御前山 
 …奥多摩の山…
  〜ごぜんやま〜
  (1405m)



シダクラ沢右岸尾根〜御前山〜江戸小屋尾根

   
平成20年3月15日(土) 
天気 晴れ後曇り 
単独
      


惣岳バス停で降りたら、まずはすぐ目の前の左側の階段を下る。左下に見えている多摩川沿いの車道は奥多摩むかし道と言われ、奥多摩湖から奥多摩駅までの間はハイキングコースとして整備されているとのこと。

奥多摩むかし道から多摩川の上流に向かって5分も歩けばシダクラ橋が左側に見える。渡りきった場所に小さな社が建ち、すぐ先にシダクラ沢に下って行く道がある。

対岸に渡ったら左側から尾根に伸びて行く、はっきりした道が見えた。この場所がシダクラ沢右岸尾根の末端になり、一方シダクラ沢を挟んだ右側の遠方に見える尾根がシダクラ沢左岸尾根である。
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〔植林の急登が続く〕

当面の道は送電線巡視路とのことだが、いつもの黒いプラスチック階段は見ないのは、ただ地中にくぐっているだけなのか、それともどこでも必ずそのように備わっているものではないということか。

10分後に送電線鉄塔に着き、ここからしばらく尾根の高みに向かっての急登が続く。

周囲は植林から一度左側を雑木林に変えて気休めになったが、行程のおおむねは植林の中だ。



長い時間を経てその後潅木になり、今度は目まぐるしく左側をヒノキの若木に変えた。

この間だけは倒木があって歩きにくく、はっきりした道形も望めなかった。

その後露岩を越えて立った平地がテレビアンテナの建っている810m点である。

いきなり踊るような日差しが通って樹木の中の鬱した気分から一気に開放され、胸を広げて思いきり深呼吸をした。



〔テレビアンテナの建つ810m〕


〔苔むした岩が尾根に〕
ここから進路を南側に取って少し下り、またもや急登の登り返しである。

登り返しは短時間で済み、平地に立つ前に露岩は越えたのは810m点と同じだ。

尾根がなだらかな間は両側がヒノキ林になり、やがて雑木林も混じりだしてくる。

苔むした岩も点景に加わって、いい雰囲気の尾根になり、気持ちも浮かれて足どりが軽快になるところだ。


再び急登になったら、やはり露岩を介して平地に落ち着く。

次も序盤はなだらかな細尾根の登りであり、尾根が広がったら急登になる。

ここが惣岳山(そうだけやま)直下の登りを除いて終盤の詰めになる。

登りきった尾根に雪道が左後方から合わさり、ここから少し進めばアセビの広場の標識が立っていた。



〔アセビの広場〕

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〔惣岳山直下の登り〕
斑点模様に積もっている雪面に惣岳山を辿る道筋が沈んで見えていたが、それを避けて枯葉を踏んで歩く。

奥多摩湖からの登山道に合わさったら、そこはもう惣岳山の山頂の内だ。

山頂の標識に、西側の向かう先は小河内峠と記され、御前山は反対方向に進む。

植生を守るために道の左右にロープが張ってあり、御前山直下まで気持ち良く歩ける。

登りでジクザクに歩を代えたら一転して雪どけで足場の悪いドロ道になり、この事を予想して早めにスパッツを付けたことに得意になった。

山頂の手前に富士山の展望台があるが、朝方の晴天も急変して空全体が雲に覆われ、よどんだ大気の中に四囲の山の形などつかめなかった。

山頂は7、8人程度の登山者しかいなく、人気の御前山にしては珍しいのではないか。




〔惣岳山と御前山の間の道〕


〔大岳山方面に向かう〕
昼食を終えて山頂を辞し、すぐ先で左右の湯久保尾根、御前山避難小屋の道を分けて大岳山方面を目指した。

窪地の道を下って登り返している尾根は小笹が茂り、美しい樹木から春の香が漂って来るようだった。

間もなく登山道は尾根の右側を巻き、先で尾根に合わさったら今度は右側を植林にして下る。



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〔江戸小屋尾根の入口〕
雑木林、植林と変えて少し登り返したピークがクロノ尾山であり、右側の中尾根を示す黄色いテープが潅木に結んであった。

急坂を下って黒々した樹林の尾根は左側に巻いて歩き、尾根に道が合わさって次のピークを登れば鞘口山(さいぐちやま)だ。

ここから主脈を離れて北側に伸びている江戸小屋尾根を下る。


入口の赤いテープを目印に一途に下って広い伐採地で一段落し、ここで登りに転じてフェンスに沿って高みに向かう。

高みに立った先の尾根は平坦地になって、この間の鳥獣保護区の看板のあった辺りが江戸小屋山とのこと。

北西に向きを変えて左側を植林、右側を雑木林にして歩き、長い露岩帯の登りが九竜山(くりょうさん)の最後の詰めだ。





〔露岩帯を越えれば九竜山〕


〔九竜山の山頂らしい〕
九竜山も尾根の平坦地の中であり、どうやらここも山頂は鳥獣保護区の赤い看板があったところらしい。

左側の植林から離れて北側に向きを変えたら、いよいよ本腰を入れての下りになる。

急坂はとどまる所をしらず、滑りやすいので木の枝や下草をつかんでの下降だ。




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手袋は必須であり、シャツの長袖もまくらずに手首まで保護するに越したことはない。よろめいたはずみでトゲのある潅木にもたれかかり、刺し傷五個も腕に並べてしまった教訓からである。ロープの張ってある先で広い尾根に出て人心地を付き、間もなく鉄ハシゴから降りて林道に出た。

林道を横切った先で見えた伐採地の尾根に向かい、祠のある辺りから慈眼寺に視点をすえて尾根道を離れた。墓地の裏から車道に出て道なりに歩けば青梅街道に出合い、目の前には病院前バス停が立っている。


☆☆ 季節を変えて御前山を歩く ☆☆
{下記をクリック}

@……シダクラ沢左岸尾根を登路、大ブナ尾根を下山に (平成21年1月24日)

A……広々した気持ち良い清八新道を登路に(平成18年5月3日) 

--コースタイム--
 梅久保バス停 8:45  送電線鉄塔 9:15〜9:25  810m点 10:20〜10:30 
 アセビの広場 11:50〜11:55  惣岳山 12:30 御前山12:50〜13:15

 クロノ屋山 13:50 鞘口山 14:10〜14:15 江戸小屋山 14:40
 九竜山 15:10 病院前バス停 16:05
                                  −実動時間− 6時間25分                                                                  -参考地図・図書--
 「山と高原地図 奥多摩 昭文社」 「地形図 2.5万 奥多摩湖」
 「バリエーションルートを楽しむ  新ハイキング社」