉で占められていることが過去の様子から

思い浮かばないのだ。

案の定、その危惧は的中し、そろそろアカヤシオの中に紛れ込む頃になっても

頭上には僅かに一輪、二輪の花が枝にかろうじて残っているだけ。

その代わりに散ったばかりアカヤシオの花びらが地面を彩り、やはり遅きに

失したようだ。

今年は花の巡りが早く、これからは目当ての花を1週間ほど前倒しで臨まなければ

ならないだろう。


[送電線鉄塔付近で赤城山を望む]


[1215.6m峰付近ではアカヤシオは終わり]

1215.6mのピークに展望は無く、三等三角点の標石が埋まっていた。

アカヤシオの盛りには手前のコブから全行程でピンク色に彩っていたはずであり、

その時期を逸したことが何とも恨めしい。

気分を持ち直して来年に期し、これから先は南西に延びる尾根を様子見がてらで

散策に相務めることにする。

ガイドブックの筆者は南西尾根のアカヤシオの中を夢中で歩き回ったそうだ。

そんな様子を想像しつつ歩いて展望の開けるところへ飛び出た。

岩峰の上であり、足下は切れ落ちて思わず後ずさりする。

付近を見渡せば何と一本のアカヤシオが鮮やかに今でも咲き残っているでは

ないか。

諦めていたはずのアカヤシオ、拝むような気持ちで魅入った。

おまけに展望にも優れ、この場所にどっと腰を降ろして長居することを決め

込んだ。

写真を撮ったり、軽い食事を摂ったり、青空の下で一時間以上は費やす。

それからおもむろに腰を上げて下山の支度をし、往路を辿って帰途に付いた。


[冠雪した武尊山が眺められる]


[鮮やかなピンク色で咲いていたのはこのアカヤシオ一本]


--コースタイム--
  林道に駐車 7:35  林道終点 8:05〜8:10  
  送電線鉄塔 8:55  1215.6m峰 9:15 
  (南西尾根散策 9:15〜10:30) 送電線鉄塔 10:55
  林道終点 11:25 車の駐車地点 11:50      
                     −実動時間− 3時間10分
  
--参考地図・図書--
 
「山と高原地図 赤城・皇海・筑波 昭文社」
  「地形図 2.5万 上野花輪・袈裟丸山」
  「静かなる尾根歩き 新ハイキング社」

    





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