権現堂山 
…上信越の山…
〜ごんげんどうやま〜
(998m)


戸隠神社〜下権現堂山〜上権現堂山〜中越

平成18年6月11日(日)
天気 曇り 単独
      

戸隠歴史自然公園に人の気配はないが、駐車場は登山者の車で一杯だ。
下権現堂山は奥の長い石段を登り、戸隠神社の右側に進む。
登山案内の看板が立ち、ここから潅木の茂みの中に入った。最初から尾根道であり、階段状から露岩と足の踏み場を変えて行く。

右側の標識に中越分岐を指していたが、下山道はこのコースを歩くつもりだ。
間もなく大きなマツの樹が立っている五ノ秤(ごのはかり)という展望台に着き、背後に美しい田園風景が広がっているのを眺めることができる。

尾根の前方に先に行く登山者が見え、この辺りの尾根はツツジが満開である。
三合目を記す目印に気が付いたが、一合目、二合目にはあったのか、どうか。
樹木の葉が頭上を包んだら五合目が間近になり、ブナ林の中にユキツバキ、足元ではオオイワカガミを見ることができた。

  
 〔石段を上って行く〕                      〔平野に広がる田園〕

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六合目の標識は見なかったが、推し測った六合目と七合目の間は急登だった。
尾根を左側に巻いたらすぐに弥三郎清水に着く。岩と岩の隙間からこんこんと清水が湧いているところだが、残雪が多い頃よりも水量は少ないようだ。

ここを通り越したら急登が始まり、大岩のある八合目で再び尾根に出た。この先から山頂までは広い尾根道を歩き、左側に神湯下り口の看板を見たら下権現堂山は目前だ。山頂は登山者でごったがえしていたが、ほとんどが女性である。

尾根にタムシバが咲き、その様子に夢中になっている間に下権現堂山などに楽々に登ってしまうが、白い大輪の花はどこにも見られなかった。今時分の埋め合わせはツツジが補い、ムラサキヤシオの鮮やかな色が網膜を突いた。天気は思っていた以上に青空が広がらなかったが、高曇りが幸いしてまずまずの眺望である。西側で向き合って聳えている守門岳と浅草岳を視野に納めることができ、白い縞模様を作っている残雪が時おり光って見えていた。

    
〔ブナ林を行く〕                           〔ツツジが満開〕

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下権現堂山は今回で三度目になるが、上権現堂に向かうのは今日が始めて。中越から往復1時間半のコースとのことだ。この間の尾根道は展望の方も申し分がなく、常に越後駒が岳、八海山を前方に据えて歩くことができるところだ。さらに足元ではイワウチワ、イワカガミ、それから思いがけなくここまで来るとタムシバも咲き残っていた。

上権現堂山に近づくにつれて残雪が多くなり、その上を渡ってくる風が冷たい感触を残していった。
残雪の縁の地面には、とっくに終わっているはずのカタクリも見ることができた。登り下りを繰り返して樹林の中に入ったら上権現堂山の急な登りが始まる。
山頂でも木々越しに越後駒ガ岳、八海山などが望まれるが、上権現堂山まで来る登山者は少ないようだ。すぐ引き返して中越分岐の手前で大きな岩に腰を降ろしから昼食を取ることにした。

中越分岐からの下山道は残雪時には不明瞭だが、今日は雪の上の黒い筋をなぞって歩けばよい。前回は登山者を見かけることもなかったが、今日ばかりは前後に登山者が付いて回る。
沢を右側に越えて登山道に入り、鬱蒼と茂っている樹林の中では真っ赤なユキツバキがたくさん目に付いた。沢音が勢いよく耳に飛びこんできた所が林道であり、ここから駐車場までは5分も歩けば着く。

  
〔タムシバも〕                          〔上権現堂山〕  



 〔上権現堂山はこの尾根を歩く〕  

 〔越後駒が岳〕  

--コースタイム--
 権現堂山登山口 9:05   五ノ秤 9:20  弥三郎清水 10:40  
 下権現堂山 11:10〜11:25  中越分岐 12:00  
 上権現堂山 12:40〜12:50  中越分岐 13:15〜13:35
 戸隠神社  14:50
 
                                 −実動時間−  5時間00分
--参考地図・図書--
 「白山書房 関越道の山88」