飛竜山
 …奥秩父の山…
  〜ひりゅうさん〜
  (2077m) 



丹波バス停〜サオラ峠〜熊倉山〜前飛竜
飛竜山〜岩岳尾根〜余慶橋


   
平成21年10月25日(日) 曇り

メンバー  単独


丹波山村役場の管理する駐車場に車を止めてから丹波バス停方面に向かう。 駐車場の場所だが、丹波山村役場方面の丹波川に架かる橋の下だ。 のめこい湯の駐車場に車を止める登山者もいるそうだが、今日は休日で多くの人が出入りするので気が引けた。

登山口を示す標識は丹波バス停の50m先のガレージの上に。 サヨウラ峠と標示してあるが、エアリアマップに記しているサオラ峠のことであり、ここから右側の舗装路に入る。 15分も歩けば行き止まりであり、代わって右側の細道を行く。 また舗装路に出て、100m先のサオラ峠を指すプレートで登山道へ。

左側を囲っていたフェンスを通り越したら尾根を少しジクザクに登り、その後は折り返しの長い登山道が山腹に延びていた。 東西に延びる尾根に立ったところに標識が立ち、ここでまた尾根を少しジクザクにからめてから右側の山腹を辿る頃には樹木は杉林から雑木林に変わった。

  
 〔サヨウラ峠の標識に従って登山口へ〕       
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長く山腹に延びていた登山道がジクザクに変わったら急登を迎え、この辺りから紅葉の見栄えがよくなる。

朝から青空が広がらず、今日一日、曇天のままで推移するようだが、しかし紅葉の赤色の色づきの鮮やかさといい、黄色の色づきの鮮やかさといい、青空という引き立て役があったら、かえって贅沢すぎるというものだ。

〔サオラ峠に登っている間での紅葉〕
おそらく今が最盛期なのだろう。

だが、紅葉もここではまだ、とば口にすぎず、大勢はまだ緑色がまさっている、と言った方が適切か。

先のロープの張っているところでは直登し、その後尾根を左側に巻いている登山道を歩いてカラマツ林の中に入ってからジクザクに登ったらじきにサオラ峠に着く。

〔赤色が鮮やかだが、黄葉はこれからか〕
前方に延びる登山道は昨年歩いた三条の湯に行くものであり、その時に雲取山からミサカ尾根を眺めたことが今日の山行につながった契機である。

飛竜山の指す方向に行き、カラマツ林を越してからがまさしく全山が紅葉の尾根に。



〔サオラ峠というところ〕
ブナ、ミズナラを主にあらゆる樹木が紅葉、黄葉に色づき、その美しさに広い尾根を縦横無尽に歩いて何枚も写真を撮ってはその都度、登山道に戻ることを繰り返した。

サオラ峠から緩やかな起伏を連ねている尾根を登って行き、熊倉山は直下からの短い急登で着く。

古い山名標が一本の木立に掲げてあり、それによれば火打岩との別称もあるらしい。

〔熊倉山は火打岩ともいうらしい〕
この上から雑木にツガなどの黒木が混ざって来るが、この辺りから紅葉の色づきも終盤に入って鮮やかさに欠けてきたようだ。

しかしこの先でも、上に登ってはしばしば燃えるような赤色の紅葉に胸が波打ち、飛竜山の山頂近くになってもそのような光景に出合った。



〔血の滴る赤色と言ったら大袈裟〕
さっきからしきりに気にしているのは左側の眼下に見えているカラフルな尾根は栗山尾根だろうか。

幾度も覗かせてはカメラを身構えるが、樹間越しでどうしても広がりのある写真が撮れなかった。

緩やかに延びていた尾根もスズタケが登山道の両側に広がってから急登になり、岩混じりになれば登りはいっそう険しくなる。
〔登山道の両脇にスズタケが〕
その分、後方の展望は広がるばかりになり、間もなく前飛竜に立つ。

ところが露岩のあるこの場所、標識では前飛竜と記してあったが、山頂はもう少し上のとのことだ。

下って来るときに気付いたが、山頂と思えるところは当然のことながらもっと展望が広がる。
〔岩岳尾根の分岐に前飛竜の表示が〕
曇り空であるにも関らず富士山も眺めることができ、その前の方で幾つもの山の連なりが雲とも靄ともつかぬ中から黒く浮かび上がって見えていた。

飛竜山はここから登るでもなく、下るでもなくのどっちつかずの登山道がシャクナゲの茂っている中に延び、小笹にはっきり踏み跡を刻んでいるところで登りを迎える。
〔曇り空にも関らず富士山が〕
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縦走路の分岐を通り越して更に登って行き、山頂は15分も歩いたところだ。

富士山方面にかろうじて展望が開けていたが、静けさに包まれた寂峰という印象である。

昼食を摂ってから下山することにし、前飛竜の先の露岩までは同じ登山道を引き返す。




〔飛竜山の山頂〕
下山道に取ることにしたのは露岩が分岐の岩岳尾根。

当面はこの尾根を下って行くが、入口は針金の張っていたところだ。

進入禁止のところだが、先に延びている尾根がいかめしく感じられるのはそのせいか。




〔岩コブの下りは急坂〕
背丈を越すシャクナゲの中、岩コブの高みを三つほど登り下りして越せばその先から下り坂の勢い。

だが、小さな登り下りもあり、紅葉が華やかに見える頃から下りっぱなしになる。

登山道はいつしか巻き道に変えてからしばらく経ち、ここまで尾根に沿っていたのに突然後方に向かって方向違いのように思えた。


〔登山道で珍重なものが〕
しかし前方の尾根に踏み跡は見られず、この際、腹を決めて最後まで刻まれている道に心中することにした。

しばらく行って右後方にテープで進入を拒んでいたところは、どうやらここで大常木林道と交差していたようだ。




〔ガスに煙った紅葉〕
岩岳は巻いて行き、その先でところどころで尾根を乗り越して反対側に巻き道を移して行くのはこの辺りだろう、とエアリアマップで見当を付けては下山に向かっていることに自信を深めたが、小常木谷の沢音が聞こえて来る辺りでは石屑の斜面での道が分かりづらい。

だしぬけに道を失ってしまったが、木の枝に下がっている赤テープが進路を示し、この先でも2、3回このような場面に遭遇する。


〔貴重だった赤テープ〕
小常木谷に沿ってから木橋で沢を渡り、あるいは飛び石で越えてさほどの時間を置かずに階段状の登りで高みに向かって沢を離れる。

エアリアマップに記す大高巻きというところだが、ここから余慶橋に降り立つのはもう少し。

後は青梅街道を歩いて35分ほどで丹波バス停に着く。
〔二本の棒に赤テープで意味不明・高巻きに行く〕

〔ミサカ尾根でのさまざまな紅葉
※ 関連記事・・・・・ミサカ尾根の紅葉、三日後はどうなる!!
--コースタイム--
  丹波バス停 6:20 登山口 6:35 サオラ峠 8:25〜8:30
  熊倉山 9:20〜9:25 前飛竜
 10:35〜10:45
  飛竜山 11:40〜12:00 縦走路分岐 12:15 前飛竜 12:45〜12:50
  余慶橋 16:05 丹波バス停 16:40
      
                       −実動時間− 9時間35分
--参考地図・図書--
 「山と高原地図 奥秩父1 雲取山・両神山 昭文社」


    

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