月山
 …東北の山…
  〜がっさん〜
(1984m)



姥沢〜牛首〜月山〜リフト上駅

   
平成21年7月11日(土) 
天気 曇り 
単独
      

バス停のある月山姥沢には数軒の宿泊施設が建ち並び、駐車場も500台と広い。5分ほど歩いた姥沢小屋の裏手が月山の登山口のあるところ。手前のプレハブ小屋の窓から顔を出している係員に月山環境美化協力金として200円を支払う。

姥沢小屋の敷地内に入って行くには右側に見える木橋を渡るが、左側のコンクリート道はリフト乗り場に延びているもの。皆が皆リフト乗り場に向かい、ハイカーの他にスキーを担いでいる者、またはスノーボードを担いでいる者、と各人各様のいでたちだ。

橋を渡ってから姥沢小屋の敷地の前にあった目印の指す登山道に進んだが、沢まで下ってから間違っていることに気付いて慌てて引き返す。目印には志津温泉とも記し、億劫がってその場所を地図で確認しなかったことがそもそもの失敗。結局、登山口を出発したのは霧雨が降り出した頃で10時05分。

  
〔姥沢小屋の裏手が登山口〕                  〔山頂まで2時間30分と記す〕

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月山まで2時間30分と記し、登山道は、ではなから木道が延びていた。この時間にすでに一人、二人と下って来ており、すれ違った一人の女性がすぐ後ろで木道に足を滑らして尻餅を付き悲鳴を上げた。咄嗟に振り向いて大丈夫ですか、と声を掛けたら、この先、気を付けて下さい、と逆に励まされた。

この一言を胸にして濡れた木道を慎重に一歩一歩と足を運び、やがて樹林の中から飛び出す。この頃には降っていた霧雨も上がって暑さが身体にまつわりつき、同時に小さな虫が顔面を目がけて襲ってきた。登山道は残雪が融けて川のようになり、先で沢を二本越した辺りから、おもに左側斜面にチングルマ、イワイチョウ、イワカガミなどが咲くお花畑が広がる。

左側の山肌を覆っている雪渓の融けたところから登山道の側面までの傾斜にこれらの花が咲き、チングルマの大部分は盛期を終えたばかりの様子だった。二本の木道が合流したところでリフト駅からの登山道に合わさり、この先では登って行く人、下って来る人が引きも切らずだ。

  
〔木道が延びる〕                        〔美しい山肌〕


〔登山道で咲いていた花の幾つか〕


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〔雪渓歩き〕
ここから鞍部に当たる牛首に向かって雪渓を四か所ほど越える。

ここまで登って来る間は上半身、下着一枚だったが、雪渓の上を歩くにあたってシャツ一枚を羽織ることにした。

一本目の雪渓は100mほどの長さに及ぶが、傾斜は緩い。



雪渓と雪渓との間に木道の登山道を挟んでいるところでは両側にお花畑が広がり、もう一度雪渓を越えてからカール状に広がったスキー場でスキーに興じている人達を背後にして三本目の雪渓の登りに取り掛かる。

ロープの張ってあるところだが、このロープは下りに重宝する。

次の雪渓では傾斜の度が一段と強まり、下りではアイゼンを使った方が楽。





〔スキーに興じる〕


〔牛首という分岐〕

ここを越えれば牛首に着き、月山に向かっての本格的な登りはむしろこれからが本番。

山頂に向かって石ゴロの登山道が延び、ところどころで階段状になっているのが歩きやすい。

ところが下山者の一人がここで転倒したようであり、40cmほどの平たい石の上が一面に血まみれになっていた。



後ろを振り向いたら頭の一部を白い布で押さえて仲間から手当しているのが見られ、幸いに元気な様子で大事には至らなかったようだ。

この光景を見てからより一層慎重に登って行き、山頂の一角に立ったなり身体を叩くような強い風が吹いていた。

寒くは感じなかったが、山頂の空はガスが激しく逆巻いて右往左往し、一時たりとも穏やかな表情を見せることはなかった。

〔山頂に建つ小屋〕


〔登山道で咲いていた花の幾つか〕


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山頂だけが荒れ模様の天気であり、展望など勿論望めるどころではなかった。ガスのために視線に入る範囲内だが、どうやら平地の広がっている山頂はどこもかしこもお花畑の様子だ。月山神社の陰で風を避けて昼食を摂ることにし、下山道は登って来た道を途中で分けてリフトで降りることにする。

牛首に下った時間が13時40分だったが、ここまでの間は登って行くハイカーが後を絶たないほどだった。しかし、この先では登って来るハイカーの数はめっきり減る。白装束で身を固めた参拝者のグループも登っており、履いていた登山靴の取り合わせが妙で可笑しい。

リフトに乗ったら足下の草原にニガナ、ハクサンチドリ、アヤメ、ニッコウキスゲなどが咲きそろい、20分ほどの遊覧飛行を楽しんで今日の山行を終えた。

  
〔白装束の参拝者〕                        〔20分の遊覧飛行〕
 
--コースタイム--
 姥沢登山口 10:05 リフト駅分岐 11:25 牛首 11:55 
 月山 12:45〜13:05 リフト上駅 14:30 
 
                                −実動時間− 4時間05分
--参考地図・図書--
 「山と高原地図  鳥海山・月山  昭文社」